国際映画社って知ってるかい!
むかしアニメ業界でイキに
暴れまわってたっていうぜ
いまも 作画は あれほうだい
ボヤボヤしてると アニオタからバッサリだ
どっちも! どっちも!
どっちも! どっちも!
国際映画社とは、元アニメ制作会社である。現在は版権と根室市にある展望台の管理をしている。
アニメは主に東映動画(現:東映アニメーション)を経由して韓国に動画を外注していたため、替え歌に歌われているように作画が悪かったものの、BGM、挿入歌、そして東映・サンライズなどの大手の会社とはひと味違うストーリーで人気をつなぎ止めていた。
最盛期にはタツノコプロダクションや日本アニメーションを凌ぐ売り上げを出していたものの、1984年に最大のスポンサーであったタカトクトイスが倒産、上の二社に企業体力で劣る国際映画社は経営危機に陥り、1985年の「ふたり鷹」を最後にアニメ制作から撤退、現在に至る。
作品リスト
くじらのホセフィーナからふたごのモンチッチまでは葦プロ(現:プロダクション リード)との共同製作で、それらの版権は現在、プロダクション リードが管理している模様。
- くじらのホセフィーナ(1979年)
- ずっこけナイトドンデラマンチャ(1980年)
- 宇宙戦士バルディオス(1980年~1981年)
- 劇場版 宇宙戦士バルディオス(1981年)製作協力
- ふたごのモンチッチ(1980年)
- めちゃっこドタコン(1981年)
- 若草の四姉妹(1981年)
- ハニーハニーのすてきな冒険(1981年~1982年)
- 魔境伝説アクロバンチ(1982年)
- おちゃめ神物語コロコロポロン(1982年~1983年)
- 愛の奇蹟 ドクターノーマン物語(1982年12月24日)
- 亜空大作戦スラングル(1983年~1984年)
- ななこSOS(1983年)
- 超攻速ガルビオン(1984年)
- 宗谷物語(1984年)
- ふたり鷹(1984年~1985年)
- J9シリーズ
ぶっちゃけこの作品リストはウィキペディアからのコピペをいじったものである。
作風
全作品に「製作」としてクレジットされている壺田重三はかつて日活、日本アニメーションと渡り歩いてきた経歴があり、初期の作品群は日本アニメーションの影響が強い。また、日本アニメーションが「愛の若草物語」を製作するよりも早く「若草の四姉妹」をアニメーション化しており、またこの作品がテレビアニメで放送された初の「若草物語」となった。
「くじらのホセフィーナ」から「ふたごのモンチッチ」までは葦プロと共同製作であり、当時葦プロを中心に活動していた脚本家の山本優もこの時期に参加している。その後、「めちゃっこドタコン」からは東映動画(現:東映アニメーション)が演出を含め実制作を担当、これは「銀河烈風バクシンガー」の時期まで続く。詳しくは資料が少ないこともあり不明であるが、「めちゃっこドタコン」には制作担当として蕪木登喜司氏が、「ハニーハニーのすてきな冒険」には演出家として芹川有吾氏が参加しており、何らかの形で東映動画が関わっていたことは間違いない。
1981年にはJ9シリーズ第一作「銀河旋風ブライガー」が放映開始。この作品から国際映画社でも作画を行うようになったが、もともとドラマ重視で余りロボットを出さない方針だったことと、同社の予算ではメカを複雑に動かすことが不可能であった事から、ロボアニメでありながら物語におけるロボットの比重は非常に小さかった。ロボバトル自体あまり積極的に描く気はなかったようで、ノルマとばかりに差し込まれる各話の戦闘シーンでは、敵を一方的に片付けてあっという間に終了となるのが恒例であった。しかし結果的にタカトクトイスのおもちゃが売れたため、販促アニメとしては成功を収めている。更に山本正之作曲によるBGM、挿入歌が人気を博し、キャラクター面でも多くの同人誌が作られるほど人気が高かったため、最終的にブライガーは国際映画社を代表するアニメとなった。その後シリーズは「銀河烈風バクシンガー」「銀河疾風サスライガー」と続き、同社は最盛期を迎える事になる。なおブライガーでは、J9の紅一点「エンジェルお町」のベッドシーン(TVアニメでのベッドシーンはこれが初である)が挿入されるなど、他の会社がやらないような前衛的な演出でも話題を呼んでいた。
J9シリーズとは別に「魔境伝説アクロバンチ」「亜空大作戦スラングル」「超攻速ガルビオン」と言ったロボットアニメも制作された。これらの作品は今までと違い、放送局からの資金援助を受けているのが特徴で、「アクロバンチ」は日本テレビから、「スラングル」「ガルビオン」はテレビ朝日から資金援助を受けている。そのため、J9シリーズに比べるとロボットの活躍時間が多く取られているが、路線変更の対象になる(そしてテレビ局も版権を持つことになるため、ニコニコ動画で放送局の申請により削除されやすくなる)など一長一短あった。このなかでも「スラングル」に関しては途中からメンバー変更、オープニングミュージック変更などの路線変更を受けているが、国際映画社作品としては最長の53話を放映し、路線変更が一定の効果をもたらしている。
ロボットアニメと同時にフジテレビ土曜18時半の時間帯では女の子向けのアニメも制作しており、そのなかでも吾妻ひでお原作の「おちゃめ神物語コロコロポロン」「ななこSOS」を放映したことは有名。しかし原作に比べると「お色気」はかなり押さえられており、かなり女の子向けに修正されての放送であった。
事態が急変するのは1984年のタカトクトイス倒産であり、国際映画社は当時放映していた「ガルビオン」の打ち切りを余儀なくされ、急激に資金繰りが悪化。1985年には不渡り手形を出し、実制作から撤退して現在に至る。
全体の作風としては、オープニングと変形・合体シーンにはお金を掛け優れた人材を呼んでいるが、本編の作画が非常に悪く「商業アニメとして放送できる最低限の水準」とまでいわれていた。そしてロボットアニメに関しては、何らかの小説やテレビシリーズからモチーフを借りていることが特徴である。また、山本優の脚本による独特の台詞回しや、山本正之によるBGMも国際映画社のアニメを語る上でかかせない要素となっている。
なお銀河旋風ブライガーや超攻速ガルビオンのOPは、OPの作画と本編の作画との落差があまりにも大きいため、「OP詐欺」として親しまれて(?)いる。
また、JASRACの作品データベース検索サービスによると、国際映画社のOP・EDミュージックやサントラは全て「国際映画音楽株式会社」という会社から出版されており、国際映画社(正式名称:株式会社国際映画社)との類似性から、この2つの会社は何らかの資本関係にあった、もしくは(株)国際映画社が子会社として国際映画音楽(株)を作っていた可能性が高い。なお、国際映画音楽(株)は(株)国際映画社関連以外の音楽商品については一切出版しておらず、(株)国際映画社と同様謎が多い会社である。しかし、何はともあれ国際映画社がアニメにおける音楽に非常に力を入れていたことは、この出版専門の子会社の存在、そして山本正之、久石穣、新田一郎などの豪華作曲家の起用などから見ても明らかである。
削除状況
制作会社がほとんど活動していないこともあり、他の会社のアニメに比べて削除されることは少ない。そのため、銀河旋風ブライガーのような神作画OPや、亜空大作戦スラングルの強烈なオープニングミュージックなど、国際映画社のアクの強い作品群を現代に伝えている。
……と思ったら放送局の申請でスラングルとガルビオンが削除されていた。なぜか、バルディオス以上に壮絶なことで有名なガルビオンの打ち切り最終回だけは残っているのだが。続いてJ9の本編すべても放送局の申請で削除(ただしOPやMADは生存)。こちらはクレジットはされていないものの放映権などを持っていたためと思われる。なお、どの作品もオープニングの曲や映像は検索すれば視聴出来るが、その後はしっかりとJ9シリーズなりスラングルなりのDVDを購入・レンタルし、権利元に何らかのお金を払うことをオススメする。
また、「コロコロポロン」「ななこSOS」に関しても、フジテレビが権利を持っているため、今後の動向に注意が必要である。
関連動画
関連項目
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