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ただ、ドレッドノート級は列強の建艦思想に影響を与えたが、大艦巨砲「主義」と言う程に強く意識してるのは近海での艦隊決戦の結果が死活問題に直結する日本くらい(大艦巨砲主義に該当する英語がない)、という考察も見た事がある
WW1に本格関与せず、条約で超弩級戦艦だけになったせいもあるかも知れない(弩級艦や前弩級艦も戦力価値は大きく下がったが無力化したわけではない)
欧州海軍事情は戦場が広域分割されてたり非対称だったり同盟関係が複雑だったり、緩やかに変化したのかもしれない

日本海海戦の成功体験を忘れられなかったって面もあるんじゃないかと思う

日本は大艦巨砲主義と言うには、世界で最も戦艦に頼らない戦備を考えてたぞ。
日本海海戦の影響がデカすぎたのは正しいが、大艦巨砲主義と言うより艦隊決戦主義。
そうなったのも仮想敵（アメリカ）が分不相応に巨大で遠い相手だったと言うのが大半の要因だが
・決戦してさっさと決着をつける以外勝てる体力が無かった
・対米決戦できる戦備を整えようとした結果、他の戦備に手が回らなかった
・「軍は政治に関わるべからず」を悪い意味で解釈し、日対米以外の構図を想定していなかった

ただこう書くと的外れに見えるが、実際は太平洋と言う広大過ぎる海洋を挟んでるから
決戦の内容次第では講和はともかく戦況がかなり大きく動く構図だった事は忘れちゃいけない
実際、世界最大規模の海軍戦力を投入された海戦が３度も起こってるしね。
問題は、日本は３度（ミッドウェー・マリアナ・レイテ）とも負けちゃった事だし
決戦しか考えないと言っても、どの道決戦に負けるとシーレーンごと遮断されちゃうからね
何にせよ、日本ほど戦艦に頼らず戦艦を沈める方法をガチで考えてた国は他に無い

なお非戦艦による戦艦狩りを夢見た帝国海軍は、逆にアメリカ側の非戦艦によって自分側の戦艦を狩られまくった模様

太平洋の制海権争いなんざ1898年のハワイ併合の時点でとっくに終わってるのにな
まさに税金の無駄遣い。日露戦争後なんて仏伊レベルの海軍があれば十分だったろう

>>275
元々日本は太平洋の制海権なんて欲しがってすら居ないけどね
委任統治領にしたって、対米作戦上都合が良い拠点以上の事を考えてはいない。
ただその対米戦自体、海軍が存在意義（＝予算）の為にアメリカを仮想敵に置かせてた結果だけどね

帝国国防方針の協議で海軍が何が何でもアメリカを仮想敵上位に置いたからこそ、
八八艦隊計画に代表される強大な海軍戦備をする事になった
（陸軍は陸軍で対露戦名目で平時25個師団体制とか狙ってたから程度の酷さは同じだが）

ただ、強大な海軍のあるなしに拘わらず、日本の経済力だと世界恐慌で限界がきて
大陸進出を図らないと二進も三進も行かなくなり、大陸進出すると必然的にアメリカと対立するので
そういう意味では、身の丈に合った海軍戦備だと余計に窮した可能性もある

米英と共同で満州開発するか、WW1まで戻って金剛でも陸軍でもなんでも送ってイギリスに頭下げて、スターリングブロックに入れてもらって貿易すればよかっただけじゃん
米相手の戦備なんて何やろうが貴重な血税をどぶに捨ててる以外の何物でもないし

対アメリカの艦隊整備をしようとワシントン海軍軍縮条約を廃棄したら
なぜか対米比率が下がってしました。

>>277
それやってたら、今頃はアジアの二流国どまりだったと思うぞ。
その後の国際影響力を考えると対米戦争は大いに意義があった。単純なコストの問題では無かろう。

負けたおかげで偉大なるGHQ様のお手を借り日本国は発展を遂げたのだ！　的な意見かそれは？

日本は、大和よりも大きな超々弩級戦艦の建造計画があったと聞きますが、
当時だと、航空機の攻撃能力やミサイルの技術を考慮すると、浮沈戦艦なったというのは、本当なんですか？

その「聞いた」と言うのはどこでだね？
幾らなんでも架空戦記とかがネタ元じゃお話にならないぞ

計画だけなら英国のほうがもっととんでもないのあったからかまへんかまへん

GHQ様ではなく米国市場様のおかげで経済発展したな

大和以上ならまあそうなるんじゃね？
(「当時」が終わる前に完成すれば)
(完成前に日本が財政破綻しなければ)
(活躍の場所があるかは知らんが)
(航空機の代わりに駆逐艦や潜水艦の長魚雷に囲まれたらどうか知らんが)

>>271
今更レスするのもどうかとは思うが……
「大艦巨砲主義」って言葉がいつ発生したか、もポイントになるのでは？　もしかしたら、戦前にはそもそも存在せず戦後に旧日本軍を批判する際に作られた言葉だったりするのかも(真面目に調べようとしたら大変すぎるか？)

>「大艦巨砲主義」って言葉がいつ発生したか
「大艦と巨砲をセットとした思想」に言及については古賀侗庵「海防臆測」上巻に記載がある
これが嘉永3年（1850年）に出版されたもの。
つまり語源を探るとそもそも戦艦どころか鋼製艦以前、木製艦に鉄板を張り付けていた時代、
ようは元々戦艦を定義するはるか以前の話、
「幕府も強力な軍艦をもって夷敵に対抗せよ！」ってな意味で使われていた、と言う事になる。

ではこれに"主義"が付いたのは何時頃かと言えば、大正3年頃、
ドレットノート時代を語る新聞記事で「大艦主義」と言う言葉が登場するようになる
「近年列強海軍はどこも大艦主義に傾き～」「世界における大艦主義の激烈な競争が～」
この「大艦主義」が10年位で変化し「大艦巨砲主義」と新聞記事で見られるようになった。
つまり元は世界の風潮を客観視して誕生した言葉なので、日本の思想とする事自体がおかしい話になるし
そもそも、本来は艦隊決戦主義とは無関係と言う事になる

結局悪かったのは戦艦の使い勝手というよりは日本海軍の運用能力と技術力、あと戦略性の無さetcみたいなアレ

19世紀の後半まで中世に毛が生えたような体制をとっていた国に
戦略性などあるわけがない。

不況にぶつかれば、戦争して自滅するか、戦争しなくても(景気好転の前に)経済的に破綻するかの二択しかないもの

レールガン実用化早くしてホラ。

ふと思ったんだか夜間は艦載機飛ばせない当時の空母相手に戦艦が夜戦を仕掛ければただのクソデカイ的になる空母に勝てるんじゃね?

当時の空母は護衛艦隊もつけずに単艦で泳いでるのか？

お荷物(空母)いるし護衛艦隊蹴散らせると思ったんだがなぁ...
やっぱり無理かな？

戦艦が簡単に沈むか！

>>293
そもそも戦艦をどうやって敵空母艦隊に接近させるかという大きな問題がだな…

艦載機による夜間戦闘訓練なんぞ空母運用する国ならどこでもやっとるしの
さらに言うと偵察も空母の仕事だから昼のうちに発見されたらまず対策される
日没以降に相手に気付かれない距離から射程距離まで
一気に接近できる速力ならなんとか？

航跡まで消せるステルス機能でも搭載したらどうっすかね

護衛艦隊さえ蹴散らせば空母を攻撃するのは小型艦艇でもいいし、航空機でも敵空母自身が航空機運用に集中できなくなるから効果は上がるだろう
つまり戦艦の役割は護衛の戦艦を蹴散らして小艦艇に道を開く事だ
どっちにしろどうやって空母艦隊に追い付くかって？さあ……
空母が揚陸支援に集中しないといけない時…例えばマリアナ沖海戦が日本軍の理想通り、米戦艦部隊の危惧通りに進めば最後の戦艦主体の艦隊決戦があったかもしれない

ガンダムのビクザムなんかはIフィールドという最強の盾があるお陰で硬くて、でかくて、強いという凄い大艦巨砲主義の理想の実現だと思う
その点現実の大艦巨砲主義はいくら強い攻撃兵器が作れてもそれを防ぐ防御兵器は作れないんだから結局のところロマンでしかないんだろうな

八八艦隊とか本気でやってた頃は、実際こちらの主要な戦艦を喪えば相手戦艦を沈める効果的な方法がなかったので、
建艦競争による財政破綻がちらついてでも相手に対抗できる強力な艦を持たなければ制海権喪失→海外植民地維持の困難→植民地経済の破綻となってどっちにしろ終わるという、ロマンで片付けていいのか悩むような血みどろのチキンレースに陥ってた気がする

>>291,293
当時の戦艦は、攻撃＝防御＞速度の優先順位で設計されていたので、
艦載機を効率よく発艦させるために速度が重視されていた空母に追いつけない
特に空母の主戦場となった太平洋では、絶対に守らなくてはいけない基地がほとんど無かったので、
夜間には予想される敵艦隊の位置から離れるように移動するだけで、空母は安全に戦えた

一方で狭い海域の北海では、護衛が少なすぎの作戦ミスもあるけれど、
英空母グローリアスが巡洋戦艦とも呼ばれるシャルンホルストとグナイゼナウに接近されて、沈められている

今のアメリカの原子力空母は、原子力のおかげで最大船速で移動し続けられるので、
護衛艦隊すら置き去りにして逃げられるらしいｗ