海馬瀬人は、高橋和希の漫画「遊☆戯☆王」の登場人物。主人公・武藤遊戯の永遠のライバルである。
前世では、海馬と闇遊戯は神官(家臣)とファラオ(主君)の関係であった。
頻繁に間違えられるが、海馬「瀬人」であり、「瀬戸」ではない。
学園編において、マジック&ウィザーズ(デュエルモンスターズ)の天才プレイヤーとして初登場。
天才的なゲームマスターであり、特にマジック&ウィザーズの世界においてはエキスパートとしてその名を轟かしている。ゲームの開発・販売を中心とする大企業「海馬コーポレーション」の社長でもある。そのため、ニコニコでは主に愛称として「社長」と呼ばれることが多い。→社長(遊戯王)
初期と現在ではキャラクターがまったく異なる事で有名である。アニメファンの間では前者は緑川版、後者は津田版として認識されている。
レアカードに関しては徹底した執着心を持っている事はよく知られており、この嗜好は現在でも変わらない。但し、初期においては目的のレアカードを手に入れる為なら手段を選ばない一面を覗かせており、海馬コーポレーションの組織力にものを言わせて、大々的なレアカード狩りを行っていた。各国のコレクターの内一人を自殺に追い込んでまで青眼の白龍を奪い取ったり、各地の学園からレアカードを強引に収集したり(東映版)、幼い少年の青山翔吾から真紅眼の黒竜(レッドアイズ・ブラックドラゴン)を奪い取ろうともした。(映画版一作目)
青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイトドラゴン)をこよなく愛している事は周知の事実だが、元々はMW最強のレアカードであるという事、そしてそれを手に入れればどんな大会でも優勝できるという確信があった為であり、青眼の白龍だからという理由で執着していた訳ではない。その為、双六の青眼の白龍を破り捨てるという暴挙にさえ出た事がある。(これは青眼の白龍を三枚既に入手していた為、そしてルール上四枚目の同名カードをデッキに投入する事ができない為、四枚目を葬る事で事実上、青眼の白龍を独占できる為だと考えられる。)
なお、青眼の白龍が最高ステータスのカードであることから勘違いされることもあるが、海馬自体は先述の通りエキスパートに相応しい戦術を持っており、相手の抵抗手段を削ぐ「死のデッキ破壊ウイルス」、効果ダメージと破壊を同時に行う「破壊輪」などといった罠カードや、「亜空間物質転送装置」による除去回避、「ドラゴンを呼ぶ笛」・「コストダウン」などによる青眼の高速召喚、「巨大化」によるパワーアップなど、その戦術は多岐に渡る。
テレビ東京版アニメではさらに「混沌帝龍 -終焉の使者-」のようなパワーカードや、除外されたモンスターを再利用する「次元融合」「異次元からの帰還(映画)」なども披露していた。
漫画・遊戯王Rでも「ドラゴン・目覚めの旋律」によるサーチを加えたり、「シンクロニック・アビリティ」により敵の戦術を逆用したりと巧みな戦術が目立つ。とはいえ、遊戯王Rでは普通に攻撃すれば勝利の所を融合召喚に踏み切ったために、敵の戦術に引っかかり敗北するという事態も引き起こしてしまったわけだが・・・。
後々、キサラとの宿縁やアニメ版のオリジナル設定(モクバとの青眼の白龍エピソード)も絡んでゆき、純粋に青眼の白龍を愛するようになった。(「社長の嫁」参照)。なお、劇中後半では「神のカード」の一枚である「オベリスクの巨神兵」を頻繁に使用するようになり、「浮気をした」とネタにされている。(「社長の愛人」参照)
初期ではゲームの世界に情を必要とせず、相手を徹底的に叩き潰す事を信条としていた。その為、DEATH-T編では遊戯たちに命をかけたデスゲームを強要し、ゲームで叩き潰した双六に死の体感を味わわせ、(そして青眼を破り捨てた)闇遊戯に敗北した弟のモクバをも切り捨てた。
このように初期では冷酷非情な悪党だったのだが、DEATH-T編で闇遊戯とマジック&ウィザーズで激闘を繰り広げて完敗を喫し、罰ゲーム「マインドクラッシュ」を受けて悪の心を砕かれた事を境に、徐々に人物像が変遷してゆく事となる。彼が自己を確立し、デュエリストとしての筋を通したライバルらしいキャラクターとなったのは王国編を境にしての事である。このあたりで弟のモクバとも兄弟の融和を果し、自分とモクバ以外には冷たい態度を取ることが多くなった。
元々はゲーム会社の御曹司として、様々なゲームを通じて闇遊戯に戦いを挑むという位置づけであり、彼が様々なゲームを繰り出すDEATH-T編も元々は大長編となる予定であった。しかし、マジック&ウィザーズの回が高い支持を集めていた事から作品の方向性が転換し、DEATH-T編も短縮を余儀なくされた。前述の人物像の確立はこういった事情も関係している。
DEATH-T編は「悪人をゲームで裁く」という、遊戯王の当初の方向性の集大成として作成されており、以降作品のメインはマジック&ウィザーズに移行していくことになる。
なお、アニメ二作目ではDEATH-T編を大幅にアレンジし、最後のデュエル部分だけをアレンジして第1話としている。このためDEATH-T編で行った数々の悪行はアニメ版では存在せず、同作ではアニメオリジナルで彼にまつわる話や先述の青眼に関する話が追加されたためか、原作や東映版とアニメ二作目では彼の扱いは大きく変化している。
具体的には、テレビ東京版アニメでは悪行といえばせいぜい青眼の白龍を手段を選ばず手に入れ、双六の所持していた青眼を破り捨てたことくらいである。十分酷いといえばそれまでなのだが、DEATH-Tまでの海馬はそのくらいやりたい放題をしていたのである。
映画「遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS」では遊戯と並ぶメインキャラ(実質上の主役と思われる)となるが、本作は「原作漫画」の続編であるため、彼がどのような行動に出るか注目である。
なお、同作の時間軸においては実際の海馬コーポレーションの運営は弟のモクバに任せ、やりたいことをやっている様子。
PVでは喪われた千年パズルの復元を目論んでいるようだが・・・。
ネタバレ注意→[最終的に彼の魂は冥界に辿りつく。だがそれは死を意味するものではなく、一連の事件がきっかけとなり、生きたまま次元に干渉し、アテムの元に辿りついた。つまり科学でオカルトを凌駕してみせたのだ。
高橋和希氏のInstagramで投稿された、映画から4年後という設定のイラストでは、アテムではない「武藤遊戯」をゲームクリエイターとして認め、会社ぐるみで遊戯の新たなゲーム作りに協力、二人で試作中のゲームをプレイしている、というひとつの未来の可能性が描かれた。つまりこの未来では生存確定。]
当初は瀬人と並び立つのは「闇遊戯」であることが多かったが、映画の前後から「闇遊戯」ではない「武藤遊戯」と並び立つことも多くなっている。
また、同映画の前日談となる前後編読み切り漫画「TRANSCEND GAME 遊☆戯☆王」では、デュエルディスク開発の過程で生まれた試作品を元に新VRゲーム「デュエル・リンクス」を開発している姿が確認できる。
この時、闇遊戯への執着はより悪化している一方で、「デュエル・リンクス」試作テスターの体調を気にかけているなど、原作の過去の非道からは信じられない程に真っ当なゲーム開発者として活躍している。
「デュエル・リンクス」の最終目標が、プレイヤーたちの意識を束ねた電脳に発生する超意識に到達することで、既に会う事の叶わない闇遊戯に戦いを挑む為であり・・・。
常人を遥かに超えた意思の強さ、それをVR内で視覚化した「意識の高さ」、目標の「冥界=他の世界」、極めつけにモブの台詞「意識高ぇぇぇ~! オレ達のレベルじゃ同じフィールドにも立てやしないぞ!」から、新たに「意識他界系」という呼び名がついてしまった(なお、同名の全リビジョン削除された記事とは全く関係無い)。
王国編を境に陰気な雰囲気も払拭され、ライバルとしての地位を確立し、高身長化などが進み、現在に至っては登場人物中随一の女性ファンの人気を誇るに至っている。現在の海馬の方が支持される事が多いが、初期の悪党らしい彼にもある程度の支持がある。「東映版遊☆戯☆王 (アニメ第1作)」での髪の色から「キャベツ」と呼ばれ、親しむ声も大きい。
ファンからは美系キャラクターとして捉えられる事が多いが、本来そういった設定は存在しない。(元々がカード通の「根暗なキャラ」としての出だったため。)公式上の美系キャラクターである漠良、御伽とは異なり、女性にモテる描写も全篇中一切ない。(東映版では野坂ミホから媚を売られていた。)ただし、作者が津田氏との対談において「(再登場に際して)"ちょっとイケメンにして"、遊戯を追いこんでいくキャラクター性を持たせた」と述べている事や、小説版における「端正な風貌」との記述から、全く存在しないという程でもないようだ。アニメ版では美系寄りの作画(本稿のイラスト参照)が多く、その事も大きく影響していると考えられる。
ニコニコ動画上でファンの多い「遊戯王」シリーズの登場人物の中でも、主人公・武藤遊戯と並んで非常に高い人気を得ており、特にカード「エネミーコントローラー」使用の際の台詞は音系MADの素材として人気を誇る。
また、アニメ「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」の続編に当たる「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX」に登場する、「正義の味方カイバーマン」の台詞も社長の台詞としてよくMADに使用されている。
社長とカイバーマンの関係については「正義の味方カイバーマン」の記事を参照。
また、他にも「ふつくしい」「ふぅん」「全速前進DA!」など、特徴的な台詞がニコニコ動画内で(ネタとして)しばしば話題になっている。
ほかにも、アニメ第200話での(中割りとはいえあまりにも酷い)最狂の作画が有名。「ドラゴンを呼ぶ笛」が使われた直後、社長の「いでよ、我が手札にて最強かつ『う』」のタイミングで一時停止してみよう!
ちなみに「社長が楽しそうで何よりです」のタグが、食中毒事件で問題となった某焼肉チェーン社長に使われることもあるが、海馬社長およびKCとは一切関係ない。
エネコン系のMADは「エネミーコントローラー」の記事を参照。
掲示板
787 ななしのよっしん
2024/05/30(木) 01:28:52 ID: 8s6rx4PvOT
よく分からんけど人一人自殺に追い込んでる件に関してはマインドクラッシュとやらを喰らったからチャラって事になってんの?
788 ななしのよっしん
2024/09/16(月) 19:04:27 ID: b8Votik2In
追い込むくらいなら法的責任は軽い方で、この社長はもっとあかんことを幾らでもやってるからそんな細かい追及してる場合じゃない
なんなら人格変わった後でも何人か鮫の餌にしてるし
789 ななしのよっしん
2024/10/25(金) 11:24:49 ID: m/fT4Eix2C
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最終更新:2024/11/22(金) 04:00
最終更新:2024/11/22(金) 04:00
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