- プロ野球選手一覧 > 山﨑康晃
山﨑康晃(やまさき やすあき、1992年10月2日-)とは、東京都出身のプロ野球選手(投手)である。現在は横浜DeNAベイスターズに所属。ここの記事名のように、山崎と表記されることがあるが、正しくは山﨑である。
概要
横浜DeNAベイスターズ #19 投手キャプテン |
|
---|---|
山﨑康晃 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 東京都荒川区 |
生年月日 | 1992年10月2日 |
身長 体重 |
177cm 83kg |
選手情報 | |
投球・打撃 | 右投右打 |
守備位置 | 投手 |
プロ入り | 2014年ドラフト1位 |
経歴 | |
国際大会 | |
代表チーム | 日本 |
プレミア12 | 2015年、2019年 |
APBC | 2017年 |
五輪 | 2021年 |
プロ野球選手テンプレート |
帝京高校では2年から中継ぎとしてベンチ入りする。甲子園で147km/hを計測した。3年次にエースになったが、県大会5回戦でコールド負けした。プロ志望届を提出していたが、指名から漏れた。
高校卒業後は亜細亜大学に進学し、1年から中継ぎとしてリーグ戦で登板。3年から先発に定着。夏に日米大学野球に出場し、国際大会を経験。秋はリーグ優勝に貢献した。
2014年ドラフト会議で、有原航平の外れ1位指名、阪神タイガースと競合の末に横浜DeNAベイスターズが交渉権を獲得。11月7日に契約を結んだ。背番号19。
DeNA時代
2015年は開幕一軍入りし、前年の三上朋也に続き、新人でありながら抑え投手を担当。契約時は「先発へのこだわりが強い」と話していたが、オープン戦では結果を残すことができなかった。一方で短い投球回での投球はパフォーマンスが良かったことから、シーズン開幕以降抑えとして抜擢されると、新人投手としては新記録の9試合連続セーブを記録するなど好投を続ける。8月20日に新人新記録となる32セーブを挙げるが、疲れがピークに達した9月には中継ぎに配置転換された。最終的に37セーブを挙げ、新人王に選ばれた。オフにWBSCプレミア12の日本代表に選出された。
2016年も引き続きクローザーとして活躍。前半戦は20セーブを挙げ、2年連続でオールスターに選出され、第2戦では帝京高校の先輩の原口文仁とバッテリーを組んだ。8月に入ってから決め球のツーシームが不調に陥り打ち込まれるようになったが、アレックス・ラミレス監督は山﨑を起用し続け、9月に復調し、クライマックスシリーズ出場に貢献。球史初の『新人入団1年目から一軍で2年連続の30セーブ以上』となる33セーブを挙げた。
2017年もクローザーとして開幕を迎えたが、不調に陥ったためスペンサー・パットンに役目を取られ、セットアッパーを務めた。5月に再びクローザーに戻る。また3年連続でオールスターに出場した。セ・リーグ最多となる68試合に登板し、4勝2敗26セーブ15ホールドを挙げた。オフにアジアプロ野球チャンピオンシップ(APBC)の日本代表に選出された。
2018年は自己最多に並ぶ37セーブを挙げ、最多セーブ投手のタイトルを獲得した。オフには日米野球に出場した。
2019年も抑えを担当し、7月17日の広島東洋カープ戦で通算150セーブを達成。5年目での達成はマーク・クルーンと並ぶ最速記録となった。7月は1勝7セーブ2ホールドと活躍し、初めて月間MVPを受賞した。61試合の登板で30セーブを挙げ、2年連続で最多セーブ投手を獲得した。
2020年は開幕から不振に陥って状態が上向かなかったことで7月からセットアッパーとなるが、それでも復調しなかったため、10月に二軍に降格。40試合の登板で3敗6セーブ8ホールドに終わった。
2021年は前半戦は11試合連続無失点を記録するなど結果を残す。東京オリンピックの日本代表にも選出され、2試合連続無失点を記録し、金メダル獲得に貢献した。後半戦は調子を落としたが、60試合に登板し3勝2敗1セーブ27ホールドを記録した。
2022年は開幕から抑えを務める。新型コロナウイルス感染による離脱もあったが、8月24日の阪神タイガース戦で通算200セーブを達成。29歳10ヵ月の最年少記録を更新した。56試合の登板で37セーブを挙げた。11月29日にはDeNAと6年契約を結んだことが発表された。
2023年は投手キャプテンを務める。8月20日の阪神タイガース戦で通算500試合登板を達成。49試合の登板で3勝7敗20セーブ8ホールドだった。
2024年は抑えの座を森原康平に奪われ、自己最少の38試合の登板で3勝5敗4セーブ11ホールドに留まった。
プレースタイル
球種は基本的に最速153km/hのストレートとツーシーム(後述)の二択。この他、余裕のある時にスライダー、ブルペンでの調整でスローカーブ、オールスターゲームでの余興でナックルを投げる。
DeNAに入団し抑えを務めるまでは、これらのほかにカットボール、チェンジアップを投げていた。ツーシーム、ナックル、スローカーブは亜細亜大学在学時に習得したという。
タフな精神力を持ち、マウンド度胸は十分。制球力も非常に高い。150km/h台を記録するストレートと魔球ツーシームで打者を打ち取るさまから、早くも「大魔神」再来との声も上がっており、本人も初セーブを挙げた2015年3月31日の広島戦のヒーローインタビューにて「『小さな大魔神』になります!」と発言している。
一方、連投による過剰な負担も懸念されており、ファンの心配も大きい。
プロ入り以来永らく公式戦で牽制球を投げたことがなく。オールスターで見せる程度だったが、ついに2020年6月27日の阪神戦で2球続けて投げた。当時不振を極めていた山﨑がフォームの調整や感覚を取り戻す目的で投げたものと見られているが、結局盗塁を決められた。その後ジェリー・サンズに逆転弾を浴び敗戦投手となっている。
魔球・亜大ツーシーム
山﨑の操る変化球は(たまに左右に若干動きながら)切れ味鋭く大きく落ちる、フォークに近い独特な軌道を描く。当初フォークか?スプリットか?スライダーか?など解説者やファンから様々な推測がなされていた。
後の山﨑自身の説明によると、その正体は人差し指と中指を縫い目沿って広げてボールに掛け、腕を強く振って投げる「ツーシーム」。亜細亜大学の先輩・東浜巨に教えてもらったものを改良したという。
こんにちこの変化球は、同門の九里亜蓮・薮田和樹・高橋遥人・中村稔弥らも(各自の解釈と改良を加えて)扱っていることから、「亜細亜ボール」「亜大ツーシーム」などと呼ばれる。ただし当の東浜はこの球を「シンカー」と呼んでいる。
ヤスアキジャンプ
登場曲Zombie Nationの曲「Kernkraft 400」は曲に合わせてジャンプし「ヤ!ス!ア!キ!」と叫ぶのが習わしになっている(康晃ジャンプ)。これはNBAで同曲が使われている(観客が歌いながら飛び跳ね、かけ声を叫ぶ)動画を見た本人が応援団側に希望して実現したもの。ホームでの盛り上がりは一見の価値あり。ビジターでも、山﨑登場の場面ではアカペラで歌われていることがある。
成績
年度別投手成績
年度 | 球団 | 登板 | 先発 | 完投 | 完封 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | 勝率 | 投球回 | 与四球 | 奪三振 | 失点 | 自責点 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2015年 | DeNA | 58 | 0 | 0 | 0 | 2 | 4 | 37 | 7 | .333 | 56.1 | 11 | 66 | 13 | 12 | 1.92 |
2016年 | 59 | 0 | 0 | 0 | 2 | 5 | 33 | 7 | .286 | 57.2 | 23 | 61 | 27 | 23 | 3.59 | |
2017年 | 68 | 0 | 0 | 0 | 4 | 2 | 26 | 15 | .667 | 65.2 | 13 | 84 | 16 | 12 | 1.64 | |
2018年 | 57 | 0 | 0 | 0 | 2 | 4 | 37 | 3 | .333 | 56.1 | 18 | 63 | 18 | 17 | 2.72 | |
2019年 | 61 | 0 | 0 | 0 | 3 | 2 | 30 | 4 | .600 | 60.0 | 19 | 54 | 18 | 13 | 1.95 | |
2020年 | 40 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 6 | 8 | .000 | 38.0 | 14 | 31 | 26 | 24 | 5.68 | |
2021年 | 60 | 0 | 0 | 0 | 3 | 2 | 1 | 27 | .600 | 55.0 | 14 | 39 | 21 | 20 | 3.27 | |
2022年 | 56 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 37 | 3 | .000 | 54.1 | 9 | 42 | 9 | 8 | 1.83 | |
2023年 | 49 | 0 | 0 | 0 | 3 | 7 | 20 | 8 | .300 | 45.1 | 8 | 54 | 22 | 22 | 4.37 | |
2024年 | 38 | 1 | 0 | 0 | 3 | 5 | 4 | 11 | .375 | 37.2 | 11 | 29 | 18 | 14 | 3.35 | |
NPB:10年 | 546 | 1 | 0 | 0 | 22 | 36 | 231 | 93 | .379 | 526.1 | 140 | 523 | 188 | 165 | 2.82 |
国際大会での投手成績
年度 | 代表 | 大会 | 登板 | 先発 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | 投球回 | 与四球 | 奪三振 | 失点 | 自責点 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2015年 | 日本 | プレミア12 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3.0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0.00 |
2019年 | 5 | 0 | 0 | 0 | 3 | 5.0 | 0 | 7 | 0 | 0 | 0.00 | ||
2021年 | 五輪 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2.0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.00 |
タイトル・表彰・その他
タイトル | ||
---|---|---|
最多セーブ投手 | 2回 | 2018年、2019年 |
表彰 | ||
新人王 | - | 2015年 |
月間MVP | 1回 | 2019年7月 |
その他 | ||
オールスターゲーム出場 | 5回 | 2015年-2019年 |
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