サッカーエクアドル代表とは、エクアドルサッカー連盟(FEF)により構成されるサッカーのエクアドル代表チームである。愛称はラ・トリコロール。ユニホームは、ホームがシャツが黄色、パンツが青。アウェイはシャツが青、パンツが白となっている。
概要
| サッカーのナショナルチーム | |||
| エクアドル代表 | |||
|---|---|---|---|
| 基本情報 | |||
| 国旗 | |||
| 協会 | FEF | ||
| 大陸 | CONMEBOL(南米) | ||
| FIFAコード | ECU | ||
| FIFA加盟 | 1926年 | ||
| 監督 | セバスティアン・ベカセッセ | ||
| FIFAワールドカップ | |||
| 出場 | 4回 | ||
| 最高成績 | ベスト16(1回) | ||
| コパ・アメリカ | |||
| 出場 | 30回 | ||
| 最高成績 | ベスト4(2回) | ||
南米の中堅国であり、これまでFIFAワールドカップには4回、コパ・アメリカには29回出場している。2006 FIFAワールドカップでは史上初のベスト16進出を果たしており、現在ワールドカップにおける最高成績となっている。一方、コパ・アメリカでは、ベスト4が最高成績であり南米の国で優勝経験が無いのはベネズエラとエクアドルだけである。
ホームスタジアムは、首都キトにあるエスタディオ・オリンピコ・アタウアルパ。南米の首都に所在するサッカー競技場としては、ボリビアのラパスにあるエスタディオ・エルナンド・シレスに次ぐ標高(2850m)を誇るため、ブラジルやアルゼンチンでも苦戦することの多い、南米屈指の難所として知られている。
個性的なチームの多い南米勢の中では地味なイメージは否めないが、統率の取れた堅守からの迫力のある速攻をベースに南米特有のテクニックも合わさったスタイルとなっており、近年は強豪チームであっても気を抜けない難敵となっている。
歴史
初試合は1938年。FIFAワールドカップには1962年のチリ大会から参加しているが、ブラジルやアルゼンチン、ウルグアイといった強豪が名を連ねる南米予選を突破できず、コパ・アメリカでも自国開催となった1959年と1993年の4位が最高成績となっていた。
2002 FIFAワールドカップ・日韓大会の南米予選では。ブラジルやウルグアイを上回る2位で通過するなどの活躍を見せ、悲願のワールドカップ初優勝を果たす。本大会では初戦のイタリア戦、2戦目のメキシコ戦で立て続けに敗れ、最終戦のクロアチア戦で初勝利を収めたものの、グループリーグ敗退に終わった。
2006 FIFAワールドカップ・ドイツ大会では3位で南米予選を突破し、2大会連続の出場を果たす。本大会では、ポーランドとコスタリカ相手に連勝。第3戦で開催国のドイツに敗れたものの、グループリーグを2勝1敗で終え、エクアドル代表史上初の決勝トーナメント進出を達成。しかしラウンド16でイングランドに惜しくも敗れ、大会を後にした。なお、アントニオ・バレンシアが大会最優秀若手選手賞にノミネートされ、その後エクアドルサッカー史上最高のスター選手へと飛躍する。
2010 FIFAワールドカップは、勝ち点1の差で5位ウルグアイに及ばず南米予選敗退となる。2014 FIFAワールドカップ・ブラジル大会は、4位で予選を通過し2大会ぶりの出場権を獲得。本大会では、1勝1分1敗という成績を残すが、グループリーグ3位に終わる。なお、この大会で参加した南米のチームでは唯一のグループリーグ敗退となった。
2018 FIFAワールドカップの南米予選では世代交代の失敗を露呈。自慢の守備が安定せず、早々と本大会出場の可能性がなくなってしまう。
2022 FIFAワールドカップ・カタール大会の南米予選では最終節を前に4位を確保し、2大会ぶり4回目の出場を決める。出場決定後、国籍を証明する文書を改竄し本来出場資格がない選手を出場させたとチリサッカー連盟から出場権の取り消しを訴えられるが、最終的にFIFAの判断によって本大会出場に問題はないということになる。大会では、エネル・バレンシアの2試合連続ゴールもあってカタール、オランダを相手に1勝1分という好スタートを切る。しかし引き分け以上で突破が決まる第3戦のセネガル戦に1-2で敗れ、3位でグループリーグ敗退となる。
コパ・アメリカ2024では初戦のベネズエラ戦を落とすが、得失点差でメキシコを上回りグループリーグを2位で通過。準々決勝のアルゼンチン戦では試合終了間際の同点ゴールによってPK戦までもつれ込ませるが、PK戦で2人が失敗し敗退。
主な戦績
- FIFAワールドカップ
- ベスト16(2006)、グループリーグ敗退(2002, 2014, 2022)
- コパ・アメリカ
- ベスト4(1959, 1993)
- ベスト8(1997, 2016, 2021, 2024)
- グループリーグ敗退(1939, 1941, 1942, 1945, 1947, 1949, 1953, 1955, 1957, 1959, 1963, 1975, 1979, 1983, 1987, 1989, 1991, 1995, 2001, 2004, 2007, 2011, 2015, 2019)
世代別の戦績
- FIFA U-20ワールドカップ
- 3位(2019)
主な代表選手
- ルイス・カプーロ(1985-2003)- 歴代出場6位(100試合)
- ラウール・アビレス(1987-2003)- 歴代得点9位(16得点
- アレックス・アギナガ(1987-2004)- 歴代出場4位(109試合)、歴代得点5位(23得点)
- イバン・ウルタード(1992-2014)- 歴代最多出場(168試合)
- エドゥアルド・ウルタード(1992-2002)- 歴代得点3位(26得点)
- アグスティン・デルガド(1994-2006)- 歴代得点2位(31得点)
- ホセ・セバージョス(1994-2010)- 歴代出場9位(89試合)
- ウリセス・デ・ラ・クルス(1995-2010)- 歴代出場5位(101試合)
- アリエル・グラシアーニ(1997-2000)- 歴代得点10位(15得点)
- イバン・カビエデス(1998-2003)- 歴代得点8位(17得点)
- エドウィン・テノリオ(1998-2007)
- ジョバン・エスピノーサ(2000-2012)- 歴代出場8位(91試合)
- エディソン・メンデス(2000-2014)- 歴代出場3位(111試合)、歴代得点7位
- ホルヘ・グアグア(2001-2015)
- ワルテル・アジョビ(2001-2017)- 歴代出場2位(121試合)
- ルイス・サタリマ(2003-2014)
- セグンド・カスティージョ(2003-2016)- 歴代出場10位(88試合)
- アントニオ・バレンシア(2004-2019)- 歴代出場7位(99試合)
- クリスティアン・ベニテス(2005-2013)- 歴代得点4位(24得点)
- フェリペ・カイセド(2005-2017)- 歴代得点6位(22得点)
- ジェフェルソン・モンテーロ(2007-)
- アレクサンデル・ドミンゲス(2011-)
- レナト・イバーラ(2011-)
- エネル・バレンシア(2012-)- 歴代出場8位(92試合)、歴代最多得点(42得点)
- カルロス・グルエソ(2014-)
コパ・アメリカ2024メンバー
- 1 GK エルナン・ガリンデス(CAウラカン / アルゼンチン)
- 12 GK モイセス・ラミレス(インデペンディエンテ・デル・バジェ)
- 22 GK アレクサンデル・ドミンゲス(LDUキト)
- 2 DF フェリックス・トーレス(コリンチャンス / ブラジル)
- 3 DF ピエロ・インカピエ(バイヤー・レヴァークーゼン / ドイツ)
- 4 DF ジョエル・オルドニェス(クラブ・ブルージュ / ベルギー)
- 6 DF ウィリアム・パチョ(アイントラハト・フランクフルト / ドイツ)
- 7 DF ラヤン・ロール(ウニベルシダ・カトリカ)
- 17 DF アンヘロ・ブレシアード(スパルタ・プラハ / チェコ)
- 24 DF ホセ・ウルタド(レッドブル・ブラガンチーノ / ブラジル)
- 25 DF ジャクソン・ポロソ(トロワAC / フランス)
- 26 DF アンドレス・ミコルタ(カスムパシャ / トルコ)
- 5 MF ホセ・シフエンテス(クルゼイロ / ブラジル)
- 8 MF カルロス・グルエソ(サンノゼ・アースクエイクス / アメリカ)
- 9 MF ジョン・イェボアー(ラクフ・チェンストホヴァ / ポーランド)
- 10 MF ケンドリー・パエス(インディペンディエンテ・デル・バジェ)
- 14 MF アラン・ミンダ(セルクル・ブルージュ / ベルギー)
- 15 MF アンヘル・メナ(レオン / メキシコ)
- 16 MF ジェレミー・サルミエント(イプスウィッチ・タウン / イングランド)
- 18 MF ジョアオ・オルティス(インディペンディエンテ・デル・バジェ)
- 20 MF ハネル・コロソ(バルセロナSC)
- 21 MF アラン・フランコ(アトレティコ・ミネイロ / ブラジル)
- 11 FW ケビン・ロドリゲス(ユニオン・サン・ジロワーズ / ベルギー)
- 13 FW エネル・バレンシア(C)(インテルナシオナル / ブラジル)
- 19 FW ジョルディ・カイセド(アトラス / メキシコ)
2022 FIFAワールドカップ・カタール大会メンバー
- 1 GK エルナン・ガリンデス(アウカス)
- 12 GK モイセス・ラミレス(インデペンディエンテ・デル・バジェ)
- 22 GK アレクサンデル・ドミンゲス(LDUキト)
- 2 DF フェリックス・トーレス(サントス・ラグナ / メキシコ)
- 3 DF ピエロ・インカピエ(バイヤー・レヴァークーゼン / ドイツ)
- 4 DF ロベルト・アルボレダ(サンパウロFC / ブラジル)
- 6 DF ウィリアム・パチョ(ロイヤル・アントワープ / ベルギー)
- 7 DF ペルヴィス・エストゥピニャン(ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC / イングランド)
- 14 DF ハビエル・アレアガ(シアトル・サウンダーズ / アメリカ)
- 17 DF アンヘロ・ブレシアード(KRCヘンク /ベルギー)
- 18 DF ディエゴ・パラシオス(ロサンゼルスFC / アメリカ)
- 25 DF ジャクソン・ポロソ(トロワAC / フランス)
- 5 MF ホセ・シフエンテス(ロサンゼルスFC / アメリカ)
- 8 MF カルロス・グルエソ(アウクスブルク / ドイツ)
- 9 MF アイルトン・ブレシアード(サントス・ラグナ / メキシコ)
- 10 MF ロマーリオ・イバーラ(パチューカ / メキシコ)
- 15 MF アンヘル・メナ(レオン / メキシコ)
- 16 MF ジェレミー・サルミエント(ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC / イングランド)
- 19 MF ゴンサロ・プラータ(バリャドリード / スペイン)
- 20 MF ジェグソン・メンデス(ロサンゼルスFC / アメリカ)
- 21 MF アラン・フランコ(タジェレス / アルゼンチン)
- 23 MF モイセス・カイセド(ブライトン / イングランド)
- 11 FW ミカエル・エストラーダ(クルス・アスル / メキシコ)
- 13 FW エネル・バレンシア(C)(フェネルバフチェ / トルコ)
- 24 FW ジョルカエフ・レアスコ(ニューウェルズ・オールドボーイズ / アルゼンチン)
- 26 FW ケビン・ロドリゲス(インバブラ)
歴代監督
太字はワールドカップを戦った監督。国旗が付いているのは外国人監督。
ドゥシャン・ドラシュコヴィッチ(1988-1993)- カルロス・トーレス・ガルセス(1993-1994)
- カルロス・ロン(1994)
フランシスコ・マツラナ(1995-1997)
ルイス・フェルナンド・スアレス(1997)
フランシスコ・マツラナ(1997)- ポロ・カレーラ(1998)
- カルロス・セビージャ(1999)
エルナン・ダリオ・ゴメス(1999-2004)
ルイス・フェルナンド・スアレス(2004-2007)- シクスト・ビスエテ(2007-2010)
レイナルド・ルエダ(2010-2014)- シクスト・ビスエテ(2014-2015)
グスタボ・キンテーロス(2015-2017)
ホルヘ・セリコ(2017-2018)
エルナン・ダリオ・ゴメス(2018-2019)
ホルヘ・セリコ(2019)
ジョルディ・クライフ(2020)
グスタボ・アルファロ(2020-2023)
フェリックス・サンチェス・バス(2023-2024)
セバスティアン・ベカセッセ(2024-)
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関連項目
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