ヒガシウィルウィン (Higashi Will Win) とは、2014年3月30日生まれの日本の競走馬である。栗毛の牡馬。
主な勝ち鞍
2016年:サンライズカップ(道営H1)
2017年:ジャパンダートダービー(JpnI)、東京ダービー(南関東SI)、京浜盃(南関東SⅡ)、ニューイヤーカップ(南関東SⅢ)
2018年:サンタアニタトロフィー(南関東SⅢ)
2020年:青藍賞(岩手M2)、絆カップ(岩手M2)
2021年:シアンモア記念(岩手M1)、青藍賞(岩手M2)、トウケイニセイ記念(岩手M2)
父*サウスヴィグラス、母、母父*ブライアンズタイムという血統。
父*サウスヴィグラスはJBCスプリントの勝ち馬で、地方競馬リーディングサイアーとなること8度の名種牡馬。
母プリモタイムは中央馬として名古屋競馬場の指定交流競走で1勝。ヒガシウィルウィンの半姉ディーズプリモが地方重賞を勝利しているほか、プリモタイムの全妹タイニーダンサーは2016年の関東オークスなどの勝ち馬である。牝系は小岩井農場の基礎輸入牝馬であるプロポンチス[1]に遡る。
母父*ブライアンズタイムは日本に種牡馬として輸入され、1990年代には種牡馬御三家とも呼ばれる大種牡馬であった。
馬名の意味は「関東生まれ+勝利」。馬自体は北海道生まれであるし、「関東生まれ」が指しているのはオーナーの方であろうか。ともかく最終的に本馬はそれに相応しい勝利を挙げたと言えよう。
門別競馬場の角川秀樹厩舎に入厩。当初は短距離適性を見込まれていたため
、5月に阿部龍鞍上でダート1000mのJRA認定フレッシュチャレンジにおいてデビューし、3番手に付けたが4馬身差で2着。余談だが。2歳5月なのもあって馬体重430㎏と結構軽い。
同月のダート1200mのJRA認定競走アタックチャレンジも番手に付けたがアタマ差で2着。6月の同条件の競走で逃げて8馬身差で初勝利を挙げた。
続いて同月に行われる2歳馬で全国最初の重賞、栄冠賞(H2)に出走。松井伸也を鞍上に3番人気に支持されたが、後方からの競馬で4分の3馬身差で敗れて2着。
8月の重賞、ブリーダーズゴールドジュニアカップ(H1)では3番人気に支持され、後方から上がり最速で追い上げたものの半馬身差で敗れてここも2着。
同月のダート1700mのJRA認定ウィナーズチャレンジ(OP)に宮崎光行鞍上で出走すると、1番人気に応え上がり最速を出して2馬身半差で勝利。
更に10月のダート1700mの重賞、サンライズカップ(H2)でも1番人気に支持されると、中団でレースを進め上がり最速を出してハナ差で勝利し地方重賞初制覇。
勢いに乗って門別で行われる11月の北海道2歳優駿(JpnⅢ)に出走。4番人気に支持されたが、単勝1.0倍の圧倒的人気に支持された中央馬のエピカリス[3]になんと大差を付けられての2着。
12月には川崎競馬場で行われる全日本2歳優駿(JpnI)に出走したが、ここは8番人気4着に終わった。
船橋競馬場の佐藤賢二厩舎に移籍し、1月のニューイヤーカップ(SⅢ)に出走。森泰斗を鞍上に1番人気に支持されると、後方追走から進出し直線で脚を伸ばしてアタマ差で勝利した。
続いて南関東三冠路線の前哨戦として知られる京浜盃(SⅡ)に出走すると、3番人気であったが先団の後ろから上がり最速で脚を伸ばして1馬身以上付けての勝利。
5月の羽田盃(SI)は2番人気に支持されて番手に付けたが、逃げを打ったJRAからの移籍初戦である1番人気キャプテンキングに半馬身差で敗れて2着。
続いて二冠目となる6月の東京ダービー(SI)に出走。2番人気に支持され、好位でレースを進めると直線で先頭に立ち、1番人気キャプテンキングに6馬身差を付けて雪辱を果たしての勝利。森泰斗騎手にとっても初めての東京ダービー制覇となった。
7月には南関東三冠最終戦にして交流重賞のジャパンダートダービー(JpnI)に出走。森が踵骨折のため鞍上は本田正重となったが、単勝10.2倍の5番人気に支持されると、レースを先団の後ろで進め直線で脚を伸ばして中央馬サンライズソアにクビ差で勝利。マグニフィカ以来7年ぶりとなる地方馬の勝利となり、本田正重騎手にとってもJpnI初制覇となった。
次走は水沢競馬場のダービーグランプリも選択肢にあったが、輸送の負担も考えて11月の浦和記念(JpnII)を選択。再び森が鞍上となり、不良馬場の中で単勝3.2倍の2番人気に支持されると、先行策を取っていったん後退しかけたものの盛り返し、マイネルバサラに6馬身差を付けられたものの3着の1番人気オールブラッシュにも6馬身差という2着。
12月には東京大賞典(GI)に出走。7番人気に支持されたが、結果は地方馬最先着ではあったものの8着に終わり、16戦目にして初の掲示板外となった。
年明けには中央馬相手のジャパンダートダービー勝利が評価され、2017年のNARグランプリ年度代表馬及び3歳最優秀牡馬を獲得した。
4歳初戦は5月のかしわ記念(JpnI)。7番人気に支持されたが、結果は地方馬最先着ではあったものの7着に終わった。
続いて同月の大井記念(SI)に出走。2番人気に支持され、先行したがここは3着。
6月の帝王賞(JpnI)は9番人気。結果は、大井記念で1着であったリッカルドにクビ差まで迫っての掲示板内5着。
8月にはサンタアニタトロフィー(SⅢ)に出走。59㎏のトップハンデながら、番手に付けると1番人気に応え2馬身差で勝利した。
10月には日本テレビ盃(JpnII)に出走し、5番人気に支持されると先行して地方馬最先着の5着。
同月のマイルグランプリ(SⅡ)は2番人気であったがクリスタルシルバーに半馬身差で敗れて2着。
12月は勝島王冠(SⅡ)に出走し、1番人気に支持されたが、モジアナフレイバーに3馬身差で敗れて2着。東京大賞典には選出されたものの出走しなかった。
3月に柏の葉オープン(OP)に出走し、2番人気となったがクビ差でベンテンコゾウに敗れてここも2着。
続いて4月にはブリリアントカップ(SⅢ)に出走して2番人気に支持されたが、結果はキャプテンキングが勝利する中で4着。
5月には大井記念(SI)に本田正重鞍上で出走したが、ここは5番人気となり結果もモジアナフレイバーが勝利する中で6着。
6月には門別競馬場の角川秀樹厩舎に戻り、7月のNOSAIみなみ特別では桑村真明鞍上で4分の3馬身差での勝利。8月の競馬ほのぼの観戦ツアー特別は単勝1.2倍の1番人気に支持されたが、2歳の時にブリーダーズゴールドジュニアカップで敗れた相手である5番人気ストーンリバーにアタマ差で敗れて2着。
9月の旭岳賞(H2)では3番人気に支持されたが、1着スーパーステションに8馬身付けられての3着。
10月の瑞穂賞(H2)では3番人気で中団から上がり最速で差し脚を伸ばしたものの、サンタアニタトロフィーで破った2016年の東京ダービー馬バルダッサーレに敗れ2着。
11月の道営記念(H1)では単勝2.3倍の1番人気に支持されたものの6着に終わった。
冬季を迎えたため、船橋競馬場の米谷康秀厩舎に入厩。12月には総の国オープン(OP)に出走して森鞍上で3番人気となったが、リッカルド、ベンテンコゾウに次ぐ3着。
1月には大師オープン(OP)に出走し、2番人気に支持されたが結果は4着。
2月にダート1400mと普段より短いフジノウェーブ記念(SⅢ)に吉原寛人鞍上で出走したが、結果は5番人気11着に終わった。
4月には石崎駿鞍上でブリリアントカップ(SⅢ)に出走予定であったが、歩様に異常があったようで競走除外となった。
その後は水沢競馬場の菅原勲厩舎に移籍し、8月のすずらん賞(OP)に山本聡哉鞍上で出走。単勝1.4倍の1番人気に支持されると番手に付けてパンプキンズに2馬身差で勝利した。
9月には青藍賞(M2)に出走。単勝1.1倍の圧倒的1番人気に支持されるとパンプキンズに7馬身差を付けて勝利。
10月には久しぶりに交流重賞のマイルチャンピオンシップ南部杯(JpnI)に出走したがここは10番人気8着。
11月には絆カップ(M2)に出走。単勝1.2倍の1番人気に支持されると、番手に付けて2馬身差で勝利。
続いて12月の桐花賞(M1)。出走馬ファン投票ではエンパイアペガサスに3票差で敗れて2位の1053票を獲得した。レースでは単勝1.9倍の1番人気に支持され、番手につけたがエンパイアペガサスに2馬身半差で敗れて2着。
4月には赤松杯(M3)に出走し単勝1.4倍の1番人気に支持されたが、7頭中5着に終わった。
5月のシアンモア記念(M1)は2番人気となったが、好位でレースを進め、競り合ったエンパイアペガサスにクビ差で勝利。
6月の一條記念みちのく大賞典(M1)では坂口裕一鞍上で3番人気に支持され、結果はエンパイアペガサスにハナ差で敗れて2着。
9月の青藍賞(M2)は、単勝1.8倍の1番人気に応えて先団の後ろからのレースで2馬身半差付けて連覇。
10月に発表された第4回地方競馬ファン投票では1111票を獲得して9位となった。
12月のトウケイニセイ記念(M2)は単勝1.5倍の1番人気で、後方からの競馬で2馬身半差付けて勝利。
同月の桐花賞に出走予定であったが積雪の影響のため中止となった。
大井競馬場の大宮和也厩舎に移籍して金盃に登録していたが出走せず、水沢競馬場の菅原勲厩舎に戻った。しかしその後も出走せず、最終的に10月に現役引退が発表された。
44戦15勝 [15-14-3-12]。北海道サマーセールにおいて442万8000円で落札され、2億2933万5000円を稼いだ。
引退発表と共に、イーストスタッドでオーナーが所有する形での種牡馬入り。種付け料は受胎条件20万円。
サウスヴィグラス産駒の種牡馬としては実績上位であること[4]と、安価な種付け料であることもあってか、2023年には28頭、2014年は18頭と交流重賞1勝馬としてはそこそこの種付け数を集めている。産駒の活躍に期待したいところである。
| *サウスヴィグラス 1996 栗毛 |
*エンドスウィープ 1991 鹿毛 |
*フォーティナイナー | Mr. Prospector |
| File | |||
| Broom Dance | Dance Spell | ||
| Witching Hour | |||
| *ダーケストスター 1989 黒鹿毛 |
Star de Naskra | Naskra | |
| Candle Star | |||
| Minnie Riperton | Cornish Prince | ||
| English Harbor | |||
| プリモタイム 2004 鹿毛 FNo.4-d |
*ブライアンズタイム 1985 黒鹿毛 |
Roberto | Hail to Reason |
| Bramalea | |||
| Kelley's Day | Graustark | ||
| Golden Trail | |||
| キハク 1993 鹿毛 |
*アサティス | Topsider | |
| Secret Asset | |||
| ウイニングベット | アローエクスプレス | ||
| ノースフェイス |
クロス:Graustark 4×5(9.38%)、Northern Dancer 5×5(6.25%)
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最終更新:2025/12/06(土) 01:00
最終更新:2025/12/06(土) 01:00
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