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『ワリオランド3 不思議なオルゴール』とは、任天堂から2000年3月21日発売されたゲームボーイカラー専用ソフト。ジャンルはアクション。
2012年5月2日よりニンテンドー3DSのバーチャルコンソールで配信中。
2023年2月9日より、Nintendo Switchのゲームボーイ Nintendo Switch Onlineで配信され、オンラインサービスに加入していれば無料で遊べるようになった。
概要
『ワリオランド』シリーズの3作目、前作は『ワリオランド2 盗まれた財宝』。
タイトルが「やや」ややこしいが『スーパーマリオランド3 ワリオランド』は前々作である。
前作の『ワリオランド2 盗まれた財宝』の基本動作やシステムをそのまま継承し、ステージ構成や目的を大きく変更した、今で言うとスーパーマリオギャラクシー2のような作品である。基本的な部分は前作の記事を参照。
元々探索要素が強かった前作だが、今作はさらに探索に寄った作りになっている。
前作との違い
- 前作ではルートごとに一本道であったが、今作では前々作同様フィールドマップがありプレイヤーは自由にステージを選べる。また、今行けるステージには印がつく。
- マップには昼夜があり、ステージを出入りすると変化し一部ステージでは地形が変化するなど影響が出る。
また、時の太鼓と言うお宝を手に入れると、フィールドマップ上で昼夜を切り替えることもできる。 - それぞれのステージにはゴールや進行方向と言うべきものがなく、各ステージに4色の宝箱とそれに対応するカギが隠されており、鍵を探し出して宝箱に辿り着き、お宝を入手していくことで話が進んでいく。
- 一部（と言ってもかなり多数）のお宝は入手するとフィールドマップで何かが起こり、一度行ったステージの構造の一部が変化したり、新しいステージが出現するなどして行けるところが増え、それによって取れるお宝も増えていく。
- また、ワリオをパワーアップさせるお宝もあり（後述）、それによって得た能力で今まで行けなかった場所にも行けるようになる。
今作のワリオについて
今作のワリオは前作同様不死身であり、リアクションも備えているが、初めはジャンプ・しゃがみ・アタック（タックル）・転がるしかできないという、従来のシリーズからすると貧弱極まりない性能である。しかし、前述の通りお宝の中にはワリオをパワーアップさせるアイテムがあり、それを取るごとに掴み投げやヒップドロップなど前作までの能力、タックルの強化による固いブロックの破壊や水流に逆らって泳ぐ、ヒップドロップのさらなるパワーアップなどの強力な能力が付与されていく。
ジャンプ
Aボタンでワリオがジャンプする。基本アクションの一つだが、様々なアクションと組み合わせることができるため非常に重要な能力である。穴を飛び越したり、高いところに登ったり、スイッチを操作したり、敵を踏みつけてひっくり返すことができる。お宝「ジャンピングブーツ」によって強化され、ハイジャンプ、踏みつけジャンプ、踏みつけハイジャンプができるようになる。
ハイジャンプ
十字ボタンの上を押しながらジャンプすると、通常のジャンプより頭一つ分高くジャンプする。
踏みつけジャンプ
敵を踏みつけ、通常より高くジャンプする。
踏みつけハイジャンプ
しゃがみ
十字ボタンの下を押すとワリオがしゃがむ。狭い場所を通ることができる。また、一部の敵の攻撃を避けることもできる。
アタック中に十字ボタンの下を押すと、しゃがんだままアタックの勢いで滑る（しゃがみすべり）ことができる。
アタック
Bボタンでお馴染みのショルダータックルを繰り出す。ゲーム開始時点では小さな敵をふっ飛ばしたり、ヒビの入ったブロックを壊すだけで精一杯だが、お宝「ニンニクボール」によって強化され、大きな敵や固いブロックをも破壊できる。
また、ストーブなどのオブジェクトの移動にも必要となる。
また、B→Aと滑らかに操作することでアタックジャンプを繰り出す事ができる。
転がる
坂で十字ボタンの下を押すと坂を転がる。転がっている間は敵を弾き飛ばしたりブロックを破壊しながら進むこともできるが、大きな敵や固いブロックの破壊にはお宝「ニンニクボール」の獲得が必要。
また、転がっている時にAを押せば転がりながらジャンプができる。
壁やトゲにぶつかる、水に浸かるともとに戻る。また、炎などに触れるとお尻に火がつき解除される。
ヒップアタック
お宝「鉛のオーバーオール」にて獲得する能力。ジャンプしてからすぐに十字ボタンの下を押すとヒップアタックを繰り出す事ができる。高いところからなら着地点の調整も可能。足元のブロックの破壊やザコ敵の踏みつぶしができる。
お宝「鋼鉄のオーバーオール」で強化され、固いブロックを破壊したりヒップアタックによってマップ全体に地震を起こすこともできる。
泳ぐ
お宝「カエル王子の足ヒレ」にて獲得する能力。その名の通り、水中を自由に泳ぐことができる。が、激流に逆らうことは出来ない。
Aボタンで浮上、Bボタンで十字ボタンを押している（押していない時はワリオの頭の向き）に進む。
お宝「カエル王子の手袋」で能力が強化され、激流に逆らって泳ぐこともできるようになる。
頭でブロックを壊す
お宝「破壊の帽子」にて獲得する能力。頭上のブロックを破壊することができるが、敵は倒せない。
掴む、投げる
お宝「パワーグローブ」にて獲得する能力。軽い物や敵を掴み、Bボタンで投げることができる。Bボタンを長押しすると
遠くに投げることもできる。物を投げつけないと破壊できないブロックの破壊やザコ敵を倒すときに使う。
ザコ敵は壁に叩きつけるかザコ敵同士でぶつけて倒す。
お宝「スーパーパワーグローブ」で強化され、重いものも掴んで投げることができる。
このようにして、各ステージを何度もプレイしながら行ける範囲を徐々に広げていくという性質から、マリオシリーズというよりメトロイドに近い構造のゲームである。
ストーリー
飛行機を操縦していたワリオだったが、突然の故障により森の中へ不時着。
偶然にも森の中で洞窟を見つけ、そこでオルゴールを見つける。そのオルゴールを手にした時、オルゴールが光り出し、ワリオはオルゴールの中へと吸い込まれてしまう……
目を覚ましたワリオが目にしたものは、とてつもなく大きな顔の像（ナゾのぞう）だった。かつてこのオルゴールの世界を守る神だったと言うナゾのぞうは、突如現れた邪悪なものによって像の中に封印されてしまっただという。
封印を解き、ワリオが元の世界に帰るためには、世界各地に眠る五つの「封印のオルゴール」を見つけ出さなければならないという。その途中で得た宝物はすべて持ち帰っても構わないというナゾのぞうの出した条件をワリオは快諾し、五つの「封印のオルゴール」を探す冒険へと旅立つのであった・・・
ワリオのリアクション
ワリオは敵から特定の攻撃を受けると起こすリアクションはさらに増加。謎解きに非常に重要。
基本的に、リアクション中は掴み投げ、タックル、ヒップドロップ、はしご、扉などは使用できない。
前作のリアクションは酔っぱらうとチビワリオ以外は収録されているが、一部性能が変化したものもある。
太る
敵が投げつけてくるりんごやドーナツを食べるとこれに変化する。
移動速度やジャンプ力が低下し、タックルも出来なくなるがその体重を活かして雑魚敵を触れただけでふっ飛ばして倒したり、ジャンプで地震を起こして雑魚敵をコケさせたり、ヒビが入っていないブロックやドーナツの模様が入ったブロックをジャンプで破壊したりできる。歩き回ったり水に浸かると元に戻る。
ゾンビ
ゾンビの攻撃を受けるとこれに変化する。
移動速度やジャンプ力が低下するが、雑魚敵は触れるだけで倒せる、とげをすり抜けられるなどメリットは大きい。またこの状態の時通常時に下からすり抜けられる床の上に落下するとワリオが帽子だけになって下にすり抜ける事が可能。前作と異なり僅かだがジャンプできるため床の上でジャンプしてすり抜けることもできる。すり抜けている間はある程度着地地点の調整も可能。
光を浴びる、特定の炎に触れるか水につかると元に戻る。
おしりに火がつく 火だるま
敵の放つ炎に触れたり燭台の炎に触れるとおしりに火が付く。
勝手に全速力で前進するようになり、壁にぶつかると折り返す。この時ジャンプ以外操作できなくなり、しばらく経つと火だるまになる。ちなみに地面に足を付けて走り回っている時間が長いと火だるまになる時間が早くなる（ティーツー出版の攻略本より）。火だるまの状態で炎の模様が入ったブロックに触れると破壊する事が出来る。
火だるまになって燃え尽きるのを待つか、水に浸かる、あるいは水滴に触れると元に戻る。
感電
敵の出す電撃を受けるとワリオが感電する。
感電ししながらノックバック→ピヨるという一連の動きをし、その間無敵だが操作不能となる。
特に恩恵が無いので電撃が来たら避けよう。一応、感電中は敵に触れるだけで倒せるが・・・
バネ
特定の敵のハンマーで叩かれるとこれに変化する。
左右の操作は可能であるものの勝手に跳ねまわるようになってしまうが、Aボタンを押すと高く飛び跳ねる事ができるので通常のジャンプでは行けない高い場所にも行ける。一定時間経つか水に浸かるかトゲに触れると元に戻る。
膨らむ
特定の敵の針に刺されるとこれに変化する。
張れてる筈なのにガス風船のように画面上に勝手に上昇してしていってしまう、左右の操作は可能。
ものすごく高い所に行けるが、下に進んでいる時はいい迷惑である。
天井またはトゲにぶつかると元に戻る。
潰れる
特定の敵に押しつぶされるとこれに変化する。
紙のようにペラペラになりジャンプ力と歩行速度が激減するが、空中をヒラヒラと滑空可能。 また、横幅が2マスぶんになり1マス穴で落下しなくなる。水（水滴）につけるかオモドンメカと言う敵に助けてもらうと元に戻る。
アワ
水中で出てくる泡に触れると泡につつまれてしまう。
水面に向かって勝手に上昇していくが下り水流を越える事ができ、ある程度進行方向を変えられる。
水面か天井に到達すると元に戻る。
氷漬け
特定の敵の凍結攻撃を受けるとこれに変化する。
受けた攻撃の進行方向に滑りながら直進して行く。このときは無敵で、トゲもすり抜けられる。また特定の敵を倒せる。壁にぶつかるか水に浸かると元に戻る。
毛糸玉になる 今作より追加
一部敵の糸攻撃を受けるとこれに変化する。
完全に操作不能になり、凄まじい勢いでどこまでも転がっていく、壁にあたると跳ね返る。糸玉模様の入ったブロックを破壊可能。何回か壁に当たるとほどける。
透明化 今作より追加
特定の敵の投げてくる薬に当たると変化する。
自身の姿が見えなくなり、敵や仕掛けから感知されなくなるが、この状態では宝箱を開けられない。また、プレイヤー自身もワリオがほとんど見えなくなるため、足を踏み外しやすい。
土管に入る、水に浸かる、一部の敵の攻撃（炎や電撃など）を受けると元に戻る。
吸血鬼化 今作より追加
コウモリに触れると変化する。雑魚敵は触れるだけで倒せるが、ジャンプ力が低下し梯子も使えなくなる。
吸血鬼とコウモリをBボタンで切り替える事ができ、コウモリの時はA連打で自由に空を飛ぶことができる。
光を浴びるか水やニンニクに触れると元に戻る。ただし、とあるステージにある流水に触れても解除されない。また、その流水はこの状態のままで通り抜けることが出来ない。
雪だるま 今作より追加
落雪に当たることで変化する。吸血鬼同様雑魚敵は触れるだけで倒せる。
ジャンプ力や移動速度が激減するが「転がる」ことで雪玉になり雪だるま模様のブロックを破壊できるようになる。
ただし、このブロックは色が薄いものと濃い物があり濃いブロックは雪玉が小さいと破壊できない。
転がって雪だるま模様のブロック以外のブロックや壁にぶつかると雪が砕けて元に戻る。
まっぷたつ 今作より追加
特定の敵のビームに当たると、ワリオがまっぷたつになる。しかしワリオ本人は不死身なのですぐに元通り。
はしごをのぼっている時にこれを食らうと床まで落下してしまう。特に恩恵は無いのでビームに当たらないようにしよう。
プレイしたことがある人ならわかるとは思うが、少々グロい。
目が回る 国内版では今作より追加
特定の敵の中でもオレンジ色の個体の攻撃を受けるとこれに変化する。
足取りがおぼつかなくなり扉にも入れなくなるためメリットは無い、攻撃を受けないようにしよう。
前作の酔っぱらうに似ているがゲップが出ない、前作での海外版の規制に合わせたものと思われる。
トゲに触れるか水に浸かると元に戻る。
ほかのゲームへの出演など
今作のメインテーマはいくつかのステージごとにアレンジされたものが流れるが、のちにワリオが出演するゲームでも彼のテーマ曲という扱いでアレンジされることが多い。
マリオテニスシリーズでは専用のテニスコートやトロフィーの授与式で流れ、
伝説のスタフィー3でゲスト出演した際にもアレンジされたメインテーマが流れる。
ゲームキューブ版のドクターマリオ（海外ではDr.Mario64）ではワリオと一緒に今作の敵キャラクターが多数出演しており、メニュー画面と耐久モードでカサマルとロボタの姿が見れる。
おはなしモードではヤリマルなどのザコキャラからボスキャラまでもがボイス付きで登場し、
隠しキャラを含め対戦モードでいずれも使用可能である。（世界観の直接的な関係性はないもよう）
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関連項目
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