人間の里とは、「上海アリス幻楽団」制作の弾幕STG「東方Project」内に登場する地名である。
概要
幻想郷の人間のほとんどはここに住んでいる。人間が生活に必要なものは全てここで手に入れることができる。
この里は幻想郷の中でも人間にとって比較的安全に暮らせる場所である。なぜなら人間がいなくなると幻想郷が維持できなくなるため、幻想郷の賢者や妖怪たちの共通認識として保護しているのである。ただし、『東方鈴奈庵』によると、これは表の話でしかなく、裏では各妖怪達が人間の里を自分たちの支配下におこうと激しい勢力争いを繰り広げている、とのこと。これにより、「人間に危害を加えると他の妖怪達が黙っていない」という抑止効果も働いているようだ。
平和な現在の幻想郷においても形骸化しつつも残されている「妖怪は人間を襲い、人間は妖怪を退治する」という幻想郷のルールの例外的な場所。妖怪が何かしらの悪さをするケースもないこともないが、あるとすれば妖怪の個人的な感情によるもの、異変の影響によるもの、幻想郷のルールに無知もしくは理解できる知能がない妖怪によるもの、などのケースで稀ということになっている。人命に関わるレベルはほとんどないことになっている。妖怪退治が出来る力を持った人間もここで暮らしており、何かあれば博麗霊夢が駆けつけるため、幻想郷でも比較的安全に暮らせる場所だ。例外事例の報告も(ry。
ここには日頃から様々な妖怪が訪れており、人間の店で普通に買い物をしたり遊んだりする者も多い。中には夜に活発に活動する妖怪用に、夜中は妖怪専門店として営業している人間の店すらある。お酒の出る店では人間と妖怪が一緒になって飲んだり騒いだりしてるのも珍しくない。人間にとっても妖怪にとってものんびりとした場所。『東方輝針城』では人間に紛れて里で暮らしている妖怪の赤蛮奇が居る事が判明。
もっとも、さすがに平時の昼間に妖怪とわかる姿でおおっぴらに町を出歩くことは推奨されていないらしい。例えば、命蓮寺の妖怪達はあまり里には立ち入らないようにと聖白蓮から言いつけられている。また、書籍において人間の里に出入りしている二ッ岩マミゾウ、鈴仙、射命丸文などは、里の中では常に人間に変装している。
里の位置や里の数、人口など現在のところ不確定である。
人間の里に政治家は居ないが、長老は居るらしい。
ちなみに射命丸文によると、妖怪たちは人間の里から里の支配者が出ることを恐れているようだ。仮にそうなれば、人間達は幻想郷のルールを破り始め、幻想郷は成り立たなくなる、とのこと。
人間の里にあることが判明している施設
- 稗田阿求の屋敷
- 結構大きな庭付きの屋敷。少なくとも数人の名無し使用人が居る。
- 上白沢慧音の寺子屋
- 阿求の作った資料を基に慧音が授業をしている。生徒は花屋の娘、棟梁の息子など。
- 運松翁の家
- 職漁師である運松という老人の家。最近は医者もしているらしい。
- 霧雨店
- 霧雨魔理沙の実家でもある大手道具屋。魔法の道具は扱っていない。森近霖之助が修行していた。
- 命蓮寺
- 東方星蓮船の後に開かれた聖白蓮のお寺。里の近くだが中ではない。一定の信仰を集めており、縁日や大晦日の除夜の鐘などのイベントでは賑わいを見せる。墓地もあり、里の住人に好評とのこと。
- 龍神の石像
- 目の色が的中率7割程度の天気予報になっている。白で晴れ、青で雨、灰色で曇り、赤で異変である。龍神を崇めることを人間が忘れないように河童が作った。
- 蕎麦屋
- 福の神が訪れたことのあるという大繁盛している店。繁盛している本当の理由は店自身の努力とおかみさんの笑顔。
- 団子屋
- 蕎麦屋の前にある店。味は良いし店も綺麗だが繁盛しておらず、蕎麦屋を妬んでいる。華扇のお気に入り&説教先。
- カフェ
- 文々。新聞が人気らしい。
- 花屋
- 風見幽香が買い物に来ることもある。ここの娘は慧音の寺子屋の生徒であり、阿求の友達でもある。
- 豆腐屋
- 八雲藍が買い物に来ることもある。
- お茶屋
- ルナチャイルドがコーヒー豆を狙っている。
- 酒場
- 人間と妖怪が一緒に盛り上がることも日常茶飯事。
- 鈴奈庵
- 貸本屋だが本の販売や製本も行っている店。外の世界から流れてきた本などが置いてある。
- 居酒屋
- 『東方心綺楼』人間の里背景で登場した店。上記の酒場と同一かは不明。「酒処 飯処」と書かれた看板がある。居酒屋の隣に古道具店がある。近くで掃除の途中と思われる小鈴の姿が見られる。いずれもどこまでZUNの指定なのかは不詳。(ただし鈴奈庵10話作中の回想で小鈴が心綺楼の戦いを目撃してる。)
- 塩問屋
- 『東方鈴奈庵』第三十六話で登場した大きな屋敷(通称:塩屋敷)。塩問屋の旦那と呼ばれる長者が住んでいた。敷地内に墓地がある。
- お地蔵様
- 里に終末論が広がった『東方鈴奈庵』第三十五話にて、命蓮寺が里に新たに設置した地蔵。終末論に恐怖した里の住人が熱心に拝む様子が描写されていた。
- 門
- 里の外と中を隔てる門。東方三月精 第四部第一話にて、かなり立派な門が確認できる。これは宮城(きゅうじょう)にあった門と同じ様式のようで、平城京の朱雀門(復元)や平安神宮の応天門(平安京にあった同名の門の縮小コピー)によく似ている。門の両脇は塀が延びている。また、東方鈴奈庵にて、これとは別に簡易的な小ぶりの門の存在も確認できる。この門の両脇は塀ではなく、垣根が延びている。
関連動画
MMDステージ
関連項目
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