ネギとは (ネギとは) [単語記事]

ネギ（葱）とは、食い物にできるし、武器にもできるし、回すこともできる万能な野菜である。

概要

ニコニコ大百科：植物ネギ

分類_？		（クロンキスト）ユリ目ユリ科ネギ属（APG）クサスギカズラ（アスパラガス）目ネギ科ネギ属
学名_？		Allium fist ulosum Allium→「匂い」を語源とするニンニクのラテン語古名から fistulosum→管状の

ネギ科 All ia ce ae_？
ネギ- タマネギ - ニラ
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食用の部分は、緑色の部分も白い部分も全て葉である。緑色の部分を特に葉身、白い部分を特に葉鞘という。「葉ねぎ（青葱）」は前者を、「根深ねぎ（白葱）」は後者を食用にし、関西では前者が、関東では後者が主流である。

薬味として用いるほか、鍋料理・味噌汁・ラーメン・すき焼き・焼き鳥（ねぎま）・お好み焼き・ねぎ焼き・チャーハンなどの食材になる。

白い部分を縦に繊切りしたものを「白髪ねぎ」といい、ジャージャー麺やラーメンなどに添える。

「ねぎま」というと焼き鳥しか思い浮かばないかもしれないが、元々はネギとマグロを串で刺したものを指し、これをねぎま汁・ねぎま鍋の具にする。焼き鳥の「ねぎま」はこれに似ていることから名付けられた。

スペインのタラゴナ地方にはカルソッツという冬の名物料理があり、黒焦げになるくらい炭火で焼いたネギを剥いて、ソースにつけて食べる。

ネギの生産量世界一は、意外にもメキシコだという。日本は2位で、かつて1位になったことがある。生産量日本一は千葉県で、埼玉県・茨城県がそれに続く。

深谷ねぎについては、元深谷市民によるとても詳しい記事があるので、そっちを参照しちゃってください。→深谷ねぎ

下仁田ネギ・博多万能ねぎ・岩津ねぎを日本三大葱とよぶ。下仁田ネギは群馬県下仁田町の特産で、この品種は下仁田以外の場所では栽培できないのだという。岩津ねぎは兵庫県朝来市の特産。

九条ネギは京野菜の一種であり、葉ねぎ（青葱）に含まれる。関西で単に「ネギ」といったらこれを指すほど一般的である。

特有の辛味と匂いは成分の硫化アリルによるもので、この物質は同時に薬効成分でもある。痰や鼻水を抑える効果を期待して、ネギを包んだガーゼや手拭いを首に巻く民間療法（ネギ湿布）は有名である。

ネギを直接お尻に刺しても効果があると言われているが、真偽は不明である。農家の人やそのネギを作った全ての人に失礼であり、一時のいけない好奇心の為に食べ物を粗末にしてはいけない。

犬や猫などのペットに対してはタマネギと同様、毒であるので与えてはならない。なお、これはネギ属の植物すべてに当てはまるので、ニンニクやラッキョウもだめということになる。人間と同じ霊長類のサルなら与えても問題ないが、それ以外の動物には基本毒になると思っておいたほうがいいだろう。

葱坊主の写真ネギの花は葱坊主（ねぎぼうず）と呼ばれる。葱坊主は数百からなる花の集まりである。葱坊主が出てきたネギは堅く、残念ながら食用には適さない。だが葱坊主そのものは食べられるらしい。

葱坊主は熟すと中の種子が黒くなっていく。種子は冷蔵庫で保存すると比較的長持ちする。

鴨南蛮やカレー南蛮の「南蛮」とは長ネギのことで、ポルトガル人が食べていたことからそう呼んだのだという（他にも説あり）。
寿司ネタや丼物の「ネギトロ」には確かにネギが入っていることがあるが、この「ネギ」は葱を指すのではなく、「そぎ取る」という意味の「ねぎる」という動詞だという説がある。
好都合が重なることを表すことわざに「鴨が葱を背負ってくる」がある。鴨肉とネギがあればすぐに鴨鍋を作れるということから。ポケモンのカモネギの元ネタ。
コミックマーケットでは30cm以上の長物の持ち込みが禁止されており、長ネギを持ち込むことはできなかったが、C80より長物の持ち込みが解禁された。しかし、長ネギは生ものであるため、持ち込むのは控えるべきである。

ふたば☆ちゃんねる発祥のOS擬人化キャラクターの一人。フリーウェアNEGiES（ねぎえす）からの連想で、ネギを振り回すという設定が生まれた。ちなみに彼女はネギだけでなく、「バールのようなもの」やロールケーキなどの棒状のものも振り回している。2003年に登場・流行した比較的古いキャラクターではあるが、現在でもネギといえばMeたんを思い浮かべる人が多く、「元祖ネギ娘」といわれている。

フィンランド民謡をバックにBLEACHの登場人物・井上織姫が長ネギを回転させる「ロイツマ・ガール」が2006年にインターネット上で世界的に流行した。これはニコニコ動画が発祥のネタではないが、のちのニコニコ動画に大きな影響を与えることになる。

ニコニコ動画においては、ネギといえば初音ミクを思い浮かべる人が多いだろう。「初音ミク＝ネギ」といわれるまでになった直接のきっかけは、「VOCALOID2 初音ミクに「Ievan Polkka」を歌わせてみた」という動画が流行し、動画中で初音ミクをデフォルメしたキャラクター（はちゅねミク）がネギを振っていたことであった。前述の井上織姫版のIevan Polkkaからの流れによる、このあたりの経緯はIevan Polkkaの項目が詳しい。また、「初音ミク＝ネギ」のイメージの定着は、クリプトン最大の誤算の一つと捉えられることもある。

しかし、必ずしも Ievan Polkkaだけが初音ミクとネギを結びつけたわけではないと考えられる。前述のMeたんを初め、漫画「ボボボーボ・ボーボボ」作中のドンパッチソード(2001年)やWeb 漫画のキャラクター「ねぎ姉さん」(2005年-)など、ネギを記号化した事例は複数存在し、それらが果たして互いに影響したのかどうか検証が困難な、複雑な流れで現在に至るのだと思われる。