光が死んだ夏とは、『ヤングエースUP』にて2021年8月31日より連載中のモクモクれんによる漫画である。
概要
隔週火曜日に更新される、ジメジメしながらもどこか穴が空いたような雰囲気のなかで進んでいく、とある集落を舞台にしたBLホラー。
2024年5月時点で累計発行部数210万部を突破している。
至って普通な高校生の日常と不気味なホラー要素が交錯するよしきとヒカルの「忘れられない夏の物語」。
Webで流行ったが電子書籍より紙の単行本の方が部数的には売れているらしい。表紙の大まかなデザインはもちろん、使用する紙質なども作中の感覚同様、ザラザラしつつも発色が綺麗に出る紙を選ぶなどこだわり抜いている。
『このマンガがすごい!2023』オトコ編において1位を獲得した。
2025年7月5日からアニメが放送予定。
あらすじ
三重県にある閉塞感漂う田舎で鬱憤を抱えながら暮らしていた男子高校生のよしきは、行方不明から帰ってきた幼馴染の光が別のナニカにすり替わっていることに気づく。
「誰かにこのことを話すなら殺さなければならない」と光の姿をしたナニカに抱き着かれながら懇願されたよしきは、どちらにせよ本物の光はもういないのならたとえ偽物でもそばにいてほしいとナニカの願いを受諾し、悩みながらも以前と同じような普通の生活を続けることを決める。
しかし、時を同じくしてよしきの周囲で不気味な出来事が起こり始める。
主な登場人物
- 辻中よしき
- 主人公。希望ヶ山高に通う根暗な高校生。誕生日は4月20日。頭はいいらしい。行方不明となった光を探しに行った山の中で彼の死体を発見し、その数日後、光として戻ってきたヒカルとできるだけ今までと同じように生活を送る。完全に光になりきれないヒカルの扱いに戸惑う。今住んでいる村が嫌いなため上京志向が強い。瘦せの大食い。動物好きだが光からはただの人間嫌いと称されていた。靴のサイズは27.5cm。アイスや炭酸飲料は好きだがチョコレートや生クリームは苦手。
- ヒカル
- ある日を境に光とすり替わっていたナニカ。よしきのことが大好き。語彙が少なめ。光になりきろうとするがうまくいかないことも多い。本物の光よりさみしがり屋で子供っぽい。中身はタレに漬けた鶏肉みたいな感触らしく、入れられると気持ちいいらしい。靴のサイズは26cm。好物はアイス。
- 忌堂光
- 行方不明となったかつてのよしきの親友。誕生日は3月20日。好物はスイカ。足が速く勉強は苦手。よしき曰く「ヒカルより悪ガキ」。村の儀式を行っている最中、女体みたいな木に気をとられて足を滑らしてしまい死んだ。
- 辻中かおる
- 不登校が続くよしきの妹。
- 巻ゆうた
- よしきの同級生。やたら英語の発音がいい野球部。光が巻に絡みだしたのがきっかけでよしき達と一緒にいるようになった。東京の大学で民俗学を専攻している兄がいる。
- 山岸朝子
- よしきの同級生。長身で力と霊感、天パの癖が強い。絵が上手い。
- 田所結希
- よしきの同級生。朝子と仲が良い。基本的に料理以外のことは不器用。
- タナカ
- サングラスをかけた背が高い民俗学者。霊能力者ではないが、様々なサインを見つけることに長ける。盲人。人間の子供の魂が入ったハムスターを相棒にしている。
- 暮林
- 主婦。霊媒体質で色々なところに恩を売っているため顔が利く。昔、死んだ夫が帰ってくるという経験を持つことから、似たような現象にあっているよしきを気に掛ける。
- ノウヌキ様
- 山に棲む神様。元々は特定の捧げものと引き換えに益をもたらす存在だったが、大昔の飢饉で大量に人が死んだのを境に祟り神となったとされる。
関連動画
関連静画
関連リンク
関連項目