曙(艦これ) 単語

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アケボノ

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特型駆逐艦よ!・・・って、こっちみんな!このクソ提督!」

あけぼの)とは、ブラウザゲーム艦隊これくしょん~艦これ~」に登場する、大日本帝国海軍特II型(綾波型)駆逐艦8番艦「」をモデルにした艦娘である。

担当声優早坂梢。図鑑番号はNo.068。

ほら、概要よ。読めば?

外見的には長いを横で縛った、いわゆるサイドテールが特徴である。決して手な外見ではないが、髪留めにはピンク色のおと大きなが付いている、中破した時にのぞくジュニアブラにはひっそりとウサギさん刺繍がしてあるなど、後期綾波を担当した絵師染みの小さな遊び心がっている。

・・・と、これだけ聞けば「中破するとブラチラするサイドテールロリ」として人気は出そうな気もするが、当初のの評判はお世辞にも芳しいものとは言えなかった。

理由は簡単。非常に口が悪いからだ。同じく口の悪さが際立つ朝潮型駆逐艦満潮と共に、毒舌駆逐艦として有名になってしまったのである。

なぜがここまで悪口キャラとして認識されがちなのか考察すると、立ってくるのが、まず、提督艦娘から感謝されることの多いセリフや、聞く機会の多い秘書クリック会話に何故か悪態が集中してしまっている点。そしてもう一つ、最大の要因として考えられるのが、彼女が初対面時から一貫して提督への二人称として用いるクソ提督である。
場面が場面だけに、提督側になんの落ち度もなく悪態を吐かれた印が強まり、「この子は口が悪いなぁ(´・ω・`)」という印が定着してしまうのであろう。
実際、セリフ一覧を見る限りではそこまで立って悪口が多いわけではない。 戦闘周りを中心に、幼げな見た相応に伸び伸びとした可らしいセリフもそこそこってはいるのだが・・・。

ちなみに少々脱線するが、装の際には「か・・・装とか言って私の裸が見たいだけなんでしょ!?このクソ提督!」艦これ界の世界観に関わる発言をしていることはあまり知られていない。
つまり装時は提督の前で艦娘を脱がしている可性が微レz憲兵隊ですがちょっと詰所まで・・・』

そんな非常にひねくれた性格のだが、ほかの口が悪い駆逐艦娘満潮)のご多分に漏れず、彼女にも多少憎まれ口を叩きたくなってもおかしくない理由が存在している。

詳細は史実に譲るが、このは様々な局面で辛めさせられ、味方からも理不尽な仕打ちを受けてきた駆逐艦だったのである。言ってしまえば運が悪いというか要領が悪いというか。とは対照的に運に恵まれ、結局終戦まで生き延びた・潮の姿をすぐ近くで見続けていれば、多少はひねてしまっても仕方がないのかもしれない。

秘書艦時にちょっかいを出してきた提督に対し、投げやりに、しかしほんの微かに震えたで言い放つ「気に入らないなら外せば?」
この一言がの心の痛みを最も痛切に物語っているのである。

あたしの史実なんて・・・ったく、ありえないわ!

大阪永田所で工。一等駆逐艦に類別された。

工後は姉妹艦のらと共に第七駆逐隊を編成。そしてこの中には後年まで因縁を持ち続けるの潮も含まれていた

初陣1932年、第一次上海事変。長江域の作戦に参加した。その後日中戦争にて上海杭州湾上陸作戦印の作戦に参加。ここまで立った戦果はなく、その上第七駆逐隊殿定位置だったため貧乏クジを引くことが多かった。結局、この『貧乏クジ』という言葉がキーワードになってしまうこととなる。

最初にケチが付いたのはスラバヤ沖海戦第七駆逐隊戦の最中に発見したオランダ病院の臨検を艦隊に命され、いつもの様に貧乏クジを引いたは燃料が心もとないにもかかわらず単艦で離脱し、それらしきに臨検を試みる。
だがそれはよりにもよって重巡含む敵艦隊で、は燃料が尽きかけ逃亡もできなくなり、「足柄」「妙高」「」の別働隊が到着しなければあわや沈というところまで追い詰められたりしている。

珊瑚海海戦
奮闘するも翔鶴被害甚大にて終わる。
ほぼ全責任に押し付けられた。

太平洋戦争では史上初の空母艦の戦、珊瑚海海戦の潮と共に駆逐艦ながら参加。通常ならどちらかと言えば「々しい戦果」に入る方のエピソードである。もこの頃はまだと一緒に戦果を挙げるんだと息巻いていたことだろう。
だが、の場合は少し事情が違った。この戦では元々潮が翔鶴瑞鶴の護衛に就くことが予定されていた。しかし諸般の事情により潮が瑞鶴翔鶴の護衛を担当と、直前で立ち位置がずれることとなる。そう、結果的には『被害担当艦』とまで言われる翔鶴の護衛担当となったのである。当然その翔鶴全直衛など不可能に近く、むしろ瑞鶴・潮組の方がたまたまスコールの中に入り敵偵察機を逃れたため、発見されていた翔鶴の方に艦載機が殺到。健闘するも案の定翔鶴機動部隊の攻撃で大破炎上し、米軍が「敵空母沈没」と戦果を2回も誤信(さらに味方の瑞鶴からも翔鶴沈没!』などと言われてしまった)するまでにボロボロにされてしまった。一方、潮が護衛した瑞鶴は結局被弾ゼロ。この戦では他にも多数の損を受けたが、その責任全然関係ないことも含めてほとんどに押し付けられてしまった。そして被害のなかったの潮の方は一切お咎めなしであった。
さらに責任を押し付けられてひどいに遭っていたのに、ある意味原因ともいえる当の翔鶴は甲こそ手に炎上していたものの機関部は事だったため潮に護衛されながらも40ノットと島風並みの快速にて自で撤退している。お前全然元気やん。この時一緒に護衛していた駆逐艦夕暮は潮に『あいつ別に護衛しなくてもいいんじゃないかな(意訳』などとぼやいていたという。

その後は各種南方進攻作戦に参加。
ほとぼりも冷めたかと思われたが、ミッドウェー海戦では珊瑚海海戦での失態を理由に戦列から外されるという憂きに遭う。その後の所属も他の同艦とは違い後方の更に後方に配備されていた。

1944年10月25日
重巡洋艦最上
駆逐艦」により撃処分。

1944年1月14日にはもう片方の艦であると共に団護衛任務につくが、潜水艦アルバコアを中心とする潜水艦群の襲撃を受け沈。は果敢にも59発の爆雷攻撃を行いアルバコアを撤退させた後、の搭乗員のうち89名を救助している。しかし、その為に守るはずだった輸送団との合流が遅れてしまい、アルバコアと共に行動していた潜水艦ガードフィッシュ及びスキャンプによって3隻中2隻が沈められ壊滅状態となっていた。潜水艦攻撃による大損を経験していないにもかかわらず、自己紹介にて潜水艦を苦手としているのは、眼前でを亡くしたこのエピソードに由来している。

同年10月レイテ沖海戦にて再び潮と共に南西方面艦隊に所属し、突入を図った。名誉挽回チャンス到来である。しかし栗田中将の命により戦線離脱。先のスリガオ戦において那智と衝突・大破して沈没寸前の航巡最上を迎えに行くことになった。ここまでならよくある話で、最上を沈ませないと護衛するが、その直後に敵襲に遭遇。奮戦虚しく尽きてしまう。 航行不能となり、航も不可と判明した最上撃処分を命断腸の思いでこれを遂行した。

なお、この時付近には同じく大破して潮に護衛されていた阿武隈もいたが、最上の方に艦載機が集中するという憂きに遭っている。そして、潮の方は阿武隈を沈められこそしたが、このスリガオ戦で米軍が全を出し切ったことにより余が残っておらず、結局被害を免れるという結果に終わっている。

その後はまたも潮と共に第二次多号作戦に参加。
だが、意外なことに今回は輸送艦能登丸が沈没したものの全体としては成功を収めた。幸運艦ともいわれる潮と別行動をとらなかったことが幸いしたのだろうか。

1944年11月13日
「明け方」の名を与えられて生まれた彼女は、夕陽の美しさで名高いマニラ湾の地で最期を迎えた。

そして11月5日や先の最上との衝突で艦首を破断していた那智らが停泊するマニラ湾一帯が襲を受ける。襲の標的となった那智を護衛するためはたった1隻で奮闘するが、那智は猛攻を受けた末に沈。も直撃弾2発を受け大破炎上、航行不能に陥ってしまう。そんな絶体絶命に助けを出したのは、因縁深い姉妹艦の潮であった。襲の後、は潮に航され、壊滅したドックへ向かい修理を待つことになる。

運命と潮の姉妹艦を最後まで翻弄する。1週間後の1944年11月13日午後、航空母艦艦載機がマニラ湾を再び襲。マニラ湾キャヴィテ桟にて、は直撃弾1発・至近弾10数発を被弾。魚雷機関部全てに壊滅的な打撃を受け、為す術く沈んでいった。乗員のうち戦死者48名、負傷者43名。この時ばかりは潮も損傷を受けている。

最後に潮を巻き込む形となってしまったが、潮が損傷程度で済んだことには案外ほっとしていたのかもしれない。少なくとも艦これにおいては、は潮に対する恨みなどは一言も口にしていない

むしろが深く恨みを持つとするならば、事あるごとにすべての責任をたった一隻の駆逐艦に押し付けてきた当時の軍上層部そのものであるといえよう。

やかな戦の表舞台に立つことも、
理不尽な汚名をぐこともわぬまま、
1945年1月10日除籍。
戦後浮揚した後、解体処分された。

のすべての台詞は、戦争という人の営みが生み出す不条理そのものを的確に表現しているともいえる。

1945年1月10日除籍。艦部のみを上にして着底状態にあったは、戦後浮揚した後、解体処分となっている。

なお、宮城県白石にある傑山寺にはの慰霊碑(より正確には乗員の慰霊碑)が建てられている。碑文は「さすマニラ湾頭 あゝ殉十四の勇士」。

ちなみに「」の艦名は姉妹艦の「」「」、準姉妹艦の「」「電」と同じく日本海軍駆逐艦明期の駆逐艦から100年近く続く由緒正しい艦名で、戦後海上自衛隊では2度“あけぼの”の名は採用されているのだが、初代となるあけぼのあけぼの”は津軽海峡でいかづち“いなづま”と衝突事故を起こしている。現在では2代目となるむらさめ型護衛艦8番艦“あけぼの”が現役であり、2013年現在ソマリア海賊退治に精を出している。

メディアミックスにも参加したわ!

話を艦これについて戻すが、艦隊これくしょんのノベライズ第一弾「艦隊これくしょん-艦これ- 陽炎、抜錨します!」では、メンバーとして登場。史実と同様、過去の戦いで心に傷を負い、姉妹艦の潮とのわだかまりから、刺々しい性格になってしまい、異動してきた陽炎とも大ゲンカするなどの問題児として描かれている。しかし、仲間達と共に戦っていく中で人間的にとても成長し、もう一人の主人公とも言うべき重要な役割を与えられている(そのため、本作のヒロインと言われることも・・・)。

この小説版での活躍や、上記の史実における彼女の悲しい歴史艦これユーザーに認知されたこともあり、最近では以前のように彼女を嫌うプレイヤーも減っており、再評価が進んできている。

また、ゲームでもMVPを取れば、いつものように憎まれ口を叩きながらも、どこか得意げで温かみのある台詞を返してくれるのだ。前世の辛い記憶で凍てついた彼女の心を解かすことが出来るかは、提督次第である。

大勝利よ!私に十分感謝しなさい、このクソ提督!」

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関連項目よ!あたしに十分感謝しなさい、このクソ提督♪

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