ルウク・スカイウォーカー単語

ルウクスカイウォーカー
6.1千文字の記事
  • 2
  • 0pt
掲示板へ

ルウク・スカイウォーカーLuuke Skywalker)とは、「スター・ウォーズサーガの登場人物である。

レジェンズ」作品群の登場人物。

概要

ルウク・スカイウォーカーは、ルーク・スカイウォーカークローン体である。映画エピソード5/帝国の逆襲』において、ダース・ヴェイダーに切り落とされたルークの右腕の細胞をもとに生み出された。ルークLukeであるのに対し、ルウクはLuukeである。

ティモシイ・ザーンによるスピンオフ小説シリーズスローン三部作」の第三作『スター・ウォーズ 最後の』(1993年)において初登場した。

登場

ルウクを生み出したのは、惑星ウェイランドのタンティス山に皇帝パルパティーンが築いた秘密保管庫の守護者、ダーク・ジェダイのジョラースシボースである。秘密保管庫には、スパティクローニング・シリンダークローン作成装置)や数々の新兵器とともに、惑星ベスピンのクラウド・シティから回収されたルーク・スカイウォーカーの右腕も保管されていた。

ジョラースシボース自身もまた、皇帝が旧共和時代のジェダイマスター、ジョラスシボースを原形に、保管庫の守護者として作り出した狂気クローンであった。エンドアの戦いで皇帝が死んで5年後、帝国軍残党を揮するスローン大提督の接触を受けたジョラースは、スローンと協力関係を結び、保管されていたクローニング・シリンダーや新兵器提供した。そしてジョラースは、強力なフォースを持ち、彼に忠実な傀儡、意思の薄い怪物としてルウクを作らせたのである。

やがてオリジナルルークは、ハン・ソロレイア・オーガナ・ソロ、そして皇帝秘密エージェント“皇帝の手”だった過去を持つ密輸業者マラジェイドを伴い、ジョラースクローニング・シリンダーを探しめてタンティス山へとやってきた。ルウクはアナキン・スカイウォーカーライトセイバーを手にルークの前に立ちはだかる。クローンオリジナルの戦いはしく続いたが、そこにマラが介入した。頭の中でく「ルーク・スカイウォーカーを殺せ」という皇帝に悩まされていた彼女は、そのクローンを殺すことで因縁を断ち切ったのだった。


その後

だが、この時マラり倒したのは、実際にはオリジナルルークのほうだった。おそらくそれは単なる致命的な間違いの結果だったが、いずれにせよ事前スローン大提督からルークに成り代わるようを受けていたルウクは、以来「ルーク・スカイウォーカー」として活動するようになった。

ルーク・スカイウォーカーとなったルウク・スカイウォーカーは、オリジナルとの飲み物の好みの違いに悩まされたりしながらも、ジェダイの長、反乱同盟軍の英雄としてジェダイアカデミーをつくり、ブラックフリート危機に対処し、カーマス・ドキュメント危機を収拾し、ユージャン・ヴォングとの戦いに身を投じた。彼の演技によって、銀河ヒーロールーク・スカイウォーカーは活躍を続けた。

一方、ルウクはスローンの手先としての活動も続けていた。スローンは古代のシス卿エグザ・キューンや旧共和時代のジェダイ騎士リスタのクローンを作りたがったが、エグザ・キューンは霊体、カリスタも精神だけになって他人の身体を使っているために遺伝子を採取できず、結局プリンス・シゾール(犯罪組織ブラック・サンの首領)とダーガ・ザ・ハット(ハットの犯罪王)のクローン妥協された。

やがてルウクは老化が進み、新たなクローンに後事を任せて引退することを考えるようになる。だが彼は、いつのまにかスローンが狂気に陥っているという恐るべき事実に気づいてしまった。銀河の厳しさのために彼はとうにクローン体に置き換えられてスロオンThraawn)かスローオンThraaawn)になっているのだろう、とルウクは語るが、いずれにせよスローン(たぶん実際にはスロオンスローオン)の的は、かつてスローンとルウクがした銀河平和と安定ではなく、銀河英雄たちのクローンえること、そしてそれを本物と入れ替え、オリジナルを彼の秘密要塞に収集することになっていた。

ハンレイアの次男アナキンソロアナキンAnaakin)に入れ替えられた。続いてマラジェイドマーラMaara)に、アナキンジェイセン・ソロジェーイセンJaacen)になった。残存帝国軍の最高ギラッド・ペレオンギラード・ペレオンGilaad Peraeon)に、銀河同盟元首ナタシ・ダーラナターシ・ダーラNataasi Daala)になり、帝国の元首に選ばれたジャグド・フェルも実はジャーグド・フェルJaagged Fell)である。それどころかボバ・フェットは死にすぎてオーバ(Boooba)かボオオーバ(Booooba)くらいになっていた(最初からクローンなのに)。銀河クローンだらけで、ルウクが把握する限り、確実にオリジナルなのはハンレイア夫婦くらいのものだった。

ルウークLuuuke)に後を継がせたルウクは、スローン(きっとスロオンスローオン)の秘密要塞へと最後の旅に出る。銀河スローン(おそらくスロオンスローオン)の狂気に巻き込んでしまったことに深い後悔を抱きながら。

 さらば、そしてア番劇(ファアス)とともにあらんことを。
  (Farewell, and may the Faarce be with you.)

 - ルウク・スカイウォーカー(ティモシイ・ザーン「An apology」より)

物語は続く

『最後の』でルーク・スカイウォーカーは死に、その後の姿はすべてクローン演技だった……この衝撃的な事実が初めて表に出たのは、ルウク登場からちょうど19年を経た2012年4月1日に発表された、ルウクの生みのティモシイ・ザーンによる短編小説An Apology(謝罪)(未邦訳)でのことである。同作は、当時完結したばかりの「Fate of the Jedi(ジェダイ運命」九部作のエピローグとなる。

An Apology」は、「Fate of the Jedi」九部作に続く小説シリーズThe Clone Wars 2クローン・ウォーズ2)への渡しを構成する。「拡世界Expanded Universe)」と呼ばれるスピンオフ展開が始まった頃から20年の長きにわたり「Son of Clone Warsクローン・ウォーズの息子)」の仮タイトルで計画されてきたこの壮大な新シリーズのために、「スター・ウォーズ」拡世界クリエイターたちは一切をルーク・スカイウォーカー本人の活躍として描写しながら、読者にはよくあるちょっとした矛盾と片付けられてしまうような、巧妙な伏線を作中に残していたのである。

この新たな「Clone Wars 2シリーズの開始は「An Apology」の発表にあわせて明らかにされた。この発表では、大長編の始まりとなる第1作と第2作のあらすじと表イラスト開され、「An Apology」の直後となる第1作『Luuuke(ルウーク)ではルウークが銀河の人々のクローンを結集させて銀河の征を始め、第2作『Woookie(ウウーキーではハンチューバアッカ(Chewbaacca)と大量のチューバカクローンの軍隊に直面する(彼はチューバッカの尊厳のために数の友の複製を殺す必要があり、同時にその中にいるかもしれない本物を探さなくてはならない)ことが明らかになった。

シリーズ完結未定(「クローン・ウォーズ2は終わりのないシリーズであり、クローンが存在する限り物語はある」)ながら、少なくとも第17作までは予定されている。この第17作では、ルウークがクローン戦争時代にタイムスリップする。アナキン・スカイウォーカーの共和クローン軍と未来から来たルウークのクローン軍が突し、クワーイ・ガン・ジン(Quui-Gon Jin)とオビ=ワーン・ケノー(Obi-Waan Kenobi)が初登場するとのことで、さらに全十七部作の外伝シリーズの分岐が期待されている。

これからも、スター・ウォーズの偉大な物語は、遥か彼方まで永遠に続いてゆくだろう……

     *      *  ノン・カノン
  *     +     う そ です

     n ∧_∧ n
 + (ヨ(* ´∀`)E) 
      Y     Y    *
        ヴォレン・ナル
    (銀河自由同盟史評議会
     記録保管担当名誉教授)

An Apology

An Apology」(と「The Clone Wars 2」)は、4月1日という発表日から自明なように、SW公式側(厳密にはアメリカ合衆国でSW書籍出版を担うRandom House社の公式ウェブサイト)のエイプリルフールネタexitである。すなわちノン・カノン、当時のSWスピンオフ作品群(「レジェンズ」)における「非正史」に分類される話であって、本編ルークはちゃんとルークのままである。生きてるよ。

もちろん嫌な予感しかしないクローン・ウォーズ2は終わりのないシリーズであり、クローンが存在する限り物語はある[1]とかいう語も、クライトス・ウイルスを発症した悪夢みたい(シススポーン)な「The Clone Wars 2シリーズも同じエイプリルフール記事で発表されたネタなので安心してほしい。

ただし「ノン・カノン」扱いとは非公式という意味ではなく公式にして非正史ということである。一応インディ・ジョーンズサスカッチを追って入った墜落した宇宙船を見つけ、中でなぜかやたら親近感のある骸骨に出会う」コミックInto the Great Unknown」)とかライトサイドに立ち返ったアナキン真っ白ダース・ヴェイダーの装甲で反乱同盟軍に加わる」コミックStar Wars Infinities: Return of the Jedi』。公式フィギュア化済exit)くらいにはSW公式の話と扱われている。

一方で、この記事の「その後」の見出しより上、ルウクがマラジェイドに倒されるまでの記述については一切ノン・カノンではなく、まぎれもなく『スター・ウォーズ 最後の』のストーリーレジェンズ正史である。レジェンズにおけるスローン三部作のクライマックスを飾る敵であり、ルウク(Luuke)という安直な名前も含めて正式なレジェンズの本流そのものである。レイアそっくりで目からビームを撃つドロイドレイアII”」小説「ジェダイ王子シリーズ)とかといっしょ。

クローニングされる母音

ルークLuke)がルウク(Luuke)になったようなクローンになると名前音が増える現象は、「An Apology」が最後までこれでもかと擦り倒していることからもわかるように、スローン三部作以来SWスピンオフファンにはそれなりに知られたネタである(「An Apology」ではJagged FelのクローンだけJaagged Fellと姓のlまで増えているが、たぶんただのTypo)。

これはルウクの存在に加え、ジョラスシボース(Jorus C'baoth)のクローンがジョラースシボース(Joruus C'baoth)を名乗り、かの天才スローン大提督自身が名乗りの発音の違いをジョラースクローンである拠として挙げたことがきっかけになっている(ちなみにジョラースは自分がクローンではなくジョラス本人だと信じ込んでいるが、ルウクのことはちゃんと「ルウク」と呼ぶ)。

英語圏ネットメディアの記事exitでも、「レジェンズじゃ『ルウク』みたいにクローンには追加の音が名前につくことが多いけどさ[2]」と言われたり、カノンになってからパルパティーンに「シーヴ(Sheev)」というファーストネームがようやく設定されたことまで「音がふたつある!怪しい!」とネタにされたり疑われたり[3]している。

そうはいっても、「An Apology」関係を除いてしまえば、SW世界広しといえども名前音が増えているクローンはジョラースとルウクくらいのものである(都市伝説なんてそんなものだ)。例えば、帝国秘密情報部長官イセインアイサードクローンはジョラース同様に自分がオリジナルだと思い込んでいたが、名前音が増えたりはしていない。

だいたい、ザーン自身も後のハンド・オブ・スローン二部作でもクローンの個体を登場させているが、スーティアフェル(Soontir Fel)のクローンスウーンティア(Sooontir)ではなくケイリブ・デヴィストを称したし、グロディンティアス(Grodin Tierce)のクローングロディンGroodin)ではなく正しくグロディンと名乗っていたのである(ただし、両者とも自身をクローンと自覚してはいた)。

関連リンク

関連項目


補遺

最後に、この記事で使っている「An Apology」関係のクローンキャラクター日本語表記は、作品が未邦訳であり日本語公式表記もないと考えられる都合上、すべてニコ百記事編集者の私訳である(逐一、原語表記を付しているのはこのためもある)。

スローン三部作における、「Luke → Luuke」が「ルーク → ルウク」、「Jorus → Joruus」が「ジョラス → ジョラース」(改訳講談社版に基づく)となる2例に基づいて表記を充てたが、もとの英字名をカタカナ転写するというよりも、オリジナルクローン元)の名前カタカナ表記からもっともらしく改変することに重点を置かせていただいた。このため翻訳規則に一貫性を欠く部分もあることはご理解願いたい。

脚注

  1. *SW: TCW2 will be a series with no end, as long as clones are available there are stories to tell.
  2. *In Legends canon, a clone would often be named using an extra vowel, likeLuuke Skywalker,”…
  3. *Palpatine’s first name is suspiciously “Sheev” (two vowels!), but that alone isn’t proof that the version of him we see in the prequels is a clone.
    パルパティーンファーストネームはめっちゃ怪しいことに“シーヴ(Sheev)”(音が2コ!)だけど、それだけじゃウチらが新三部作で観てたパルパルクローンだって拠にはならんわけよ」。
関連記事

親記事

子記事

  • なし

兄弟記事

  • なし

【スポンサーリンク】

  • 2
  • 0pt
記事編集 編集履歴を閲覧

ニコニ広告で宣伝された記事

でも魅魔様の搾乳ならちょっと見たいかも (単) 記事と一緒に動画もおすすめ!
提供: みまさく 「ドゴォ」
もっと見る

この記事の掲示板に最近描かれたお絵カキコ

お絵カキコがありません

この記事の掲示板に最近投稿されたピコカキコ

ピコカキコがありません

ルウク・スカイウォーカー

1 ななしのよっしん
2024/02/04(日) 16:43:16 ID: fyTS40wQr8
👍
高評価
0
👎
低評価
0
2 ななしのよっしん
2024/02/05(月) 09:00:52 ID: Dk4vqT51uy
クローンとはなんぞや」みたいなスワンプマン哲学テーマって、マンガアニメに小難しい理屈を持ち込みたがるアメリカ人好みよな
👍
高評価
0
👎
低評価
0
3 ななしのよっしん
2024/02/06(火) 04:45:21 ID: aKORfIlNnE
グッチョン・スカイウォーカーみたいなもん?
👍
高評価
0
👎
低評価
0