最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうかとは (サイゴニヒトツダケオネガイシテモヨロシイデショウカとは) [単語記事]

華麗に苛烈に、鉄拳制裁いたします

『最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか』とは、鳳ナナによるライトノベルである。略称は「さいひと」。

概要

小説投稿サイト「アルファポリス」にて2018年 4月より連載され、書籍版がレジーナブックスより同年8月から刊行されている、シリーズ累計187万部を突破しコミカライズやアニメ化も果たしている人気作。

婚約者からいきなり婚約破棄＆悪役令嬢呼ばわりされた拳を振るうのが何よりも好きな淑女による華麗な鉄拳制裁悪役令嬢ファンタジー。

爽快なスカーレットのキャラクターとテンポの良さが好評を得ている。

タイトルそのままでは長すぎてニコニコのタグに登録できないため、公式でも略称や「最後にひとつだけお願いしてもよろしいでし」で登録されている。

あらすじ

子供の頃から人を殴るのが好きだった「氷の薔薇」ことスカーレット・エル・ヴァンディミオンは、婚約者であるカイル・フォン・パリスタンが直々に主催する舞踏会において、身に覚えのない罪で一方的に婚約を破棄された挙句悪役令嬢呼ばわりされてしまう。

謂れなき誹謗中傷で今までの我慢が限界に達したスカーレットは、集まっていた第二王子派もろともその拳でボコボコにし、一躍市井のヒーローに。

新に「鮮血姫」の二つ名を頂いたスカーレットは、華麗で苛烈で徹底的に、拳での制裁を続ける。

登場人物

スカーレット・エル・ヴァンディミオン　声 - 瀬戸麻沙美: 「氷の薔薇」の異名を持つ鉄仮面の淑女。綺麗な銀髪とアーモンド形の青い瞳が特徴的。本来の異名は「狂犬姫」だが、後述の舞踏会の件で新しく「鮮血姫」の名も頂く。世のため人のために鉄拳を振るうのが大好き。王立貴族学院の特別科に所属する文武両道の才女。社交界デビューした日から鋼鉄の精神でカイルの所業に耐えてきたが、婚約破棄されたことでプッツンし、好きなように生きることを決める。時の神クロノワの加護を受けており、生命力と引き換えに僅かな時間を遡ったり、自身を加速させる事が可能。
ジュリアス・フォン・パリスタン　声 - 加藤渉: 掴みどころがなく外面の良い、パリスタン王国の第一王子。愚か者が愚かな行いをして破滅する様を見るのが大好き。不正を決して許さない姿勢から一部の悪徳貴族たちの不評を買っている。学年主席を取るほど学業優秀。スカーレットを「もっとも面白い珍獣」と見なしからかう。絵は下手。
レオナルド・エル・ヴァンディミオン　声 - 石毛翔弥: 「レオ」の愛称で呼ばれる妹想いのスカーレットの兄。妹の暴力衝動の強さに胃を痛めている。
ナナカ　声 - 富田美憂: 狼の姿に変身できる獣人族の少年。ゴドウィンの命令でヴァンディミオン家に潜入し、スカーレットの寝首を掻こうとしたところ彼女にぶっ飛ばされた。後にスカーレットに奴隷紋を解除してもらってからは、彼女に付き従う。
カイル・フォン・パリスタン　声 - 坂泰斗: 思いあがったパリスタン王国の第二王子。散々いびってきたスカーレットに対し一方的に婚約の破棄を宣言し、テレネッツァを妻として迎え入れることを決めるもすぐにぶっ飛ばされた。特別科だったが取り巻きとつるんでばかりのため一般科に落とされた。自身を愚弟と見なすジュリアスに強いコンプレックスを抱いている。舞踏会の騒動でこれまでの悪事が公となり廃嫡が決まった。
シグルド・フォーグレイブ　声 - 浦和希: 剣の腕に長けた生真面目な騎士見習い。わけあってカイルとつるんでいる。
テレネッツァ・ホプキンス　声 - 加隈亜衣: カイルから最愛の婚約者として紹介された男爵家の令嬢。王立貴族学院の一般科目に所属している。スカーレットから陰湿な嫌がらせを受けたという嘘の密告を行い、カイルを奪取することに成功するも冒頭の舞踏会でぶっ飛ばされた。第一話で退場かと思いきや実は転生者であり、話が進むにつれて黒幕であることが判明する。転生前の本名は姫宮テレサ。転生者となった後は“魅了”の加護の力で「ヒロイン」を夢見て突き進んでいたが、スカーレットに邪魔をされたため、彼女への復讐を誓う。
ゴドウィン・ベネ・カーマイン　声 - 家中宏: 裏で第二王子派をまとめていたパリスタン王国の宰相。王国内の悪徳貴族の頂点に立つ存在で、隣国のヴァンキッシュ帝国とも手を組んでいる。