赤松口蹄疫とは、2010年4月20日に宮崎県川南町を皮切りに感染が確認され、それ以降も、収束するどころか拡大の一途を辿っている問題である。
2010年4月に宮崎県にて発生した口蹄疫に対する政府の初動は非常に遅く、東国原県知事や発生時点での野党である自民党からの再三の働きかけも無視し、結果として後述するように被害は拡大する一方となった。そんな中、この件に関して重要な責務を負うべき存在である農林水産大臣が
『外遊を切り上げることもせず、国家の一大事となる恐れを無視し、帰国後は即同党候補者の応援に行く』
と言う最低の行動を見せた。
挙句、消毒薬の1箱、支援金の1銭すら現地に送られていないのに「万全の対応を行っている」と発言する始末である。
上記及び下記にて詳細に説明する、民主党が引き起こした数々の「人災」によって被害が拡大する一方となった口蹄疫問題は、民主党の赤松農林水産大臣の有り難いお名前を頂いて「赤松口蹄疫」と呼称されるようになった。
ちなみに民主党はFAOによる口蹄疫の専門家の派遣を断っている上に、鳩山首相は感染が急拡大した一月後に「迅速な対応をしなくてはならない」と言うありさま。欧米に飛び火すれば数兆円、もしくはそれ以上の損害を与えかねない事態(何らかの報復を食らっても文句を言えない)であるにも拘わらず、国はなかなか動かない。
口蹄疫は畜産関係者以外の一般人には無関係に思えるかもしれませんが、アウトブレイクの度合によっては移動制限や海外旅行の際の渡航制限を食らう可能性があります(渡航制限は日本が許可していても、相手国から拒否られる可能性大)。また牛肉や豚肉など畜産品が値上がりし、家計にも影響を与える。
こういう非常に厄介な病気であるのに反して、畜産関係者以外のの関心はとても低い。
赤松口蹄疫は、2010年4月20日に発覚した。
宮崎県の川南町で感染が確認され、即座に封鎖、殺処分を開始。
4月25日には殺処分数が1,000頭を超え、過去100年間最多を記録。
4月28日には国内で初、豚への感染疑いを確認。宮崎県えびの市で感染の疑いが生じ移動・搬出制限区域が拡大、鹿児島県にまで範囲が迄んだ。
5月1日になると家畜の殺処分は8,000頭を超え、東国原宮崎県知事は自衛隊に災害派遣要請を行う。
殺処分等の補助作業に当たっていた職員達は肉体的・精神的疲労により限界を迎え人力不足に。
5月4日になり感染疑い発生が19例となり、家畜の累計処分対象は27,772頭に及ぶ。
5月6日には殺処分対象が33,985頭に及び、えびの市での感染が確認された。東国原知事が地方報道局に対し、非常事態宣言を出してもいいのではないのかという状況だと語る。
5月7日には殺処分対象が44,892頭に及ぶ。
5月10日には感染疑いが56例、64,354頭が殺処分対象に。この時点で川南町の豚のおよそ42%が殺処分対象になる。
5月11日、川南町の農場3カ所で、新たに感染疑い発生。感染疑い・感染確認は71例に。
5月12日、児湯(こゆ)郡都農町で、72~76例目の疑似患畜を確認。
5月13日、児湯(こゆ)郡川南町とえびの市で、77~86例目の疑似患畜を確認。
5月14日、児湯(こゆ)郡川南町で、87~91例目の疑似患畜を確認。
5月16日、児湯(こゆ)郡川南町と高鍋町で、91~101例目の疑似患畜を確認。(高鍋町は宮崎県家畜改良事業団[肉用種雄牛の飼養管理]で確認)
5月16日、川南町、都農町、高鍋町の農場で、102~111例目の疑似患畜を確認。
5月18日、川南町、高鍋町、新富町で112~126例目の疑似患畜を確認。
5月18日、川南町、高鍋町、新富町で127~131例目の疑似患畜を確認。
5月19日、川南町、都農町、高鍋町、新富町で132~146例目の疑似患畜を確認。
感染が最初に確認された川南町では、殺処分対象が5月5日現在、牛が2,584頭、豚が24,367頭と、牛豚いずれも町全体の約2割の数を占めており、畜産業界に壊滅的打撃を受けた。
まさに死亡宣告を食らったも同然である。
時期が大型連休と重なったこともありイベントが多々予定されていたが、県内だけでなく九州各地や中国・四国地方までも、行楽地や観光地でのイベントの開催を中止や延期する所が続出した。
また畜産だけでなく宮崎県自体の風評も落ち、都城市にある結婚式場では6月に予定されていた式が取りやめになるなど、他の分野にも大きな影響を及ぼしている。
今回ので被害総額は兆をいくのではないのかとの不安の声も上がっている。
4月30日に旅立たれる。社会党に属していた赤松にとっては、夢のような人物であるカストロの弟なんかと会ったりして5月8日帰国。・・・・・は?
今回の口蹄疫は、政府の対応が遅すぎるが故ファーストインパクトを抑えきれることができないまま感染が肥大化していった。
が、山田農林水産副大臣は江藤議員との質疑のなかで、初動の遅れはなかったと発言した。
しかし政府の対応は、放置プレイともとれる動きのなさに野党や国民から大きな反感の声があがっている。
更には赤松農林水産大臣は4月30日~5月8日の間、コロンビア・キューバに外遊にでかけ、口蹄疫のことなんかそっちのけで楽しまれたようだ。
4月22日の山田副大臣の発言によると、口蹄疫が確認されたと報告があったのが午後10時頃で、それを受けて口蹄疫防疫対策本部を翌日の朝8時に設立したそうな。
・・・10時間のこの空白の時間は何?
これで政府の対応は問題無かったと申すからもはや末期。
4月20日、農水省は感染確認を受け、日本産牛肉の輸出全面停止を発表した。
政府は現地から消毒液が不足しているという報告を受けた。が、翌日政府からの指示はなく、仕方なく現地組合や職員が消毒薬等の用意など対応に追われる始末。
4月22日、山田副大臣は委員会の江藤議員の必死の現地の声の主張に「現場の状況について今初めて聞いた」と発言。
4月27日、東国原宮崎県知事は上京し、赤松大臣や谷垣自民党総裁に直接支援要請をする。
4月28日、谷垣自民党総裁が現地視察する。
4月29日、山田副大臣が宮崎出張するも、現場にはいかず生産者への面会もなし。知事が上京した際に話したことを再び聞く。
4月30日、自民党対策本部が、政府に42項の対策要請をするが、鳩山首相・赤松大臣は対応をドタキャン、赤松大臣はコロンビア・キューバへ外遊にいかれた。赤松大臣外遊中、代理大臣は福島みずほ。
5月6日の山田副大臣の会見では「かなり徹底して防疫対策を行っておりますので・・・」と語った。
しかし政府はこれまで何も支援していない。
5月7日、小沢一郎幹事長が宮崎入りし知事と面会。ただし、内容は選挙目当て。知事は小沢幹事長に支援を要請。
5月8日、赤松大臣帰国。
5月10日、土日の休暇を終え、以前予定していた秋田入りを延期して宮崎入り。この際、開口一番に赤松大臣が発した言葉は遅参への詫びでも畜産業者や県関係者への労りでもなく、「一部報道では対応が遅いと言われているが心外だ。 できることはすべてやっている」という自己弁護であった。また「1日に10,000頭を目安に殺処分して欲しい」と語った。常識的に考えても、1日あたり10,000頭の殺処分など、まず不可能である。
5月19日、家畜の移動制限区域内で牛や豚にワクチンを接種した上で殺処分することを決定。対象となる町長への事前説明はなかった模様。保障についても、ワクチンを接種した上で殺処分した場合、農家に対し牛1頭につき約60万円、豚は約3万5000円のみで、その後の生活保障には触れていない。
自民党口蹄疫対策本部の記者会見で江藤拓議員は
「10年前の感染では、ただちに100億の予算で対策がなされたが、現在はこの段階になっても国から1箱も消毒薬が支給されていない。」
と語った。また、江藤議員はようやく宮崎入りした赤松大臣に対し「何しに来たんですか!」と一喝した。
一体政府は何を考えているのだろうか。
これは人災と言っても過言ではない。
ちなみに宮崎県現地では最初に発見された川南町を封鎖し、24時間体勢で移動する車体等に消毒したり、殺処分したり等の対応を、現地組合・職員・ボランティアの方々で行ってきたが、既に限界。自衛隊の派遣や被害のあわなかった市町村の組合や職員を新たに動員して補うよう努力している。
宮崎県内では連日口蹄疫が報道され、県民に厳重な注意が報道などによってなされている。
また畜産関係所では石灰を入り口に撒くなど予防策を徹底して県内各地で行っているが、感染の疑い例は日に日に増すばかりで、また消毒薬等の入手に苦労したりなど現地はかなり深刻な状態である。
東国原知事を始めとする関係者達は連日対応に終われ、県職員達と共に対応策に悩み追われている。
政府と現地の温度差がこれほども違うとは一体どうしたものか・・・
口蹄疫は、基本的には人には感染しないのだが、家畜への感染力はとてつもなく強く、豚・牛・水牛であれば瞬く間に感染し、被害が拡大してゆく恐ろしい病気である。
極々稀ではあるが、人が感染するケースが報告されている。ただし、死亡や重症化、長期感染したケースはなく、水疱などの軽い症状が出るだけで数日~1週間程で完治するとのこと。
ちなみに感染した牛の肉が市場に出回ることはなく、万が一感染した肉を食べても人体に影響はないので、心配する必要はない。
宮崎県・鹿児島県は畜産王国とも言えるほど畜産が盛んである為、口蹄疫があっという間に広がっていく可能性が極めて高く危険である。
そのため、どうしても迅速な対応が求められたのだが・・・
口蹄疫は普通の消毒薬では効き目はなく、ビルコンSといったような特殊な消毒薬が必要となる。(詳しくはWikipedia参照)
しかし、先に他国で口蹄疫が流行ったことや、他県が県内での感染発生を防ぐ為の買い占め等、予算の都合、政府の支給のなさによって現地は充分とは言えない数しか確保できていないようだ。
政府からの支援も全くないので消毒・衛生面の対応は全て県・市町村・町組合等が行ってる状況である。
また殺処分した家畜の埋葬場所が不足し、また宮崎の暑さで死体の腐敗がひどく、現地ではパニック状態・疲労困憊している状態なようだ。
口蹄疫に関する報道は、各紙共に疑似患畜の発覚前後から(県や政府のプレスリリースの内容レベルではあるが)行われている。
もっとも、それを越える内容はどこも報じておらず、口蹄疫に関して報道規制がされている恐れが示唆されている。
が、報道規制の理由は、単に政府が対応に遅れたことへの隠蔽ではなく、宮崎県自身の風評被害の拡大防止の為のようである。
また、以前宮崎県で鳥インフルエンザが流行した際に、マスコミの過剰な報道のせいで、被害者側の感染農家の方から自殺者がでており、そういった2次被害を防止する為であると考えられた。
・・・と思われていたのだが、5月9日、東国原知事がTwitter上で以下の発言をした事で上記の説に疑問が生じる事になる。
問い合せの中で、特に多いのが、今回のこの口蹄疫のことが、宮崎県以外の地域や全国的にこれといって報道されていないことである。
報道されていないことについては、様々な理由があるとは思うが、確かに不思議に思う。
また同日、原口一博総務相の「ありがとうございます。後手ではありません。発生後、すぐ私は指示をしています。風評被害が大きくなれば、さらに大きな被害となります。畜産と言う産業の性質上の問題もご考慮ください。」との発言が出た際「報道規制を指示した」と受け止める者もいた模様だが、後日「報道規制を指示するなどありえません」と、政府による報道規制を否定している。
5月10日になってようやくBS放送やNHK、ANNニュース等で報道された模様。
なお赤松大臣はマスコミに風評被害対策をお願いしていたらしい(関連動画を参照)。
しかし5月25日にwikipediaからこの部分の記述が削除される。
以下7月17日時点でのwikipediaの編集ノートの概要部分。全文はこちらを参照。
2010年5月24日 (月) 17:53(UTC)、当項目の「5月17日(月)の決算行政監視委員会第三分科会で、赤松広隆農林水産大臣がマスコミに風評被害対策をマスコミに依頼したと、自ら国会で答弁した」ことに関する記述が削除された。この発言があったことは中継映像として残っており、確実な事実である(問題がなければ、いずれ議事録も閲覧可能になると思われる)。
口蹄疫防疫要項の【口蹄疫(患畜又は疑似患畜)の病性決定時の措置】では『発表は、農林水産省と県の両方で同時に行う。この場合、発表内容は、あらかじめ、整備している情報提供ルートによって関係者に周知する。』、『新たな発生、移動の規制等の事実関係は、必要に応じ、その都度資料として新聞社、テレビ局等の報道機関に送付するほか、定期的に広報用資料を作成し、関係者に配布する。』(原文)という記述がある。
ということは・・・?
赤松がポロっと漏らしました。
掲示板
1969 ななしのよっしん
2024/03/31(日) 12:03:50 ID: jr5eS55PeJ
県が悪いの!赤松ちゃんが外国で遊んでたからって関係ないの!
対策本部長で一番に陣頭指揮取って迅速に国と県の調整しなきゃいけない立場だからって
赤松ちゃんとが悪いわけじゃないし、それで口蹄疫の被害が少しでも
抑えられてたかもしれないなんてネトウヨの妄想だから
口蹄疫対策検証委員会報告書なんてネトウヨが書いたものだし
そもそも県がわるい
家畜伝染病対策は県に責任があるんだから、最初から県で全部完結すべきだから国は関係ない
はい、今「県だけのキャパじゃ対応できないから国があるのに、肝心な時に頼りにならないし助けられない政府って無能じゃね?」
とか思った奴はネトウヨだから、自民党も豚熱でギャーギャー
1970 ななしのよっしん
2024/04/14(日) 22:27:45 ID: y0cN6MIUy9
1971 ななしのよっしん
2024/05/19(日) 08:02:07 ID: oBan3ckY6c
報告書は国も県もどちらも宮崎県の不手際を指摘してるのが主なのにそれをネトウヨ扱い???
知能が存在しないと簡単な日本語すら読めなくなるのか哀れだな
急上昇ワード改
最終更新:2024/11/08(金) 17:00
最終更新:2024/11/08(金) 17:00
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