千代金丸(刀剣乱舞)とは、ブラウザゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」に登場する刀剣男士である。
CV:新垣樽助 / イラストレーター:なまにくATK(ニトロプラス)
概要は、生き死に関係ないから良いな
戦で勝って負けた方の刀が献上されたり宝物になったりというのは良くある話だが、俺、千代金丸もそんな感じだ。
いろいろえらいめにあったが、どうにか生き残っている。それで思うんだが、生き残ったが勝ちだな(刀帳)
琉球王国の王家に伝来した宝剣のひとつ。
刀身は日本製と思われるが、片手打ちの柄など日本刀の形式とは異なる独特な造りを見ることができる。
寄せては返す波のような語り口に耳を傾ければ、ウチナータイムへ誘われる。
2018年6月28日からのイベント「連隊戦 初夏の陣」で、蛍集め10万匹の確定報酬として実装された。
当該イベントでは最大4部隊によって蛍を集める事となり、メンバーに蛍丸(刀剣乱舞)がいる場合の入手数が1.5倍となる。入手数が3倍になる「三倍桝」、10倍になる「十倍桝」(一日一個限定販売)が発売されており、更に回復アイテム「兵糧丸」「采配」の道中での購入が可能となった。
ちなみにイベント開始後約5時間で入手報告が上がっており、それによると0.3伊東ライフ諭吉おひとりさま弱の桝課金を行い、超難コースをガン回ししたとの事。すごんい。
ただしイベント期間がかなり長い為、無課金でも時間と小判さえかければ入手は充分可能。三倍桝も報酬で入手できる為、高難易度で使うと効果的。
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2019年7月30日より開催の「連隊戦~海辺の陣~」では、夜光貝の獲得数を1.5倍にする効果が付与。これに先んじて、7月23日~8月27日まで鍛刀キャンペーンが開催。レシピはAll500、時間は3:00:00。
丈なす水色の髪に、のんびりした印象を与える太眉タレ目の青年。
チラ見せ時は色調や襟の青海波から「水属性」という推測の下、様々な刀剣の名が上がっていたが、琉球の刀剣の実装には驚きの声が挙がった。他方、サービス開始時から実装を望んでいた審神者もおり、3年越しの悲願がかなった形となる。
戦装束は水色のゆったりした着物で袖はカットされており、裾は短めでやや透けている。右襟の文様は青海波。
右肩の肩当や独特の拵などは、異国的な印象。足元は白い花をふんだんにあしらったサンダル風の草履で、柄に彫られた菊の彫物に由来すると思われる。ぱっと見からして夏の海を思わせるさわやかな印象。
内番の衣装は白地に藍でマンタ・蟹・魚が染め抜かれた「かりゆしウェア」。素足にビーチサンダルを履いている。長い髪は毛先で黄色のシュシュで纏めていてかわいい。
紋はかつての所有者である尚家(第二尚氏)の家紋、左三つ巴こと「左御紋(ひだりごもん/フィジャイグムン)」をベースに波をあしらっている。
全体的におっとりした台詞で、ヤマト(日本の本土)の言葉に合わせて喋ってくれているが、ウチナーグチ(沖縄弁)独特のイントネーションもあってゆるふわ癒し系。一人称は「俺」。
なお声を担当する新垣樽助氏は沖縄県久米島出身で、当然ながら沖縄弁ネイティブである。
「ウミドゥヤー(海鳥)のように導くからさ」(結成:隊長)「アガチ(ヤンバルクイナ)のようについていくさ」(結成:隊員)「もう戻ってきたのか。アシガチャー(せっかちな人)だなぁ」(遠征帰還:出迎え)など、ちょくちょく沖縄弁が入る。
「なんくるないさ」(「真(まくとぅ)そーけーなんくるないさ」の定型句を構成する言葉。人として「まくとぅそーけ=正しい事、真(誠)の事をすれば」「なんくるないさ=何とかなるさ」を意味する。つまり「挫(くじ)けずに正しい道を歩むべく努力すれば、いつか良い日が来る」ということ。[1])と鷹揚に構えており、戦いは好まない様子。
出陣すれば表情を引き締め、偵察時には「ブタマシ(不注意。直訳だと不魂)には気をつけろ」と呼び掛ける。敵に対しても「怪我するなよ」「逃げろ逃げろ」と、倒すよりも退散させることに主眼を置いているように伺える。
誉をとっても「敵を倒して褒められるというのも複雑だが……」と一人ごち、「死なないこと」こそが勝利であると考えているらしい。
審神者に対しては可もなく不可もない距離感かに見えるが、刀剣破壊では審神者の生を思いやる言葉を遺しており、逸話にそぐわず主想いの刀である。
キャラクター紹介にある「ウチナータイム」とは、沖縄県人に特有の「時間に対する感覚」を意味する。
おおらかな南国らしいのんびりとした県民性を反映してか、約束の時間に遅れる事は日常茶飯事。待つ方も待たせる方も怒ったり焦ったりしない。
但し遅刻するのは飲み会や身内の集まりなど「親しい間柄」および「楽しいこと」に限られ、真面目な場では時間を守る傾向にあるという。
Lv25で特にランクアップし、内番での特殊会話および回想はなし。今後の実装が待たれる。
2019年7月30日に実装された北谷菜切(刀剣乱舞)、および浦島虎徹(刀剣乱舞)との間に回想が発生。
北谷菜切のことは「ちゃたんなーちりー」とウチナーグチで呼びかけ、のんびりした気性がよく見えるほんわかなやり取りが見られる。
また浦島のかめきちのことを「カメさん」と呼び、食べないように釘を刺された。尚かめきちを見ていると沖縄の海を思い出すらしく、曰く「(ヤマトの海と比べると)色も匂いも違うような気がする」らしい。
2020年7月21日に治金丸(刀剣乱舞)が実装、琉球宝剣三振が揃った。
これに伴い回想が発生、兄弟として気の置けないやり取りや、自らを千代金丸の影と称する治金丸にその必要はないと訴えるなど、新たな関係が明らかとなった。
俺の史実は、生き残ること最優先なんだ
琉球王国(琉球国/現在の沖縄県)の王族・尚家に伝来した刀剣。
正式名称は「金装宝剣拵 刀身無銘(号 千代金丸)」。
同じく伝来の刀剣に「治金丸(ちがねまる)」「北谷菜切(ちゃたんなきり/ちゃたんなーちりー)」があり、三振ともに「琉球国王尚家関係資料」として国宝指定を受けている。
刀長は71.3cmで、地金は板目肌。表裏に五本の細樋が彫られている。
琉球で作られたとされる拵は、従来の日本刀のそれとはかけ離れた独自の印象を与える。柄は大きく張り出しており、兜金(かぶとがね)には菊の彫物と共に「大世」と銘が入る。「大世」とは琉球王国第六代国王・尚泰久王(しょうたいきゅうおう)の神号「大世主(おおよのぬし)」を表すとされる。柄の長さも拳2つ分ほどで、片手用となっている。
鍔には菊の紋と花と猪の目の透かしが入り、黄金の鞘と相まって大変華やか。なおこの鍔には「てかね丸」の文字が刻まれており、「千代金丸と治金丸は長い時の中で入れ替わった」という説が存在するが、真相は不明。
伝承によると、14世紀に北山王・攀安知(はんあんち/はんあち/はねじ)が所有する宝刀であった。
当時の琉球は中山(ちゅうざん)北山(ほくさん)南山(なんざん)の三国に分かれていた。しかし1416年に中山王・尚巴志(しょうはし)との戦いに敗れ、家臣に裏切られた攀安知は、居城の今帰仁城(なきじんぐすく)にて自害に追い込まれる。
この時、城を死守できなかった事に怒った攀安知は、千代金丸で「テンチヂアマチヂ」と呼ばれる御嶽(うたき=聖地)の要たるイベ(霊石)を斬りつけ、返す刀で自刃しようとする。しかし主の命を守る霊力が込められた刀である千代金丸はイベを十文字に割ったが主を傷つける事はなかった。攀安知は千代金丸を志慶間(しげま)川に投げ捨てると、別の刀で自刃を遂げた。
千代金丸は海へと流れて伊平屋島に漂着し、自ら光り輝いた。地元の住民がこれを見つけ、尚巴志に献上したという。
尚巴志は北山に続き1429年に南山を滅ぼして三国を統一、琉球王国の初代国王となった。その後1469年に王朝は第一尚氏から第二尚氏へと移り、千代金丸も同家に伝来した。
慶長14年(1609年)の薩摩による琉球侵攻に対し、琉球王国は和睦を申し出る。その結果、属国として薩摩の間接的支配を受けながらも同時に明・清(現在の中国)への朝貢を続け、幕末まで両者の間をしたたかに生き抜いた。
千代金丸が刀帳で「生き残ったが勝ち」と語るのは、こういった経緯が由来しているのかも知れない。
明治維新を経ても、千代金丸は琉球の地を離れなかった。明治23年(1890年)には小松宮彰仁親王が琉球巡視の際、尚家にて千代金丸を拝見してその美しさを褒めたと伝えられている。
昭和4年(1929年)の「日本名宝展覧会」では、尚裕侯爵所持として出展された。この時三日月宗近、江雪左文字、にっかり青江、不動行光、大倶利伽羅、太鼓鐘貞宗も同展にて展示されている。
その後も尚家に伝来し、平成14年(2002年)に重要文化財に指定。平成18年(2006年)、千代金丸ら三振を含む、琉球王国に伝来した千点を超える文化財「琉球国王尚家関係資料」が沖縄県では初の国宝に指定、那覇市および浦添市に寄贈された。
現在は那覇市歴史博物館が所蔵。ウェブサイトの「デジタルミュージアム」にて写真が公開されている。
直近では2018年6月1日~6月27日に、千代金丸・治金丸・北谷菜切が揃って公開された。
ちなみに実装が発表されたのは展示最終日、閉館まで残り30分というタイミングだった。ギリギリで駆け付けた審神者もいたとか何とか……
翌28日、7月11日までの展示期間延長が発表。その後、更に7月30日までの延長が決定した。
7月8日は「那覇の日」で入館無料になり、特別に撮影も許可された。当日は多くの来訪者で賑わい、でじたろう氏を始めとした関係者も訪問している。
またこれとは別に、千代金丸のレプリカが2014年に制作。今帰仁城跡隣の今帰仁村歴史文化センターで2015年4月16日から展示されている。
関連動画が来たみたいだな
関連商品のようについていくさ
関連項目のように導くからさ
- 刀剣乱舞
- 刀剣男士
- 琉球王国
- 琉球刀剣
- 浦島虎徹(刀剣乱舞) - 回想が発生。
- へし切長谷部(刀剣乱舞)、長曽祢虎徹(刀剣乱舞) - 声優が同じ。
- 千子村正(刀剣乱舞) - イラストレーターが同じ。
脚注
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