概要
レイジング・テンペスト発祥の地属性・獣戦士族カテゴリーで、干支の獣や伝承をもとに作られたモンスターなどで構成されたカード群。名前や知名度があがった時期など、他のカードゲームの十二支モチーフとも通じるものがあるカテゴリーでもある。
ちなみに比較すると、「カードファイト!! ヴァンガード」の「十二支刻獣」や「バトルスピリッツ」の「十二神皇」の本格登場から半年は遅れての登場であり、アニメの世界観に深く関わるそれらと違いアニメストーリーとは何の関係もない、OCG独自の環境破壊カテゴリーである。2016年の環境を掌握したところも共通する。
今までランク4のエクシーズ召喚用素材として汎用性の高いモンスターを度々輩出してきた獣戦士族のなかでも、抜きんでたエクシーズ展開能力を持っている。特に「同名以外の十二獣に重ねてエクシーズ召喚できる」効果をカテゴリー内のエクシーズモンスターが所持していることで実質モンスター1体でのエクシーズ召喚を可能にし、エクシーズ召喚というシステムそのものを根底から崩壊させているのは非常に大きい。
アニメカードでは単体で素材を軽減する効果があったが、それらはOCG化にあたり同名カードを特殊召喚するなどといった形に変更されている。そのため、登場時点でエクシーズ以外のモンスター単体でエクシーズ召喚できるのはこのカテゴリだけである。
他にも、汎用性の高いエクシーズ補強効果、素材縛り抜きでエクシーズ素材の重ね掛け効果などを持っている。その代わり、「スキルドレイン」をはじめとする無効化カードや「虚無空間」のような特殊召喚メタには結構弱い。
だが、このカテゴリーは融合・シンクロなどに対する縛りが特にないために、ライトロードやシャドール、真竜など様々なカテゴリーと共存でき、上記の弱点を他のカテゴリーで補えてしまう。
その極端な特性で、クリフォートやEMなどが暴れまわっては手を引いてを繰り返す、目まぐるしい第9期環境に食い込み、大会などで好成績どころではない成績を残している。
9期終盤、十二獣登場以降、環境デッキの大半が十二獣混合デッキで埋め尽くされており、如何にこのカテゴリーの汎用性が高いかを証明する結果となってしまう。新マスタールールの詳細が公開された状態でも、このカテゴリーはリンク召喚に適応し生き残るルートが判明していた。
そのためか或いは単に元々やりすぎていただけか、2017年4月1日を以てデッキの中核となっていたカードが悉く禁止・制限カードに送り込まれる。9期は既にEM(エンタメイト)が一強に居座り、厳しい制限を受けてから、そう時は経っていない筈だったのだが・・・。
その状態でも尚新マスタールール環境で活躍していたため、如何にこのカテゴリの当初のカードパワーが高すぎたかの証明となっている。そのため、汎用カード規制も兼ねてか同年7月には中核のカードがさらに追加で禁止カードに放り込まれたが、その後一部制限カードに緩和されている。
11期
マスタールールとなった現在、2020年から《十二獣ドランシア》の緩和から《FNo.0 未来龍皇ホープ》や《天霆號アーゼウス》などの強力なエクシーズモンスターの登場で蓄積を重ねてまた大会環境への復帰を果たす。しかも群雄割拠状態になっている11期環境の一角としてで、登場当時よりバランスの良い状態で復帰したのである。
出張性能としては当時よりかは比較的に落ちており、種族で噛み合っているテーマと混ぜ合わせるケースのがほとんどで、ほぼ純構築で活躍しているに等しい状況なため、もはや4年近くも登場するのが早かったテーマということが証明されてしまった。
とはいえ、2022年現在でも「トライブリゲード」との混合デッキが環境の一角を担っているせいかドランシアが再び禁止になっている。
マスターデュエル
マスターデュエル実装時のリミットレギュレーションではモルモラット、ブルホーン、十二獣の会局が禁止となっている。しかし、ドランシアは健在であるため初期から登場している「トライブリゲード」や後発の「勇者トークン」との相性の良さが注目され、実装当初から環境クラスで用いられている。テーマの性質上、エクシーズフェスなどにける『○回エクシーズ召喚する』というミッションを容易に達成出来ることから一部のイベントで活用するプレイヤーも多い。
2023年12月5日の改訂で大幅に緩和され、ドランシアが制限から無制限、会局が禁止から無制限、モルモラットが禁止から制限カードになった。
カード紹介(遊戯王カードwikiより一部引用)
十二獣モルモラット
効果モンスター(2017/04/01から制限カード)
星4/地属性/獣戦士族/攻 0/守 0
(1):このカードが召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「十二獣」カード1枚を墓地へ送る。
(2):このカードを素材として持っている、
元々の種族が獣戦士族のXモンスターは以下の効果を得る。
●1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
手札・デッキから「十二獣モルモラット」1体を特殊召喚する。
墓地肥し効果と、自身を素材としている獣戦士族エクシーズに汎用リクルート能力を付加できるモンスター。ステータスは非常に低いので壁や打点上昇要員としては期待できない…が、たった一枚からランク4エクシーズがわらわら湧いて出るという、思考停止しかねない程の状況を作り出せる、良くも悪くもネズミらしいモンスター。
本カテゴリーの「核」となる存在であり、展開力を支える一方で、このカード自身も十二獣サポートや獣戦士族サポートで簡単にサーチ・リクルートでき、総じて十二獣全体の安定性が極めて高くなっている。
攻守が低いため「奈落の落とし穴」はすり抜けられるが、「連鎖除外」や「因果切断」などで複数除外される可能性はあるため、使用するのであれば、その点に注意が必要か。しかしそれらの手厳しい妨害手段も、先行ならば全く気にする必要はない。
十二獣の安定性を支える凶悪なカードだったため、2017年4月1日を以て制限カードに指定されることとなり、実質的に(2)の効果は使用不可能になった。
十二獣ブルホーン
エクシーズ・効果モンスター(2017/07/01から禁止カード)
ランク4/地属性/獣戦士族/攻 ?/守 ?
レベル4モンスター×2
「十二獣ブルホーン」は1ターンに1度、
同名カード以外の自分フィールドの「十二獣」モンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。
(1):このカードの攻撃力・守備力は、
このカードがX素材としている「十二獣」モンスターのそれぞれの数値分アップする。
(2):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
デッキから通常召喚可能な獣戦士族モンスター1体を手札に加える。
十二獣エクシーズ共通の重ね掛け・打点補強能力と、「増援」や「キングレムリン」を彷彿とさせるほど幅の広いサーチ効果を持つ危険なエクシーズ。重ね掛けによる素材1体エクシーズを考慮せずとも、エクシーズ素材指定がなく、素材自体も「レベル4×2」とあまりにも緩い。
そのため、十二獣だけでなく、炎星・炎王・武神などの獣戦士族モンスターや、「犬タウルス」や「神獣王バルバロス」などの出張要員も調達できる、カテゴリを飛び越えた汎用ランク4モンスターとなっている。
単体でも汎用サーチカードとして様々なデッキに出張できるが、他の十二獣と組み合わせるとサーチ効果の連打がさらにしやすくなる。1ターン1度の制限が重ね掛けエクシーズにのみかかっているため、このカードを正規エクシーズ召喚してから他の十二獣エクシーズを重ね、再びこのカードを重ねることでサーチ効果が容易に二連打できる。
ドランシアが現役の時は、その上でドランシアを重ねてフリーチェーン除去を構えることができ、ドランシアの危険度をさらに上げていた。
総じてオーバーパワーな汎用エクシーズモンスターであり、2017年4月からの十二獣を未だ環境に留めるには十二分なカードでもあった。故に同年7月、このカードも制限を通り越して直接禁止カードに認定されることとなった。
十二獣タイグリス
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/地属性/獣戦士族/攻 ?/守 ?
レベル4モンスター×3
「十二獣タイグリス」は1ターンに1度、
同名カード以外の自分フィールドの「十二獣」モンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。
(1):このカードの攻撃力・守備力は、
このカードがX素材としている「十二獣」モンスターのそれぞれの数値分アップする。
(2):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、
フィールドのXモンスター1体と
自分の墓地の「十二獣」モンスター1体を対象として発動できる。
その「十二獣」モンスター1体をそのXモンスターの下に重ねてX素材とする。
十二獣エクシーズ共通の召喚能力・打点補強能力に、墓地のモンスターをエクシーズ素材とする効果を持つモンスター。
イラストだけみれば普通にかわいい獣人型モンスターだが、タイグリスという名前や、他の十二獣と容易に重なる効果など、子供向けのカードゲームとしては思い切った仕様となっている。(海外版はさすがにここまで冒険できなかったらしく、おとなしめの名前になっている。)
十二獣ラビーナ
効果モンスター
星4/地属性/獣戦士族/攻 800/守 800
(1):このカードが戦闘・効果で破壊された場合、
「十二獣ラビーナ」以外の自分の墓地の「十二獣」カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
(2):このカードを素材として持っている、
元々の種族が獣戦士族のXモンスターは以下の効果を得る。
●このカードを対象とする相手の魔法カードの効果が発動した時、
このカードのX素材を1枚取り除いて発動できる。
その発動を無効にする。
裁定の難しさや強烈な効果に定評のある某フィールド魔法に対応するステータスに、発動条件が緩いうえにターン制限などがないサルベージ効果など、悪だくみしてくださいと言わんばかりの特性を持つモンスター。エクシーズに提供できる能力は魔法耐性となかなか有用だが、抜け道も少なくないため、油断は禁物。
十二獣ドランシア
エクシーズ・効果モンスター(2021/07/01から禁止カード)
ランク4/地属性/獣戦士族/攻 ?/守 ?
レベル4モンスター×4
「十二獣ドランシア」は1ターンに1度、
同名カード以外の自分フィールドの「十二獣」モンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。
(1):このカードの攻撃力・守備力は、
このカードがX素材としている「十二獣」モンスターのそれぞれの数値分アップする。
(2):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、
フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
十二獣エクシーズ共通の重ね掛け能力・打点補強能力に、フリーチェーンなうえ、相手のフィールドのカードだけでなく、自分のフィールドのものも破壊できるエクシーズ。シンクロ・エクシーズ・ペンデュラム召喚の妨害などに使える。
通常のエクシーズ素材は極めて重く、通常のエクシーズ召喚をされることはほぼ皆無だが、共通効果のせいで十二獣エクシーズに重ねてエクシーズ召喚できるため、「SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング」のような「実質の汎用カード」扱いにもなれる。ただし、十二獣モンスターを素材にしていなければ攻守0のため、そこを狙い撃たれる可能性があることに注意。
とはいえ自身の効果の関係上「ブルーアイズ・カオス・MAX・ドラゴン」相手でもなければ殆ど気にする必要はない上に、「ン熱血獣王ベアーマン」を用いて「No.38 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー」と並べれば弱点を補いつつ、より相手を縛り付けることが可能。
総じて、苛烈な除去能力とあまりに容易な召喚条件が重なり、ほぼ確実に自分・相手ターン問わず相手の場を荒らすことができてしまうこのカードは2017年4月1日を以て禁止カードになることとなった。
10期の新マスタールールでEXデッキからの特殊召喚が厳しくなったことで制限に緩和したが、11期でその縛りも無くなり再び脅威に。しかも、天霆號アーゼウスの登場で最大2回フィールド一掃が可能になったこと、十二獣自体が新テーマ「トライブリゲード」との相性が良く環境クラスに返り咲いたことから2021年に再度禁止された……のだが、マスターデュエルで脱獄を果たしてしまう。
十二獣ヴァイパー
効果モンスター
星4/地属性/獣戦士族/攻1200/守 400
(1):自分フィールド上の獣戦士族Xモンスター1体を対象として発動できる。
自分の手札・フィールドのこのカードを
そのモンスターの下に重ねてX素材とする。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):このカードを素材として持っている、
元々の種族が獣戦士族のXモンスターは以下の効果を得る。
●このカードが相手モンスターと戦闘を行った
ダメージ計算後に発動する。
その相手モンスターを除外する。
自分・相手のターンにエクシーズ素材として重ねられる効果と、素材として用いるとエクシーズモンスターに戦闘を介した除外能力を提供できる効果を持つモンスター。十二獣エクシーズに前半の効果を使えば、カルートのような感覚でコンバットトリックを行うことができる他、後半の効果を発動しやすい状態に持ち込める。
十二獣サラブレード
効果モンスター
星4/地属性/獣戦士族/攻1600/守 0
(1):このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
手札から「十二獣」カード1枚を捨て、
自分はデッキから1枚ドローする。
(2):このカードを素材として持っている、
元々の種族が獣戦士族のXモンスターは以下の効果を得る。
●このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、
その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。
召喚・特殊召喚の際に手札交換を行う効果と、獣戦士族エクシーズに貫通ダメージを与える能力を付加できる効果を持つモンスター。メインデッキに投入できる十二獣モンスターの中では打点が高いモンスターなので、十二獣エクシーズの打点向上の要になる。また、モルモラットとともに「カメンレオン」の効果の恩恵を受けられるのも特徴。
十二獣ラム
効果モンスター
星4/地属性/獣戦士族/攻 400/守2000
(1):このカードが戦闘・効果で破壊された場合、 「十二獣ラム」以外の自分の墓地の「十二獣」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
(2):このカードを素材として持っている、
元々の種族が獣戦士族のXモンスターは以下の効果を得る。
●このカードを対象とする相手の罠カードの効果が発動した時、
このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
その発動を無効にする。
メインデッキに投入できる十二獣としては高い守備力と、緩い条件で墓地の十二獣を蘇生する効果などを持つモンスター。ラビーナとは対照的な擬似耐性付加効果もあるが、こちらも抜け道が多いので、前半の効果がメインとなる。モルモラットとともに、「デブリ・ドラゴン」の効果で釣り上げる事も可能。
十二獣ハマーコング
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/地属性/獣戦士族/攻 ?/守 ?
レベル4モンスター×3体以上
「十二獣ハマーコング」は1ターンに1度、
同名カード以外の自分フィールドの「十二獣」モンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。
(1):このカードの攻撃力・守備力は、
このカードがX素材としている「十二獣」モンスターのそれぞれの数値分アップする。
(2):X素材を持ったこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、
相手はこのカード以外のフィールドの「十二獣」モンスターを効果の対象にできない。
(3):自分・相手のエンドフェイズに発動する。
このカードのX素材を1つ取り除く。
十二獣エクシーズ共通の重ね掛け・打点補強能力と、時間制限つきの十二獣警護効果を持つ。
十二獣クックル
効果モンスター
星4/地属性/獣戦士族/攻 800/守1200
(1):このカードが戦闘・効果で破壊された場合、
「十二獣クックル」以外の自分の墓地の「十二獣」カード1枚を対象として発動できる。
そのカードをデッキに戻す。
(2):このカードを素材として持っている、
元々の種族が獣戦士族のXモンスターは以下の効果を得る。
●このカードを対象とする相手モンスターの効果が発動した時、
このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。その発動を無効にする。
後述の方合と同様の回収効果と、獣戦士族エクシーズにモンスター効果への疑似耐性を付加する効果を持つモンスター。 前半の効果は条件自体は難しくないものの、できることが墓地発動で行える方合でもできるため、こちらはあまり積極的には使えない。 後半の効果は、今なお対象をとる除去効果などが多いなかをかいくぐることができるため、重宝する。例によってトリシューラなどの対象をとらない効果に対しては無力だが、あって損はない。
十二獣ライカ
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/地属性/獣戦士族/攻 ?/守 ?
レベル4モンスター×2体以上
「十二獣ライカ」は1ターンに1度、
同名カード以外の自分フィールドの「十二獣」モンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。
(1):このカードの攻撃力・守備力は、
このカードがX素材としている「十二獣」モンスターのそれぞれの数値分アップする。
(2):1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、
自分の墓地の「十二獣」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターはこのターン、効果が無効化され、X召喚の素材にできない。
十二獣エクシーズ共通の打点向上能力などを持つ他、エクシーズ素材を消費して墓地のモンスターを蘇生する効果を持つモンスター。
2017年7月以降は、レベル4×2体で正規のエクシーズ召喚が可能な唯一の十二獣エクシーズになる。
十二獣ワイルドボウ
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/地属性/獣戦士族/攻 ?/守 ?
レベル4モンスター×5
「十二獣ワイルドボウ」は1ターンに1度、
同名カード以外の自分フィールドの「十二獣」モンスターの上に重ねてX召喚する事もできる。
(1):このカードの攻撃力・守備力は、
このカードがX素材としている「十二獣」モンスターのそれぞれの数値分アップする。
(2):このカードは相手に直接攻撃できる。
(3):持っているX素材の数が12以上のこのカードが相手に戦闘ダメージを与えた時に発動できる。
相手の手札・フィールドのカードを全て墓地へ送り、
その後、このカードは守備表示になる。
一見ロンゴミアント並に重いモンスターに見えなくもないが、例によって十二獣エクシーズの上に重ねる形でエクシーズ召喚できるモンスター。直接攻撃効果と膨大なエクシーズ素材と戦闘を必要とする豪快な除去効果を持つ。
(2)の効果で天霆號アーゼウスを重ねることも可能。(3)の効果の使用は困難なので、他の十二獣エクシーズの補助か直接攻撃による引導火力役として使用することになる。
十二獣の会局
永続魔法(2019/10/01より制限カード)
「十二獣の会局」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分フィールドの表側表示のカード1枚を対象としてこの効果を発動できる。
そのカードを破壊し、デッキから「十二獣」モンスター1体を特殊召喚する。
(2):このカードが効果で破壊され墓地へ送られた場合、
自分フィールドの「十二獣」Xモンスター1体を対象として発動できる。
墓地のこのカードをそのXモンスターの下に重ねてX素材とする。
十二獣モンスターのリクルートと、破壊を条件とするエクシーズ素材化効果を持つサポート魔法。この手の墓地を経由する魔法・罠としては珍しくタイムラグやデメリットがなく、エクシーズ召喚へのつなぎとエクシーズモンスターの補強を一手に行える。
破壊コストの指定もないため、実質このカードのみの消費で同名1ターン1度の特殊召喚魔法として扱うことが可能。破壊時効果を持つカードと組み合わせればさらなるアドバンテージを得られるほか、このカードが生き残れば再び(1)の効果を使用することが可能。また、相手から押し付けられたデメリット持ちカードの破壊にも使用可能。
展開の起点として使う都合上、(2)の効果は純構築だと自分のターンでは活かすことができないが、相手ターンに生き残れば素材の少ない「ドランシア」の素材補充が可能、と考えればあって困る効果ではない。混成デッキでは破壊タイミングをずらすことで有効に活かすことも可能。
実質「モルモラット」の始動カードとなるが、このカードは召喚権を使わないため、召喚権を使ったさらなる展開すら可能。
そこまで強いことを書いていながら、かの禁止カード「EMモンキーボード」のように『弱点が「永続魔法特有のもの」しかない』カードである。当然ながらこのカードを先攻で対処できるカードはごくわずかで、メタカードも突破可能なため、間違いなく十二獣の中核兼出張パーツとして機能していた。そのため、2017年4月1日を以て即座に禁止カードとなっていた。
十二獣の相剋
永続罠
「十二獣の相剋」の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、
自分の「十二獣」XモンスターがX素材を取り除いて効果を発動する場合、
取り除くX素材を自分フィールドの他のXモンスターから取り除く事ができる。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分フィールドの「十二獣」Xモンスター2体を対象として発動できる。
対象のモンスター1体を、もう1体の下に重ねてX素材とする。
十二獣エクシーズがエクシーズ素材を消費するタイプの効果を発動する際に、他のエクシーズの素材で代替できる効果と、十二獣エクシーズ2体を重ね掛けする形でサクリファイス・エスケープできる効果を持つ永続罠。後半の効果は墓地で発動できるため、永続罠ゆえの脆さはある程度カバーされているが、効果を生かそうとするとフィールドに2体エクシーズを必要とする他、2体以上のエクシーズを用意できても生かせる局面がなかなか来ない。ただ、後半の効果は多少は牽制として使える。
十二獣の方合
通常罠
(1):自分フィールドの「十二獣」Xモンスター1体を対象として発動できる。
デッキから「十二獣」モンスター1体を選び、そのXモンスターの下に重ねてX素材とする。
(2):墓地のこのカードを除外し、自分の墓地の「十二獣」カード5枚を対象として発動できる(同名カードは1枚まで)。
そのカード5枚をデッキに加えてシャッフルする。
その後、自分はデッキから1枚ドローする。
この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。
十二獣特有の重ね掛け効果と、貪欲な瓶を連想させる回収・ドロー効果を持つ罠カード。前半はコンバットトリックなどに使える他、僅かではあるがデッキ圧縮にもつながる。後半は序盤では発動するのは厳しいが、墓地に待機させつつ頃合いを見て手札補充などにつなげられるため、ありがたい。たらればの要素が強くなるが、「マジカルシルクハット」と併せて使用するのも面白いかもしれない。
関連動画
関連静画
関連コミュニティ
関連項目
- 5
- 0pt