『エド エッド エディ』(Ed, Edd n Eddy)は、カートゥーンネットワークで放送されたアメリカのテレビアニメ。製作はカナダのa.k.a. cartoon(作中にもa.k.a.の文字が時々出てくる)。
ストーリー
舞台はピーチクリークという街の住宅地。袋小路に住むエド・エッド・エディの3人組は、いつも寄り集まっては小遣いのため、名誉のため、互いの力と知恵を合わせて企みごとを繰り返すも、いつも悉く失敗し悲惨な結果に終わる。これはそんな彼らとそれを取り巻く周囲の友人たちのドタバタを描くコメディアニメである。
キャラクター
主人公3人組
エド(声 - 鈴木正和/英 - マット・ヒル)
つながった一本眉毛とサボテンのような頭髪を持つ青年。日本語吹き替え版での一人称は「ボクちん」。
3人の中で一番体格が大きく、力自慢。ゆえに計画において重労働が求められる場面で活躍することが多い。そのパワーは凄まじく、大木を根こそぎにし、トレーラーハウスを遠く投げ飛ばし、マンホールを竪穴ごと引き抜くまでに至る。しかし深く考えることが苦手なために自慢の馬力を持余しがちで、意図せず周囲に破壊をもたらし計画を台無しにしてしまうことも多い。温厚でマイペースであり、周囲に罵倒されたりぞんざいに扱われても滅多に怒らない。ウサギアレルギー。
趣味はモンスター映画と模型。特に映画鑑賞には拘りを見せ、最新作の魅力を延々と語り続けたり、鑑賞の邪魔をされていつになく本気で怒ったりとマニアとしての片鱗を見せている。大の風呂嫌いで風呂に入ったことがなく、生活習慣は極端に不衛生でエッドに苦言を呈されることも多い。
妹のサラには蛇蝎の如く嫌われているが、彼女の命令は二つ返事で聞き、ジミーと一緒に面倒を見るなど妹思いである。母親は特段苦手らしく「母ちゃんに殺される」などと極端に震え上がることもある。
エッド(声 - 柳知樹/英 - サミュエル・ビンセント)
黒い帽子とセカセカした走り方が特徴。本名はエドワード。あだ名は「ダブルディー」(名前のつづりが「EDD」のため)。
作中随一の秀才であり、電気・電子・機械工学や生物学、化学など幅広い学問に精通している。エディの描いた青写真を具体化したり、計画に必要な機器を開発したりとその頭脳を生かして3人の企みに貢献している。ただし運動は極端に苦手で、短足ゆえに逃げ足も遅い。大人しく礼儀正しい性格であり、日本語訳では常に敬語で話す。しかしそうした性格ゆえ、エディの無鉄砲やエドの暴走になし崩し的に巻き込まれ、災難や制裁を共にすることが多い。
非常に几帳面な性格であり、自室の本棚の本はキッチリ題名順に並べ、家具にはすべて名札をつけて識別している。清潔好きでもあり、汚れた人物や物との接触を極端に嫌う。その一環で彼の自室ではスリッパの着用を義務付けている。秀才キャラらしく、実験や観察に熱中することも多い。
帽子の下は機密事項である。一度外れてしまった際は直視したエドとエディが絶句してしまったため、頭部の何かを隠すために常に着用しているものと見られる。
エディ(声 - 清水敏孝、高木渉(カートゥーンネットワーク内CM)/英 - トニー・サンプソン)
3本毛とスネオの如く尖った口が印象深い少年。背は3人の中で一番低い。
3人のリーダー格であり、計画の発案とマネジメントは彼の仕事である。常にみんなからの名声と有り余るほどの大金を渇望し、エドやエッドを手足の如く使いあれやこれやと策を巡らす。悪知恵が働き次から次へと金儲けのプランを立ち上げるが、細かいことは大雑把に済ませるせっかちなところもあり、自身のミスで計画を頓挫させることも少なくない。一方で非常に寂しがり屋な一面もあり、いたずらをしない時間が長くなりすぎると錯乱状態になる。加えて背の低さをコンプレックスにしており、二人との身長差を見せ付けられて拗ねて閉じこもってしまうこともあった。
お金(特に25セント硬貨)と巨大キャンディーが大好きで、鳥やケビンが大嫌い。自室は洒落たインテリアが多く、当人のファッションへのこだわりが伺える。
兄がおり、ファッションや流行、人生哲学においてエディに多大な影響を与えたとされる。兄の威厳は凄まじく、エディ当人はもちろんケビンも恐れを抱く程である。
3人組の友人たち
ケビン(声 - 鶴博幸/英 - キャサリン・バー)
赤いキャップを逆さに被った少年。エディのお隣さんにして3人組の宿敵。
所謂ジョックと呼ばれるいじめっ子で、腕っ節が強く乱暴者。ことある毎に3人組を「三馬鹿!(Dorks!)」と罵ってからかっている。愛用の自転車をよく乗り回しており、その操作テクはかなりのもの。ナズと仲がよいほか、ロルフとつるむことも多い。
ナズ(声 - 黒田弥生/英 - タバサ・セント・ジェルマン→ジェン・フォーギー)
美人でみんなのアイドルな女の子。彼女を前にしてあがってしまう男性陣も多い。エアロビクスやナイトパックに励んでおり、美容を保つための努力を欠かさない。
サラ(声 - 乾政子/英 - ジャニス・ジョード)
エドの妹。凶暴で口うるさく、エディからは辟易されている。兄であるエドに対してはこの上なくぞんざいに扱っており、罵声や暴力を我侭を聞かせることが多い。
ボーイフレンドのジミーには優しく、何かと細かく世話をやいてあげている。エッドに恋をしたこともあり、多感な年頃であることが伺える。
ジミー(声 - 奥島和美/英 - キーナン・クリステンソン)
非常に気弱で虚弱体質であり、3人組の引き起こした災難に巻き込まれやすく、自身の不幸を嘆くこともしばしば。それゆえエドやエディの突然の接近におびえることも多々ある。一方で腹黒い一面を覗かせることもある。
ジョニー(声 - 瀬口昌代/英 - デヴィッド・ポール・グルーブ)
イガグリ頭の少年。他の子どもたちとはやや異なる感性の持ち主。
人付き合いに苦手を感じている節があり、顔を描いた板材の「イタッキレ」を親友として大事に扱っている。イタッキレと離別すると情緒不安定になってしまう。
周囲が思いもよらない奇行に走ることが多く、時にカンカー・シスターズを相手に大立ち回りを演じることもある。
イタッキレ
ジョニーの親友であるツーバイフォー建材の断片。ペンキで笑顔が描かれている。
常に表情を変えない上に非常に寡黙であるため、彼とコミュニケーションが取れるのはジョニーだけである。時にジョニーと大喧嘩してしばらく距離を置いたり、都市の空気にかぶれて暴走行為に身をやつしたりと、見かけに依らずやんちゃな節がある。しかしいつも最後はジョニーと話し合いの末に和解しよりを戻す。二人が非常に強い絆で結ばれていることが見て取れる。
ロルフ(声 - 中村俊洋/英 - ピーター・ケラミス)
おかしな関西弁(原語版では合衆国南部の訛り)でしゃべる、サバサバした性格の農家の少年。
家はどこからか移民してきた歴史ある農家らしく、住宅街のど真ん中にも関わらず裏庭に畑や牧場が備わっている。家の農作業を手伝う場面が多く、同年代の子どもたちの中では一番の働き者。周りに先祖の昔話をもったいぶりながら話して聞かせるのが大好き。好物は肉料理と砂糖漬けのビート(赤カブ)。
ケビンと一緒になって3人組をよくからかうが、自宅を訪問した際には手厚くもてなしたり、家出したエドの心意気に感心して快く納屋を提供したりと、3人組への扱いはケビンほどぞんざいではない。
アーバンレンジャー(一種のボーイスカウト)のリーダーも努め、メンバーの仕事ぶりの評価やバッチの付与、正会員への昇進審査などの権限を持っている。
カンカー・シスターズ
主人公3人組のいる袋小路裏手のトレーラーハウスに住む3姉妹。それぞれ父親が違う。3姉妹ともエド・エッド・エディの3人に極端に惚れ込んでおり、些か過剰なアプローチで3人組を度々惑わせる。
姉妹の連携プレイは強力で袋小路の子どもたちに恐れられており、3人組はおろかケビンすら手玉に取られてしまうほどである。
リー・カンカー(声 - 堀内さやか/英 - ジャニス・ジョード)
目が隠れるほどの赤毛のカーリーヘアをもった3姉妹の長女。エディが好き。
マリー・カンカー(声 - 斎藤恵理/英 - キャサリン・バー)
メイ・カンカー(声 - 古谷雅美/英 - ジェン・フォーギー)
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