嶋田功 単語

7件

シマダイサオ

2.8千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE

嶋田功(しまだ いさお)とは、北海道三石出身の元JRA所属の騎手調教師である。

概要

嶋田功
しまだ いさお
基本情報
JPN日本
性別 男性
出身地 北海道三石
生年 1945年11月8日
2020年10月19日
騎手情報
所属 日本中央競馬会(JRA)
東京競馬場美浦T.C.
免許 1964年
免許区分
引退 1988年
重賞勝利 52勝
通算成績 7327戦951勝
騎手テンプレート

1945年11月8日生まれ。牧場を営む庭に10人姉弟の上から5番の三男として生まれ、幼い頃から自然に触れ合える環境で育ち、3歳頃にはすでにに跨っていたという。実家の「嶋田牧場」は後にプレクラスニーなどを輩出するサラブレッドの生産牧場であるが、嶋田の幼少期にはも飼っていた。

中学卒業後、長期騎手過程に入り、1963年より騎手補生として東京競馬稲葉幸夫厩舎に入門同期には菅原泰夫がいた。

1964年3月デビュー。この年10勝を挙げると、1965年にはパナソニツクで安田記念勝利重賞初制覇を果たすと、同七夕賞勝利するなど33勝を挙げた。

1968年には58勝を挙げ、全リーディングでも9位に入るなどトップジョッキー仲間入りを果たす。

1969年日本ダービーでは1番人気タカツバキに騎乗するも、スタート直後に落し、タカツバキが関連する馬券約25億円をくずにしてしまった。嶋田はこの敗戦で落ち込まず「は絶対ダービージョッキーになってやる!と思った」と後に語り、この悔しさをバネに一層成長していくこととなる。

1971年ナスカオリ桜花賞勝利し、八大競走クラシック競走初制覇を果たす。

1972年タケフブキオークスを制覇し、関東リーディングでも首位を独走するなど絶好調だったが、口に落負傷。頭蓋骨折6本骨折の重傷で10日ほど睡状態に陥り、騎手生命どころか命に関わる大怪ではあったが、4ヶ半の治療とリハビリを経て1973年2月なんとか復帰。

その後、復帰からわずか3ヶ後のオークスナスチグサ勝利オークス連覇を果たすと、翌週の日本ダービーではタケホープ大本命のハイセイコーを破って勝利を挙げるなど復活日本ダービー前には「ハイセイコーが四ツ脚ならタケホープも四ツ脚だよ」と発言するなど自信をわせるコメントを残していた。しかし、菊花賞直前の調教に落してしまい右脛を骨折タケホープ上を武邦彦に譲り、再度長期療養を強いられることとなった。

1974年2月に復帰。復帰後はタケホープ天皇賞(春)勝利すると、トウコウエルザでオークス勝利し、史上初のオークス3連覇を達成。にはトウコウエルザとのコンビビクトリアカップ勝利している。

1975年、発機内にて他が暴れだしてしまい嶋田の騎乗突して落。左足靭帯断裂の大怪を負い3ヶの離脱を強いられ、オークス4連覇の偉業に挑むことはわなかった。

1976年、テイタニア桜花賞勝利すると、続くオークス勝利し、オークス騎乗機会4連勝という離れ業を達成。にはアイフル天皇賞(秋)勝利し、東京競馬記者クラブ賞特別賞を受賞。

その後も安定した活躍を続け、1981年にはテツモンオークス通算5勝を挙げ、1982年にはヴィクトリアクラウンエリザベス女王杯勝利して、史上初の牝馬三冠勝利達成ジョッキーとなった。

1985年フリー騎手となる。

1988年体力限界を理由に現役を引退引退レースとなった2月28日バイオレット賞を勝利し有終の美を飾っている。

通算成績:7327戦951勝、重賞52勝

引退直後に調教師に転身し、1989年厩舎を開業。美浦T.C.所属。

開業初年度の1989年アクアビットニュージーランドトロフィー4歳ステークス勝利重賞初制覇。更にアイビートウコウでダービー卿チャレンジトロフィー勝利。同年は21勝、重賞2勝を挙げ、優秀調教師賞(関東)を受賞するなど幸先の良い滑り出しを見せる。

1990年にはワカタイショウ中山大障害(秋)勝利を挙げるなど20勝を挙げ、2年連続で優秀調教師賞を受賞。

しかし、1991年に21勝を挙げて以降、厩舎成績は徐々に低迷。

2012年11月20日、定年を前に調教師を勇退。

通算成績:3527戦277勝、重賞4勝

調教師引退後は競馬予想会社に在籍していた。

2020年10月19日、死去。享年74歳。自殺と見られている。

人物・エピソード

オークス5勝をはじめ、重賞で抜群の強さを見せた「嶋田」。「オークス」とも呼ばれる。

レースへの心構えは『1戦必勝』。脚を余して負けるのを嫌い、ゴールまで一杯追い込む強気な騎乗スタイルを持ち味とし、インコースや群の合間を巧みに付くようなレース運びが立った。特に東京競馬場2400mを得意とし、「東京競馬場には嶋田功専用走路がある」とまで言われたほどである。

その一方で幾度も落による負傷で長期離脱を強いられたことから、『落さえなければ通算1000勝は確実』とも評されている。

田原成貴騎手すきっかけになったきっかけの騎手でもある。田原タケホープハイセイコーを破った際の嶋田ガッツポーズに『カッコいい』と感銘を受け騎手を志したという。『もっと地味騎手であったら、騎手を志していないか、自身も地味騎手になっただろう』とも回想している。

端正な顔立ちから女性ファンも多く、雑誌の読者投票企画「グッドルキングジョッキー」では、41歳ながら、なんと2位に選ばれている。

主な騎乗馬

ニコニコ大百科に記事のある競走馬を記載。( )内は嶋田騎乗での重賞勝ち

関連動画

関連コミュニティ・チャンネル

関連項目

中央競馬三冠達成騎手
クラシック三冠 牡馬三冠 小西喜蔵蛯名五郎 | 栗田 | 保田隆芳増沢末夫武邦彦郷原洋行
田島良保 | 菅原泰夫中島啓之 | 吉永正人 | 岡部幸雄 | 柴田政人南井克巳 | 
武豊 | 河内洋四位洋文横山典弘池添謙一 | 内田博幸岩田康誠川田将雅
ミルコ・デムーロ | クリストフ・ルメール福永祐一 
牝馬三冠 前田長吉
変則三冠 前田長吉
中央競馬牝馬三冠 嶋田功 | 横山富雄河内洋 | 松永幹夫武豊幸英明 | 本田優 | 池添謙一
安藤勝己 | 蛯名正義 | 岩田康誠福永祐一クリストフ・ルメール | 松山弘平 | 
川田将雅
古馬三冠 春古馬 達成者
秋古馬 和田竜二 | オリビエ・ペリエ
は同一による達成者。変則三冠、古三冠は同一年達成者のみ。
騎手テンプレート
この記事を編集する

掲示板

掲示板に書き込みがありません。

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2024/11/08(金) 02:00

ほめられた記事

最終更新:2024/11/08(金) 02:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP