- プロ野球選手一覧 > 山口鉄也
山口鉄也(やまぐち てつや、1983年11月11日-)とは、神奈川県出身の元プロ野球選手(投手)である。現在は読売ジャイアンツのコーチを務める。
概要
読売ジャイアンツ #71 二軍投手チーフコーチ |
|
---|---|
山口鉄也 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 神奈川県横浜市神奈川区 |
生年月日 | 1983年11月11日 |
身長 体重 |
184cm 86kg |
選手情報 | |
投球・打撃 | 左投左打 |
守備位置 | 投手 |
プロ入り | 2005年育成ドラフト1巡目 |
引退 | 2018年 |
経歴 | |
選手歴 コーチ歴 | |
国際大会 | |
代表チーム | 日本 |
WBC | 2009年、2013年 |
プロ野球選手テンプレート |
横浜商業高校卒業後は大学に進学する予定だったが、アリゾナ・ダイヤモンドバックスのスカウトからの誘いで入団テストを受け合格、マイナー契約を結ぶ。
ルーキーリーグのミズーラ・オスプレイに入団し、4年間プレイしたが昇格できず帰国を決意。
2005年に投手の層が薄いチームということで横浜ベイスターズと東北楽天ゴールデンイーグルスの入団テストを受けたが不合格。その後に読売ジャイアンツの入団テストを受けると合格。同年の育成ドラフトで指名され、育成選手として入団。
巨人時代
2007年に二軍で好投し、同年4月23日に支配下登録された。6日後には一軍初登板し、一回無失点の好投。5月9日には育成出身選手史上初の勝利投手となる。この年は32試合に登板し、2勝2ホールド、防御率3.91だった。
2008年は西村健太朗・越智大祐とともに中継ぎの柱としてチームを支え、ジャイアンツのリーグ優勝に貢献した。この年11勝を挙げているがすべて救援登板での勝利で、中継ぎでの2桁勝利は巨人史上初。ちなみに先発の勝ち星を消した後についた、いわゆる盗人勝利は一度だけである。そして、育成出身選手として史上初の新人王を獲得した。
2009年はWBC日本代表に選ばれ、4試合無失点の好投を見せる。シーズンでもいわゆる「2年目のジンクス」(山口は4年目だが)を全く感じさせず、73試合に登板して防御率1.27、35ホールド(44ホールドポイント)という成績で最優秀中継ぎ投手を受賞。今度は育成出身選手初のタイトルホルダーになった。
さらにオフには年俸1億円で契約更改。もはや、やることなすこと「育成出身選手初」だらけである。全てリリーフ登板で2年で20勝、盗人勝利はほとんどないというべらぼうな勝ち運の持ち主。
2010年は先発に配置転換され1勝を挙げたが、中継ぎが手薄になったことからリリーフに再転換。起用法や調整の失敗、今までの疲労蓄積などから前半戦はたびたび打ち込まれた。しかし後半戦は立て直し、久保裕也に次ぐチーム2位の73試合登板27ホールドポイントをあげてリリーフ陣を支えた。
2011年開幕当初はクローザーとして起用されたものの故障離脱。復帰後は以前と同じくセットアッパーとして起用されることになった。
2012年は開幕から絶好調で、佐々木主浩の持つ開幕24試合連続無失点の記録に並んだ。記録更新はならなかったものの、その後も安定感抜群のピッチングを続けて72試合登板自己最多の47ホールドポイントで2度目の最優秀中継ぎ投手に輝いた。史上初の5年連続60試合登板を記録。
2013年、WBC日本代表に選出されチーム最多の5試合に登板。この年154ホールドを記録し浅尾拓也をぬいて日本記録更新。42ホールドポイントで同僚のスコット・マシソンと共に自身三度目の最優秀中継ぎ投手となる。
2014年、史上初の200ホールドを記録し連盟表彰を受けた。この年も60試合登板し、史上初の7年連続60試合登板となった。
2016年は9年連続で60試合に登板したが、1勝6敗1セーブ19ホールド、防御率4.88に終わった。
2017年は18試合に終わり、60試合登板は9年でストップした。
2018年は登板がないまま、通算ホールド、ホールドポイントの記録保持者の座も宮西尚生に更新された。10月5日に現役引退を表明し、サプライズで現れた内海哲也、杉内俊哉、阿部慎之助、坂本勇人、村田修一、長野久義から花束を渡された。
引退後
2020年からは巨人の投手コーチを務める。2020年は三軍、2021年からは二軍を担当。
その他
2005年ドラフト入団で2008年から中継ぎ投手として活躍した越智大祐とのコンビは「風神雷神」と呼ばれていた。雷電フォークの越智が雷神、山口が風神(愛称はぐっちゃん、ぐっさん)であり応援歌の歌詞にも反映されている。
2012年にはスコット・マシソン、山口、西村健太朗とつなぐ勝利の方程式が(一部で)「スコット鉄太朗」と呼ばれた。
応援歌
球団 | レス | No | プレイヤー |
---|---|---|---|
巨人 | 応援歌のピコカキコ一覧 | 8778 |
成績
年度別投手成績
年度 | 球団 | 登板 | 先発 | 完投 | 完封 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | 勝率 | 投球回 | 与四球 | 奪三振 | 失点 | 自責点 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2007年 | 巨人 | 32 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 | 1.000 | 25.1 | 15 | 21 | 14 | 11 | 3.91 |
2008年 | 67 | 0 | 0 | 0 | 11 | 2 | 2 | 23 | .846 | 73.2 | 12 | 69 | 20 | 19 | 2.32 | |
2009年 | 73 | 0 | 0 | 0 | 9 | 1 | 4 | 35 | .900 | 78.0 | 14 | 62 | 12 | 11 | 1.27 | |
2010年 | 73 | 2 | 0 | 0 | 8 | 3 | 5 | 20 | .727 | 88.2 | 16 | 85 | 33 | 30 | 3.05 | |
2011年 | 60 | 0 | 0 | 0 | 5 | 1 | 2 | 25 | .833 | 61.2 | 16 | 38 | 12 | 12 | 1.75 | |
2012年 | 72 | 0 | 0 | 0 | 3 | 2 | 5 | 44 | .600 | 75.1 | 7 | 68 | 7 | 7 | 0.84 | |
2013年 | 64 | 0 | 0 | 0 | 4 | 3 | 6 | 38 | .571 | 66.2 | 17 | 55 | 12 | 9 | 1.22 | |
2014年 | 60 | 0 | 0 | 0 | 4 | 3 | 2 | 35 | .571 | 56.1 | 20 | 42 | 19 | 19 | 3.04 | |
2015年 | 60 | 0 | 0 | 0 | 4 | 5 | 2 | 29 | .444 | 52.2 | 15 | 31 | 18 | 16 | 2.73 | |
2016年 | 63 | 0 | 0 | 0 | 1 | 6 | 1 | 19 | .143 | 48.0 | 12 | 28 | 30 | 26 | 4.88 | |
2017年 | 18 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 3 | .500 | 13.1 | 8 | 10 | 6 | 6 | 4.05 | |
NPB:11年 | 642 | 2 | 0 | 0 | 52 | 27 | 29 | 273 | .658 | 639.2 | 152 | 509 | 183 | 166 | 2.34 |
タイトル・表彰・その他
タイトル | ||
---|---|---|
最優秀中継ぎ投手 | 3回 | 2009年、2012年、2013年 |
表彰 | ||
新人王 | - | 2008年 |
東京ドームMVP特別賞 | 2回 | 2008年、2012年 |
月間MVP | 1回 | 2012年7月 |
ジョージア魂賞 | 1回 | 2012年 |
その他 | ||
オールスターゲーム出場 | 5回 | 2009年、2012年-2015年 |
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
外部リンク
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- 2
- 0pt