2024年10月以降は東京医科歯科大学と統合され、「東京科学大学」となっている。当記事では統合前の状況を述べる。
概要
大学は7つの類、3つの学部、大学院は6つの研究科からなる。シンボルマークは「ツバメと窓」。スクールカラーはロイヤルブルー。
パブリックイメージはオタクの巣窟だと思われるが、実際その通りである。
計算速度世界5位(2011年6月現在)、電力効率世界3位(2010年11月現在)のスーパーコンピュータTSUBAMEを有する。TSUBAMEは、「Tokyo-tech Supercomputer and UBiquitously Accessible Mass-storage Environment (東工大のスーパーコンピューティングとユビキタスアクセス可能なマスストレージ環境)」の略である。「みんなのスパコン」をキャッチフレーズとし、学生なら誰でも利用できるようになっている。
同窓会組織は「蔵前工業会」。
知名度とレベル
東工大生の自虐における定番ネタの1つに、「入試難易度が高い割に知名度が低い」という物がある(他に、オタク率の高さ、異常な男女比率など)。
この大学を狙う際、注意が必要なのは早稲田大学理工学部や慶應大学理工学部と難易度が互角なため、早稲田理工や慶應理工は滑り止めにできないということである。滑り止めとしては、東京理科大学となる。受験戦略をよく考えよう。
(参考 東工大・早稲田理工・慶應理工はいずれも科目が数物化英で共通しており、東工大は共通試験(センター試験)の点数が影響しない方式のため、偏差値で直接比較可能である。学科ごとに偏差値が異なる場合は、平均している。
河合 東工大65.0 早稲田基幹理工65.0 慶應理工65.0
関東圏以外での知名度は、実用上ほぼゼロに等しい(じっさいはそうでもない)。そのことを揶揄するコピペが有名である。
キャンパス
大岡山キャンパス、すずかけ台キャンパス、田町キャンパスがある。
大岡山キャンパスは東急目黒線大岡山駅から徒歩1分という非常に立地のいい場所にある。多くの学部生(7類除く)は大岡山キャンパスで4年間を過ごす。ただし、都内にある割にキャンパスがかなり広いため、石川台地区の方で授業がある人は、大学に入ってからかなり歩かなければならない。緑が丘地区に至っては、最寄駅は大岡山駅ではなく、隣の緑が丘駅である。
すずかけ台キャンパスはよく言うと緑豊かな場所、悪く言うと僻地にある。林の中にビルが林立する様はさながら秘密基地。周りに店がほとんどないらしく、ここで生活する生命理工学部の人間などは、苦労する。実は隣駅の南町田グランベリーパークに行けば、オサレな物は大体揃うし映画も見られるのだが、いかんせんリア充の気配が強すぎるので全力で見なかった事にされている。なお、一部で有名なsakusakuの東京工業大学の歌が生まれたのは、すずかけ台キャンパスが神奈川県にあるためである。(sakusakuはテレビ神奈川のローカル番組である)
田町キャンパスはJR山手線田町駅から徒歩1分というこれまた非常に立地のいい場所にある。東工大附属科学技術高等学校がある。
工大祭(+ニコニコ技術文化祭)
工大祭は、毎年10月第4週の土日に大岡山キャンパスで開かれる東工大の学園祭である。来場数は約50000人と、自他ともに認めるマイナー大学にしては、意外と来場者数が多い。これは、キャンパス周辺が住宅街であるため、近隣住民が集まりやすいからだと言われている。実際、当日は子供連れやお年寄りが多い印象がある。
工大祭の最大の特徴は、研究室公開の充実ぶりだろう。実際、模擬店並の数の研究室(80前後)が公開されている大学祭というのは、他にあまり例を見ない。研究室以外にも、オープンキャンパスが同時開催されていたり、有名理系サークル(鳥人間コンテストのMeisterやエッグドロップコンテストのScienceTechno、NHK大学ロボコンのロボット技術研究会にJA1YADの無線研など)の展示があったりと、全体的に工業大学らしいアカデミックなコンテンツが充実していると言える。
しかし現実には、これらの企画はあまり盛り上がっていないところが多い。その理由は、主な対象層である理系学生客が少ないからだろう。東工大の知名度の低さに起因する受験生人口の少なさも原因であるが、内容がマジメすぎるために積極的に見に行こうと思いにくいという要因もあると思われる。
そこで今年、工大祭実行委員会はニコニコ技術部と提携して、新企画『ニコニコ技術文化祭』を開催することを決めた。これは、ニコニコ技術部員や東工大の技術者が「マジメに遊びに取り組む理系」のイベントである。技術を揮う真剣さはそのままに全力でバカをやっている理系の姿こそ、この世の理系離れを食い止める(そして工大祭に来る理系学生を増やす)唯一の方法ではないだろうか。
「クオリティの高さに定評があり一部では大人気、だけどやっぱりマイナーな技術集団」という共通項を持つ東工大とニコニコ技術部は、考えてみればかなりお似合いのカップルである。このコラボイベントが両組織の知名度向上と更なる発展に繋がれば楽しそうである。
なお、グニャラくんは以前生放送で工大祭は面白いので好きなので行く、と言っていたので、きっと出展者としても参加してくれるに違いない、と東工大の後輩たちは信じている。企画詳細は工大祭公式サイト(http://koudaisai.jp/)をチェックしてほしい。
東京科学大学へ
2024年10月に東京医科歯科大学と統合され、「東京科学大学」となった。統合直前には誰かが構内に墓を設置したり、教授陣が集まって大学の銘板の取り換えを行ったりしたようだ。
東工大出身の有名人(抜粋)
- 吉本隆明(旧制東京工業大学化学科卒。戦後最大の思想家にして詩人。よしもとばななのパパ。おそらく東工大出身で最も有名な人。)
- 菅直人 (理学部応用物理学科(後に物理学科に合併)出身。第94代内閣総理大臣。民主党の偉い人。)
- 岩田聡 (工学部情報工学科出身。任天堂前代表取締役社長)
- 白川英樹 (理工学部化学工学科。ノーベル化学賞受賞)
- グニャラくん (工学部情報工学科。ニコニコ大百科の中の人)
関連動画
関連項目
関連リンク
四大学連合 |
東京医科歯科大学 - 東京外国語大学 - 東京工業大学 - 一橋大学 |
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