恋の妖精ポロロッコが運ぶ、さまざまな恋のはなし。
友情、憧れ、絆、恋…誰もが抱く、切なくも温かな感情を、やさしく描き出す恋愛オムニバス。
(公式ページ作品紹介より抜粋)
ポロロッコと小さな恋のはなしとは、『ニコニコ漫画』にてyumが連載している漫画である。更新は隔週月曜日。
概要
恋愛の妖精ポロロッコが「人間の恋愛を成就させる」という課題を達成するために「恋愛のお手伝い」をする恋愛漫画。
本編はいくつかの章に分かれており、それぞれの章によって主人公となる人間がかわるオムニバス形式の漫画となっている。
ただしそれぞれ個々の章が完全に独立しているわけではなく、他の章と何らかのつながりを持っていることが多い。(その理由は本編で明かされる)
各編あらすじ
- 沙夜子編(全6話)
クラスでもあまり目立たない地味な少女、沙夜子。彼女は毎朝横断歩道ですれ違う他校の男子生徒「青信号の人」にほのかな恋心を抱くようになる。
そんな彼女の前にある日突然、ポロロッコと名乗る小さな妖精が現れる。 - 尚編(全8話)
沙夜子がポロロッコと出会う少し前のお話。
本を読むことが何よりも大好きな少年尚は、自分の視力が低下していることを眼科検診で初めて自覚する。
視力低下にショックを受けパニック状態に陥る尚。そんな時、彼の耳に入ってきたのは一人の少女の声だった。 - かえ編(全11話)
自他ともに認めるかわいらしい容姿を持つかえは男嫌いの女嫌いの人間嫌い。
彼女にとって大切な人は二人だけ。一人は友達の沙夜子、そしてもう一人は・・・。 - 福原編(全10話)
恋愛の妖精と失恋の妖精に同時にとりつかれてしまった福原。
自分の想い人に告白するため、そして自分の「運命の人」かどうかを確かめるため、彼女はラブレターを手に想い人のいる学校の文化祭へ乗り込んでいく。 - 加藤編(全13話)
学級委員長・加藤の朝の日課は自分の担任の先生とオセロをすること。もう一つの日課は、別のクラスなのに何故か自分の隣の席にいる「変な女」に睨まれること。
しかしある日「変な女」の思いがけない表情を目にしたことで、加藤の意識は大きく変わっていく。 - 手塚編(全16話)
学級委員長に加え、吹奏楽部部長に就任した手塚。彼女は更にコンサートマスターに就任するため、コンマスのテストを受けることになる。
半ば闇雲に「努力」を重ねる手塚が抱えていたのは、消し去り難いコンプレックスだった。 - 楓編(全10話)
課題があまりに不利になってしまうことを避けるため、先生からとある特例を許されたポロロッコ。
喜び勇んで人間界に向かったロッコだが、心に真新しい傷を抱えてしまった楓から思いもしない仕打ちを受けてしまう。
その他、各章の合間に番外編が挟まれ、妖精界の事情や登場人物たちのその後の様子が描かれる。
登場キャラクター
妖精
- ポロロッコ
この漫画の主人公である恋愛の妖精の女の子。しかし本編の最初の方の話はその章でスポットライトを浴びる人物に費やされてしまうため、大抵登場がちょっと遅め。そのためファンからは再登場の度に「新キャラ」と呼ばれてしまう。
恋愛の妖精と会話の妖精の間に生まれた妖精であるためかなりのお喋り。でちゅまちゅ言葉でしゃべるが本人曰くキャラ付けのための口調であるとのこと。一人称・愛称は「ロッコ」。
明るく純粋無垢な性格であるが、人間界の知識に疎く(ただし漫画には詳しい)人間界の字も読めない。無邪気な性格が災いし意図せずしてやりすぎた行為に出てしまうこともあるが、基本的には人間が大好きなお人好しでターゲットに対しても一所懸命に協力する。
魔法のステッキのようなもので恋愛を成就させるためのアイテムを出す。好きなアイドル妖精は亜羅志。 - ツヴァキ
失恋の妖精の男の子。ポロロッコの課題のライバル。
生意気な性格で、ポロロッコとは度々モチモチけんかを繰り広げている。
かなりの豪邸に住んでおり、どうやら良い家柄の出である様子。課題成功を真っ先に母親に伝えに行こうとするなど、母親が好きであるようだが・・・。 - アマゾネル先生
ポロロッコとツヴァキが通う妖精学校の先生。眼鏡と長い金髪が特徴的な落ち着いた女性。
趣味は読書(ク○ヨンし○ちゃんやド○ゴン○ールなど)。歌の妖精ではないが、特技は歌。
眼鏡を取ると「気分は★マホー少女」な先生☆になってしまうが、眼鏡をかけているときには言わないような核心をついた発言をする。 - ポロロッコの両親
恋愛の妖精である父親と、会話の妖精である母親。父親はポロロッコにデレデレの典型的な親バカであるが、ポロロッコが行き詰ってしまった際には父親らしく娘を導く姿がえがかれる。
実は妖精の世界では、恋愛の種族の妖精と会話の種族の妖精が一緒になってはいけないことになっている。
人間
- 大野沙夜子
「沙夜子編」の主人公である女子高校生。クラスでは目立たない地味な存在で友達も少ないが、人を思いやることのできる優しい性格をしている。かえのとある「癖」に一番最初に気づいていた。
当初は自分の意中の人である「青信号の人」との関係を進展させる勇気もなかったが、ポロロッコの登場により少しづつ変わっていく。
恋愛に関してはとてもピュア。今時珍しくおまじないに凝っており、また亜沙子という妹がいるようだ。 - 尾崎尚
「尚編」の主人公である男子校高校生。沙夜子たちとは別の高校に通っている。
本を読むことが大好きで、本が読めれば他はどうでも良いと思っていた節があったが、ある日横断歩道で見かけた(声を聞いた)少女に一目惚れをしてしまう。
恋愛に関しては超がつくほど鈍い。ポロロッコのことを「お豆」と呼んでいた。
名前の読みは「なお」。 - 小早川かえ
「かえ編」の主人公である女子高校生。沙夜子の親友。ピンク色のカーディガンにふわふわの金髪を逆さリボンでツインテールにしている可愛らしい容姿の女の子。ツンデレ。
過去の経験から人間嫌いになってしまい、当初は友達も沙夜子だけだった。特に自分に告白をしてくる男子を嫌っており、彼女が男子をふる様子は「十秒拒絶」として知れ渡っているようである。
彼女が想いを寄せる人物が判明した途端シンパシーを感じた視聴者が急増したことは言うまでもない。
ちなみに彼女の逆さリボンは沙夜子と深く関係している。 - 福原明
「福原編」の主人公である関西弁の女子高校生。本人曰く「尚の幼馴染」であるが、彼女が関西から引っ越してきたのは中学の時である。住まいは尚の家のまあまあ近所。
中学生のころ自分を助けてくれたとある人物に長い間片思いをしていたが、ポロロッコとツヴァキの登場により意中の人に想いを伝えることを決意する。
しかし意中の人物に再会した際に重大な事実を知ってしまい、彼女の心は大きく揺れ動くこととなる。
名前の読みは「あきら」。 - 加藤正宗
「加藤編」の主人公である男子高校生。沙夜子のクラスの学級委員長。初登場は沙夜子編で、その後もちょくちょく登場していた。
オセロが得意で、毎朝担任の先生とオセロをして圧勝している。また雑学も豊富。
恋愛を理解するために少女漫画を教科書にしてしまうなど、常時半目の表情からは想像もできないほどのオトメン。作者からもその行動から「少女マンガ男」と揶揄されてしまう。 - 手塚美姫(テヅカッティ)
「手塚編」の主人公である女子高校生。沙夜子のクラスの学級委員長。初登場はかえ編で、当初はかえを孤立させようとしていたが、後に和解。沙夜子の新たな友人となり、かえの良き?喧嘩相手となっている。
責任感が強く自分にも他人にも厳しいが、沙夜子には癒されているようである。
吹奏楽部では部長に就任し、更にテストに合格してコンサートマスターにもなるためそれまで以上に「努力」を重ねるようになるが・・・。
過去に起きた楓をめぐる女子との人間関係から、自分の容姿と名前に大きなコンプレックスを抱いており、特に自分の下の名前で呼ばれることを嫌っている。 - 秋川楓
「楓編」の主人公であり、手塚の幼馴染の男子高校生。吹奏楽部に所属している。年齢は手塚たちよりも一つ下。
容姿の良さから女子にモテるが、本人は手塚に対し一途な想いを抱いている様子。
そのことから手塚のことを下の名前で呼び続けたり、また訳あって軽く見えるような風貌・言動になったりしたが、結果的に全て裏目に出てしまうこととなる。 - 槇原恭太郎
吹奏楽部に所属している男子生徒。愛称は「マッキー」。
天真爛漫な性格で、常に明るい笑顔をしている。「テヅカッティ」の名付け親。
人の心情や何かしらの変化には敏感で、度々陰でフォローを行っていたり時に人の心の拠りどころになってくれたりと、男女問わず受け入れてくれる癒し系キャラ。楓曰く天然イケメン。 - 南雲かほり
吹奏楽部に所属している女子生徒。
中学のころから近隣の中学の吹奏楽部では有名で、「どんな難解な曲も吹きこなし、その音色は美しく、だからと言って一人演奏中に無駄に音が目立つこともない。音も容姿も美しい中学生」と言われていた。
常に無表情で言葉少なだが、言動からは芯の強さと優しさが垣間見える。 - 倉西芽衣
吹奏楽部に所属している女子生徒。常に穏やかな微笑みを浮かべているだけでしゃべらない。
が、本当に「どんな時でも」微笑みを浮かべており、その様子を視聴側がネタ半分で疑問に感じ始めた矢先に・・・。 - 山田
沙夜子たちと同じクラスに所属している男子高校生。
現在のところ半モブキャラであるが、ポロロッコに頭に乗られたり、(場所と時間が悪かったせいもあるが)かえに人前で十秒拒絶されたりと散々な扱いを受けている。
だがしかし一番散々だったのは、加藤編にて多くの視聴者に某登場人物と盛大に間違われ、濡れ衣で一時期株が大暴落してしまったことである。
ちなみに加藤編第10話のあとがきなどで彼がその某登場人物とは別人であることが証明されている。と言ってもそばかすなど見た目が全く違うので、間違われたこと自体が謎。
ちなみに尚と福原とは中学が一緒だった模様。 - 先生
花岡第三高等学校2年B組の担任である数学の先生。つまり沙夜子・手塚・加藤・山田の担任である。口癖は「~であるからして」。
文化祭の出し物であるカフェの店名に自分の名前を入れたり、オセロが弱かったり、授業に関係のない漫談を始めたり、ジュースでベロンベロンになったりと色々と残念な先生。
しかし時には生徒の悩みを真剣に受け止め、助太刀をしてくれたりと基本的には良い人である。
本名は尾崎尊(たかし)であり、尚の実兄。 - 榎本小巻
楓と同じ学年の女子生徒。花岡第三高等学校の1年女子の中では一番の人気を誇るらしい。
「メガネがうまい具合に作用して清純な雰囲気に拍車がかかっている」という楓の言葉通りの清純系メガネっ娘。茶目っ気があり明るくさっぱりとした性格をしている。
その他
- ケンタロー
作中作「Draw Prince」(DP、ドロプリ)の主人公。キカエ国の王子。
正義感が強く純粋な性格をしているが、育ちの所為か若干世間知らずな部分がある。アホの子。
「Draw Prince」の本編はスピンオフ作品として、yum氏によりニコニコ静画にて一週間に1~数ページのペースで連載されている。
一人称は「俺」。「僕」ではない。 - ヤマザキ
作中作「Draw Prince」の登場人物。ケンタローの従者。
常に無表情でありケンタローに対する口調も基本的には丁寧だが、時に従者とは思えないほどの毒舌と不遜な態度が飛び出す。つまりはいい性格である。
DP本編では彼の他に常識人の黄緑ヤマザキと、ナルシストのピンクヤマザキが確認できる。 - 黒猫
花岡第三高等学校に住み着いているオスの黒猫。しょっちゅう他の猫と喧嘩をしているために傷が絶えない。
とある人物からは「フーコ」と呼ばれている。
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- ページ番号: 4899105
- リビジョン番号: 1650701
- 編集内容についての説明/コメント:
楓編あらすじと榎本小巻・黒猫を追加、マッキーを加筆。秋川楓はむやみに加筆すると最悪手塚編ネタバレに繋がる恐れがあるので現状維持。