サッカーセネガル代表とは、セネガルサッカー連盟(FSF)によって編成されるサッカーのセネガル代表チームである。愛称はテランガのライオンたち(Les lions de la Teranga)。ユニフォームはホームが上下白で、アウェイが上下緑。
概要
| サッカーのナショナルチーム | |||
| セネガル代表 | |||
|---|---|---|---|
| 基本情報 | |||
| 国旗 | |||
| 協会 | FSF | ||
| 大陸 | CAF(アフリカ) | ||
| FIFAコード | SEN | ||
| FIFA加盟 | 1964年 | ||
| 監督 | アリウ・シセ | ||
| FIFAワールドカップ | |||
| 出場 | 3回 | ||
| 最高成績 | ベスト8(1回) | ||
| アフリカネイションズカップ | |||
| 出場 | 17回 | ||
| 最高成績 | 優勝(1回) | ||
21世紀になって頭角を現すようになったアフリカの新興勢力であり、初出場となった2002 FIFAワールドカップではベスト8という予想外の好成績を残し、世界に知られるようになった。アフリカネイションズカップでは2021年に初優勝に輝き、過去に2度準優勝している。現在では西アフリカの強豪チームとして知られている。
愛称であるテランガのライオンたちのティランガとは、セネガルの美称であり、ウォロフ語で「もてなし、ホスピタリティ」を意味する。ホームスタジアムは首都ダカールにあるスタッド・レオポール・セダール・サンゴール。
代表選手の多くは、欧州のリーグに所属しており、ビッグクラブで主力級として活躍している選手もいるほど個々のレベルは高い。若年層の頃からフランスの育成機関で育った選手が多く、フランスのアンダー代表としてプレーした経験のある選手もいる。プレースタイルは、アフリカ人特有の身体能力の高さを前面に出しながら、良い意味でアフリカらしからぬ戦術的アイデンティティも兼ね備えている。
歴史
初試合は1961年。フランスの植民地から独立後、1960年にFSFが設立。FIFAワールドカップには1970 FIFAワールドカップから参加。アフリカネイションズカップには、初参加となった1965年大会でベスト4という好成績を残したが、20世紀の間は目立った活躍もなく、アフリカでも弱小国という位置づけだった。
2000年にフランス人のブルーノ・メツが監督に就任。それまで身体能力に頼るばかりだったチームに欧州式の規律と戦術を植え付けると、アフリカネイションズカップ2002で準優勝という結果を残し、さらには2002 FIFAワールドカップ・日韓大会に初出場を果たす。すると、開幕戦で前回王者フランス戦を相手に1-0で勝利するという歴史的大金星を飾り、世界中を驚かせる。その後も攻撃の中心にエル=ハジ・ディウフを置いた機動的なサッカーでデンマーク、ウルグアイを相手に引き分け、2位で決勝トーナメントに進出。ラウンド16では、スウェーデンを延長戦で破り、ベスト8へ進出。準々決勝ではトルコに2試合連続の延長戦で敗れたが、波乱続出の大会の中で大きな旋風を起こす存在となった。
一躍名を馳せた2002ワールドカップだったが、その後は低迷期に入り、2006 FIFAワールドカップではアフリカ予選敗退。さらには続く2010 FIFAワールドカップ・アフリカ予選では2次予選で敗退となってしまい、不甲斐ない結果に激怒したファンがFSFの本部を襲撃するという事件が起きる。さらにこの頃、選手側とFSFの間での対立が頻発。2002年大会のエースだったディウフが1年もの間サッカー活動を禁止される事態となった。デンバ・バなど強力な攻撃陣を擁した2014 FIFAワールドカップでもアフリカ3次予選で敗退となる。
2015年に2002年ワールドカップでキャプテンを務めていたアリウ・シセが監督に就任。2002年のような戦術的なチーム作りをおこない、ワールドクラスの選手に成長したサディオ・マネやカリドゥ・クリバリがチームの中心選手として台頭。2018 FIFAワールドカップ・ロシア大会ではアフリカ3次予選を首位で通過し、4大会ぶり2度目の本大会出場を果たす。本大会では、日本と1勝1分1敗で並ぶが、この大会より導入されたフェアプレーポイントの差で3位となり、グループリーグ敗退に終わる。
アフリカネイションズカップ2019では、マネの活躍によって決勝まで進むが、アルジェリアに敗れて準優勝となる。2年後に開催されたアフリカネイションズカップ2021では2大会連続で決勝までたどり着くと、エジプトをPK戦の末に破り、初優勝を果たす。なお、この決勝ではリヴァプールFCでチームメイトでもあるマネとエジプトのモハメド・サラーの対決が注目を集めた。さらに、この1か月後の2022ワールドカップアフリカ最終予選でもエジプトとの一発勝負で雌雄を決することになり、2試合トータル同点でPK戦までもつれ込み、最後は5人目のマネが決め2大会連続での本大会出場を決める。
2022 FIFAワールドカップ・カタール大会では大会直前にエースのマネが負傷のため欠場が決まるという大きなアクシデントに見舞われる。大きな不安に包まれながら開幕戦を迎えるが、初戦でオランダ相手に敗戦。しかし第2戦で開催国のカタールを相手に勝利すると、突破をかけたエクアドルとの直接対決を後半のクリバリの決勝ゴールで制し、2002年大会以来20年ぶりの決勝トーナメント進出を果たす。ラウンド16では優勝候補のイングランド相手に完敗。
主な戦績
- FIFAワールドカップ
- ベスト8(2002)、ベスト16(2022)、グループリーグ敗退(2018)
- アフリカネイションズカップ
- 優勝(2021)
- 準優勝(2002, 2019)
- ベスト4(1965, 1990, 2006)
- ベスト8(1992, 1994, 2000, 2004, 2017)
- ベスト16(2023)
- グループリーグ敗退(1968, 1986, 2008, 2012, 2015)
主な代表選手
- ジュール・ブコンディ(1979-1993)- 歴代出場7位(73試合)、歴代得点4位(20得点)
- ロジャー・メンディ(1979-1995)- 歴代出場5位(84試合)
- ママドゥ・ディアロ(1989-1999)- 歴代得点8位(15得点)
- スレイマン・サネ(1990-1997)- 歴代得点10位(11得点)
- パプ・マリク・ディオプ(1998-2006)- 歴代得点10位(11得点)
- オマール・ダン(1998-2012)
- アリウ・シセ(1999-2005)
- トニー・シルヴァ(1999-2008)- 歴代出場6位(83試合)
- アンリ・カマラ(1999-2008)- 歴代最多出場(99試合)、歴代得点2位(29得点)
- フェルナンド・コリー(2000-2007)
- ラミネ・ディアッタ(2000-2008)- 歴代出場8位(71試合)
- パパ・プバ・ディオプ(2000-2008)
- エル=ハジ・ディウフ(2000-2008)- 歴代出場9位(70試合)、歴代得点3位(24得点)
- サリフ・ディアオ(2000-2009)
- ハビブ・ベイェ(2001-2008)
- ママドゥ・ニアン(2002-2012)- 歴代出場10位(59試合)、歴代得点4位(20得点)
- ディオマシン・カマラ(2003-2011)
- ムスタファ・バヤル・サール(2005-2013)
- デンバ・バ(2007-2015)
- パピス・シセ(2009-2015)- 歴代得点7位(17得点)
- ムサ・ソウ(2009-2018)- 歴代得点6位(18得点)
- マメ・ビラム・ディウフ(2009-)
- イドリッサ・ゲイエ(2011-)- 歴代最多出場(99試合)
- ムサ・コナテ(2012-2019)- 歴代得点9位(12得点)
- サディオ・マネ(2012-)- 歴代出場3位(93試合)、歴代最多得点(34得点)
- シェイク・クヤテ(2012-)- 歴代出場5位(84試合)
- サリフ・サネ(2013-2020)
- ファマラ・ディエディウ(2014-)- 歴代得点10位(11得点)
- カリドゥ・クリバリ(2015-)- 歴代出場10位(68試合)
- イスマイラ・サール(2016-)- 歴代得点10位(11得点)
- エムバイェ・ニアン(2017-)
- エドゥアール・メンディ(2018-)
2022 FIFAワールドカップ・カタール大会メンバー
- 1 GK セニー・ディエン(QPR / イングランド)
- 16 GK エドゥアール・メンディ(チェルシーFC / イングランド)
- 23 GK アルフレッド・ゴミス(スタッド・レンヌ / フランス)
- 2 DF フォルモース・メンディ(アルミン / フランス)
- 3 DF カリドゥ・クリバリ(C)(チェルシーFC / イングランド)
- 4 DF パプ・アブ・シセ(オリンピアコス / ギリシャ)
- 8 DF シェイク・クヤテ(ノッティンガム・フォレスト / イングランド)
- 10 DF ムサ・エンディアイエ(アンデルレヒト / ベルギー)
- 12 DF フォデ・バロ=トゥーレ(ACミラン / イタリア)
- 14 DF イスマエル・ヤコブス(ASモナコ / フランス)
- 21 DF ユスフ・サバリ(ベティス / スペイン)
- 22 DF アブドゥ・ディアロ(RBライプツィヒ / ドイツ)
- 24 DF ムスタフォ・ナメ(パフォスFC / キプロス)
- 5 MF イドリッサ・ゲイエ(エヴァートン / イングランド)
- 6 MF ナンパリス・メンディ(レスター・シティ / イングランド)
- 11 MF パテ・シス(ラージョ・バジェカーノ / スペイン)
- 15 MF クレバン・ディアッタ(ASモナコ / フランス)
- 17 MF パペ・マタル・サール(トッテナム・ホットスパー / イングランド)
- 25 MF ママドゥ・ルーム・エンディアイエ(レディング / イングランド)
- 26 MF パプ・ゲイエ(オリンピック・マルセイユ / フランス)
- 7 FW ニコラス・ジャクソン(ビジャレアルCF / スペイン)
- 9 FW ブレイ・ディア(サレルニターナ / イタリア)
- 13 FW イリマン・エンディアイエ(シェフィールド・ユナイテッド / イングランド)
- 18 FW イスマイラ・サール(ワトフォード / イングランド)
- 19 FW ファマラ・ディエディウ(アランヤスポル / トルコ)
- 20 FW バンバ・ディエン(オリンピック・マルセイユ / フランス)
歴代監督
太字はワールドカップで指揮を執った監督。国旗が付いているのは外国人監督。
ラウル・ディアニュ(1960-1961)
ジュール・ヴァンドーラン(1961-1963)
オットー・プフィスター(1979-1982)- パペ・アリウヌ・ディオプ(1982-1986)
クロード・ル・ロワ(1989-1992)
ピーター・シュニットガー(1995-2000)
ブルーノ・メツ(2000-2002)
ギー・ステファン(2002-2005)- アブドゥライェ・サール(2005-2006)
ヘンリク・カスペルチャク(2006-2008)- アマラ・トラオレ(2009-2012)
- ジョセフ・コト(2012)
アラン・ジレス(2013-2015)- アリウ・シセ(2015-)- アフリカネイションズカップ2021優勝
関連項目
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