85
31 ななしのよっしん
2018/03/14(水) 19:10:04 ID: CLmLsGEYjw
>>29
地球が自治領ってのは、帝国からも完全に無視されてたって書いてあったから、そもそも法的な立ち位置すら定まってなかったんじゃない?
とりあえずどこの貴族も欲しがらなかったから帝国の直轄領ってことになってるけど、当地担当者は空席とか、居るには居るけど一度も地球に行くこと無くオーディンで書類捌いてるだけとかで、地球教が勝手に自治してたんじゃないかな。日本で言えば無人島ということになってる離島(所有者不明)に、カルトが勝手に住み着いてる感じ?
32 ななしのよっしん
2018/03/25(日) 06:32:57 ID: 32DWMKwSJ1
>>30>>31
そもそも書類にすら書いてないんじゃないかなぁ、というのが>>29での雑感。
地球教が表面に出てきた末期を除きゴールデンバウム王朝時代は本当にノータッチ(宇宙の広さ考えると、帝国領内にもそういう星系はいくつかあると思われる)、銀河連邦時代ですらよく見ると何も書いてなく、あらためて地球の法的地位を確認しようとするとラグラン・グループとの降伏文書まで遡らなきゃならないがそれ受け取ったシリウス政府は銀河連邦との連続性がすでに怪しい、みたいな。
33 ななしのよっしん
2018/07/28(土) 17:07:43 ID: gyEUzlgCfw
フジリューさんは帝国なり同盟なりの国民の中に、惑星フェザーンへ入港できる権利を持っている人(フェザーン自治領公民権保有者)が合計20億人いる、だけど、そこから相手国へ移動できるわけじゃないって解釈なんじゃないかな。
要は、二重国籍というか、そんな感じ。
それはそれで筋が通らなくはないけど、やっぱりこの改変はリスキーだよなあ。
34 ななしのよっしん
2018/10/05(金) 21:11:05 ID: +PaTTQhY78
>>30
フェザーンは、結構えぐいこともやってる。
OVAでは、アスターテ後に反乱を起こしたカストロプ公爵に「アルテミスの首飾り」を売りつけている。
劇場版「我が征くは星の大海」では、アスターテ前に、フレーゲルが漏らしたラインハルト軍の情報を同盟に知らせてる(フレーゲルも、同盟に漏れること前提で、フェザーンに情報を流した)。
その延長線上で、「帝国を内乱で弱体化させて、勢力均衡を維持する(ついでに軍需物資を売りつけて一儲け)」のが目的だと最初は思っていたけど、ヴェスターラントのあたりから大分雲行きが変わってきたな。
原作や道原版コミックだと、ラインハルトはオーベルシュタインの提案を受け入れてヴェスターラントを見捨てる決断をした(OVAだとオーベルシュタインが半ばラインハルトを騙した)けど、フジリュー版だとラインハルトはミッターマイヤーに核攻撃を阻止させたが、フェザーンが用意した別働隊が核攻撃を行った。
正直「フェザーンに[ネタバレ]の全責任を擦り付ける気か?核攻撃はフェザーンにとって何の意味がある?」としか思えんのだが。
35 ななしのよっしん
2018/10/05(金) 22:11:54 ID: 7hv3dby5xn
>>34
核攻撃自体はフェザーンに益が無いのは確かだが、
ラインハルトに核攻撃を政治的に利用させることでキルヒアイスとの不和を煽り、帝国内乱(仮にキルヒアイスの乱とでも呼称する)まで持っていくつもりなんじゃないか
予想以上に早く内乱が終わってしまいそうだし、同盟も同盟で余計なダメージを受けてるしで何としてでも、キルヒアイスの乱を起こさないと同盟と帝国の軍事バランスが崩壊するんじゃないかね
キルヒアイスが反乱を起こすはずがないと言いたいかもしれないけれど、フェザーンもそこまでキルヒアイスの人格に詳しいわけでも無いだろうし、この後リヒテンラーゼとキルヒアイスを結ばせる腹積もりかもしれない
36 ななしのよっしん
2018/10/06(土) 01:50:00 ID: jnFoFnxH4Z
フェザーンからしたらラインハルトとヤンっていう2人の天才をさっさと暗殺でもして帝国と同盟でダラダラゼロサムゲームやってもらって戦争特需で大儲けが一番得だと思うんだよな
37 ななしのよっしん
2018/10/27(土) 07:23:25 ID: 32DWMKwSJ1
戦争特需は、お客様がお支払いを滞りなく済ませてくれないと意味がないから……すでに同盟は国債の償還すらまともにできてないし。
38 ななしのよっしん
2018/10/27(土) 09:03:55 ID: Qw8tuQAq/n
作中でも言及されてるけど、常に財産の接収や債務の棒引きの危険があるからね。同盟が
表向きは法治国家だから帝国も対抗上、フェザーンに強気には出れないだけ。
もちろん、戦争で儲けた人も多いようだけど、どちらかと言うとフェザーン商人は
中世的な交易商中心なので貿易特権さえ守られれば統一の方にチャンスを見出す人が多そう。
原作でも商人がチンギス・ハーンの統一モンゴルに期待を寄せた故事が紹介されてるし。
39 ななしのよっしん
2019/01/03(木) 11:08:21 ID: gyEUzlgCfw
帝国と同盟の共倒れプランって、今にして思うとフェザーン財界はおろか、地球教団の意向ですらなくフェザーン自治政府(下手したらルビンスキー個人?)が主導だったんじゃないかな。
フェザーン財界にしたら別に両陣営が戦争し続けなくても稼ぐ手段はいくらでもある(交易やるならむしろ両陣営が平和な方がおおっぴらにやれる分稼げる)し、地球教団にしても実は事情は似たり寄ったり。
フェザーン財界でもそれに気づいた人間がそれなりにいたからラグナロック以後にルビンスキーの死に至るまで彼を擁立してフェザーン再独立を図ろうという声も上がらず、地球教にしても信頼もできず連絡も取れなくて連携もろくに機能してなかったんだろうな。
40 ななしのよっしん
2019/01/22(火) 23:04:05 ID: +Ja2NjDErp
漁夫の利と、統一国家の通商掌握、いずれがフェザーンの利か、とても面白い。
ただ、その前にそもそも「フェザーンの利」という際の「フェザーン」て何か。誰か。
民族、人種、戸籍、領土、宗教……。そういった言葉でくくれる実体を有するだろうか。
利益という「宗教」を信仰する拝金教徒ではあるが、非常に新自由主義的ゆえ、彼らの方向性を突き詰めると、
国家も人種も民族も宗教も、最後はすべてフラット化していく。
「個人の利得最大化」が行動原理である彼らにとって「フェザーンの利」なる言葉は
さして意味を持たないかもしれない。
41 ななしのよっしん
2019/01/30(水) 00:19:01 ID: gyEUzlgCfw
>>40
新帝都開発に際しても「状況に適応するのがフェザーン人だろ?」と征服者たる新王朝に協力する新興ビジネスマンもいたくらいだし、「愛国心」とか「郷土愛」という感覚は希薄な社会なのかもしれない。
それもそれでなんとも薄ら寒いものがあるし、しかもそんな利得だけしか見ない、利得が得られなければ離反するだろう者たちの都が統一帝国の中枢と考えると、先々不安にもなるな。
42 ななしのよっしん
2019/01/30(水) 22:38:39 ID: 7hv3dby5xn
>>41
愛国心はともかく、郷土愛に関しては無いとは言い切れないんじゃないか?
個人差はあるにせよ
帝国に協力するのもフェザーンの人間が少しでも発言力を得るために率先して行ったという考え方もできるし帝国の歓心を少しでも買って他のフェザーン人の立場を良くしようとして行動していたかもしれない
ミッターマイヤーが自軍の犯罪者を公開処刑した事で帝国軍はフェザーン人相手でも公平に扱ってくれると認識できた可能性も有るしね。その後のボルテックの自治領主就任もそう思わせる方向性に働きかけたかも
実際、能力さえあればローエングラム王朝では出世できる可能性もありそうだから、意外とラインハルトの死後はフェザーン出身の役人が大勢出世しているかもしれない
故郷が発展していくのは郷土愛が有ればうれしく思うだろうとけれどね
43 ななしのよっしん
2019/02/28(木) 05:48:09 ID: 32DWMKwSJ1
フェザーン人のアイデンティティは「土地」に縛られるものではない、みたいな感じなんじゃないか?
実際>>42みたいな状況になれば、「政治機能は帝国、経済機能はフェザーン」というルビンスキーが当初構想していた分割統治に近い格好になるし。
44 ななしのよっしん
2019/03/08(金) 23:29:44 ID: +Ja2NjDErp
>>43
>フェザーン人のアイデンティティは「土地」に縛られるものではない
自分が関心を持っているのはまさにここ。
個々のフェザーン人にとって「利をもたらす他国人」と「損をもたらす自国人」どちらが大切か。
あるいは、彼らなら、自国民が拉致された際「付加価値高い人間は救助」「付加価値低い人間は放置」という極めて経済合理的な判断を下しかねない。提携はあっても、刹那的な合従連衡のひとコマに過ぎない。
それを突き詰めると、結局、分断・孤立化した「拝金教」信者が個々に存在するだけ、しかも信者はみな「利得」という神を崇拝しているが、信者同士はその神の占有権をめぐって対立という、同朋意識が生まれがたい状況にある。
フェザーン人の独立不羈、開拓者精神というのも、上記の不都合な事実から目をそらし、内紛を回避して当座のwin-winを確保するために発明された「装置」だろうか。
銀河という市場は広大無辺、なおかつ宇宙という強大・困難な「敵」の存在によって、とりあえず団結することができる。
45 ななしのよっしん
2019/03/24(日) 10:55:56 ID: gyEUzlgCfw
ユリアンやマシュンゴの観察だと同盟末期のハイネセンポリスより充実してるらしいフェザーンの公共サービス(市街の清掃など)だけど、自治領主府から受注した民間企業がやってそう。
サイバーパンク世界ではしばしば「国家に代わり社会の公共サービスを企業が担ってる」って街があるけど、フェザーンもそんな感じなんだろうか。
フェザーン自治領の総人口は20億人というけど、フェザーン暮らしは日常的にカネが掛かりそうだし「フェザーン市街に定住するフェザーン公民」って、フェザーン人社会では相当の上流階層だと思う。
交易船のクルーになったり、シューマッハや彼の元部下たちみたいに市街の外で農場開拓とか、あるいは帝国や同盟にあるフェザーン資本に買収された経済植民地で暮らしてるとか、「フェザーン市街で暮らしていないフェザーン公民」って、フェザーン総人口の過半数以上だったりするんじゃないかな。
46 ななしのよっしん
2019/05/06(月) 13:52:18 ID: cCc8jFYfAp
フェザーンは利得を求めて土地や形式にはこだわらないと言いつつ
その論理で帝国にフェザーンを売ったボルテックが顰蹙買ってるあたり
自分が痛い目見ないと思って勝手なこと言ってるってのがあるだろう
第三者気取りで利益を掠めとるのが上等だが当事者になると腹をたてるというか
47 ななしのよっしん
2019/08/16(金) 00:12:19 ID: QqhWn5sxgq
>>46
いやだって、仮にもフェザーン自治領の維持に責任持つべき政府高官が、自治領主と本国騙して帝国の乳母車に乗って帝国領フェザーンの統治者にっておま……なんだろ
それに自分の財布で勝負してたならともかく、帝国に売り払った「フェザーン自治領」という商品って、元をたどれば俺たち公民が納めてた税金で作り上げたもんじゃねぇか、勝手に売り払うなよって感覚なんじゃないかな
48 ななしのよっしん
2019/09/07(土) 10:13:40 ID: 32DWMKwSJ1
理屈は理屈として、実際にやられるとむかつく、はまあ、当然の心理だしな。
逆の言い方をすれば、むかつくが商機には違いない、と動いた敗者復活戦参加者が結構な数いたからこそ、帝国もさほどの問題なく遷都できたわけだし。
49 sumi
2020/03/11(水) 22:06:44 ID: 1DlxfW8sAw
フジリュー版ではそもそもフェザーン回廊やフェザーン本星の位置すら不明な扱いにしてませんか確か。どう言いつくろってもイゼルローン要塞があるあの状況で、フェザーン回廊使って攻め込む策がラインハルトが初てのは無理があります。なのでそのように修正したのかもしれません。
が、個人的にはそれは改悪で、余計違和感増えた気がします。存在は知ってるし経済的に利用しもしてるが航路も場所も不明て。そんなトンデモ状態維持できてる摩訶不思議な第3国が、更に他2国の経済を裏から支配し良いように操ってるて。幾ら何でもその前提状況は他2国の為政者無能過ぎですよ。
50 ななしのよっしん
2020/03/17(火) 21:45:21 ID: 32DWMKwSJ1
どちらかというと、航路局の情報消去(10巻)の重要性を最大限考慮した結果って気もしなくもない。
どのみちちょっと無理めな気がするのは変わらないが。
51 ななしのよっしん
2020/03/20(金) 19:34:44 ID: gyEUzlgCfw
フジリュー版フェザーンはついに、
・出自は宇宙海賊の末裔
・フェザーン商人は全員国から借金して船を買って国外に出る
・フェザーン商人は頭部に秘密保持のための爆薬を埋め込む
という、超ド級なアレンジを入れてきた。
これもう、ボリス達の出番はないな。あってもフェザーン人じゃなさそう。
52 ななしのよっしん
2020/03/21(土) 20:55:18 ID: dlMk9PVCB3
孫呉、ヴェネツィア、ホルムズ、教皇領、古代フェザーン、オマーン=ザンジバル、戦後日本、香港、マカオ、シンガポール
ここら辺を色々参考にしてごちゃ混ぜにした国って感じかね
53 ななしのよっしん
2020/03/21(土) 21:18:57 ID: jnFoFnxH4Z
54 ななしのよっしん
2020/03/21(土) 21:30:53 ID: QqhWn5sxgq
>>49
正確には帝国も同盟もフェザーン占領プラン自体は一度ならず考案されていたが、フェザーン自治領主府の狡猾さやリスクからラインハルトが登場するまで一度も実行されなかったというのが正しいので、そこまで無理のある設定でもないだろう
現実でもスイスとかいう、よく周辺諸国に占領作戦を考案されてたけども、リスキーすぎる、割に合わないの判断で数百年平和保った異次元な国があるだろ?
55 ななしのよっしん
2020/03/29(日) 11:08:15 ID: gyEUzlgCfw
>>54
フェザーン占領の「リスク」については、>>15 で一度触れたけど、この機会にもっと深掘りしてみる。
「もし帝国または同盟政府がフェザーン占領を目論んだらゼネストを実行せよ」とフェザーン自治領内の法律なり密約なりがあったんじゃないか。それを両国政府や社会に意識させることで、フェザーンは独立を維持してたと思われる。
そして、ラグナロック前夜の帝国は内戦後に軒並み没落した貴族系財閥を買い叩いたフェザーン資本に社会が牛耳られてた節がある。(例えば、ランズベルク伯らが潜伏してたオーディンのホテルもフェザーン資本)
こういう状態だったから、一般のフェザーン人はおろかルビンスキーすらも油断があって、そこを突かれたってところか。
56 ななしのよっしん
2020/03/29(日) 16:51:45 ID: 7hv3dby5xn
実際、帝国が侵攻してきた時、何故事前に察知できなかったんだって文句言ってた人も居たし、
そう言う情報には普段から敏感になっていたんだろうね
ボルテックが裏切らなければ、フェザーン侵攻も容易では無かったのは事実だろうね
軍事行動を行うにはどうしたって隠しきれないからね
57 ななしのよっしん
2020/03/29(日) 17:42:59 ID: jnFoFnxH4Z
フェザーンの地位は同盟と帝国の勢力が拮抗しているからこそ「さらにフェザーンをも敵に回すと面倒臭い」という抑止力になっていたんだよな
ラインハルト体制で帝国が国力を増して、同盟が失策でどんどん衰退していった時期に「このままだと同盟がやべえから援助しなきゃ」と誰も思わなかったんだろうか
58 ななしのよっしん
2020/03/29(日) 21:55:36 ID: gyEUzlgCfw
>>57
内戦後に同盟を帝国に拮抗できる状態まで回復させようとするなら、中立の看板を外すくらいの相当の支援をしなければならない。
でもそんな事をしたらそれこそ帝国政府を敵に回す上に、星系間の経済格差が広がるなど国家への遠心力が働いてる同盟が破綻したら、その投資が無駄になりかねない。
だからルビンスキーは三者鼎立状態の維持を内戦後にいち早く放り出したんだろうな。
59 ななしのよっしん
2020/04/10(金) 07:03:33 ID: 32DWMKwSJ1
一応、没落貴族のなけなしの財産を買い叩き、同盟の各種債権を買い漁るといった形での「援助」はしてるな。国債の償還も待ってやってるし(その時点でもうデフォルト状態なわけだが)。
ただその後、同盟の運営までやるつもりがあったかというと、正直面倒ってのが本音だと思う。
ルビンスキーとボルテックが売国せずラインハルトが手の打ちようがないまま数年が過ぎてたら、大政奉還というか同盟はもう駄目だから自治権を返還して統一市場構築に協力しようみたいな論が市民の方から出てたんじゃないかな。
60 ななしのよっしん
2020/04/25(土) 11:03:12 ID: 7A/47dNs6K
物語の背景を重層的に膨らませる面白い存在だけれど凡君暗君を連発してもしぶとく立て直せる銀河帝国と
比較すると水準以上に英明犀利な元首を輩出し続けて政略に腐心しないと維持できない国ではあるね
歴史のはざまにスポット的に生まれることはあっても良くて2~3代しか持たないタイプの国家だったのかも
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