ニコニコ大百科

>>3896
いいえ、普通ではありません。今現在の国際通商協定の常識は「出来る限り関税は排除して、出来れば０にしていく」「関税、特に高率の関税を掛けるのは、国民の健康や安全が脅かされる可能性のある限定的な場合に限られる」と言うものです。
ただし今まであった関税を即座に０にすると国内経済が混乱する可能性があるため、条約や協定を通じて徐々に無くしていこう、というのが、今現在結ばれているＦＴＡやＥＰＡの趣旨です。
「自国産業を守るために関税を掛ける」というのは、もはや普通ではありません。「関税は本来は無い方が良いものだが、突然無くすのは難しいので徐々に無くしていこう」と言うのが普通です。現在は自由化に向けた過渡期と考えて下さい。

TPPに入れば車のエコポイントなら排気基準によるポイント差が外国から
見れば自国優遇としてISD条項の訴訟の対象になるかもしれないですね。
日本政府は賠償を求められるかもしれません。

>TPP擁護派の人ってメリットしか言わなくてメリットとデメリットを具体的に算出して肯定しないから説得力がない
>まさかデメリットが全くないなんてことは考えてないだろうし

「TPP擁護派の人」って何処にいるのでしょうか。
「デメリットが全くない」と言ってる人が何処にいるのでしょうか。

>自国産業守るために排他的にならない程度にバランスとって関税かけるのって普通だろ

何が「普通」なのかは定義によりますが、双方が同時に関税を撤廃することが双方の経済にとって最も得な選択であると考えられます。
国全体としての経済的利益を度外視して「自国産業守」っても国益に反します。

>>3898
TPPの話じゃなかったのね
流れ読んでませんでした

>>3901
へぇそうなんだ
ヨーロッパみたいに国土が狭い国で自給率上げたいけど明らかに輸入したほうが安くつくような場合でも関税はない方がメリットあんの？っていうか関税かけてないのかな
日本が世界に通用する産業を持ってるのはわかるけど一次産業の効率性じゃ圧倒的に大国有利だと思うんだけど
それはグローバル化に伴う痛みってことにしてそれぞれ得意分野伸ばせばいいし不得意分野は死滅してくださいって話なのかな？
それで国同士のパワーバランス崩れたりしないの？崩れるのも過渡期だからおｋ？

>>3986
自国の安全と国民を守るのは政府の責務であり、自国の産業と雇用を守るのは
自国の安全と国民を守る最善手と普通に考えられると思います。

>>3899
双方の国の経済成長で有利ってのはどういうこと？
諸外国は経済成長してるけど日本だけここ20年経済成長してない
ってのをどこかで見たんだけど、どちらも成長するって可能なの？
条約を利用してうまくやれば出来るってこと？
ISD条項の部分でも損害賠償が保証って事は訴訟が起こるって事だよね？
その基準が条約で批准されたものならば、その基準が条約になるって事は無いの？
国内法<国際条約ってどこかで見たんだけど？

>>3904
ヨーロッパの場合、関税を掛けていないも何も

っＥＵ

貨幣すら統一してしまっていますが。
＞一次産業の効率性じゃ圧倒的に大国有利
どころがそうでもありません。例えば日本のコメ生産の効率性は世界でもトップ３に入るほど高いのです。
ttp://www.asahi-net.or.jp/~it6i-wtnb/INE/Ine.html
この通り、アメリカ・韓国には劣りますが堂々の第三位です。上位2カ国に比べ大規模集約化が進んでいない事や、減反政策によって毎年生産そのものに制限が入っている事、品種の違い(日本は食味の関係から収穫量が少なめの品種がメインとなっています)、農地の狭さを考慮すれば十分に驚異的な数値です。
日本のコメ政策が現在の減反政策から転換し積極的な増産に踏み切れば、まだまだ成長の余地がありますし、日本のブランド力を生かしての輸出攻勢も不可能ではありません。そういう意味では期待が持てる分野でもあります。

>>3907
そのEUって今滅茶苦茶ヤバイんじゃ･･･

>>3904
おしい。TPPは内国民待遇を内包していますよ。あなたの懸念はあっています。

>TPPに入れば車のエコポイントなら排気基準によるポイント差が外国から見れば自国優遇としてISD条項の訴訟の対象になるかもしれないですね。

NAFTA含む多くの協定で環境保護政策は認められており、環境保護目的に見せ掛けた環境保護に必要のない規制でなければ、賠償の対象となりません。
以上は、>>3861で紹介した論文にも書かれています。調べもせずにデタラメを言わないようにしてください。
どうでもいいですが、「エコポイント」は家電、車はエコカー補助金・エコカー減税です。

>自国の産業と雇用を守るのは自国の安全と国民を守る最善手と普通に考えられると思います。

そのようなことは他国の政策決定に自国が一切関与しない前提でしか成り立たないことと、双方が示し合わせれば全く逆の政策が最適解になることは>>3520で説明して差し上げましたが、都合が悪いからか完全にスルーしていますね。

>一次産業の効率性じゃ圧倒的に大国有利だと思うんだけど

それなら日本は有利な側になるはずですね。

>>3907
EUはアメリカからの関税撤廃してるってこと？

あと米の話はいくらなんでも文化的背景無視しすぎでは……
ジャポニカ米みたいな硫黄臭い呼ばわりされる米（しかも高い）を上手くやれば売れないことはないだろうっていう可能性だけで「期待が持てる」って表現されましても
生産効率に関しては世界一時間も金も労力も掛けて米作ってる国だから当然だし、生産量じゃなくてそういうところでしか勝てる見込みがないことが絶望的だとしか

>>3908
今現在のＥＵの不況は、世界経済全体がヤバいのでＥＵも同じくヤバイ、というだけなので。

＞硫黄臭い呼ばわりされる米
何時の時代の話ですか。アメリカではカリフォルニア産コシヒカリ（日本と同じ種類、高級品）が日本食向けとして大人気ですが。

＞世界一時間も金も労力も掛けて米作ってる国だから当然だし、生産量じゃなくてそういうところでしか勝てる見込みがないことが絶望的だとしか
別に絶望的ではありません。土地の広さや生産方法が決定的に違う以上、生産量以外の品質や安全性の高級路線で勝負するのは実に正しい選択です。日本車だって「多少高くても、壊れにくいし質が高い車」という路線を選んだことで現在の地位があるのですから。

>>3913
「大人気」の内訳は数字出てるの？フランスではアニメと漫画が大ブーム！レベルの話じゃないの？
日本の食文化が広まってかつ産業活性化につながればもちろん喜ばしいことだと思うけどそれって勝算あんの？

米は車じゃない
性質が違いすぎて同列では語れないとしか言いようがない
新たなチャンスを肯定するのは言いけどそれに伴うデメリットも拾い上げないとどっちみち先は暗いんじゃね

「日本だけここ20年経済成長してない」かどうかは、協定の損得とは全く関係ありません。
「国内法<国際条約」なのは当たり前ですが「その基準が条約になる」は意味不明です。
既に>>3859で説明したとおり、投資仲裁の最も主要な適用法はISD条項を除いたその協定自身であり、その協定を批准するかどうかを決めることが国家主権の行使です。
つまり、投資仲裁の「基準」は自ら国家主権を行使して選択した協定であり、批准していない何かが投資仲裁の「基準」になることはありません。

>TPPは内国民待遇を内包していますよ。あなたの懸念はあっています。

また、都合の悪い>>3899はスルーですか？

>あと米の話はいくらなんでも文化的背景無視しすぎでは……

論点は「不得意分野は死滅」するかどうかなのだから、輸出の可能性を否定するだけでは反論として足りていません。

排気規定によるエコ減税でした？の差が大きいために外国の車の販売に悪影響を
与えたといって訴訟を受ける可能性を排除してないじゃないですか？

>>3910
無視するも何もNAFTAでメキシコに雇用の機会を流失させ、アメリカの地域社会に
悪影響をもたらし、（中略）と雑誌「フォーチューン」でオバマが認めてますしね。
実態上、うまくいかないのであればいくら同じ事を唱えても聞く人がいるのでしょうか？

>>3899
無視も何も、日本にとって何の旨味もないアメリカとのISD条項は国益を
損ねるので入る必要はないということですよ。

>>3914
アメリカでの日本食レストランは2010年時点で14000件を突破しています。
ttp://www.jetro.go.jp/jfile/report/07000203/japanese_restaurant.pdf
コメが全く関与しない日本食というのはかなり想像しづらいので、これらの日本食レストランのほとんどが何らかの形でコメを利用しているでしょう。
もちろん高価格路線を狙った場合では取りこぼしも出るでしょうが、日本食レストランというのはかなりの潜在需要です。どの国だろうと「本場の味を直送」というのは強力なアピールになるはずですし。
まあ、ここまで来るとＴＰＰとは直接関係しないので、この辺にしておきます

この前も言いましたが、ID:+GF95XvYhIさんは、少し、落ち着きましょう。
余計なことを言い過ぎで、そのせいで論点が発散してしまっています。
論点は、日本のコメが「不得意分野」として「死滅」するかどうかであって、「輸出攻勢も不可能ではありません」は言う必要がありません。
余計な一言のせいで、相手は、輸出の可能性を論じるだけで反論した気になる(反論したかのように偽装している？)わけです。
このように、余計なことを言い過ぎると、本来の論点が置き去りにされかねません。

>外国の車の販売に悪影響を与えたといって訴訟を受ける可能性を排除してない

また、都合の悪いことをスルーしたようですが、>>3910でNAFTA含む多くの協定で環境保護政策は認められていると書きましたよ。
それはS.D.Meyers事件等の仲裁定判断でも明確に示されていることです。

>雑誌「フォーチューン」でオバマが認めてますしね。

信用できるのはNAFTAと同じだからTPPも反対だと言ってた当時のオバマ大統領ですか？
それとも、TPPを推進している現在のオバマ大統領ですか？
どちらか一方だけを選ぶとすれば、その根拠は何ですか？
尚、データ上は1994年1月にNAFTAが発効してから米国の失業率は下がる一方なので、当時の「NAFTAでメキシコに雇用の機会を流失」発言が間違っていたことは明らかです。

http://data.bls.gov/timeseries/LNS14000000
http://ecodb.net/country/US/imf_gdp.html

論破とかそういうつもりはないですよ
みなさんいろいろなことをよくご存知で親切にレスしてもられるので甘えてるところがあったかも
単純に一次産業大丈夫なのか、一次産業以外でもガラパゴス言われてる特殊な需要や産業形態が世界で通用するのか不安なので
そしてTPPを肯定してる人がなぜ自信を持って肯定出来るのかよくわからないので

>無視も何も、日本にとって何の旨味もないアメリカとのISD条項は国益を損ねるので入る必要はないということですよ

見事に何もかもスルーして、根拠も示さずに壊れた玩具のように「日本にとって何の旨味もない」「国益を損ねる」と同じことを繰り返すだけですね。

>そしてTPPを肯定してる人がなぜ自信を持って肯定出来るのかよくわからないので

誰が「TPPを肯定してる人」なんでしょうか。
デマを否定しただけで「TPPを肯定してる人」呼ばわりされるのは心外です。

>コメが全く関与しない日本食というのはかなり想像しづらいので、これらの日本食レストランのほとんどが何らかの形でコメを利用しているでしょう。

「輸出攻勢も不可能ではありません」を裏付けるつもりなら、その日本食レストランで使われているコメが日本で生産されている品種であるデータを出さなければなりません。
裏付けが取れていないなら、相手に揚げ足を取る余地を与えるような勇み足は避けるべきでしょう。

一次産業は上手くいくかもしれないけど確実とは言えない
それでもTPP参加した方が現状維持よりまだマシっていう認識なのかな？
あと一次産業は大事っていう話よく聞くけどそれは考慮に入ってるのかな

>>3922
フランスとオーストラリアが強烈に反対したISD条項ですからね。
ISD条項を良く勉強なさってるE2J9FMRPB1ならお分かりでしょう？
なんとなくでオーストラリアやフランスは反対してたわけではないでしょう？

>>3922
脇が甘くてすみません。
>>3923
個別の産業レベルでは違いはあるでしょうが、経済全体をマクロ視点から見た場合ＴＰＰに参加した方がしない方よりも経済が成長する確率が圧倒的に高い、という話です。
その上で（農業など）ＴＰＰに参加することで今までの関税による保護から外れるような産業は、補助金等を利用して競争力を付けられるようサポートして行こう、と言うのが日本のＴＰＰに参加した場合の方針となっています。
ちなみに補助金制度の利用はＴＰＰで禁止されていないので、この方針に問題はありません。

http://ch.nicovideo.jp/magosaki/blomaga/ar120929/
ここで話してる人は、産業と経済以外ってどうでもいい感じなん？

TBTは安全や環境対策などを名目に各国が勝手に規制を強化して非関税障壁をつくることを防ぐため、一方的な規制強化を制限していますとありますが？
NAFTAによる失業とは製造業などの分野でしょうね。メキシコに多国籍企業が
資本を移しアメリカから雇用が失われたということでしょう。失業者は製造業以外の職種に転職を余儀なくさせられたのでしょう。

なるほど自分にはマクロ視点がないのでその辺がピンときてないようで
TPP賛成するにしろ反対するにしろ全産業、制度の実態に精通して、さらにまだ決まっていないTPPの条件内容がどうなるか知ってないと博打でしかないよなぁ→だったら現状維持で良くね？って感じです
マクロ視点だと条約内容オールフリーでいいのかな？
例外を設けられるよう訴えていくってよく強調されてるのはなんでも不安がる愚民向けのアピールでしかない？

>>3915
TPPを最終的に批准するのは国家なので、その心配は無いって事？
ISD条項はTPPとは別問題って理解で良いの？
自由貿易を推し進めていたここ20年間、日本だけ経済成長してないのに
TPPみたいな自由貿易経済を念頭に置いた条約を締結して大丈夫なの？

批准で抵抗は最終手段であって危険すぎます。売国政権ができて党議拘束が
付けられてしまえば、万が一にでも成立の可能性が出てしまうので安心できません。
自由貿易を過度に推し進めたので低所得層が増え続け、サブプライムという名の詐欺ローンで消費だけを拡大した結果が
リーマンショックです。そのリーマンショックがユーロに波及して今のユーロ危機があります。
新自由主義は欧米ではすでに過去の物になりつつありますが、サブプライムを
引き起こした者たちは、新たな生贄を捜して日本をTPPに引き釣り込もうとしてるのです。