行け!稲中卓球部とは、古谷実によるギャグ漫画である。愛称は「稲中」。
概要
作者のデビュー作にして代表作。『週刊ヤングマガジン』にて1993年14号から1996年47号にかけて連載された。コミックスは全13巻。売り上げは2500万部超え。
稲豊市立稲豊中学校を舞台としており、タイトル通り卓球部のメンバーの日常を描いている。ただしスポーツ漫画ではなくギャグ漫画であるため、全く卓球に関係が無い回も多い。
登場人物
- 前野
- CV:岡野浩介
主人公。とにかく下品な14歳。 - 井沢ひろみ
- CV:山崎たくみ
前野の相棒。ボクシング漫画『あしたのジョー』の主人公「矢吹丈」に憧れており、ヘアスプレーを大量に消費してまで長年矢吹丈の髪型を再現しているが、本人以外の人物にはたいてい不評である。シャドーボクシングなどのトレーニングもしているが時折強くなる前野や田中などに比べて戦闘力が強化される描写が一切ないため、部内で一番喧嘩が弱いと思われる。ただ一回高校生相手に勝ったことはある。卓球の腕前も幼稚園児に敗北するなど基本的に最弱クラスだが、気合を入れて臨んだダブルスの大会で木下&相馬ペアを撃破するなど潜在能力は侮れない? - 竹田
- CV:高山勉(現:タカヤマツトム)
稲中卓球部のキャプテン。卓球は選抜合宿に招待されるほど。高校生2人をぶちのめして悪がらみされていた女の子を救うなど熱血漢。「鬼」と形容されるほどの一物の持ち主。モデルは格闘家の武田幸三。 - 田中
- CV:高戸靖広
背の低いむっつりスケベ。女の子が気付かないうちにパンツをずり下ろすという特技があり、パンツ職人の称号を与えられている。その邪悪さは前野をもしのぐ。 - 木下ゆうすけ
- CV:加瀬田進
ファンクラブを持つほど兎に角持てるイケメン。ただしチンチンは小さく陰毛も生えてない。井沢とは小学校からの知り合いでクラスも同じ。増田君などのエピソードではその設定が活かされる。卓球の実力は部内No.2。恵まれた設定なのだが基本的に損な役回り。美人の姉がいる。 - 田辺・ミッチェル・五郎
- CV:天田真人(現:四反田マイケル)
田中とダブルスを組む、ダジャレが大好きなアメリカ人とのハーフ。普段は心優しいのだがバーサーカー化してしまうことがあり、屈強な体格も合わさってその時は手の付けようがない。“国宝級”とまで言われる腋臭の持ち主で、彼のせいで部員は皆、鼻栓を付けている設定がある。 - 岩下京子
- CV:上原さくら
竹田の彼女。高飛車な女王様タイプ。喫煙者だが竹田をワンパンKOしたり盗塁王の蕎麦屋の息子に追いついたりと身体能力は非常に高い。当然卓球センスも○。 - 神谷ちよこ
- CV:黒崎奈那美
90cm近い巨乳の持ち主。当初は木下目当てだったのだが、木下の目のつく前に井沢に囲われ、色々あり彼と付き合うこととなる。井沢がファン投票で前野と田中に大きく水をあけられる結果となった要因。 - 柴崎
- CV:長島雄一(現:チョー)
卓球部の顧問。アニメでは58歳という設定が付けられている。バーコードハゲ。作中屈指の善人だが、同時に屈指の苦労人。動物のフンを綺麗に食すよう強要される回想が描かれるなど、子供の頃はいじめられっ子で他の教員からの扱われ方も基本ぞんざい。部費問題であらぬ疑いをかけられたり、童貞疑惑まで出る始末。 - 立川盛夫
- CV:中村秀利
成績のいい女子卓球部の顧問。38歳。うだつのあがらない男子卓球部を非常に疎ましく思っている。大所帯の女子卓球部のためにも新しい部室確保のため男子卓球部を何度も壊滅させようと画策するが、その手段は食べ物に下剤を仕込むなどギャグマンガじゃなければ大騒動になるような卑劣極まりないものだったりする。女子部員のことを可愛がっているが、大抵の女子部員からは嫌われている。また女子ソフトボール部の顧問にご執心。序盤では準レギュラーのような存在だったが、ドンドン出番が減っていった。 - 鬼頭
- CV:小林優子
女子水泳部の顧問をしている女性教諭。豪胆な性格で前野や田中ですら手も足も出ない。口から火を吹くことと真空とび膝蹴り、変装が得意技。 - 岸本ありさ
- CV:水原リン(現:真山亜子)
卓球界のカール・ゴッチを自称する卓球歴60年のおばあさん。元日本代表であり、卓球の腕前はおそらく作中最強。国際試合の審判を担当することもある。何度か前野の身代わりとして試合に出場させられる。
その他
- 単行本最終巻となる13巻冒頭では前野と井沢のコスプレをした2人とステファニーなるあまり可愛くない金髪外人のフォトマンガが収録されている。最後のページはステファニーの誰得バストヌード写真。
- 次回作の『僕といっしょ』もコメディ調ではあるのだがリアルな暗い話題が増え、『グリーンヒル』もメッセージ性の強いギャグ調のバイク漫画でありその次に描いた『ヒミズ』からは「笑いの時代は終わりました…。これからは不道徳の時間を始めます」という宣伝通り暗い作風へと変貌していったため作者の純粋なギャグマンガはこれ一本である。
- 稲中のモデルになったのはさいたま市立大谷中学校。
関連動画
関連静画
関連リンク
関連項目
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