デルガル・メリニ単語

デルガルメリニ

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それは小さな村からはじまった

ある日小さな地鳴りと共に地下墓地の底が抜け奥からひとりの男があらわれた

男は一千年前に滅びた黄金の国の王を名乗る
かつて栄華を誇ったその国は狂乱の魔術師によって地下深く今なお囚われ続けているという

「魔術師を倒した者には我が国のすべてを与えよう」
そう言い残すと男は塵となって消えた

―『ダンジョン飯』第1話『水炊き』冒頭より

デルガル・メリニとは、漫画『ダンジョン飯』の登場人物である。

CV：志村知幸

概要

トールマンの老人。銀髪で髭を蓄えている。
物語の舞台である「黄金城の迷宮」に「狂乱の魔術師」シスルにより一千年前から囚われている王国の王。

『ダンジョン飯』の物語は当記事冒頭で引用した「ミイラのような外見になりながらも助けを求めて地上に現れ塵となって消える」シーンから開始し、「ダンジョンで飯を食う漫画なんだろうなあ」くらいの認識で1巻を手に取った読者に本作の世界観を伝える役割を果たしている（とはいえ作中で迷宮の謎についてのまとまった描写を行うのは2巻以降であり、本格的に迫っていくのは5巻以降である）。

来歴

1000年前、東方大陸の北西に位置する島に存在した王国の王フリナグの嫡子として生まれる。フリナグに道化師として仕え後に宮廷魔術師となったエルフの少年シスルとは兄弟同然に育つ。

デルガルの結婚式の日に一族の統治に不満を持った領主により暗殺された父に代わり、王位に就く。
妻との間に息子エオディオを儲けるが彼は病にかかり、王国は天災による飢饉に喘いでいる所を外敵に囲まれ滅亡の危機に瀕する。島の地下に封印されていた、王国の守り神である有翼の獅子を解放して迷宮の主となったシスルの活躍と、王国の迷宮への封印によって王国は難を逃れエオディオの病気も快復に向かうが、強大な力を得たシスルは徐々に狂っていき、遂には迷宮に不死の術をかけてデルガルと王国民たちは不老不死の身となり迷宮に囚われることとなる。

1000年後、デルガルはある日見た夢の中での有翼の獅子からの預言を受け、助けを求め地上へ向かう。シスルによる監視の目を逃れるために、既にシスルに逆らって魂を抜かれていたエオディオの身体を借りて地上へ向かい、地上の村人たちに対し「『狂乱の魔術師シスル』を討ったものに王国を与える」と告げた後塵となって消滅した。

人物

気さくな性格で、一般国民に対しても分け隔てなく接していた様子である。

対して統治者としての能力は微妙。一介の宮廷魔術師だった頃のシスルに対して王国の諸問題の解決をせがみ、彼が「狂乱の魔術師」となる原因を作った。後にその責任を重く受け止め、その身を犠牲にして地上へ助けを求めに行くこととなる。

ネット上での扱い

彼の初登場シーンはその強烈な印象からかネット上では彼の台詞の部分を書き換え「男が様々なシチュエーションで何か言葉を発した後塵になる」という内容のコラ素材としても親しまれており、本作を知らない人々に対してもある程度の知名度を誇る。

最も有名な改変は『「梅田駅の改札を出た所」って何処ですか？』だろう。

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 https://twitter.com/valshun1225/status/921233882946584576

詳しい解説は梅田駅の記事に譲るが大阪・梅田地区には「梅田」の名を冠する、または「梅田」の通称で呼ばれる駅が複数存在し、それぞれが広大な地下街で繋がっており、更には工事により頻繁に構造が変わるため俗に「梅田ダンジョン」と呼ばれている。当然のことながら「梅田駅の改札を出た所」と呼べる場所もそれぞれに多数存在し、上記引用ツイートのような待ち合わせをしようものなら永遠に巡り合うことはできないだろう。

また、パロディイラストの題材に選ばれることも多い。

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 https://twitter.com/genbaneko_bot/status/1258011989009330176

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 https://twitter.com/kyutai_x/status/1395388334575288321

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