アーマードコアとは、フロム・ソフトウェアが製作している戦闘メカアクションゲームシリーズ、及びそれらに登場する機動兵器の名称である。
機体のパーツの自由な組み換えによって自分だけの多彩な戦闘メカを操作することができるロボットアクションゲーム。
シリーズとしての歴史はプレイステーション初期から。
2007年の7月10日で生誕10周年を迎え、単一のメカアクションゲームシリーズとしては異例の長さを持っている。
据え置き機ではアーマード・コア フォーアンサーで13作目を数える。
2009年7月より、フロム・ソフトウェアのPortableシリーズ連続リリースで、3、SL、LRの3作品がPSPに移植され発売。
・アーマード・コア(1997年,PS)[AC]
・アーマード・コア プロジェクト・ファンタズマ(1997年,PS)[ACPP]
・アーマード・コア マスター・オブ・アリーナ(1999年,PS)[ACMOA]
・アーマード・コア2(2000年,PS2)[AC2]
・アーマード・コア2 アナザーエイジ(2001年,PS2)[AC2AA]
・アーマード・コア3(2002年,PS2)[AC3](2009年,PSP)[AC3P]
・アーマード・コア3 サイレントライン(2003年,PS2)[AC3SL](2009年,PSP)[ACSLP]
・アーマード・コア ネクサス(2004年,PS2)[ACNX]
・アーマード・コア ナインブレイカー(2004年,PS2)[ACNB]
・アーマード・コア フォーミュラフロント(2004年,PSP/PS2)[ACFF]
・アーマード・コア ラストレイヴン (2005年,PS2)[ACLR](2010年,PSP)[ACLRP]
・アーマード・コア4(2006年,PS3/XBOX360)[AC4]
・アーマード・コア フォーアンサー(2008年,PS3/XBOX360)[ACfA]
・アーマード・コアⅤ(2011年発売予定,PS3/XBOX360)[AC5]
舞台設定はAC・ACPP・ACMOA(初代系),AC2・AC2AA(2系),AC3・AC3SL(3系),ACNX・ACNB・ACLR(N系),AC4・ACfA(4系)と、区別されている。
この内、ACFFは異種扱い。PSP版AC3P・ACSLPは3系、ACLRPはN系に属する。
難易度は各作品ごとに違うので、初心者は救済処置がある初代か2、難易度が全体的に低い3、もしくはシンプル操作があるACfAがオススメか。もともと難易度が高いシリーズなので、初心者やアクションの苦手な人間は、最初に触れる作品を慎重に選ばないと投げる原因になりやすい。アナザーエイジやラストレイヴンなどは間違っても選ばないように(難易度の問題だけでなく、その系統の前身からプレイする事でデータコンバートや追加パーツの楽しみも増える)。
特に2009年7月現在、3はPSPのリメイク版が安価で発売されているため、入門にはちょうど良いだろう。
対応ハードは、AC~MOAがプレイステーション、AC2~LRがプレイステーション2、AC4~ACfAがプレイステーション3及びXbox360。初期3作は、プレイステーションネットワークのゲームアーカイブスでも購入可能である。
余談だがメーカーのサイト等でも確認できる通り、アーマード・コアと表記すべきではあるのだが、中黒が無い状態で表記されることが多い。
フロム・ソフトウェアがキングスフィールドシリーズで培ったプレイステーションでの製作ノウハウをフルに投じて製作されたのが第一作目にあたる。
特に初代は、プレイステーションという限られた制約の中、複数のステータスを考慮しながらパーツ単位で改造してゆくというロボット構築シミュレーションという性質と、ステータスが正しく反映されたロボットがスピーディに動く完成度の高い3Dロボットゲームという性質の両方を内包し、豊富かつ充実したミッション、有名声優の起用等、一流の大ボリューム作品としてアーマード・コアが知られるきっかけを作った。
アクション面は独特で、敵を捕捉する際に画面に表示された四角の中に敵を入れ続けることでロックオンし、その間自動的に偏差射撃を行ってくれるというFPS的な操作が用いられている。(サイティングと呼ばれている)
このサイティングを続けるために敵を追いかけながら、ブースト移動による敵弾の回避・位置取り、ブースト移動に伴うエネルギー消費量と残量の管理、状況毎の武器の扱い分けの判断などを同時に行う。これが本作のアクションと特色である。
同時に、アセンブル(カスタマイズ)も「外装(4項目)」「内装(3~6項目)」「武装(4~6項目)」という多くの部分が存在し、それらが持つ各10項目近い大量のステータス情報の兼ね合いを見つつ構築するというかなりの本格派。
ゆえに、アクション面、アセンブル面の両方とも知識・慣れが必要ないわいる「上級者向け」であり、敷居は高いとされる。
が、それを乗り越えられた時の奥深さや楽しさは本物であり、一貫して上級者向けのままに作られたシリーズは無く、その点が独自性という意味で光っているといえる。
これがアーマード・コアを一流の長期シリーズ作品となっている理由である。
上記のとおり、世界観毎・時系列毎に情勢の差異はあるものの、どのシリーズも「国家という枠組みは排除され企業が支配している世界」が舞台。
そして、プレーヤーはアーマード・コアというロボットを駆る専門職(レイヴン、リンクス)としてそれら企業の“汚れ仕事”を請け負う傭兵として、ゲームを進めてゆく。
ゆえに、愛機の修理費・弾薬費はプレーヤー持ちであり、報酬から天引きされる形となる。よって、ミッションは敢えて高価な装備を使わないという戦略が発生する“傭兵シミュレーション”という性質も存在している。
ストーリー性は希薄であり、一部作を除いてプレーヤーはメール・ニュース等から得られる世界情勢を傭兵という立場で傍観するいわば“歴史伝記”的な進行の仕方をする。
そして、キャラクターは数多く登場するものの、それらは全て通信における音声だけであり決して外見などは設定されていない。特にプレイヤーに関しては一切の個性が排除されており、様々なロールプレイを可能にしている。
二次創作、ことニコニコ動画ではMADが硬派な作品柄に反して非常に多い点もそのプレイヤーの想像に委ねられる部分が多いという性質が要因となっているといえる。
大まかに分けて初代~ACLRまでのAC(アーマード・コア)と、4~fAのネクストに分類される。
ここでは前者について記述する。
後者についてはアーマードコア・ネクストを参照。
AC(Armored Core)とは、本来作業用であったMT(Muscle Tracer)と呼ばれるロボットをコアと呼ばれる胴体パーツを中心に様々なパーツを取り付けることで汎用性を持たせ、それを戦闘用に特化させた機動兵器の総称である。
構造としては、人型の上半身に、二脚、四脚、逆関節、車両、フロートのいずれかの脚部を接続したものを基本フレームとし、ジェネレータ、ラジエータ、FCS、ブースターといった内装、加えて背部、肩部、両腕部に武装を装着する。
結果として、従来の兵器と比較し高い三次元機動性能を持ち、状況に応じ多様に変更可能な武装、脚部を擁する、圧倒的な汎用性を持った兵器となった。作中では事実上最も強い兵器とされており、AC一体による戦力効果は計り知れない。
もっとも、あくまで汎用性や戦術的側面から見た場合での『最強』であるので、MTや戦車などでも攻撃を加え続ければ容易に撃墜は可能である。
現代兵器と比較してACを考察している動画も存在するので、興味があれば視聴してみると面白いだろう。→こちら
コトブキヤより、1/72スケールのプラモデルシリーズV.I.(ヴァリアブル・インフィニティ)として発売されている。キットはパーツ単位での組み換えが可能なのが特徴で、パーツが揃えばゲーム内での愛機を再現することも可能である。
元デザインの複雑で細かいディティールを再現するために非常に細かくパーツ分けされており、そのため説明書どおりに組むだけでも色分けなどはかなりのもの(ただし武器は除く)。
反面、その細かさゆえにパーツの紛失、破損が起こりやすい。尖っているパーツは容赦なく尖っているため時にはプラモではなく人間が破損することも。
これらのことから、ガンプラに比べると組み立て難度がやや高く、スナップフィットではあるが一部のパーツには接着剤の使用が推奨される。とはいえ、基本的にはガンプラのMGクラスとそう大差はないので、興味があるなら尻込みせずに何か一つ組んでみることをオススメしたい。
プレイ動画・実況プレイ動画においては他のゲームタイトルと比較しても遜色ない充実ぶりである。
もともと、自由に機体が組めるゲーム性から、工夫次第で非常に多くのプレイスタイルを楽しめるゲームであるため、特定のパーツのみ使用するなどの縛りプレイや、ネタ機体(戦闘における性能を度外視した個性的な外見を持つ機体)でのお遊びプレイなどバリエーションに富む。
もちろん上級者によるやり込み動画や対戦プレイ動画も多数存在する。
プレイしてみようかと考えている方は、前述のとおり、それなり以上の難易度(更に取説が不十分というのもおなじみ)なので、wikiやニコニコ動画で操作面・アセンブル知識の予習をしておくことをお勧めする。
下記はレイヴンを対象にした動画。4以後の作品は『リンクス養成動画』タグを追って検索するとよいだろう。
なお、ニコニコ動画内でのアーマードコアの長編シリーズプレイ動画の元祖はこのなんとなく最初からアーマードコア3だと思われる。
プレイ動画を探す場合、シリーズのナンバリング(2ならアーマードコア2・AC2)やサブタイトル(ラストレイヴンの場合はラストレイヴン又はLR)でタグ検索し、マイリストを辿っていくのがおすすめ。
遊び方は人それぞれ。特にパーツ・カラーリングの充実した4系列で、他版権作品の再現機紹介動画が人気を得ている。
また、ロボットゲームというジャンルとしては異質と言えるほどMAD動画の数も多い。
基本的にはムービーシーンの繋ぎ合わせに作者が選んだ曲を合わせるという方式が通例となっている。
豊富な台詞音源を使った音声MADや、ニコニコ動画特有の手描きMADなど、ネタ系ジャンルもいくつか見受けられる。
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最終更新:2025/12/08(月) 16:00
最終更新:2025/12/08(月) 15:00
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