横浜国際総合競技場とは、神奈川県横浜市港北区の新横浜公園内にある日本最大規模の収容力を持つ陸上競技場兼球技場である。
2005年3月1日より横浜F・マリノスの親会社でもある日産自動車が命名権を取得し、「日産スタジアム」の呼称を使用している。
横浜国際総合競技場 International Stadium Yokohama 日産スタジアム |
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基本情報 | |
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所在地 | 神奈川県横浜市港北市 |
開場 | 1998年3月10日 |
所有者 | 横浜市 |
使用チーム | 横浜F・マリノス |
収容能力 | 72,327人 |
グラウンドデータ | |
グラウンド | 天然芝 |
ピッチサイズ | 105m×68m |
経歴 | |
競技場テンプレート |
国土交通省(当時建設省)が事業を進める「鶴見川多目的遊水地」の上部を利用して、横浜市が横浜総合運動公園整備事業の中で、その公園の中核施設として建設されたものであり、計画自体は1981年から動き始めている。1994年(平成6年)1月に建設着手し、約3年半の工期を経て1997年(平成9年)10月に竣工、翌1998年(平成10年)3月に供用開始。同年3月1日こけら落としとしてサッカーの日本代表vs韓国代表の試合が開催されている。
施設は横浜市が所有し、横浜市スポーツ協会、横浜マリノス(横浜F・マリノス運営会社)、管理JV(ハリマビステム・東京ビジネスサービス・シンテイ警備・西田装美・協栄)共同事業体が指定管理者として運営管理を行っている。
日本国内最大の72,327席(二層式)の観客収容能力を誇る屋外多目的競技場であり、建物高さは最高51.96 m、軒高43.86 m。芝は天然芝となっており、1年中いつでも最高の状態でプレーができるように、グリーンキーパーが丹精込めて夏芝・冬芝を生育している。 プレーヤの影ができにくいように照明が配置してあるとともに、観客席の4分の3を覆っているので風の影響を受けにくい構造になっている。
Jリーグの横浜F・マリノスがホームスタジアムとして使用。また、横浜市をホームタウンとしているJリーグの横浜FCやJAPAN RUGBY LEAGUE ONEの横浜キヤノンイーグルスもホームゲームを開催することがある。
サッカーや陸上、ラグビーなどの国際大会を数多く開催した実績があり、2002 FIFAワールドカップ日韓大会決勝、ラグビーワールドカップ2019(RWC2019)日本大会の決勝の会場となっている。また、2002 FIFAワールドカップでサッカー日本代表がロシアを相手にワールドカップでの歴史的初勝利を挙げたのもここである。2021年の東京オリンピックのサッカー競技の会場としても使用された。
また、アーティストのライブ会場としても使用されており、収容人数が多いことから日本最大規模のライブ会場としても知られており、ここで単独ライブを開催できるのはアーティストとしてのステータスの高さを物語る指標にもなっている。
交通のアクセスは、新横浜駅から徒歩12~14分、小机駅から徒歩7分。最寄りのバス停は「日産スタジアム前」。最寄りインターチェンジは首都高速神奈川7号横浜北線の新横浜出入口、もしくは第三京浜道路の港北IC。
総工費が約600億円の巨大施設であるため、Jリーグや陸上などのスポーツ大会だけでは運営が難しい。そこで、芝への影響を考慮しながらもコンサート会場としての利用やスタジアムツアー、スポーツ教室やウェディングイベントの開催などで、収益や市民への認知度向上に努めている。
スタジアム本体は7階建てで、1階が遊水池機能を兼ねた駐車場、2・3階がスタジアム業務エリア、4階より上が観客席となっている。本体の建設にあたっては、工期短縮を図るために工場制作された約58,000個のプレキャストコンクリート部材を現地で組み合わせる工法(PC圧着工法)が採用されている。
スタンドは2層構造になっており、立ち見席はなく、全ての席に背もたれ付きの椅子が用意されている。バックスタンドには当初は2階席のみに「YOKOHAMA」の文字が入っていたが、命名権取得時に2階席に「NISSAN」、1階席には「STADIUM」の文字が入った。両サイドの高層スタンド上部に幅約22.5 m×高さ9 m大型映像装置(三菱電機製オーロラビジョン)が2基設置され、ほとんどの客席から映像が確認できる。また、スタジアム全周を屋根が覆い、観客席は4分の3が屋根に覆われている。
陸上トラックは9レーンの1周400 m、直線100 mのコースがあり、日本陸上競技連盟第1種公認・国際陸上競技連盟(IAAF)クラス2公認の陸上競技場となっている。サッカー・フィールドは天然芝となっており、芝生の下80cmは、植木鉢のようになっていて、その下は空洞になっており、下30cmの所に温水パイプが通っていて地温を制御していることやグリーンキーパーの丹精込めた手入れにより、年中良質な天然芝環境維持に努めている。
一方、「球技場」として利用する場合、ピッチ外周に陸上トラックがあることに加え、更にその外周に水壕障害や跳躍用走路をはじめとするスペースがあることからピッチとスタンドの距離が非常に遠く、試合観戦環境が良くなく臨場感に欠けるとの指摘がある。そのため、サッカー日本代表の公式戦はサッカー専用スタジアムである埼玉スタジアム2002を多用する傾向がある。
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最終更新:2024/12/22(日) 02:00
最終更新:2024/12/22(日) 01:00
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