わしはこの男を
命に代えても守ると決めとる
CV:郷里大輔(425話、430話)→宝亀克寿(440話~)
概要
麦わらの一味の操舵手で、ルフィの9人目の仲間。
魚人島(リュウグウ王国・魚人街)出身のジンベエザメの魚人で、「海侠のジンベエ」の異名を持つ。身長3mを超える巨体の持ち主で、仁儀に厚く受けた恩を忘れない性格。
一味加入前は「タイヨウの海賊団」の2代目船長を務め、マリンフォード頂上戦争勃発までは王下七武海に所属していた。
表向きには知られていないが、近年まで白ひげ海賊団の傘下に入っており、白ひげ亡き後はビッグ・マムの傘下として短期間ながら働いていた。
懸賞金は7600万ベリー(タイヨウの海賊団加入時)→2億5000万ベリー(タイヨウの海賊団2代目船長)→4億3800万ベリー(新世界編)→11億ベリー(ワノ国後)。
能力
悪魔の実の能力は持っておらず、戦闘では「魚人空手」や「魚人柔術」などの魚人ならではの体術を駆使する。
魚人でありながら陸上でも他の王下七武海と互角に渡り合えるほどの戦闘力と技術を持ち合わせており、頭も回るなど、頭目としても戦闘員としても非常にバランスのいいキャラ。覇気が使えるかどうかは長い間判明されていなかったが、新魚人海賊団との戦闘終了後には、腕を武装色の覇気で強化する描写が確認された。
本来は人魚族の能力である、魚たちと会話する能力も持っている。
しかし、流石に四皇クラスの攻撃を全て捌ききる自信や技はないようで、ビッグ・マムの寝起きの一撃を間近で見た時は麦わら海賊団のメンバー程ビビってはいないものの、冷や汗をかいて戸惑っていた。また、毒性の強い液体・気体を巧みに操るマゼランも苦手な様子。
作中にて
※以下の内容はネタバレを含みます。
名前自体は物語開始時点での七武海メンバーの中でもミホークに次ぐ2番目と非常に早い時期から出ていたが、実際に登場したのは「インペルダウン編」と、その中では最も遅い登場となった。
名前が出た際に「七武海加入と引き換えにアーロンを東の海(イーストブルー)に解き放った」と紹介されたのだが、その言葉の意味の受け取り方から、どのような人物であるのか多くのファンコミュニティで議論されていた。実際は『海侠』の二つ名が示すとおりの義と情に篤い人物であることが明らかになった。
インペルダウン編では、白ひげへの恩義と魚人島の治安維持のために白ひげ海賊団との戦争に参加することを拒否し、それを理由に投獄されている姿が描かれる。
後にルフィたちによって解放され、ともに脱獄。そのまま「マリンフォード頂上戦争編」まで共同戦線を張ることになる。その場にて海軍に敵対し、七武海の脱退を正式に表明。
頂上戦争後は兄を失い精神的に崩れかけたルフィに檄を飛ばし、立ち直るきっかけを作り、ルフィが立ち直った後は魚人島へと帰っていった。
後に魚人島にて再会。七武海を脱退したため表立って魚人島にはいられなくなったが、魚人島民からは慕われているようである。シリアス一辺倒だった以前に比べて、ギャグっぽい顔やキレのいい突っ込み等をするようになった。また、何かと一人で泥を被るような行為が目立つ不安要素も、物語がすすむにつれて多少は改善され、悩みを他の魚人やルフィたちに打ち明けるようになった。
ここでルフィから麦わらの一味への勧誘を受けるが、「立場がある」としていったんは保留とした。
ホールケーキアイランド編では、頂上戦争後に傘下に入っていたビッグ・マム海賊団に対して脱退を申し込むために登場。しかしビッグ・マムの突きつけた条件を前にそれを撤回した。
ホールケーキアイランドに麦わらの一味が現れると、それに加勢するために改めてビッグ・マムに対して脱退を表明した。
ただ道中のいざこざでタイヨウの海賊団を見捨てることができず、またしても正式な加入はお預けとなってしまう。
続くワノ国編にて海戦のさなかに合流し、ようやく「操舵手」として麦わらの一味に加入した。
初めて名前が出てきてから21年、初登場から11年という凄まじく長い時を経ての仲間入りとなった。
語録
「今は辛かろうがルフィ…!! それらを押し殺せ!!!
失った物ばかり数えるな!!! 無いものは無い!!!
確認せい!! お前にまだ残っておるものは何じゃ!!!」
「……ハァ!!! 体など痛うない………!!!
エースさん…痛ェのは………!!!
仁義を通せぬ…わしの心じゃァ!!!」
タイヨウの海賊団
ジンベエが率いる海賊団。
先述の通り、ジンベエは2代目船長である。
「魚人海賊団」とも称されるとおり船員の大半は魚人だが、少数ながら人魚の船員もいる。
船員は皆、体のどこかに太陽を模した焼き印が押されている。これはもともと天竜人の奴隷だった者たちに対し、その証である竜の蹄の焼き印を消すため、それを上書きする形で押したもの。
単に奴隷だった過去を隠すというだけでなく、奴隷だった者とそうでなかった者をわからなくするという目的も含まれているため、元奴隷たち以外の船員にも同じ焼き印がある。
船員
- アラディン
- イタチウオの人魚。
- 先代船長の時代は船医で、現在は副船長。
- 元は天竜人の奴隷だった者の一人。
- シャーロット・プラリネ
- シュモクザメの半人魚(人間と人魚のハーフ)。
- “ビッグ・マム”シャーロット・リンリンの娘(21女)でアラディンの妻。タイヨウの海賊団がビッグ・マム海賊団の傘下に加わる際、アラディンと結婚した。政略結婚だが、かなりラブラブの模様。ジンベエや他の人魚と同様、水生生物に呼びかけるスキルを持っており、本編ではそのスキルでジンベエ達を秘かにアシストした。
- ワダツミ
- 巨人族やクラーケンに負けず劣らずの巨漢。
- 元々はフライング海賊団の一員でバンダー・デッケン九世の部下。魚人島での騒動の後、サイズ的に収容できる牢屋がないということで国外追放となり、放浪しているところをジンベエに拾われ、タイヨウの海賊団に加入した。加入してしばらくした後、ビッグ・マム海賊団の海戦用技に振り回されつつも、自身の巨体を活かして麦わらたちを護送した。
元・船員
- フィッシャー・タイガー
- 初代船長でタイの魚人。現在は故人。
- 元は冒険家だったが、聖地マリージョアを襲撃して天竜人の奴隷たちを解放したことで大犯罪者となり、海賊に身を落とす。その際にジンベエやアーロンをはじめとする彼を慕う者たちや解放された魚人の奴隷たちが集まり結成されたのがタイヨウの海賊団である。
- 海軍の策略により単独行動をしていたところを待ち伏せに遭い、その場は切り抜けたものの既に致命傷を負っており帰らぬ人となった。
- アーロン
- 東の海(イーストブルー)編で登場したノコギリザメの魚人。その頃の活動については個別記事を参照。
- 元々は魚人島周辺で海賊行為を働いていたが、タイガーの決起を受けてタイヨウの海賊団に部下ごと合流。
- タイガーの死後、怒りに任せて単身報復に乗り出すが、ボルサリーノ中将(後の黄猿)に返り討ちに遭い、インペルダウンに投獄された。後にジンベエが七武海入りしたことによる恩赦で釈放されるが、政府の狗となることを良しとせず、合流前から部下だった者たちを引き連れて離脱した。
- マクロ
- マクロファリンクス(フクロウナギ)の魚人。
- 人攫い“マクロ一味”のボスだったが、タイガーの決起を受けてタイヨウの海賊団に部下ごと合流。
- タイガーの死後は元々の部下たちと共に、再び人攫い稼業に戻った。後述のはちとはそれ程仲は悪くなかったが、しつこい誘拐ならびに営業妨害(おまけにナミとの確執と殆ど関係ない)を重ねたため、邪魔者扱いされる。
- ハチ
- 蛸の魚人(本名:はっちゃん)。アーロンがジンベエたちから離別する際、流される形でアーロンに従った後、成り行き上人魚とヒトデの面倒を見つつ、割と真っ当な料理店経営に勤しんでいる。
- 頭自体は悪くないのだが間抜けな時と冷静な時との差が激しく、スキルは剣技などの戦闘力ではなく料理・商売などに集中している。また、アーロンほど人間に対する敵意が少なかったが、周りの意見に流されやすいところがあり、ジンベエ・麦わらたちとの再会時には複雑そうな表情を時折見せていた。
関連動画
関連静画
関連項目
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