概要
人の晩飯を笑うなとは、Quiz5Playersなどの放送を手がける「BoxTV」が放送する、明日の晩御飯を決めるためだけのゲーム生放送番組である。
以前は「ザ・晩御飯ディール」としてBoxTVのコミュニティで放送されていたが、大人の事情によりチャンネル放送に移行した際に「人の晩飯を笑うな」として名前が変更された。
ルール
1. 挑戦者の方には26個のメニューの中から、1つ好きなメニューを選んでキープしてもらいます。
2. 残りのメニューを開けていき、キープしたメニューの中身の可能性を絞っていきます。
3. メニューを開けていく途中、何回か交渉タイムが設けられます。
交渉タイムでは司会者が運営と「キープしたメニューの中身と何の献立を交換するか」を交渉し、
挑戦者に取引をもちかけます。
4. 挑戦者は取引内容に満足したら「ORDER(取引)」して献立をゲット、
満足しなければ「CONTINUE(取引しない)」でゲームを続け、
ずっと取引しないままならキープしたメニューの中に入った献立をゲットできます。
5.【重要】決まった献立はツイッターないし放送上で実際に食べてもらいます。
1.COUNTER ORDER
挑戦者は一度だけ、司会者と運営に対し取引を持ち掛けることができます。
司会者と運営が取引をORDERした場合そのメニューを獲得できます。
CONTINUEの場合、メニュー開放を続行します。
2.EXPANSION ORDER
挑戦者はメニュー確定後、別に用意されたメニューを追加で獲得するかを
選ぶ権利が与えられます。
追加で獲得する場合、中身の是非を問わずメニューが追加されます。
ルール補足
一部放送説明文などで書かれているルール内で書かれていない部分の補足説明をする。
シェフ
実際に晩御飯が決まる人物のことを「挑戦者」と言うのに対し、メニューを決める取引の相手となる運営側の人物を「シェフ」と言い、挑戦者と関係性のある人物とのマッチアップが組まれることが多い。
メニュー
順繰りに開けて行くメニューはオンライン版でもスタジオ版でも1番から26番までの番号が付いており、並びは完全な乱数で決まっている。どちらもメニューを開けるまでどこに何のメニューがあるか確認する事ができないようになっている。(オンライン版はツール内部の乱数、スタジオ版は放送時にはスタジオから出ているスタッフによるメニューの設置により秘匿性が担保されている。)
交渉タイミング
交渉するタイミングは、26個のメニューを何個開けたかによって決まっている。
具体的にはそれぞれ新たに「6個→5個→4個→3個→2個→1個→1個→1個→1個」のメニューが開いた時、つまり合計で9回(任意発動のCOUNTER ORDERを含めると10回)の交渉タイミングがある。
最後の交換
最終的に、全ての交渉を拒否して挑戦者のキープしたメニューと場に残ったメニューの2つだけが残ったという展開の場合、場の惨状によっては場にあるメニューと交換することができるというルールが存在しており、提案された際に交換するもしないも挑戦者の自由である。自分が信じ続けたメニューを開けるか、手放して最後に乗り換えるかが追い込まれた挑戦者の命運を分ける。
予算
予算は各晩御飯のランク(色)によって決められた額を、運営であるBoxTVが全額持つ形でゲームは行われ、各ORDERで出されるランクの概念が無いメニューに関しては、その時々で価値に見合った十分な額になるよう予算が決まる。
オーダー時のアクション
2021・新春回より挑戦者の様子が実写で写るようになったため、オーダー用にボタンが設置された。基本的にボタンを押した場合はORDER、ボタンについているカバーを閉じたらCONTINUEという処理になる。このボタン実装によりそれぞれのアクションがより明確になった。
複数人挑戦回
基本的には1人の晩御飯を決める形が取られていたが、回を追うごとに複数人の晩御飯を1ゲームで決めるパターンもとられるようになった。初の複数人挑戦者で行われた2022・新春 茸(たけ)&ズズ編ではスタジオ出演でボタンを持つ茸(たけ)と、リモート出演でボタンを持たないズズという2人の構図から、シェフが意図的にORDERを分けて提示するなどの波乱が起こった。2023・春回では、諸般の事情により、挑戦者を新たに放送開始日直前に募集することになった結果、思ったより人が集まったので3人で行われることになった。ルールも3人で行うように若干の変更がなされており、COUNTER ORDERができない事や、他2人もメニューを選んでいるため、誰か1人の視点から見ると場に残っているメニューの枚数が2枚ほど減った状態である事、誰かがORDERした場合はその時点でその人のキープしていたメニューが問答無用で開く事などが挙げられる。
メニューのラインナップ
一口にメニューとは言っても、美味しいご飯に必ずありつけるわけでもない。26個のメニューラインナップは良いものから悪いもの(ゲテモノ)まで傾斜のついたラインナップになっており、「ステーキ」から「片栗粉」までのラインナップが並ぶ。
2023・夏回から挑戦者の年齢も鑑み、長年ステーキだった最上位枠の部分が「うな重」へと変更された。これは年を重ねると脂っこいステーキがそんなに嬉しく無くなってくる事への配慮である。
スタジオ放送以降、ゲスト挑戦者の活動にちなんだメニューが配置されるようになった。
右側(放送画面上良いものが並ぶエリア)
後述する左側との個数差でシェフの提示するメニューが変化していく。
最上位ランク:ステーキ/うな重(1/26)
26種類のメニューの中で最上位。予算が10000円である事に加え、基本的にどう転んでも旨いこのメニューが全てのメニューの一番上に君臨している。システム上、シェフ側からのORDERでこのクラスが出てくることは無いので、食べたければまず自らの運で1/26を引き、最後まですべてのORDERを拒否する必要がある。
最初のオープンでこれが入った番号を選び、早々に大変な事になるとコメントで「いきなり!ステーキ」と揶揄されることもしばしば。これさえ残っていれば、シェフは交渉時メニューの質をガクンと下げる事に慎重にならざるを得ないため、挑戦者側が事を有利に進ませることができる。
予算は最高額の10000円。
上位ランク:赤枠(5/26)
5/26がこの枠である。挑戦者が希望した好きなメニューと、回鍋肉などの中華や、とんかつの様なガッツリした肉、刺身の様な海鮮など、ご飯・味噌汁のおかずとしてピッタリなメニューがここのランクに並ぶ。挑戦者はよほどの事がない限り、このランクのメニューを目指して交渉やオープンをしていく。
予算は5000円。
中上位ランク:黄枠(7/26)
7/26がこの枠である。肉ではないおかずや、後述するギャンブル枠の比較的期待値の高いものなどが登場する。なお、このあたりからメニュー名をBoxTVが遊び始める。ただ、メニュー例としてオムレツやチヂミなど、全然晩御飯として申し分ないものが並ぶ。(人によっては若干物足りない。)
予算は2500円。
左側(放送画面上悪いものが並ぶエリア)
この13個のおふざけラインナップもこの放送の見どころの一つ。
中下位ランク:緑枠(8/26)
8/26がこの枠である。BoxTVがメニュー名だけでなく中身も遊び始める。分の悪いギャンブル枠や、食えなくはないが、とても準備が面倒であったり、分量が少なかったり、ご飯・味噌汁が合わないものだったりする。全体的に何か足りない。
予算は1500円。
下位ランク:青枠(4/26)
4/26がこの枠である。食べれるものでクラフトされた終わっている創作料理や、挑戦者の選ぶこれは絶対に嫌だという料理が並ぶ。ここが明日の晩飯となる最悪の事態を避けるため、交渉や引きで何とかする必要がある。俗にいう魔界。
予算は500円。
最下位ランク:片栗粉(1/26)
1/26の確率を引きさえしなければ食べることのないメニューだが、メニューオープンでこれが後半まで残るだけでも圧倒的に不利になってしまうため、絶対に早く消したいメニュー。
あくまでも「片栗粉」なので練ってかたまりにしたり、味噌汁の中に入れてみるなどの小細工はご法度である。(万が一これが明日の晩御飯となると口の中がトロトロになって終わると言われている)
予算?は500円。
特殊メニュー
26品のラインナップの中には一目で見ても分からないメニューも存在する。
以下、メニュー名と実体に関するネタバレは白文字。
ギャンブル枠
当日に料理番組で扱われたものや、当日の何かしらのスポーツでの試合結果、毎日Twitter上で食べたものをアップするアカウントなどの要因によりゲーム中に中身が確定しないメニュー
面倒くさい枠
主に緑枠に登場し、それ自体は別に十分晩御飯として食せるものの、
「朝マック」などの限定された時間しか手に入れられないもの、わざわざ意味のない作業を行わないといけない、「のりたまのたま」などの時間を浪費するメニュー
その中でも通称「Re:ゼロ枠」「Re:ピロ」枠と呼ばれるものが恒例。こちらは最初に登場した「Re:ゼロから始める異世界ピロシキ」が発端となり、この場合材料を購入して料理を作って食さなければならない。手間がかかるのはもちろん自炊が苦手な人にとってはなるべく避けたい枠だが、一方で作ってさえしまえば物によっては赤枠レベルの料理(餃子など)を食すことが出来る為、赤枠をかなり消し追い込まれたプレイヤーにとっては「『最悪な物を食うぐらいなら…』という妥協点」、シェフにとっては「高額料理を持っていかれないための勝負手」という切り札となっている。
何かをもじった枠
流行りの芸人や楽曲、ゲーム、挑戦者の活動に関するものなどをもじった枠。
「ミルクボーイ」(コーンフレーク+最中)や、
「米津玄師セット」(レモン+パプリカ)や、
「インカの黄金」(ジャガイモ(インカのめざめ)+黄金のたれ)などが登場した。
創作料理枠
青枠や緑枠に登場する、BoxTVがふざけて作った深夜テンション飯。スムーズに受け入れて食べられる様なものはほとんどなく、エビチリのエビがバナナの奴こと「干焼甘蕉」や、回鍋肉の肉がブドウの奴こと「回鍋萄」、担々麺の麵がバナナの奴こと「TAN坦々BANANA」、チャーハンのご飯がパンの奴こと「チャーパン」がなどが登場した。
かくめい枠
2021・夏より登場した挑戦者以外にも影響のある枠。初出では「クッパかくめい」という名前で登場し、挑戦者、MC、シェフ、晩飯決めに参加したスタッフ、すなわちこの企画に関わった全員の晩御飯がクッパになるというメニューだった。ものによっては「死なば諸共」の精神で全員を巻き込める特攻が出来ることもあり、挑戦者の武器が一つ増えた形となった。
同効果を持つメニュー例として、「どんぐりたけし」(ギャグ『みなさ~ん、さけるチーズ』より全員さけるチーズ)、「レターパックで現金送れは全てネギです」(スタッフ・シェフともどもネギ)などがある。
EXPANSION ORDER
メニューが決まった後に行われる5択の運試しの事。ここでは言うなれば小鉢程度のメニューが用意されており、ここに交渉フェーズは存在しないため完全に挑戦者の運が試される。
メニューは5段階に分かれておりとても良い、良い、ふつう、悪い、とても悪いとランク分けされている。
せっかくいいメニューを引いたのにとても悪いを引いて落胆したり、最後の頼みの綱となったりと、本編の結果によって選択の重みがかなり変わってくる。
とても良いには「お好きなアルコール飲料」が設定されていることが多い。(決まったメニューが最悪だとほぼやけ酒の様相を呈することも)
記念日
2021/1/16にてスタジオ生放送が行われる前までは、ある一人の男のみが毎年7月25日に恒例行事として行っていた。恒例行事となった経緯は、「ある男が凸待ち企画を企画したが、放送内で自分のSkypeIDをさらされてしまったため、7/25をウズマキ記念日と称し、企画生主の忌むべき日、そして記念すべき日として、供養を行う。」といったものである。
毎年のウズマキ記念日の放送説明文には以下の文章が書かれている。
『あれ?これ晒されてんなぁ!?』と君が言ったから
七月二十五日はウズマキ記念日
元ネタ
形式の元ネタはオランダ発のゲーム番組である『ディール・オア・ノー・ディール』である。本家では賞金の1円から1千万円までの賞金がトランクに入っていて、それを順に開けていく賞金を賭けたゲームなのに対し、『人の晩飯を笑うな』では、挑戦者の明日の晩御飯を賭けるという、より直近の未来に響いてくるゲームになっているため、プレッシャーの方向性が異なる。
タイトルの元ネタは明言されていないものの、山崎ナオコーラの小説『人のセックスを笑うな』であると思われる。
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