ザーツバルムとは、「アルドノア・ゼロ」の登場人物である。CV:大川透
待たれよ、我の概要である
8月7日生まれ、43歳(15年前は28歳)。身長190cm、AB型。
火星「ヴァース帝国」に所属する「火星騎士」の一人。伯爵の爵位を持つ。火星騎士内の37家門の騎士の1人。
伯爵の地位を持つ者は、航宙艦であり城塞である「揚陸城」を持つ。専用カタフラクト「ディオスクリア」を所有する。
同じ伯爵位を持つクルーテオとは友人関係(と設定されている)。「ディオスクリア」の詳細は該当記事参照。
地球への侵略とそのための開戦を望む「強硬派」をまとめ上げた、アセイラム姫暗殺事件の首謀者である。
暗殺事件は地球側のテロ行為によるものとして発表。地球と火星の全面戦争へ突入している。
今作において15年の休戦を破り戦争を引き起こした張本人である。
そのために友人であるクルーテオの揚陸城にはスパイ(密偵)を配置している。さらにクルーテオ城の降下地点を事前に計算に入れていたのか、食客として事前にトリルラン男爵を招かせている(カタクラフトごと待機させ、暗殺実行犯を殺害することで証拠隠滅)。
あくまで「手駒」としての同志(賛同者)がどれだけいるかは不明である(暗殺事件の真相を知っている、アセイラム姫殺害に否定的でない、という人物たち)。
15年前の戦争で先兵として地球へ降下している。しかし、ヘブンズ・フォール後に地球人であるスレインの父・トロイヤード博士に助けられたという過去を持つ。
また、クルーテオを制止しようと頻繁に発する「待たれよ(!)」がネタ化されている。
現在単語記事「待たれよ」が作成されている。
待たれよ、我のネタバレである
どう見ても悪役・悪人・黒幕・諸悪の根源にしか見えないような彼である。
だが、頭の回転の早さは主人公である伊奈帆に負けず劣らず、そして策士でありながらアグレッシブ(積極的・攻撃的)。断片的な情報から回答を導く様は、視聴者からは「火星サイドの伊奈帆」とまで呼ばれることも。
手駒のトリルラン卿が暗殺事件の実行犯の関係者を取り逃せば、周辺地域ごと隕石爆撃で証拠隠滅を目論んだ。
トリルラン卿が事前通知した隕石爆撃に巻き込まれたという報告を受ければキノコ狩り戦闘により機体が放棄されたことを突き止め、死亡の報告者からスレインが何から真相に近づいてると感づき、謁見の間へ先回り。
スレインの言葉を利用し、一時休戦を再び開戦に導く。
当然スレインは地球側のスパイとして追っ手をかけさせるが、逃亡する彼をあえて生け捕りにしろと命じる。
スレインが捕縛・拷問されたときも「殺してはならない」とクルーテオを何度も制止しようとするが、これが真相を知る者として利用しようとしていたのか、あるいは他に関係者(何らかの目撃者)がいることを把握するべく情報源として生かしたかったのか、恩人への義理であったのか……でもどれも考えていそうである。
この後、クルーテオ城を強襲して出撃しようとした(友人設定の)クルーテオに光刃を振るっている。
元々友人というほど友人ではなかったのか、それほどまで非情になれる人物であったかは不明である。
もちろんその後であるがクルーテオ城は制圧して、真相に気づいたクルーテオを含め目撃者は皆無となる(1クール中)。ここでもその気になれば、スレインをスパイに仕立て上げたように、クルーテオを反逆者として仕立て上げることもできたのだが、そういったことはしなかった。(できた、という状況を作る時点で黒幕として視聴者から評価されている)。
そして、スレインに目論見と恩人への義理であることも明かして、クルーテオのカタクラフト「タルシス」を提供した上で、火星・地球のどちらにつくも自由という選択肢を与える。手錠も外してスレインを解放するのだが……。
この行動もまた、スレインの行動しだいでは味方として利用もできるし、寝返ればクルーテオ殺害も含めて反逆者として扱うなどいくらでもできた。スレインに反逆の理由を聞かせなければ、クルーテオが反逆者であると吹き込むこともできたため、数あるアニメでもやや珍しい・恐ろしい黒幕である。
1クール最終話で伊奈帆と激戦を繰り広げる。
序盤はディオスクリアの圧倒的な多数の特殊機能で優勢だったが、これまでの戦闘経験から伊奈帆が一つ一つの機能に対する攻略法で対抗。特殊機能の弱点(構造的な問題点)をすべてそのまま抱えてしまっていたため、結果的に「複数のカタクラフトの特殊機能を搭載」していること自体が仇となり、劣勢に立たされる。
徒手空拳になって挑発する伊奈帆に対して突撃するも、これも伊奈帆の策略であり、「コンフォーマルパワーアシスト」を再装着したスレイプニールの大型アームの打撃でザーツバルム自身も負傷。
しかし、通信を傍受して駆けつけたスレインに助けられる形となり、偶然にもアセイラム姫がいる中枢区へ突入。
伊奈帆を救出しようとしたアセイラム姫に発砲。
ザーツバルムはスレインの行い(助けたこと)を称賛し、銃撃を浴びせられてしまう。
最後に額を撃つよう示したが、スレインは撃てずに伊奈帆に注意を向けてしまい、そのまま本編は終了してしまったためザーツバルムの生死は不明である。
待たれよ、我の目論みである。当然のことながらネタバレであるが
ザーツバルム自身は開戦・戦争継続を求める強硬派だが、祖国「ヴァース帝国」の皇族に対しては憎悪している。
前皇帝ギルゼリアの政策や国民を扇動して戦争を引き起こしたこと、ハイパーゲートが「ゲートヘブンズ・フォール」で失われた際に婚約者を失ったことが起因している(復位した皇帝レイアリアの開拓民の扇動と独立・帝国建設も含まれているのかもしれない)。
アセイラム姫暗殺事件後は地球上で領土を広げる一方で、アルドノアドライブを利用した封建社会の変革を狙っている。実際には変革というよりも、旧社会の打破といえるかもしれない。
この思想をどこまで語り、同志が賛同しているかまでは不明。
それでも多くの同志を率いているようであり、少なくとも月基地は彼の支配下に置かれている。
密偵は他の家門であり、友人であるクルーテオの城にまで手が伸びている。城主であるクルーテオが一切気づかなかったほど優秀…であるのか多数の密偵が浸透していたかは不明である。
ちなみに、なぜ彼がこれほどの派閥を形成・拡大できたかというと、ハイパーゲートが失われたことで本国と行き来ができなかったことを利用しているとされている。当然ながら火星・本国と通信以上の連絡は取れず、皇帝自ら赴くこともないため、密かに水面下で時間をかけて勢力を拡大させていたらしい。
クルーテオが省かれたのは、あえて勧誘しない方が利用しやすいと判断したのか、皇族への忠誠心から賛同は得られないと判断したなど諸説ある。
アルドノア学園(ドラマCD/ネタバレ反転)
「待たれよ」
「待たれよッ」
学校だった。
「待たれよ!」
「我こそは、アルドノア学園校長ザーツバルムである」
※アセイラム姫は理事長の孫。本編の台詞とは若干異なりますが、だいたいこの調子。
言い回しと大川透ボイスは相変わらずカッコイイッ!(必死フォロー
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