犯罪が高度化した時代・・・
人の命と心を救うために、自らの青春をかけて立ち上がった若者たちがいた。
それが、特装救急警察である!
by OPナレーション
概要
特警ウインスペクターの正式な続編で、レスキューポリスシリーズの2作目である。
前作に比べ、組織の細かさや装備品など、よりリアリティを持ったものとなっている他、今作では犯罪者の逮捕のみならず「人の心も救う」というテーマも持っていることから、前作に比べよりハードかつシリアスな物語が展開することとなった。悪人にそそのかされてやむを得ず犯罪に手を染めてしまった人間を逮捕する、犯罪者や被疑者が死亡する等、やるせない結末を迎える回も多く、子供番組の概念を大きく逸脱したその内容は、当時を知る者にとって語り草となっている。
それだけ難解なストーリー展開のためか、玩具の売り上げや視聴率は前作より苦戦することとなったが、重いテーマに真正面から立ち向かったその展開は特筆すべきものであり、大人になって改めて見直すと、より味わいのある作品であるのかもしれない。
主な登場人物
- 西尾大樹/ソルブレイバー
- ソルブレイン行動隊部の若き隊長で、24歳の警視正。例によって頭脳明晰、スポーツ万能とチート能力の持ち主。有事の際にはソリッドスーツ・ヘビータイプをプラスアップしてソルブレイバーとなり、おもに犯罪者の逮捕、人々の救助で活躍する。強い正義感と優しい心の持ち主であるが、それ故に非情に徹しきれない甘さが何度か見られた。
- 樋口玲子/ソルジャンヌ
- ソルブレイン行動隊部の隊員で、22歳の警視。刑事としての能力は勿論、医師としての技術も持っているため、有事の際にはソリッドスーツ・ライトタイプをプラスアップし、ソルジャンヌとなって災害現場での負傷者の応急処置などに活躍する。なお、レスキューポリスシリーズでは唯一の変身ヒロインである。
- ソルドーザー
- ソルブレイン行動隊部の隊員で警部の、バリアブル・レスキュードロイド。ソリッドスーツ以上の厚い装甲とパワーを持ち、大規模な災害現場での救助活動に活躍する。地上走行形態ドーザークローラーに変形が可能であり、変形シーンは当時としては珍しいフルCGだった。人間と変わらない優しく無邪気な感情を持っており、変形導入前には怖がって拒絶したこともある。特撮では悪役を演じることの多い加藤精三がヒーロー役を務めた、かなり珍しい例でもある。
- 香川竜馬/ファイヤー/ナイトファイヤー
- 前作、ウインスペクターの隊長。前作最終話でフランスに渡っていたが、ある事件を追って日本に一時帰国し、ソルブレインと合同捜査を行った。その後は一時再びフランスへ戻っていたが、インターポール東京支部捜査官に任命され、新型ソリッドスーツをひっさげ「ナイトファイヤー」となってソルブレインに協力した。最初の帰国の際には大樹と対立していたが次第に彼を認め、ギガストリーマーを託した。当時としては掟破りの、前作の主人公が新スーツをひっさげて登場するというとんでもない事をやらかしたためか、ソルブレイバーの肩身は狭くなる一方であった…
- 正木俊介
- 前作から2作連続で本部長として登場。
前作にて、第1話で逮捕した人物が最終章にて脱獄、再度犯罪に手を染めたことを目の当たりにしたことで、人命だけでなく心も救えるような警察機関の設立を目指し、ウインスペクター渡仏後にソルブレインを組織した。
宮内洋氏の熱演は大変印象的であり、変身しない人物にもかかわらず当時発売されていたソフビ人形セットに名を連ねたことからも、その存在感の大きさがうかがえる。 - 高岡隆一
- 本作後半に度々登場するマッドサイエンティスト。第1話から、作中で情報収集、解析用スーパーコンピューター「クロス」の声も務めていたてらそままさきが、顔出しで演じた珍しい役。
両親は小規模なIC製造会社を営んでいたが、同業社との合併に際してトラブルに巻き込まれ、一家心中をはかったが1人だけ助けられた過去を持つ。なお、高岡姓は養子に迎えられた先の苗字。
初登場時には、実家の会社を裏切り、合併先に売り渡したとかねてから憎んでいた元専務の息子を誘拐し、その用心棒に、金属生命体を移植したプロレスラーをつけるなど、天才的な発明を次々と送り出す。誘拐事件を阻止されて以降は、標的をソルブレインに変更して何度も挑戦。最終話で服毒自害する。
主なメカニック
- ソリッドスーツ・ヘビータイプ
- 大樹と竜馬が纏うソリッドスーツで、前作のクラステクターの正統進化形と呼べるものである。大樹版は誰が呼んだか、特撮界のザク。
犯人逮捕や現場確保に特化した能力を持っている。胸には万能探査装置「ウィザードサーチャー」が備えてあり、迅速な救助活動に一役買っている。装着可能時間は30分と、クラステクターより大幅に伸びているが、これはクラステクター、さらに同形のプロトスーツの反省から、酸素濃度を高めて肉体の負担を軽減するレスピレーターをマスク部に内蔵した事が大きい。
三角形状に折りたたむことでビームを撃てる剣「ケルベロスΔ」と、ロープや消火弾などを撃つ小型携行砲「ボスワインダー」が主な装備。ナイトファイヤー合流とともに、消火剤、粘着剤に加えて、前作のギガストリーマーを超える威力を備えたトルネードバーストも撃てる携行砲「パイルトルネード」が追加された。 - ソリッドスーツ・ライトタイプ
- 玲子が纏うソリッドスーツで、ある程度身体能力は強化されるが、おもに救急活動専用のスーツである。右腰に装備されたメディカルパックを用い、その場で応急処置を行う事が可能である。ヒーローものとしては珍しく完全な救護要員で、酸素マスクを当てたりと応急処置を行う姿は当時斬新であった。
- ソリッドステイツⅠ
- 全長30mの超大型救助母艦で、通称SS-Ⅰ。主にケミカルディスチャージャーや投下式消火弾を用い、大規模な火災現場での消火活動に活躍する。内部にはソルブレインのマシンであるソルギャロップ、ソルドレッカーも搭載されている。作中では、当機の管理、運用を担う母艦部のキャプテンである矢沢武と、行動隊部の隊長である大樹の2人だけが正式に操縦訓練を受けていると設定されていた。
- ソルギャロップ
- ソルギャロップブレイバーが乗る青いスーパーパトカー。水素燃料を用いた高性能タービンエンジンを搭載し、最高巡航速度は時速600キロ、瞬時最高時速は780キロ。ブレイバーにプラスアップ後は変形し、ボンネットからフロントガラスを黒いフードに、そしてリヤタイヤも覆うようになるが前作のウインスコードや次作のバリアス7のような特殊装備はなく、また劇中では変形シーンが描かれないためこの変化に気づかないファンも多い。当時発売された玩具は変形後のものが採用された(ソルドレッカーも同様)。ベースはトヨタ・セラ。
- ソルドレッカー
- ジャンヌ、ドーザーが乗る黄色いレスキューカー。最高巡航速度は時速300キロ、瞬時最高時速は420キロ。摂氏4000度の耐熱力を備え、8.5トンの圧力でも壊れない頑丈さを誇る。ドーザーは後部の荷台に積み込まれる状態で乗る。ベースはトヨタ・エスティマ(初代)。
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関連項目
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