「アリゾナと同じく私の後ろに隠れてな。この私が守ってやるよ」
ペンシルベニアとは、STGアプリゲーム『アズールレーン』に登場する、第二次世界大戦時のアメリカ海軍所属ペンシルベニア級戦艦BB-38〈USSペンシルベニア〉をモチーフとしたKAN-SEN(キャラクター)である。
ユニオン(現実世界でのアメリカ)所属の戦艦。レアリティはR。デザイン:S A~ CV:山根希美
低レアリティなのでわりとよくお目に掛かるKAN-SENの一人。通常海域の2-2から入手することが可能である。通称は固有スキル名でもあり自称もしている「ペン姉さん」。意外と忘れられがちだが、序盤のストーリーで空襲に遭い力尽きた妹のアリゾナを抱えて祈りを捧げているのは彼女である。
姉妹艦のアリゾナと同じく青い帽子に青いワンピース風の制服を着ているが、前を大胆に開けており、そして短いスカートから伸びる美しいおみ足は黒いストッキングで包まれている。ユニオン勢はだいたいそんな感じなのだが、極端に大きな胸部装甲を持っているわけではないが、全体的に出ているところは出ており引っ込んだところは引っ込んでいるという綺麗なプロポーションの持ち主。歴戦の経歴にふさわしく、右の頬には傷跡がある。サイドに流したダークブラウンの髪に白い肌、緑の瞳はセクシーというより日本語の「色っぽい」という言葉がふさわしい。テネシー級やネバダ級の姉妹と見比べると、ユニオンの元ネタである合衆国の人種的多様さが見事に反映されている感がある。
性格も頼れるお姉さんという感じで、指揮官や妹たち(史実的にも、ユニオン艦で彼女より歳上はネバダ級の2人やラングレー先生、ヴェスタルとごく少ない)を、時に厳しく時に優しく導いてくれる。色恋沙汰にも慣れているようで余裕を見せてくれる。2018年3月のアップデートで実装された大講堂において、なんと戦艦の教室担任に抜擢。そうそうたる戦艦たちを相手に授業を開くことになった。彼女もアズレン先生仲間に加わったのである。
下は、ある母港での顛末である、この4コマのごとくペンおねえちゃんと呼びたいところだが、さんをつけろよデコ助野郎。
自己紹介でネバダ級改良艦と述べられている通り、ネバダ級姉妹の性能を順当に強化したステータスとなっている。
固有スキル「ペン姉さん!」は20秒ごとに特殊弾幕を発射する。発射確率と威力はスキルレベルを上げることで向上が可能。この特殊弾幕は通常の主砲とは関係なく発射されるため、主砲の装填時間を調整することで主砲とスキルを同時に放ったり、交互に撃ち分けて攻撃を途切れさせないといった使い方ができる。しかし自分の正面にしか撃てないため、旗艦に置いたほうが敵に当てやすい場合が多い。戦艦の中では低燃費かつスキルで高火力を叩き出せる関係から、無凸や1凸の状態で周回用低燃費艦として運用することも可能。
ただしスキルを除けば並みの戦艦なので、耐久力の面では過信は禁物。できれば防御面をサポートできるスキルの持ち主と組むか、防御強化や応急的回復を望める装備を充実したい。とにかく強みのスキルレベルを伸ばし、限界突破でどんどん火力を上げて敵を叩きのめすべし、である。
ちなみに旗艦に編成すると、海戦の初めに勇ましいセリフを放ってくれる。
前級にあたるネバダ級戦艦の設計を元にして改良を加えた新型戦艦の設計がまとまったのは1912年であった。翌年から建造が開始されたこの戦艦が、ペンシルベニア級戦艦であり、その栄えあるネームシップが、1916年6月12日に竣工したBB-38〈USS Pennsylvania〉であった。ペンシルベニアはアメリカの州の名前より(アメリカの戦艦は州の名前が付けられるのが慣例である)。ちなみに、表記ゆれで「ペンシルヴェニア」「ペンシルバニア」とも書かれる場合があるが、本稿ではペンシルベニアと記述する。
竣工年からわかる通り、アズレン実装艦の中でもかなりの古株で、日本の扶桑型戦艦やイギリスのクィーン・エリザベス級戦艦とほぼ同年代の戦艦である。
ペンシルベニアが完成直後に勃発した第一次世界大戦では、幸いというかほとんど出番もなく、アメリカ沿岸で訓練に明け暮れていた(これは、ペンシルベニア級戦艦の燃料が当時はまだ珍しい重油オンリーで、補給体制が整っていなかった、という理由もあったらしい)。
その後、軍縮条約の関係で近代化改修も遅れ気味ながら、まま平和な日々を送っていたペンシルベニアは、1941年12月には整備のために真珠湾の乾ドック入りをした。
そして運命の12月7日。日本の機動部隊による奇襲攻撃が、その真珠湾に襲いかかった。
乾ドック入りをしていたことが逆に幸いし、ペンシルベニアは魚雷は受けなかったが、それでも爆撃を受け、またペンシルベニアと同じ乾ドックに入っていた駆逐艦カッシンとダウンズも同じく爆撃されそれぞれ大破してしまった。このとき大火災が発生し、ペンシルベニアの火薬庫の誘爆を防ぐために乾ドックに緊急注水が行われたが、この注水が急すぎてカッシンが横転、ダウンズに衝突して両者の被害がさらに拡大してしまった。
そして、妹艦である戦艦アリゾナやネバダ級戦艦オクラホマを初め、真珠湾にいたアメリカ海軍の艦隊はほぼ戦闘力を喪失した。
どうにか生き残ったペンシルベニアは真珠湾からサンフランシスコに向かい、わずか3ヶ月あまりで修理を終わらせて現場に復帰した。というのも、前述のとおり太平洋艦隊の戦艦がほとんど動けなくなったため、多少問題があっても動くなら出せ、という状況に陥ったためだった。少なくともこの時点では、アメリカは相当に追い詰められていたことが判る。
しかしその後、ミッドウェーでの快勝をきっかけに戦局は変わり、新型戦艦(ノースカロライナ級とサウスダコタ級)の目処がついた。これでやっと余裕が出来たため、ペンシルバニアは1942年10月から4ヶ月あまりをかけて近代化改修を行った。
1943年4月、ペンシルベニアはアリューシャン方面に派遣され、アッツ島の戦いに艦砲射撃で参加したのち、次にはキスカ島へ向かった。キスカ島撤退作戦(アメリカ側から見ればキスカ奪回作戦)では艦砲射撃でキスカ島を穴だらけにし、米軍の上陸を支援した……のだが。まぁその顛末は「キスカ島撤退作戦」の記事を参照されたし。(ペン姉さんのせいじゃないし)。
1944年10月には史上最大の艦隊決戦と言われたレイテ沖海戦に参加。彼女を初めとした戦艦6隻を配下にした艦隊はスリガオ海峡の出口におり、そしてその海峡に突っ込んできた日本の西村艦隊を迎え撃った。ここに最後の戦艦同士の砲戦が行われた……のだが、ペンシルベニアはほとんど出番がなかった。搭載されていたレーダーが旧式だった上に、あまりに海域に艦が入り乱れて他の艦が邪魔で、とうとう一発も主砲を撃つ機会が無かったのである。
1945年に入り、いよいよ日本も敗色濃厚、アメリカにしてみれば勝利は目前となっていた。ペンシルベニアも念入りなオーバーホールを受けた後、既にアメリカの占領下になっていた沖縄に向かった。
8月12日、沖縄に到着した夜、鹿児島の基地から発進した天山攻撃機による夜間雷撃を受け、艦尾の弾薬庫付近に魚雷が直撃した。もし火薬庫が誘爆していたら、「日本によって撃沈された最後の大型艦」になりかねなかった(実際のそれは7月30日に轟沈したインディちゃんことインディアナポリス)が、幸いそれは免れた。それでも、これが「日本の航空部隊が最後の艦船攻撃で上げた戦果」である。
8月15日、終戦のときもペンシルベニアはこの被害の修理中だった。
ともあれ、こうしてペンシルベニアの戦いは終わった。対艦隊戦という派手な活躍こそ無かったが、上陸支援の艦砲射撃で堅実な働きをみせることが多く、受けたバトルスターは8個にのぼる。
しかし、最新鋭戦艦のアイオワ級すら持て余される戦後、艦齢30年を超えていたペンシルバニアに与えられた最後の仕事は……。
1946年7月。ペンシルベニアはサラトガや日本の長門・酒匂、ドイツのプリンツ・オイゲンなどと共にビキニ環礁にいた。そこで行われたのは、アメリカの原爆実験「クロスロード作戦」。2回の原爆の爆発にも浸水こそすれ耐えたペンシルベニアは、クェンゼリン環礁に曳航され調査が行われた。
その後も傾斜したままそこに浮かび続けていたが、1948年2月10日に横転して沈没。同月19日に除籍された。
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