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宮森あおい（みやもり -）とは、テレビアニメ『SHIROBAKO』の登場人物である。
概要
アニメ制作会社武蔵野アニメーションに所属する新人制作進行。本編開始時点で一年目。
アニメ制作現場での様々なトラブルに翻弄されながら、迫る納品日までに担当回の完パケ（放送できる状態の映像、「完全パッケージメディア」の略）を目指す日々を送っている。
あだ名はアニメーション同好会メンバーからは「おいちゃん（先輩）」武蔵野アニメーションの先輩である矢野エリカからは「みゃーもり」。
人物
性格は明るく前向きで、高いコミュニケーション能力と行動力でアニメーション同好会では部長を務めた。
笑ったり、泣いたり、テンパったりとそれに伴ってコロコロと変わる豊かな「表情」の持ち主だが、監督や業界の大御所にも物怖じせず「自らの意見をしっかりと述べる」等、度胸のある一面も見せる。
一方感受性が強く色々貯めこむ性格でもあり、朦朧・鬱々と茶渋落としに励んだり、脳内でミムジー＆ロロの妄想を巡らせたりもする。
また高い運転技術を持ち、「SHIROBAKO」本編でも随所でドライビングテクニックを披露している。(法定速度は遵守！)
頭のてっぺん部分だけ染まっていない所謂プリン頭であるが、これはキャラクター原案を担当したぽんかん⑧氏によると「半人前感を出すため、髪がどちらにも染まりきっていないプリンちゃんにしました」とのこと。
好きなアニメーションは「山はりねずみアンデスチャッキー」。
アニメは人並以上に好きだがオタクのレベルではなく、(20年前の名作は劇場版は抑えていてもTV版は見てない、等)好きなアニメであっても作ったスタッフについてはさほど興味がない様子。
上山高校アニメーション同好会設立
オリジナルアニメーション作品「神仏混淆 七福陣」をアニメーション同好会メンバーである、安原絵麻、坂木しずか、藤堂美沙、今井みどりらと共に作成した。将来は五人でアニメーション作品を製作する事を誓う。
詳細はコミカライズ「SHIROBAKO～上山高校アニメーション同好会～（電撃コミック）」参照。
武蔵野アニメーション入社
短大卒業後、安原絵麻がすでに所属していた武蔵野アニメーションに入社。制作進行として働き出す。
- えくそだすっ！
入社１年目に武蔵野アニメーションの7年ぶりの元請け作品となる、オリジナルアニメーション「えくそだすっ！」の4話と9話の制作進行を担当する。（その後最終話１３話も担当）
坂木しずか、藤堂美沙、今井みどりらよりも先にアニメ制作現場に入ることになるが、新人ゆえに業務の要良がつかめず右往左往し日々の業務に追われ、自分が将来一体何を目指すのかはっきりせず、焦りを感じることもあった。
しかし、その若さと情熱で、作監を降りかかっていた遠藤さんを呼び戻したり。あるぴんリテイクを後押ししたり、ムサニの中でラインを外れていた杉江さんを招致するなど、新人らしからぬ働きを見せた。
「SHIROBAKO」制作会社のP.A.WORKS社長堀川憲司（制作進行出身）曰く、
宮森は「(入社1年目でアレは)出来すぎ」「僕の理想が入っている」ということで、実際の入社1年目の制作進行から比べるとかなり優秀な仕事内容だそうである。
(『SHIROBAKO』のBlu-ray&DVDに収録の映像特典「SHIROBAKOのSHIROBAKOができるまで
」より)。 - 第三飛行少女隊
人気作品の第三飛行少女隊のアニメ製作に際しては、本田豊、落合達也、矢野エリカたち先輩製作が次々と離脱したため、新人ながら制作進行のまとめ役である制作デスクに抜擢される。
当初は、新人の安藤つばきと佐藤沙羅、やる気のない平岡大輔、仕事のできない高梨太郎というお粗末な製作スタッフ陣と様々なトラブルにより万策尽きかかった。しかし、矢野エリカの復帰を機に進行を立て直し見事デスクの役割を果たし、最終的には他のスタッフから「デスクが頑張ってるんですよ」（渡辺P）「宮森さんは頑張ってる方」（堂本さん）「支えてくれてありがとう」（井口さん）「未来のムサニを背負って立つ」（木下監督）などと認められるまでになった。
ドーナツ
かなりのドーナツ中毒好き。本人曰く「ドーナツは完全食」。時には話の途中で不意に「ドーナツの話題を出す」等、ドーナツを相当好んでいる事が伺える。
同好会メンバーで鍋を食べてる途中でデザートのドーナツを皆に強要することもあるが、メンバーは動じない。
同好会メンバー5人の結束を確認する際は、メンバー全員がドーナツを持ち「目標」や「抱負」を5人で一区切りずつに分けて宣誓した後に、「どんどんドーナツどーんと行こう！」と掛け声を上げるのが同好会メンバーを代表する決め台詞なのだが、SHIROBAKOは「万策尽きたー！」「変な話」など他の印象に残るセリフが多く、忘れられがちという心ない声も。
地元の「ひょうたん屋のドーナツ」と、吉祥寺の「ペッカドーナツ」がお気に入り。
家族
母はちょくちょくあおいに電話で近況を聞いたり、仕送りで野菜やヤク（ドーナツ）を送ったりして娘を気遣っている。また実家は「えくそだすっ！」放送エリアでは無いので、父はわざわざケーブルテレビに入り、娘の担当回を家族で視聴、EDテロップを何回も見るなど（「話は良くわからなかった」）働く娘の活躍を応援している。
信用金庫勤めの姉とも仲がよく、金はあるけど妹のスペシャルなウニ缶を勝手に食うフリーダムな姉と、家族ならではの友達より赤裸々な会話に発展することも。
ミムジーとロロ
宮森が持っている眼帯のファッションドールとクマのぬいぐるみのコンビ。
宮森はストレスが溜まるとこの人形を使って一人人形劇で愚痴をぶちまけて発散している。ミムジーがストレートに不満を代弁し、ロロがミムジーの不満をなだめるのがお決まりのパターンである。
第一話では手に持って動かしていたが、そのうち勝手に動くようになり、さらには愚痴だけではなくアニメ製作の解説などを行うようになる（CVは両方とも宮森役である木村珠莉）。
だがこれらのシーンも実際には周囲の人から見ると、単に宮森が独り言をぶつぶつと呟いているだけである。ギョッとして、その姿を凝視していると思わぬ不幸に見舞われることも・・・。
姉も高レベルでミムジーを演じることが可能。劇中の世界でどういう出自のキャラなのかは不明。
17話の「PV（プロモーションビデオ）」の説明で二人が演じたPV内で、ミムジーは「バイキングかパイレーツの末裔よ」と超大雑把な自己紹介をしている。
またロロは「ずれてる月の輪なんてもう気にしない」と言っていて、実際通常とは異なる位置に月の輪が付いている。水島監督の脳内設定では、
"ロロのお腹は月の輪のプリントミスで、「不良品」だとみんなに苛められていたところ、ミムジーだけが仲良くしてくれた"(堀川社長 twitter)
"ロロのおなかの月の輪を、ミムジーは「かっこいい」と言ってくれました。"(水島監督 twitter)
とのこと。
１クール目EDでロロがミムジーにラブレターを渡そうとしているのは、二人のそんな関係に秘密があったのであって、単にロロがＭ属性だからでは（多分おそらく）ない。
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