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アンヘルとは、ゲーム『ドラッグオンドラグーン』および『ドラッグオンドラグーン2』に登場する赤き竜、レッドドラゴンである。
概要
あの囚われし絶望から救われた。
あの呪われた運命を捨てられた。
あの怒りにまみれた炎を鎮められた。
あの出会った日が我を変えた。
我の火で地を焼き尽くそう。
我の牙で血を啜ろう。
我の爪で敵を引き裂こう。
我の翼で空を駈けよう。
その目から光が奪われるのなら。
その肌が血に染まるのなら。
その剣が重いのなら。
その口が物言えぬのなら。
この身体が燃え尽きようとも。
この言葉が奪われようとも。
この契約が果てるまで。
この暖かさが失われるその刻まで。
一万年以上の長い時を生き、神の与えた全ての試練を乗り越えた赤き竜。
ある時瀕死の状態で捕えられているところをカイムと出会い、契約か、死かの二択を迫られ、カイムの持つ負の心に惹かれて契約を交わす。以降はカイムとともに帝国兵士たちを薙ぎ払っていくこととなる。
ドラゴン自体が世界最強の生物であり、その中でも最上位に位置する存在のためか、性格は傲慢。特に人間の愚かさをとらえた発言も多い。だが、契約相手であるカイムと時間を共有するにつれて、契約による利害を超えた信頼を築いていく。
ドラゴンはより優れた、より能力の高い生物のみを選別し、劣等な存在を滅ぼすことを本能に刷り込まれている。また時にその姿かたちを変化させ、神の与えうるあらゆる試練を乗り越えることができるという。
作中では隠しを除けば4つの形態に変化している。
第一形態
カイムと出会った際の姿。体色は朱色に近く、角も丸みを帯びている。
「賢者は戦いよりも死を選ぶ、更なる賢者は生まれぬことを望む」
第二形態
第一形態よりも全体的に体が大きくなり、紅色に近い体色となった。
攻撃力、地上への攻撃範囲、ホーミング弾のロックオン数が増加。
Bエンドルートではこれ以上進化せず、敵の攻撃に対してロックオン数や攻撃力が不足するため厳しい戦いを強いられる。
「闇に属するが故に愚かなのか、愚か故に闇に呑み込まれるのか。何れにせよ死ぬがいい……!」
第三形態
第二形態よりもさらに体が大きくなり、体の色も赤みを増した。
尻尾は割れ目がはいり、そこから溶岩を彷彿とさせる光が輝いている。
なお、この形態が見れるのはAエンドルートのみだったりする。
「生き残りたくば何にも巻かれるな、己を信じよ。仮令復讐しか知らぬ己でもな」
カオス形態
C、D、Eエンドルートでその姿を見ることができる形態。
それまでとは打って変わり、冥界からやったきたような不気味な姿となっている。
ホーミング弾が直角に折れ曲がるような独特の軌道を描くようになり、弾速が犠牲になったが敵によっては多段ヒットするため強力。大魔法の色も青色へ変化した。
説明書に載っている第三形態とは違う隠し形態と思いきや、こっちの方が出番多かった。
ホーミング弾の弾速の関係で、ある敵と戦う際はこちらより第三形態の方が戦いやすい。
とあるルートのエンディングにて、ある近代攻撃にさらされ契約者のカイムが死亡したため自身も滅びる。(契約者の死は自身の死でもある)
「大きな失敗を恐れるのは愚かだ。停滞を生むのは、日々の小さな躓きの方だ……」
???
特定の条件を満たすと出現する隠しドラゴン。アンヘルなのかは不明。圧倒的な弾速と威力を誇るホーミング弾がウリ。
アンヘルという名はAエンドの際に初めてカイムに明かした名前であり、それ以外のルートではカイムはアンヘルの名を知らない可能性がある。英語ではAngelとなり、天使を意味する名前である。逆からも読んでみよう。
傲慢な性格ではあるが一方で慈愛に満ちた言葉も多く、Cエンドではその本能に従い、契約を破棄してカイムと望まぬ戦いをすることになるが、アンヘルは最期まで一切カイムを責めなかった。
性別がメスであること、常に主人公のそばにあって支え続ける役回りなどから、しばしば本作のヒロインと呼ばれることがある。
ドラッグオンドラグーン2でのアンヘル
第三形態の姿で登場。最終封印が崩壊した後、カイムの生きる世界を守るべく、自ら申し出て最終封印となった。その後、ドラゴンの力に恐れをなした当時の神官長ヴェルドレが封印制度を改変したことにより、受ける負荷が増大。五つの“鍵”により五感の全てを奪われ、カイムとの“声”によるコミュニケーションも途絶え、漆黒の闇の中でついに正気を失う。
五つの“鍵”が破壊され封印から解放されるも、憎しみで我を失ったアンヘルは世界の全てを焼き払おうとする。
これを食い止めるべくノウェとレグナはアンヘルを追い、かつてアンヘルとカイムが出会った古城上空で決戦を挑む。
死闘の中で、傷つき弱りゆくにつれて、アンヘルにカイムの“声”が届くようになる
古城への撃墜されたアンヘルはカイムを前にし、全てを敵に回してでも自分を救おうとしてくれたことを知り、かつてカイムとともにあった過去を回想しながら、炎に包まれて崩れ去った。
アンヘルが死んだことにより封印が消滅し、世界は混沌に包まれていくことになる。
戦闘においては、素早い体当たりやホーミング弾などの攻撃をもち、そのすべての威力がそれまでの比ではないほど強力。中でも尻尾による一撃は即死の危険があるため、絶対に回避したい。
こちらのホーミング弾は振り切られてしまうため、接近した際に通常弾を打ち込み、黄色のブレススフィアで一気にたたみかけたい。回復アイテムは惜しまず持っていくこと。
アンヘル名言集
「殺すが良い…ただ、我の命は奪えても魂までは汚せぬぞ。」
古城にて出会った際のセリフ。
「は、離れろ!暖めてどうなるものでも……まったく、どうかしておる!」
エンシェントドラゴン戦前にて。
「また、進めぬようになった。暖めてくれぬか?」
「覚えておいてもらいたいことがある。アンヘル……それが、我の名だ。…人間に名乗るのは最初で…最後だ。」
Aエンド、マナ戦後。
「何なのだ、これは!どうすればいいのだ?!」
Eエンドのラスボス戦にて。全てのプレイヤーの気持ちを代弁した一言。
「のう、カイム。鈍き魂よ。最後に聞いておきたいことがある。
……その者とともにいたい。その者を守りたい。その者の体温を感じたい。
その者の為ならば命の、魂の底まで燃やし尽くしても構わぬ。骨の髄まで一つになることを切望する。
このような感情をおぬしら人の言葉ならなんという?
……我はおぬしにそれよ。カイム。どうも口惜しいが感謝しよう」
小説版より、アンヘルが死の間際にカイムに問いかけた「人間とは何か」に対する疑問の一つ。
もう良いのか?カイム。
DOD2でのCエンド、アンヘル戦後にて。
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