ジェイムス・サンダーランド(James Sunderland)とは、コナミのホラーアドベンチャーゲーム『サイレントヒル2』の主人公である。
アメリカ合衆国在住の白人男性。年齢は29歳。職業は小さな会社の事務員。茶髪。瞳の色も茶色。
父フランクは地方中規模都市「アッシュフィールド」の南方にあるアパート「サウスアッシュフィールドハイツ」の管理人を若い頃から勤めており、ジェイムスの出身地もこのあたりであると思われる。
三年前にメアリーが病死し、最愛の人を失ったショックで無気力な日々を送っていたが、ある日届いた、「かつて二人で訪れたサイレントヒルの思い出の場所であなたをまっている」という旨のメアリーからの手紙にひかれ、サイレントヒルへ再訪する。
メアリー曰く「ぶっきらぼうで あまり笑わない ちょっと短気な人だけど 本当はとても優しい」。
一方で、作中では、常に穏やかな口調で他者と接し、自らの命を顧みずに赤の他人を助けようとするなど、正義感や慈愛に満ちた紳士的な人物として描写される。しかしその反面、幼いローラに対して声を荒げることがある。
非常に内向的かつ内罰的な一面がある。
並よりは逞しい体格だが、訓練を受けていない一般市民である。
武器を構えればへっぴり腰が目立ち、銃を撃てば反動をうまく逃がせずに硬直時間が長い。
しかし、射撃の命中率は高いため、天性の才能があるともいえる。
プレイヤーは「まあ、ゲームの行動だし…」としてスルーしてしまうことが多いが、作中で異常な行動を何度も見せている。
※※注意※※ この記事は、ストーリーの結末について記載しています。 ゲームを未プレイの方はネタバレに注意してください。 |
サイレントヒルでは、まず最初に思い出した「思い出の場所」ローズウォーターパークを目指すが、町中を我が物顔で徘徊するクリーチャー群に遭遇する。
道中で訪れるアパートでは、謎の三角頭のクリーチャー「レッドピラミッドシング」に襲撃される。
やっとのことでたどり着いたローズウォーターパークにはメアリーはおらず、代わりにメアリーと瓜二つな女性「マリア」と出会う。
マリアとの会話で思い出したもうひとつの「思い出の場所」レイクビューホテルを目指す。
以下、更なるネタバレ注意
道中で会ったメアリーを知る少女「ローラ」を追い、マリアと共に病院へ。
しかし、そこで待ち受けていたのは人間によく似たクリーチャー「バブルヘッドナース」の群れ。
そして、
院長が残した自分宛の手紙
そして、死んだはずなのに、何事もなかったかのように復活したマリア
用意されていた自分の墓
そして、ついにホテルへたどり着く
「メアリー?」
「何か用 ジェイムス」
「ああ ほらこれ メアリーの好きな…」
「花 買ってきたの……醜い私へのあてつけ? 帰って ジェイムス」
「何いってるんだ メアリー」
「私も鏡で顔を見たときはぞっとしたもの
何みてんの?早く出ていきなさいよ
こんな女 放っておけばいいでしょ
役にもたたないし
どうせ すぐに死ぬんだから
どうせ死ぬなら
今 殺してくれた方が楽なのにね
まあ 医者には大切な金ヅルだから 簡単には手放さないでしょうけど
ジェイムス まだいたの? ねえ 出てけって聞こえないの?
二度と来ないで!」
「ジェイムス……
やっぱヤダ 行かないで お願い
そばにいて
ずっとそばにいて
出てけなんてウソよ
ねえジェイムス お願い
大丈夫って言って
しなないよって はげまして
助けて……」
「病気で死んじゃったの?」
「違う 私が殺したんだ」
三年前に旅行でサイレントヒルを訪れてからまもなく、メアリーは死に至る不治の病を患う。余命三年を医者に告げられ、幸せなメアリー、美しいメアリーは、確かに死んだ。
メアリーの八つ当たりによるストレス、発散できない性欲、こいつさえいなければという憎しみ、愛しい人を苦しみから解放してあげたい善意、心身共に醜くなっていく愛しい人。
そう、介護疲れである。
さまざまな思いと共に、自宅療養中のメアリーを衝動的に枕で窒息死させてしまう。
正気に戻った頃、ジェイムスは、彼にとって最も恐ろしい出来事「メアリーの死」を目の当たりにする。
そしてある決意をしたジェイムスはメアリーを車に乗せ、思い出の街であるサイレントヒルへと向かう。
メアリーとずっと一緒にいるために
だが、記憶を奪い返し、現実を直視したジェイムスは、確かに「神」に勝った。
そして……………………………………
「あなたには たくさんのものをもらっておきながら
何一つ返すことができなかった
だからもう
あなたは あなたの生きたいように生きてほしい
別の場所 かもしれない けれど
計14面で構成された複雑な形状の角錐状の大きな頭部をもつ、人型の怪物。
その異様な姿から、ジェイムスに「赤い三角頭=Red Pyramid Thing(レッドピラミッドシング)」と呼ばれる。つまり、ジェイムスが名付け親である。
ノースリーブの白いローブのような衣装を着ているが、股下が袋の様に閉じている。他にも黒い長靴、白いゴム手袋を着用している。また、最大の特徴である角錐状の頭部は、錆び付いた金属の様な質感。
その姿は、かつて存在したサイレントヒルの刑務所「トルーカ刑務所」にて、受刑者を処刑する死刑執行人が専用の衣装を身に纏った姿に酷似している。
ジェイムスとは体格や声が酷似し、同じ武器「大鉈」を扱うという共通点がある。
また、かつての死刑執行人も使用していた長い槍も武器とする。
頭部はもちろん、肉体も非常に頑健で、如何なる攻撃を受けても一時的に動きが鈍くなるだけで、倒れないばかりか怯みさえしない。
ジェイムスを幾度も襲撃するのみならず、他のクリーチャーやマリアでさえも嬉々として殺害する。
その正体は、ジェイムスの自罰意識、内罰がサイレントヒルの「神」の力によって具現化した存在。
ジェイムス曰く「私は弱かった だからお前の存在を望んでいたんだ 私を罰してくれる誰か」
つまり、「死」への恐れから自殺できない自分を殺してくれる、裁いてくれる都合の良い誰かを望んだ結果、誕生したといえる。
ジェイムス自身がその存在を無意識に望んでいるため、ジェイムスが自らの心の弱さを克服しない限り不死身。
内罰、すなわちジェイムスの心の闇そのものであり、「もうひとつのジェイムス」である。そのため、マリアを殺すことでジェイムスを精神的に追い詰める(ジェイムスによるメアリー殺害の再現でもある)、クリーチャーをレイプするかのように処刑する様をジェイムスに見せつける(ジェイムスの自ら抑圧している性への執着)等の行動を起こす。
「もうひとつのジェイムス」であることの伏線は多く、例えば水のたまった階下へ入っていく場面や最後に自害する場面はエンディングの1つである「In water」におけるジェイムスを彷彿とさせる。
最後は現実を直視し、「決着は自分で着ける」決意を固めたジェイムスに「もういらない」と告げられ、自らの産みの親から存在意義を否定され怯えて後ずさるも、抵抗を試みる。このことから、他のクリーチャーとは違い明確な自我と感情があることがわかる。
しかし、自分の弱さから逃げるのをやめたジェイムスに勝てるはずもなく、初めて攻撃を受けて怯むようになる。
そして最後は自らの喉に槍を突き刺し、自害する。
直立したオブジェとなった三角頭を調べると、「もう私には必要ない」と感慨を述べる。
掲示板
14 ななしのよっしん
2024/10/10(木) 22:01:35 ID: RgfRHKUMob
>>10
そういう君は、『最後の詩』で追加された「UFOにさらわれてしまいました」という展開を正史とすればいい。
そこで彼はハリーとグレイにあって苦しみを吐き出し、その後意気投合した3人(?)でシェリルを救出して、『3』に続く・・・って展開があったんだと思うよ。
15 ななしのよっしん
2024/11/08(金) 00:04:14 ID: n9fz2ih4Q5
リメイク版の追加エンドで入水自殺以外に思い切った希望があるエンドが増えたけど、4でジェイムスが帰ってきた話とか出てこない限り難しそうだよなー・・・あそこで振り切って妻との繋がりを断ち切るってのもらしくないし・・・
16 ななしのよっしん
2024/11/08(金) 00:14:30 ID: pdVgFIjkrk
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最終更新:2025/01/05(日) 17:00
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