BUMP OF CHICKEN(バンプオブチキン)とは日本のロックバンドである。愛称は「バンプ」「BOC」など。
バンド名の意味は『臆病者の一撃』。物語性の高い詞のついた楽曲が特徴。
トイズファクトリー所属。
アルバム『FLAME VEIN』でインディーズ、シングル『ダイヤモンド』でメジャーデビュー。
メジャー2枚目のシングル『天体観測』が大ヒットして以降、現在まで音楽チャートの第一線で活躍している。
また、メンバーの4人は全員幼稚園からの幼馴染という珍しいグループでもある。
数多くの代表曲を持つため、どれかしら一度は聴いたことがあるものも多いはず。ごく一部を抜粋する(詳しくは次項「来歴」へ)。近年はタイアップ曲が多くなっている。
代表曲:「天体観測」、「花の名」(『三丁目の夕日』主題歌)、「ray」(初音ミクと公式コラボ、紅白歌合戦出場曲)など
アニメ・ゲーム主題歌:「sailing day」(映画『ONE PIECE』)、「カルマ」(『テイルズオブジアビス』)、「ゼロ」(『ファイナルファンタジー 零式』)、「Hello, world!」(『血界戦線』)、「GO」(アニメ『グランブルーファンタジー』)、「アカシア」(『Pokémon Special Music Video 「GOTCHA!」』)など
ネット的に有名:「ラフ・メイカー」「K」「ダンデライオン」など(FLASH黄金時代を支えた楽曲)、「アルエ」(エヴァに影響を受けて作られたラブソング)、「星のアルペジオ」「三人のおじさん」(MADを多数生んだ珍曲隠し曲)など
1994年-中学3年生の時に校の文化祭へ向けてバンドを結成。
1995年-オリジナル曲を持って次々と各地の大会へ出場し結成したばかりのバンドながらほとんどの大会でグランプリを総なめ。
同年秋には藤原が高校を中退し、本格的に音楽活動へのめり込むようになっていた。藤原初の単独での作詞・作曲となったオリジナル曲「DANNY」(後に隠しトラックの形で収録)や、「BUMP OF CHICKEN」などもこの頃に完成する。
1996年-Beat Brust in Japan に「ガラスのブルース」(のちのアルバム『FLAME VEIN』収録曲)でエントリー、全国大会でグランプリを獲得。
その後、都内でのライブ、千葉県内ツアーを経験したのちに初の音源となる「BUMP OF CHICKEN(のテーマ)」「DANNY」「ガラスのブルース」等を収録したデモテープの製作・配布を開始。
1998年-劇団「すいっち」公演のミュージカル『はしるおんな』に生バンド役としてメンバーが出演。藤原も6曲ほど公演のために書き下ろす。
1999年-ハイラインレコーズからデビューアルバム『FLAME VEIN』をリリースした。多忙をぬって強行的に行なわれたレコーディング期間はわずか3日間であった。10月には2012年現在も放送中のラジオ番組「PONTSUKA!!」が放送開始。
2000年-アルバム『THE LIVING DEAD』を同じくハイラインレコーズからリリース。この2つのアルバムはともに廃盤となり、2004年4月に再発盤が出された。
2000年ー9月にシングル「ダイヤモンド」をリリースし、トイズファクトリーからメジャーデビューを果たす。
2001年3月ーシングル「天体観測」をリリースした。タイアップや宣伝がなかったにも関わらず話題を呼び大ヒットを記録した(当時、将来有望バンド開拓に定評があったFM802など、数々のFM曲からヘビーローテーションナンバーに抜擢され、推されていたのも大きい)。オリコン初登場8位、最高3位。
2002年ー2月にアルバム「jupiter」をリリースすると、初のオリコンアルバム週間チャート初登場1位を達成。夏には、「天体観測」を元にした同タイトルのドラマが放映される(関西テレビ制作、フジテレビ系列)。
2003年ー両A面楽曲の「sailing day」はアニメ映画『ONE PIECE THE MOVIE デッドエンドの冒険』の主題歌となった。
2004年ー5月に地元の佐倉市民体育館にて完全招待制フリーライブを行い、8月にメジャー2枚目通算4枚目のアルバム「ユグドラシル」が発売されこれもオリコン週間アルバムチャートで初登場1位を獲得している。12月には初めて幕張メッセでワンマンライブを行う。
2005年ーゲームソフト『テイルズ オブ ジ アビス』の主題歌「カルマ」を含む両A面シングル「supernova/カルマ」が翌年1月までTOP10に残り続け、「天体観測」に迫る50万枚近い売り上げを記録した。さらに、2005年発売にも関わらず2006年のオリコン年間ランキングでは9位になった。
2006年ー9月にオリジナル無声映像作品『人形劇ギルド』をリリース。
11月には、ロッテ「airs」CM曲として起用された表題曲を含む1年ぶりのシングル「涙のふるさと」を発売。自己最高の初動売上を記録し、初登場1位を獲得した。このCMをきっかけに映画監督・山崎貴と出会う。
2007年ー山崎監督の映画『ALWAYS 続・三丁目の夕日』主題歌に「花の名」が起用される。このシングル「花の名」は、「メーデー」と同時リリースされ、「花の名」がオリコン初登場1位、「メーデー」が同じく2位となり、史上7組目の同一アーティストによる1、2位独占となった。
また「花の名」発売時において行われた世代別ファン層調査では全ての世代から80%以上と幅広い世代から支持されていることが分かった。同年12月に通算5枚目のアルバム「orbital period」 を発売。絵本のような構成のブックレット(「星の鳥」、絵本の構成は藤原によるもの)が話題を呼んだ。
ちなみにこの年にニコニコ動画が開設、BUMPの曲を使ったMADが多く製作、投稿され始めた。
2008年ー1月から7月にかけてツアー「ホームシック衛星」「ホームシップ衛星」を開催。合計41公演と、まさにライブ尽くしであった。6月にはカップリング集「present from you」が発売された。
2009年ー11月に約2年ぶりとなる両A面シングル「R.I.P./Merry Christmas」をリリース。また、今作でバンドとしては初めて、「R.I.P.」「Merry Christmas」それぞれのPVがトイズファクトリーのYouTube公式チャンネルにて公開された。
2010年ー4月にシングル「HAPPY」「魔法の料理 ~君から君へ~」を2週連続でリリース。両作とも1位を記録し、また月間の1位2位も独占する結果となった。「魔法の料理 ~君から君へ~」はNHK「みんなのうた」4月・5月テーマソングとして起用された(ただ、藤原曰くこの曲は「みんなのうた」のオファーが来る前に書いていた曲であり、オファーが来た時は驚いたという)。
同年10月にシングル「宇宙飛行士への手紙/モーターサイクル」を発売すると「1年のうちに3枚もCDを出すなんて」とファンを驚かせたが、すぐさま通算6枚目のアルバム「COSMONAUT」を発売、いずれもオリコンウィークリーチャート1位を記録した。
2011年、勢いは止まらず、シングル「友達の唄」を発売。映画ドラえもん『新・のび太と鉄人兵団』の主題歌として話題になった。東日本大震災のちょうど2ヶ月後にあたる5月11日にリリースされたシングル「Smile」は、復興支援ポータルサイトのTVCMソングとして起用された。これは同CMに漫画家の井上雄彦のイラストが抜擢された際に、井上からの直接の指名を受けて、藤原が2日間という短期間で書き下ろした楽曲である。井上の描く人々の繊細な微笑みと優しくも懸命な歌声のコラボレーションは多くの人の胸を打ち、期間限定リリースにも関わらず前作を上回る売り上げを記録した。スタッフは全員無償でレコーディングに協力したという。本作の収益は全額赤十字を通じて被災地に送られた。尚、BUMPのメンバーはそれぞれ個人でも寄付をしている。
同年10月、「ゼロ」をリリース。FINAL FANTASY零式のテーマソングでもある本作は、曲の完成度の高さもさることながら初回限定盤に実に3年半ぶりとなるツアーの先行応募券が同封されたことで注目を集めた。久しぶりのライブハウスツアーということもありチケット争奪戦は例年以上に熾烈を極め、一般販売の際には「2秒で完売」「10:00完売」とも噂される前代未聞の事態が発生し大きな波紋を呼んだ。
2012年ー1月にニューシングル「グッドラック」が発売決定。初回限定盤には待望のアリーナツアー先行応募券が同封されることが発表された。4月から7月にかけてアリーナ全国ツアー「GOLD GLIDER TOUR」を行う。
9月にはシングル「firefly」をリリース。フジテレビのドラマ番組「息もできない夏」の主題歌に起用され、「天体観測」以来のドラマタイアップを行った。
2013年ー3月にバンド史上初となるツアー「GOLD GLIDER TOUR」のライブ映像を収めたDVD・BDを発売。さらに前年から続く大物音楽家ベスト盤ブームの波に乗り、2010年までのシングルを中心としたベストアルバム「BUMP OF CHICKEN 1 [1999-2004]」「BUMP OF CHICKEN 2 [2005-2010]」を2タイトル同時で発売すると、オリコンチャートでは1位2位を独占。さらに9月にツアーをスタートすると、10月のファイナルでは初めて日本武道館でライブ。そのステージ上では翌年に3年ぶりのアルバム「RAY」をリリースすることを発表。12月には「FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY」と「COUNTDOWN JAPAN 13/14」に初出演するなど精力的に活動した。
2014年ー3月に3年ぶりのアルバム「RAY」を発売すると、オリコンウィークリーチャートで初登場1位を記録。この年も順調な滑り出しを見せたかに思えたが、藤原基央が肺気胸(20代〜30代の痩せ形の男性がかかりやすい)を患っていたことが判明し、手術を受ける。その後、順調に回復し、予定通り4月からツアー「WILLPOLIS 2014」をスタートさせると、6月には初の台湾公演、7月には延期されていた新木場スタジオコーストでのライブを開催し、7月31日、BUMP初の東京ドーム公演でツアーファイナルを迎えた。8月には東京ドームで初披露された「You were here」を配信限定リリースした。さらに、11月28日には漫画「3月のライオン」とのコラボ楽曲「ファイター」を配信限定リリース。翌29日にも山崎貴監督の映画「寄生獣」の主題歌「パレード」をこちらも配信限定でリリースした。また、12月には、ドキュメンタリー作品の翌年2月リリースに先駆け、初の映画が全国20劇場、2週間限定で公開され、公開日の12月5日には初のトークイベントも開催された。
2015年ー2月にドキュメンタリー作品「BUMP OF CHICKEN "WILLPOLIS 2014"」(DVD&Blu-ray)をリリース。4月22日には、テレビアニメ『血界戦線』の主題歌として書き下ろされた「Hello, world!」と、『寄生獣 完結編』の主題歌である「コロニー」を両A面に収録した、およそ3年ぶりとなるシングルをリリース。さらに同シングルの発売を記念したライブをインテックス大阪(7月30日)と横浜アリーナ(8月4日)で開催。ほぼ1年ぶりのライブということも相まってチケット購入の申し込みが殺到し、急遽横浜公演のライブビューイング(BUMPとして初)が全国の映画館で実施された。さらには大晦日のNHK紅白歌合戦に「COUNTDOWN JAPAN 15/16」からの中継で出演し、長年送られてきたNHKからのラブコールに応えた。紅白に前後してNHKの「SONGS」に12月と翌年1月の2回出演。短い期間の間に2回も出演することがそもそも異例だが、再放送のリクエストが番組に多く寄せられたため、4月に完全版が放送された。
2016年ー2月10日に1年11ヶ月ぶりのアルバム「Butterflies」をリリースすると、バンド結成日とされてきた2月11日に結成20周年記念ライブ「20」を地元千葉の幕張メッセで開催。4月にはスタジアムツアー「BFLY」がスタート。京セラドーム大阪・ナゴヤドーム・福岡ヤフオクドームをまわり、ツアーファイナルは日産スタジアムでの2days(7月16日・17日)公演となった。ツアーファイナル直前の7月13日には『結成20周年記念 Special Live「20」』が、また12月21日には日産スタジアム公演の模様を収録した『STADIUM TOUR 2016 "BFLY" NISSAN STADIUM 2016/7/16,17』(どちらもDVD・Blu-ray)が発売された。また、この年は8月に「アリア」(TBS系ドラマ「仰げば尊し」主題歌)、12月に「アンサー」(NHKアニメ「3月のライオン」OPテーマ)をリリースした。
2021年ー12月22日に27作目のパッケージシングルとして「なないろ/Flare/small world」をリリースした。なないろはNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』の主題歌、small worldは映画『 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ』の主題歌として起用された。また、この年は紅白歌合戦にも出場が決定し、「天体観測」「なないろ」のメドレーを披露する予定である。
FLASH黄金時代にBUMPの楽曲が多く使われ様々なサイトで人気を集める。
ニコニコ動画が出来てからも同様にBUMPの楽曲を用いたMADや手書きアニメが多く作られる。
そのためアルバム曲・カップリング曲なども知名度が高い。
当然シングル曲のFLASH・MADも多数存在し大勢の人から再生されている。
また、魔法の料理の隠しトラックの「三人のおじさん」は隠しながらシングル並に高い人気を呼び多くのブログで記事になったりツイッターで呟かれたりするどころか雑誌でまでその完成度を評された。
Youtubeでもニコニコ動画でも全邦楽アーティスト中、最も再生された動画があった。
Youtubeでは天体観測のPVが600万再生オーバーを達成した後しばらくして削除。
ニコニコでもシングル曲を集めた作業用BGMが邦楽関連動画で再生・マイリストともに1位だったが2010年5月末日に削除。
2011年8月時点では他のアーティストの動画も含め、社会法人音楽団体により多くの動画が削除され、昔に比べ動画の数が格段に減った。
現在は、所属元のTOY'S FACTORYが版権に厳しいこともあり、ニコニコ動画でBUMPの楽曲を聴くことが出来る機会はほとんどない。
同業者、つまり歌手・バンドからの評価も高く同時に作詞作曲技術も多大な評価を受け、13thシングルである「花の名」に至っては20代で作れるレベルの曲ではないとまで絶賛されている。
例として、Mr.Childrenの桜井和寿、スピッツの草野マサムネ、コブクロの小渕健太郎、aiko、平原綾香、ゆずの北川悠仁、GLAYのJIRO、Chara、アンジェラ・アキ、ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文、RADWIMPSの野田洋二郎・桑原彰、いきものがかりの吉岡聖恵、嵐の二宮和也、海援隊の武田鉄矢などがBUMPファンを公言している。
●アーティストからの声を一部紹介
桜井和寿・・・「BUMPのメンバーに加わりたい」「藤原基央の作る楽曲は太宰レベルの芸術」「プライベートではもうBUMPとスガシカオしか聴いていない」
小渕健太郎・・・「ずっと昔からファンで今も毎回CDを買っているしライブも見にいってる」
武田鉄矢・・・「娘から薦められたラフメイカーを聴いて衝撃を受けた、二十歳やそこらの若者が作ったというのが驚き」
平原綾香・・・「ストーリーがちゃんとしててそういう歌詞が書ける人って日本には少ないから藤原さんとは一度お会いしたい」「すっと心の中に入ってくる。ロックなイメージなんだけどバラードも泣けるし、素敵。」
後藤正文・・・「天体観測を聴いて泣いた、アジカンができるきっかけとなった曲」
トイズファクトリーは無断使用に厳しいため削除されがちである。
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最終更新:2024/12/13(金) 15:00
最終更新:2024/12/13(金) 15:00
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