牙神幻十郎とは、サムライスピリッツの登場キャラである。『SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS』と『ネオジオバトルコロシアム』にも出演している。
概要
プロフィール | |
流派 | 古陰一刀流 |
武器銘 | 名刀・梅鶯毒 |
生年月日 | 宝暦十年(1760年) 六月九日 巳の刻 |
出身地 | 山城国安城村 |
身長 / 体重 | 六尺 / 二十二貫目 |
血液型 | AB型 |
好きなもの | 博打 |
嫌いなもの | 善人 |
趣向 | 遊郭巡り |
宝物 | ないと語る |
特技 | 千人切り(男女問わず) |
家族構成 | 殺したと語る |
コンプレックス | ないと語る |
剣の道について | 気に入らないヤツを消すための手段 人斬り道(『侍魂』『アスラ斬魔伝』) 人を斬り殺す技(『零』) |
尊敬する人 | ない |
平和だと思うとき | ご禁制の薬を飲んでいる時 |
好みのタイプ | ガードの固い人 貞操を守る人(『剣客伝』) |
現代での彼らは……? | 海外の水商売経営者 |
二作目の真サムライスピリッツ(通称真サム)から登場した、サムスピ屈指のダークヒーロー、山城出身の殺し屋。
父親の素性は母親は城の殿様と言ったり、ただの人殺しと言ったり真偽は不明。
母親は身持ちが悪く、精神に異常をきたしていた様な状態で内縁の夫を迎えた。そのことが幼い幻十郎の精神を歪ませてしまう。ある日義父と母親の情事の現場に出くわしてしまい衝撃を受けた幻十郎は、義父の片腕を切り落とし、それに怒った母親から背中から斬りつけられ、両親を殺害してしまう。背中の傷は母親から付けられた痕である。
後に古華院の花諷院和狆に師事し、後に入ってきた覇王丸と因縁を感じていた。和狆に破門された後は人斬りの仕事をやりつつ覇王丸を狙っていた。
性格は常に苛ついており、殺スなどの暴言が多いがあまり女には手を出さない模様。天サムに収録されているCDドラマで男を殺した一方で遊女の急所は外していたり、真サムの覇王丸のエンディングに現れた許嫁おしずの言うことをあっさり聴いて退いたりする。
やたらと叫ぶのが特徴で初登場の真サムではバックステップでさえ「どおりゃああー!!」と叫んでいた。
るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-の登場人物である志々雄真実の火傷をする前の若い頃の姿が幻十郎に酷似しており、作者も牙神幻十郎をモチーフにしたと語っている。
各シリーズ作品での扱い
時代的に一番最初の位置に当たるサムライスピリッツ零では自分の素性を隠した萬三九郎の依頼を受け兇國日輪守我旺の命を狙っていた、エンディングで萬三九郎に鉄砲で撃たれたが、覇王丸に助けられた。
サムライスピリッツ斬紅郎無双剣では、鬼と呼ばれた壬無月斬紅郎を討つが斬紅郎には何の思いも持たずただ殺しただけ、本当に斬りたいのは覇王丸だとエンディングで語っている。
サムライスピリッツ天草降臨では覇王丸を斬ろうと思ったら天草にいたという設定。
真サムライスピリッツでは羅将神ミヅキの考えに共感を持っていたが、やはり目的は覇王丸を斬ること。
『SAMURAI SPIRITS 2 〜アスラ斬魔伝〜』で覇王丸との死合い中、父を幻十郎に殺された子どもに斬りつけられ、これが原因で数刻後、覇王丸の肩を借りたまま息を引き取った。刺した子供は張り倒しはしたものの殺さなかった。余談だが、OVA版では冒頭でアスラにあっさり倒されると言うお粗末な扱いである。
シリーズ唯一のRPGである『真説サムライスピリッツ 武士道烈伝』では主人公の一人として登場するが、性格が性格なので強制的に仲間になる疾風の鈴音以外は仲間にならない。超奥義取得の経緯もほかのキャラクターとは大きく異なる独特の演出であるなど、他のキャラとは違う空気を纏っている。
男も女もイケるクチ
さて、プロフィール欄をもう一度見て欲しい。何か目を引くものがあるのではないだろうか。特にこの項目。
特技: 千人切り(男女問わず)
事実、アスラ斬魔伝では羅刹側のプロフィールには「男女を問わない好色家」と明記されており、『Days of Memories ~大江戸恋愛絵巻~』に至っては幻十郎に食われる(性的な意味で)エンディングが用意されている。
タイプがタイプなので、魔法使いを目指す男性や身持ちの固い女性は注意。
性能
しゃがみ小足や立ち中斬りで牽制しつつ、隙が突いて突進技の三連殺で倒して起き攻めをしていくのが主な戦法。
技構成は波動昇龍に見えるが対空技の桐覇 光翼刃は基本当てにならない。三連殺を使いこなすと映えるテクニカルなキャラクター。攻撃力は高く怒りゲージもたまりやすいため、覇王丸同様に一発はある。
- 真サムでは攻撃力が非常に高く、(密着)しゃがみ強斬り→立ち強斬りとあり得ない連続技が出来てしまう為一発大斬りキャラだが画面端で固められると切り返しに困る。攻めている時は強い。
- サムスピシリーズでもっともゲームバランスが狂っていると言われる斬サムでは最強(というかほぼ全キャラ最強なわけだが)。裏周り→桜華斬×nの永久が可能。またラスボスもコマンド投げの「雫刀」の投げハメで倒せる。
- 天サムではテクニカルキャラで使いこなせれば強キャラという位置に。
- 零、及び零スペシャルでは大斬りの威力もでかいが、扱いは若干難しく覇王丸のほうが使用人口が多い。
- 天下一剣客伝では最弱と言われている。理由は全体的に技の硬直が長く、威力が低い、起き攻めの起点の一つである雫刃の削除などが挙げられる。
主な技
技名には花札の役がよく用いられている。
- 三連殺
- 一つ! 二つ! 三つ! でやぁ猪鹿蝶!!
三回連続入力の突進技。ボタンによって移動距離が違い、距離によっては裏に回るので裏表にガードを揺さぶれる。幻十郎の象徴とも言える技で重要技の一つ。 - 桐覇 光翼刃
- 対空技だが、威力無い、判定弱い、すかし後反撃確定とサムスピトップクラスの死に技。そのくせ三連殺の入力ミスで暴発しやすい。
- 桜華斬
- 花札の桜を飛ばす飛び道具。牽制に使う。
- 裏桜華・菖蒲
- 花札の菖蒲を飛ばす飛び道具。ガードされた時にボタンを押し続けると花札が跳ね上がり、落ちてくる花札と幻十郎が同時攻撃出来る。通称・跳ね桜華。斬サム~アスラ斬魔伝では剣質・羅刹専用技で、三連殺の無い羅刹幻十郎の主力技となる。
- 紅 / 紫暮
- 刀を振り下ろし離れた場所に攻撃判定を発生させる技。剣質・修羅と羅刹で名前とエフェクトの色が違うが性能は全く同じ。使い道は少ないが桜華斬を出そうとして暴発しやすい。
- 雫刃
- 相手を掴み真上に放り上げ、ジャンプして上空から地面へたたきつけるコマンド投げ。起き攻めの起点の一つ。
- 五光斬
- でやぁ死にさらせ! 一つ! 二つ! 三つ! 四つ! 五つ! 五光!!
相手を空に打ち上げ五回斬りつける技。花札の最高役がモチーフ。上半身に無敵判定があり、対空にも使える。真サムでは絶大な威力を誇った。
「よぉ来たのぉゲーメスト!」
牙神幻十郎関連の動画でたまに見かける謎のコメント。「うちはファミ通ですッ!」などの返しコメントが付いていることもある。
元ネタは柴田亜美がファミ通で連載していたゲーム業界漫画である。当時のSNK社員「高津祥一郎」氏が同漫画に登場する際、なぜか牙神幻十郎のコスプレをした姿で作画されていた。
そして登場するたびに柴田亜美たちファミ通関係者に対して「よぉ来たのぉゲーメスト!」「恩は忘れるなやゲーメスト!」などと叫んでいたのだ。
当時の読者にとっては牙神幻十郎を見るたびにこれを思い出してしまうことから、このようなコメントをしてしまうものと思われる。
詳細は「ドキばぐ」の記事を参照。
関連動画
関連項目
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