アセイラム・ヴァース・アリューシアとは、TVアニメ「アルドノア・ゼロ」の登場人物であり、同作の主人公の一人でもある。
概要
9月20日生まれ、15歳(一期)→16歳(二期)、身長155cm(一期)、O型。外見的特徴は金髪で、翡翠色の瞳。
火星ヴァース帝国現皇帝レイレガリアの孫娘で身分は皇女。
父親で前皇帝のギルゼリアは彼女が生まれる前に死別、母親に関しては不明である。腹違いの妹にレムリナ・ヴァース・エンヴァースがいる。
火星では珍しく地球との融和を望む人物であり、自ら親善大使を志願する。
彼女が親善大使として地球に赴くところから本作は始まり、皮肉にも自身への暗殺計画が実行されることで戦端が開かれてしまう。
性格は穏やかでありながら芯が強く、人々から慕われる人徳を持つ。
また地球に関する物事に好奇心旺盛で、鳥を見てはしゃいだり、空・海に関する勘違いを指摘されて頬を膨らますなど表情豊かである。
スレイン・トロイヤードと出会う以前から地球への憧れを抱いていたようで、彼に地球のことをよく尋ねていた模様。
前皇帝ギルゼリアの政策によって地球への蔑視・敵対心の強い帝国において、何故彼女が地球に友好的な考えを持つに至ったかは不明であるが、生まれる以前に前皇帝が戦死していたことで、思想的な影響を受けなかったことが一因にあると思われる。
一方で融和に対する覚悟は非常に強く、自ら矢面に立つことを恐れず、暴虐や侵攻を行う火星騎士に毅然と立ち向かう。また必要とあれば銃をとることも厭わない一面もある(OP、3話)。
護身術を身に付けており、慣れない重力に体調を崩していた翌日に偶然出会った界塚伊奈帆を容易く組み伏せた。
皇族であるため全てのアルドノアに対する起動権を持つ。その権限は起動権を委譲された騎士たちよりも強く、既に稼働しているアルドノアも直接触れることができれば強制停止することも可能である。
一期では使用者が不在となったデューカリオンのアルドノアを起動し、ザーツバルム伯爵の揚陸城のアルドノアを強制停止している。
侍女のエデルリッゾ曰く「神の力を呼び覚ます身の上」
劇中の動向(一期)
親善大使として地球・新芦原市に降り立ったが、慣れない重力に体調を崩してしまう。この時地球側に懐疑的であった同行者が代役を進言し、同市における親善パレードを欠席させられることになった。
この事が結果として、彼女を狙った暗殺計画から代役が身代わりになったことで難を逃れる。
火星側に命を狙われていると知ったアセイラムは、侍女エデルリッゾと共に火星本国へ己の無事を伝えるため行動を開始、偶然出会った界塚伊奈帆らに同行することとなる。
避難中に火星騎士による暴虐を目の当たりにした彼女は伊奈帆らによる火星カタフラクト撃破作戦に志願、その結果伊奈帆とライエ・アリアーシュにその正体を目撃される。
火星のスパイを警戒するため、二人に自らの存在を伏せてほしいと頼み民間人セラムとして地球軍に同行、そこで火星騎士の侵略とそれに怯える地球の人々、そして祖父による正式な宣戦布告を目にする。
種子島におけるヘラスとの遭遇戦の中、地下ドックに秘匿されたアルドノアドライブ搭載艦「デューカリオン」を目撃。
火星騎士の攻撃を払い、怯える人々を救うため同艦の起動を決意し、その正体を皆に明かした。
デューカリオンで地球連合本部を目指す中、暗殺実行犯の娘であったライエに襲われる。
火星に父を利用され使い捨てられたライエの怒りと悲しみを聞き、侵略によって平和を奪われた人々の姿を見ていた彼女は、己の理想が招いた現実を受け止め、ライエに涙ながらに謝罪をする。
連合本部に到着したアセイラムは火星側に対して停戦を呼びかけるも、その放送は黒幕であるザーツバルム伯爵によって握りつぶされ、逆に連合本部への侵攻を招いてしまう。
己が政治的な決定打になりえなかったと知った彼女は侵攻を止めるため、アルドノアドライブ停止という戦術的切り札として揚陸城に突入することを決め、デューカリオンとの合流を急ぐ。
侵入してきた火星の兵士に阻まれるも、わだかまりの解けたライエの援護とエデルリッゾの献身によって同艦に到着する。
デューカリオンの支援の下揚陸城に突入する中、己の理想と現実の乖離に打ちひしがれたが伊奈帆の言葉によって再起、ザーツバルムの追撃を振り切って揚陸城のアルドノアを停止させた。
大破したKG-6 スレイプニールを目撃したアセイラムは伊奈帆の安否を知る為同機のハッチを開き、彼が無事であると知り安堵。
共に戻ろうと手を差し伸べるが、生きていたザーツバルムに後ろから銃撃される。
凶弾に倒れた彼女の安否が不明なまま、一期は幕を下ろしたのであった。
変装について
暗殺から逃れた直後は火星の技術によるホログラムを投影することで姿を変えており、この時はセラムと名乗っている。
主人公界塚伊奈帆は出会ったこの姿の印象が強いのか、一期中においては彼女を終始「セラムさん」と呼び続けた。(出合い頭に関節極められたせいじゃないかな)
この変装はあくまでもホログラムの投影であるので、実際には公務用のドレスを着用しているものと思われる。
そうなると彼女はあの動きづらそうなドレス姿で伊奈帆や詰城祐太郎を投げたり、グレネードランチャー(煙幕)をぶっ放していたことになる。
視聴者からの反応
第1話の暗殺事件、第9話のライエによる絞首、第12話の銃撃と都合三度に渡って彼女の生死不明が引きに使われており、その度視聴者に動揺を与えた。
翌週には無事が判り、あるいは2期ビジュアルにも登場していることから、一部では死ぬ死ぬ詐欺と言われる羽目となった。が、2期開始時点ではそうそう無事とも言えないことが判明する。
また2話終了後からしばらくの間、本物の姫は暗殺で死んでいて、登場している彼女は志を受け継いだ偽物なのではないかという推測があった(A/Zの歌詞にある「サイズの合わない 嘘ばかり並べて」の影響もあると思われる)。
結局のところスレインから渡されたペンダントを所持していることが6話で判明したため、この説は立ち消えることとなった。(ペンダント出すのが遅いよ)
視聴者からのあだ名が「姫電家」「ロイヤル電池」。戦艦デューカリオンの起動に関することからであるが、あんまりである。このうちロイヤル電池は本人よりも早く記事が作成されていた。
関連静画
関連コミュニティ
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関連項目
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