カマキラスとは、特撮映画「ゴジラ」シリーズに登場したカマキリをモチーフとした怪獣である。
初登場作品は1967年公開の『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』。その後、1969年の『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』に登場し、2004年の『ゴジラ FINAL WARS』にて登場する。別名は「両刀怪獣」、「かまきり怪獣」。
概要
昭和シリーズ
体長:58メートル 体重:2,800トン 武器:左手の鎌と右手の槍。飛翔からの体当たり。
ゾルゲル島に生息する牛ほどの大きさの大カマキリが、気象コントロール実験の失敗により誤爆発した放射能ゾンデの影響で引き起こされた異常高温によって生態構造に異常をきたし、巨大・怪獣化したもの。複眼はオレンジ色で、体色は赤茶色をしている。一般的なカマキリと異なり左手は鎌状だが、右手は槍状になっている。羽を広げてマッハ0.5で飛行する。劇中では大中小の3匹が登場しており、大の個体はリーダー格。岩山に埋まっていたミニラの卵を掘り出し、そのまま叩き壊してミニラを無理矢理に孵化させてしまう。孵化したミニラを鎌で叩いていじめていたが、ミニラのSOSを聞きつけてやってきたゴジラと戦闘になる。中型の個体は飛翔して突進するが回避され、背後から放射熱線を浴びて絶命。小型の個体も同じく飛び掛るが、掴まれて地面に何度も叩きつけられて絶命し、死体もしっかりと熱線で焼かれた。残されたリーダーはそのまま逃げ去ってしまう。その後、成長したミニラと遭遇し襲い掛かるが、間一髪のところでゴジラが現れ顔面に放射熱線を受けて再び逃走。しばらく身を潜めていたが、クモンガに襲われているミニラの前に再び姿を現す。飛翔中にクモンガの糸を浴びて墜落し、その後も糸を大量に浴びて動きを封じられ、最期はクモンガの毒針の一撃で遂に絶命した。
『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃』にも登場。映像は1カットを除いてすべて『ゴジラの息子』からの流用。一郎の夢の中の「怪獣島」に生息している怪獣ということになっている。一郎を追い回すが、穴に転落してしまったので見失う。この時、一郎が穴の中からカマキラスを見上げるシーンは流用ではなく新規カットであるが、それもほんの数秒程度である。
『ゴジラ FINAL WARS』
体長:90メートル 体重:2万トン 武器:ハーケン・クラッシュ。擬態能力。
X星人に操られる怪獣として登場。初代との違いとしては体色が緑色になり、両手とも鎌状になっている。また、鳴き声は初代のものとオリジナルのものを使っている。ゆっくりと滑空するように飛行する先代とは違い、こちらではハエのような羽音を響かせながら高速で飛行する。劇中ではCGが多用されている。
パリに出現して大規模な破壊活動を行い、空中戦艦エクレールと戦う。一度は撤退するが、2戦目ではエクレールを撃破し、その後は真鶴の海岸でゴジラを待ち受ける。津波に驚いて回避し、そのまま周りに擬態して姿を隠す。油断したゴジラの隙を突いて襲い掛かるが、弾き飛ばされてしまい鉄塔に突き刺さって絶命した。
検討稿では富士の裾野でラドン、アンギラス、キングシーサーと共にゴジラと戦うことになっていた。この戦闘でアンギラスボールを打ち返すシーンがあったため、両手とも鎌になっていたという。しかし決定稿ではカマキラスは外されたため、両手とも鎌なのはこの名残である。デザイナーは「単体での登場だったら片手は槍にしてもよかった。」と語っている。
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関連項目
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