ニコニコ大百科

>>1019
作者の平野は「あんな連中めんどくさすぎて二度と描きたくねぇ」とか言ってた気がするけど、ナチの軍服が持つ「威力」(統率や威圧感)をこれでもかと見せつけてたと思う。
『スター・ウォーズ』なんかの帝国軍の高官なんかもナチがベースだけど、これをアナログの漫画でやるんだからそれとより凄い(部分もある)。

少佐やミレニアムとの戦争が後世で英米バイオテロ事件として扱われたのになんか理由あるのかね？

米国に関しては軍事目標でも何でもないから
テロ事件として扱われるのは分かるけど、英国の
場合は円卓会議の際に宣戦布告をやってるから
形式的には戦争として扱われてもいいと思うが

吸血鬼に関する情報が国際社会に漏れると、大事態だからあえてテロとして報道したのか、吸血鬼を
軍事的に使用したモンなんて戦争とは認めない
という英国側の意地だったりするんかな

そもそも円卓会議への宣戦布告なんて少佐の自己満足でしかなく、
英国側は最初っからミレニアムを主権国家だなんて認めてない
単なるナチの残党を自称してるキチガイの武装集団（ごろつき）でしかない

戦争やってるつもりなのは少佐だけ、ってのは最終対決後の問答でも
インテグラが（文脈は違うけど）明言してる

吸血鬼の存在は表沙汰にはできないからそこはバイオってことにしてるけど、
それ以外はべつに意地でも名目でもなく客観的な実態としてただのテロで間違いない

最近のイギリスのニュース見てたら、保守党の(前)党首のスナクはインド系で、新しく与党になった労働党の外相はガイアナ系だったの見ると、確かに世界中に版図を広げた大英帝国なだけあるなと感じて、そういえばアーカードの旦那も見ようによっては現ルーマニアからの移民だよなぁと気づいた。
相対するナチが人種的な純血を信奉していた反面、自由主義陣営が無能とか色んな多様性を内包していたのはWW2を踏まえてたのかなと思う。
いやまあ「ポリティカルコネクトネス」的な多様性という訳でもなくて寧ろ保守の面からの多様性なんだけどね。

>>1024
「コレクトネス」でした。スミマセン

何処ぞの解説系youtuberが言っていたけど、
小学生が考えた最強キャラに中学生が好む設定に
高次元の漫画力で描かれた作品っていう評価が
最も的を得ているよな>HELLSING

一歩間違えたら厨二感丸出しで俺tueeしているだけ
という低予算のなろうやラノベ並に中身が薄い駄作
になりかけない要素満載なのに、独特な作風や
台詞回し、幅広い知識量で重厚な世界観に
見せかけるという凄まじいハッタリで陳腐さを
掻き消していて厨二要素を良い意味で
スタイリッシュに演出出来ているのは本当に凄い

どこぞの妖怪首おいてけが死の河を解放した旦那と戦ったら、笑いながら突っ込んでいくんだろうなあ。旦那のもとまでたどり着けるかはともかく
仲間の援護込みで仮に辿り着けたとしても、旦那の吸血鬼の他能力＆特製２丁拳銃相手にはさすがに負けるだろうけど

でも旦那好みの人間（人間であることをどこまでも捨てず、化け物を倒そうとする姿勢など）

痛い厨二感や陳腐感を掻き消している他の要因は
格好良いサブキャラやオッサンキャラの割合が
かなり多いのと、人間讃歌という王道かつ哲学的な要素を物語に細かく取り入れているのもあると思う

ドリフターズにも言えるけど、世界観や物語の奥行きを広げるには主要キャラ以外のサブキャラをどう　物語内に立たせてるかが重要なんだな

>>1027
アンデルセン自身が聖釘で化物にならなかったら
旦那は人間時のアンデルセンに心臓差し出すつもりだったらしいし死の河を突破して旦那の前に立った豊久なら化物や人外の力に身を任せるとかしない　限りはワンチャン命を差し出す可能性がありそう

まあ豊久の場合は土方の時みたいに、旦那の前に
立って勝負しようとしたら身体にガタが来て
そのまま戦闘不能に陥る展開になるだろうけど

そしてその姿をみて旦那は凄い悲哀感を出して
止めを刺すべきかどうかめっちゃ躊躇してそう

というかドリフの漂流者陣営はいがみ合わずに
上手に結託したら死の河はおろか旦那本体すら
打倒できそうな感じが半端ないのが怖いわw

>>1028
普段はおちゃらけてる所ばっか見せてるけど、作者が広範な教養があって思考がスマートなのが薄っぺらくならなくなった理由だと思うし、逆におちゃらけてる様なシャイさがあるから説教臭くならなかったのだとも思う。あと絵がとてつもなく上手くなり続けてるから突飛なファンタジーでも読ませちゃうんだよな。
少なくともナチを「非人間的」(非人道的という意味に限らず)な暴力の渦と描いておいて、アーカードの膨大な死者を下僕として蘇らせる必殺技で「それが人間の繰り返してきた業であり『超人』を標榜する奴らこそ最も残忍な末裔に過ぎない」ど暗示して最後は超人であることを拒否した者が勝利するするのは流れとして見事すぎる。

と言うか特になろうに詳しい訳じゃないけど『HELLSING』がたまーになろうと比べられる理由が分からない(批判的な引用だけれど >>995 とか)。出来はともかくとして、『HELLSING』はオカルト要素こそあれ概ね現実と地続きの歴史を持つ伝奇で転生とかゲーム的なチートスキルみたいなメタ的な設定は無いからいわゆる「なろう系」とは似ても似つかないと思う。
いや、そういうなろうもあるのかもしれないけど、別に『ローゼンメイデン』とか『寄生獣』とかラヴクラフトの作品はそういう比べられ方あんまりされないよなあと思って…長文失礼

たまにアニメのドリフターズは面白いがOVAの
HELLSINGはくだらないギャグ描写や冗長で
くどい台詞回しが駄目だったって意見が
ネット上で見るけど、どの辺が
合わなかったんだ？

アニメに関してはドリフの方がストーリ進行やテンポの速さもあって見やすいのは
分かるけど、ギャグ描写の下りや冗長で
くどい台詞回しならドリフでも健在だし、
ドリフの方が前作よりコメディの割合が
増えていると思うんだが

というかヒラコー作品の売りはギャグ描写に
冗長でくどい台詞回しなのにこの二つに
関しては両作品にそこまで差はないと
思うけと、どこで好き嫌いが分かれるのか

ただ単にストーリや演出面が合わなかっただけなのか、雰囲気的にシリアスな感じが
あったからドリフ以上に重厚感があると
思ったけどギャグ描写がどうにも鼻について
駄目だったとかなんかな

叔父上がまともで最後まで存命だったら苦労人な常識人キャラになってたのかな？

ずっと気になっててようやく原作読んだが有名なアンデルセンとか少佐は早い内から出てたのね

まさかのTVアニメ版配信解禁でたまげた

TV版原作ファンからすれば評判悪いし、そりゃそうだと思うが、　個人的には（OVAという本筋ありきで）結構好き　原作だとアーカード以外の「ちゃんとした吸血鬼」が出ないから

>>1036
原作内じゃ純吸血鬼扱いなのが初期の神父やカップルぐらいでそれ以外はナチ産の人造吸血鬼だしな

純吸血鬼と人造吸血鬼のスペックや力の差が
分からないって意見もちらほらあった

まあ、原作初期はいわゆる吸血鬼が純吸血鬼を
狩りまくるヴァンパイアハンター物を描くつもりでいたんだろうし、中盤以降の最後の大隊や
イスカリオテとの三つ巴の戦争はヒラコー本人も
連載始めた時は考えていないから仕方ないんだけど

セラス、人間の時からキレると怖いし吸血鬼としてもイレギュラーだけど感性がまともな人間なの良かった。今までありがとうございました　って言葉一ミリの嫌みもなく本心で言ってたからウォルターがああもう！って明らかに戸惑ってるし。

個人的に少佐のインテグラに敗北したが血を吸う吸血鬼としてのアーカードは倒したからアーカードに対しては勝利したという考察は好き　

結果的にジュレディンガーを吸収させたせいで人間に
打倒されたいという旦那の願望も困難になったしな

仮の話だけどベルリンで少佐が真相の勧誘を受け入れたら旦那以上の化物に成り果てた可能性は高いかね　時

代背景的にワラキア公国軍やオスマン軍より大戦末期のベルリン攻防戦でのドイツ軍やソ連軍の総死者数の方が多いだろうから、最低でも命の保有数は
旦那以上の規模になりそう

そういや真相化現象って旦那や少佐を見る限り
最低でも万単位以上の死者が出る状況に加えて
強烈な意志や執念を持った人物が死に直面という
複合的な要素が合致しているのが条件でいいのか?

ただ、1話に登場した神父吸血鬼見る限り真相化とは
別途の経緯で吸血鬼化した例も少なくなさそう

死者の多寡が重要なのではなく、
周囲の死者（魂＝血）が身を寄せたいと思うほど強力なパーソナリティが重要なんじゃないか。

多くの死者＝魂を引き寄せられるほど強力な個性の持ち主ならもちろんそれだけ強大な吸血鬼になり得るだろうが、
少ない死者しか引き寄せられなかったとしても天然物には違いない。
一話の牧師吸血鬼はそういう意味で小物だったのだと思う。

>>1039
まあ少佐自体、勝利が大好きかつ敗北が大好きで「打ち倒しに来た者は打ち倒されなければならない」やら「手段のためなら目的を選ばない」やらの前提で動いてる変態で、敵のことは「黒い兄弟たち」という認識だからな
アーカードが滅びなかったって知って少佐がどう言うかっつったら「それは残念だ、自分も生きてたらまた戦争ができるのに」てだけだろうな