ザ・ローリング・ウエスタンとは (ザローリングウエスタンとは) [単語記事]

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ザ・ローリング・ウエスタンとは、2012年 2月22日に配信開始された、ニンテンドー3DSダウンロードソフトである。
開発はチンクルシリーズなどを手がけたvanpool。
価格は1000円で、ジャンルはアクションタワーディフェンス。ロリタンと略されることもある。

ストーリー

公式サイトより引用

太陽と砂塵―
血と汗で綴られた西部開拓時代。
突如現れた岩の怪物たちが村へやってきては、次々と家畜を襲い始めた。
そこに現れたのは、自称・用心棒の青年。
彼にはある過去と、限られた者のみが知る通り名があった。

概要

時は西部開拓時代。
危機に瀕した村を救うべく現れた若き用心棒「ジロー」が、開拓地での生活に欠かせない大事な家畜「マンジュー」を狙う謎の岩石生命体の進行を阻止するというアクションタワーディフェンスゲーム。
キャラクターは全て獣人のようなキャラで、独特な世界観がよりプレイヤーを引き込む！
主人公のジローは体を丸め、その場で空転して勢いをつけて飛び出すという独特の走行法で、荒ぶる猛牛の如くモンスターに突進し、必殺の爪攻撃で村に進行してくるモンスターたちと戦う。
マンジューを狙うモンスターは四方八方から攻めてくるので、ジロー１匹では対処しきれない。そのため、村の周囲にタワーを建て、武器を設置し、モンスターを攻撃してもらう必要がある。勝利の秘訣は、タワー戦略にあり！
他にも村を防衛する手段として、村の扉を強化する防護ゲート、荒野に残る古代の遺物、モンスターの名残を逆利用したクリスタルなどがあり、これらを利用しモンスターたちと戦う。
ステージクリア時に評価があり、★４つ分がクリアタイム、★１つ分が儲け話全達成の合計５。新しいステージに行くのに必須なので大事な要素となる。
ダールと呼ばれるこの世界のお金を稼ぐのももうひとつの目的。ダールを稼いで村の守りに使ったり、装備品を買ったりするのも大事だが、最終的に儲からなければいけない。このリスクとリターンを見極めるのも大事になる。
本ソフトのセーブデータは２つある。コピーはできない。ソフトのブロック数は383。

操作

　本ソフトの操作はスライドパッド・下画面・十字キー・Ｌボタンで行われ、左片手持ちになる。
　そのため「左利きにはつらいのでは？」との声があるが、基本下画面操作で細かい作業はないので慣れればあまり問題は無い。

　スライドパッドは移動・選択。
　十字キー上下も選択だが、フィールドでは右でアイテム画面が開ける。戦闘中でなおかつ「激エネ」メーターが満タンの時のみ上で「激転」という無敵&削り攻撃大幅強化状態になる。
　Ｌボタンはフィールドでカメラを背後に回すのと施設に入る時に使う他、下記のローリングダッシュ中にＬを押すと爪を使った急ブレーキが行え、一部ステージは重要なテクニックになる。また、戦闘中はＬを押しながら丸まるか、または丸まった状態でＬを押し続けるとジローが地面に潜り、下記の回転攻撃と同じ動作を行うと地中を進む。一定距離を進むかＬを離すと地上に飛び出て「トンネルアタック」が行える。

　本ソフトは下画面の操作がもっとも重要になる。会話時と選択時は下画面をタッチで会話送り・決定。
　フィールドでタッチし続けると丸まり、そのままスライドして離すと反対側へ素早く移動するローリングダッシュ。これが移動の基本になる。ちなみに下画面の一点をタッチし続けるとブレーキになる。
　戦闘中には下画面をローリングダッシュの要領で操作するとローリングアタックが行える。また、大きくスライドしたままタッチし続けるとパワーがたまり、ゲージが溜まると衝撃波を伴った強力な回転攻撃になる。
　この回転攻撃を相手に当てた瞬間にタッチするとクローアタックになり、連続でタッチすると連続で高威力の爪攻撃を行える。逆に当たった瞬間にタッチし続けるとそのまま張り付いて回転してグラインドアタックする。この削り攻撃はアイテムを多く落とさせることができる。
　このように移動も戦闘も会話も決定も下画面になっているので「いちいち持ち方を途中で変えるのが面倒だな」ということも起こらず、ストレスを感じにくい仕様になっている。

キャラクター

ジロー
人呼んで、「紅い閃光」。
危機に瀕した村を救うべく現れた若き用心棒。
紅く、硬質な背中で身を覆って高速で回転し、暴走列車の車輪のごとく駆け回る。
ひとたび走り出すと、誰も彼に追いつくことは出来ない。
荒野を疾駆するその姿を目にした者たちは憧れを込めて、
その回転が繰り出す一撃を知る者たちは怖れを込めて、
彼をこう呼んだ。「紅い閃光」と。
公式サイトより。
　本ソフトの主人公。アルマジロであり西部劇に出てくるような格好をしている。音速のハリネズミではない。
リッスいわく「石ころよりも無口」だが周りとの意思疎通は出来ている様子。
回転の勢い利用した体当たりを軸に、爪攻撃やスパイクによる削り攻撃なども織り交ぜて敵と戦う。
「激転」と呼ばれる状態になると本能を呼び覚まし、通常よりも強力な回転攻撃が行える。実は世紀末になるまでの今作はセクシーだった。
リッス
ジローの相棒でリス。無口なジローの代わりにコミュニケーションをとる。おしゃべりな性格で表裏がないため、大人の盲点をピタリとつくこともあるが災いを呼ぶことも。
尻尾を服におさめているためネズミに間違われることもあり憤慨している。
自作でフライヤーという空を飛べるペダル式の乗り物を開発しており、それを使って偵察を行ってジローをサポートする。
資金の管理もリッスが行う。
岩石生命体
今作の敵の総称であり、岩のモンスターである。
村のマンジューが食料でありそれを狙うためにジローたちや村の人たちを対峙することになる。
空が不気味な赤い色に染まるころに活動をはじめ、3日連続で村を襲う習性がある。
巣穴から地上に出るが、マンジュー草の擬態をして常に地上にいたり、時間帯に縛られず活動するタイプもまれにいる。
マンジュー
饅頭ではなくマンジューという豚のような生き物で、村の大事な家畜。これを守りきるのがジローの仕事になる。
マンジュー草が食料で、マンジュー草がたくさんあれば数を増やせるため、マンジュー草を集めて村長に渡すのもジローの大事な役割となる。

村長たち

　各村の責任者。ジローに依頼するのが彼らである。

ホルロス村長　イノシシ。温厚でご高齢のような話し方をする。ステージ１ドサイショ村を治めている。
ドツキーノ村長　牛。
ゲッシル管理官　ヌートリア。村長ではないが村の代表。

･･･等など。どの村長も個性豊かで、キャラが立っているのも特徴。

サルーンに訪れる人たち

　夜になると開店するサルーンは村の憩いの場で、夜になるとジローは必ずここへ来る。そこでは「儲け話」や「装備を買う」、「料理を注文する」等が行える。

ガマニュエル婦人　カエル。筋金入りの成金で夫が大金持ち。そんな夫を溺愛している様子もある。ゲロが口癖。最初のころは嫌味な感じだが…。主に特定のアイテムを集めて来る依頼なので間違えて依頼品を売らないように。
セバスチャン　鳥の一種。セバスチャンが溺愛している息子が病弱で様々な病にかかっている。それらを治すための品を取って来る依頼で、主にこの依頼を受けないと発生しないキラキラ輝くポイントから取れる特定アイテムを届ける。採取場所はおおざっぱに教えて貰える。
レイチェルキツネ ♀の新聞記者。どこからか主人公の噂を聞き付けて記事にしたがっている。いかにもあやしい笑顔を絶やさない。対応は親切丁寧、失敗した時のペナルティーも少ないが、その肝心の記事の内容は…。主に戦闘時の特定アクションを繰り返したり、特定の数の敵撃破を依頼してくる。装備品やアイテムが必要な時があるので準備を忘れると達成出来ない事があるので注意が必要。
武器屋　トカゲの一種。普段はガンマンのための武器を揃えているが、主人公のために特別に装備品を揃えて来る仕事熱心な所もある。影のある人柄で、口癖は「ッシ」。
マスター兼バーテン　山羊。顔に大きな傷を持ち、右目に眼帯をしているが優しい眼差しをしている。フリー期間の時に必ず主人公が立ち寄るバー、サルーンのマスター。料理の腕前は確かで一級品だともっぱらの噂。オーダーすると日替わり料理を作ってくれる。ただし料理名が人間世界に無いものばかりなのでどんな料理かは妄想するしかない。

　等など。

アイテム

アイテムの種類は95種類あり、セーブデータ選択画面にアイテム図鑑がある。説明文にもこだわってある。

マンジュー草系　「マンジュー草」や「紅白マンジュー草」。マンジューの主食。説明文によると「表皮の下に並ぶ房がエサとなる。」
町購入品系　準備期間に町で買えるアイテム。「回復薬」から様々な効果を起こすクリスタルまである。様々な障害物を壊す「ダイナマイト」の説明文は「開拓民が作った手作りの爆薬。あくまで道具であり武器ではない。」道具であり武器ではない。大事な事なので二度以下略。
装備品系　ジローが購入したりもらったりして装備するアイテム。バンダナ・スパイク・グローブ・ブーツ・バックル・ゴーグルとあるが、全て装備時にはジロー見た目が変化するのも特徴。レベル１と言われるもっとも弱い装備品は絶対に壊れないが、レベルが上がると装備品が壊れるようになる。用心棒のバンダナの説明文は「しみ込んだエッセンスが、男の胸に静かな覚悟を満たす。」格好良さそうだがつまりは汗臭いという事だ。
防護ゲート作成材料系　コチン石・ガチン鉱石・ドカチン塊の３種類。防護ゲートを作ってモンスターの侵入を防ぐ最後の砦とするときの材料。
敵の素材系　岩のモンスターが相手になるので、攻撃したさいに敵の種類に応じて様々な石や岩を落とす。当然種類も多彩。「カブト岩」の説明文は『ことわざ「勝って兜を奪い取れ」の兜とは、このカブト岩のこと。』元ネタはもちろん「勝って兜の緒を締めよ」。
宝石系　鉱石採掘などでたまに手に入る売却用アイテム。売って資金を稼いだり、ガマニュエル婦人の儲け話を達成するのによく用いられる。
宝岩系　たからいわ　と読む。宝石の塊のようなもので、こちらは古代の遺跡の宝箱からしか入手できない売却用アイテム。売却値段も高め。全てに岩言葉があり、例えば「桔梗の宝岩」の岩言葉は「止まらぬ妄想」。
儲け話用アイテム系　セバスチャンの儲け話で必要なアイテム。そのとき専用なので、その儲け話の時にのみ出てくる。「イカスゴケ」という倦怠感に効果があるらしいアイテムの説明文は「コケでありながら太陽の真下で成長する、熱血漢的コケ。」もっと熱くなれと励ましてくれるのかもしれない。