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概要
この記事では東海地方3県(愛知県・岐阜県・三重県)のアニメ視聴・アニラジ聴取事情について記載しています。場合によっては状況が変化することがある・・・と思います。
アニメ視聴事情
さすがは「日本第三の都市圏である名古屋都市圏がある地域」といったところか、関東・関西に次いで視聴可能な本数が多い。
ただ、深夜アニメに関しては、2010年代に入って、それまで関東・関西・東海三県の3地域で放送される作品は減少の一途をたどっており、関東・関西・BSのみ(下手したら関東とBSのみ)で放送される作品が増えてきている。これは製作側の経費削減(深夜アニメの放送枠は基本的にテレビ局にお金を払って枠を買い取る形で確保される。したがって放送局が増えれば増えるほど経費がかさむことになる)とテレビのデジタル化完了によるBSデジタル視聴可能世帯の増加およびネット配信の一般化といった要因が重なった結果であると考えられる。実際にCBCテレビにおけるTBS系深夜アニメ放送枠全削という自体が2018年冬期アニメで起こった。独立局に比べると系列ネット局は枠単価が高いといわれるが、愛知県には独立局が存在せず、近隣の独立局の愛知県での受信は後述の通り難しい。したがって高いお金を払って東海3県での枠を確保しなくとも、東京メトロポリタンテレビ(MX)・サンテレビ(SUN)・BS11(無料衛星放送)という「深夜アニメテレビ放送における独立テレビ局ビック3」の組み合わせおよびネット配信という形態にすることで安上がりに全国で視聴できるようにすればよいという判断が下されていると考えられる。
いずれにせよ、東海三県に住んでても、関東や関西と遜色なく地上波で安心して深夜アニメが多く視聴できるという状況が危うくなっている。
アニメ製作でも有名な在名民放テレビ局
名古屋市に本社を置く民放テレビ局もまた、関東や関西の主要民放テレビ局と同じでアニメ製作局としての実績がある。とはいえ、全局がそういうわけではない。東西と異なりコンスタントな深夜アニメ製作はどこも行っておらず、全日帯アニメだけをみても(市場自体の縮小もあいまって)昔に比べるとかなり存在感が小さくなっているのが現状である。アニメ製作実績がある局は以下の通り。
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名古屋テレビ(NBN:テレビ朝日系列。愛称「メ~テレ」)
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CBCテレビ(TBSテレビ系列)
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テレビ愛知(TVA:テレビ東京系列)
- 上記2局と違って中京広域局ではなく愛知県域局という不憫な立場だが、現時点では名古屋のアニメ製作局として一番知名度が高い。所属系列の土曜日8時台の30分アニメを制作している(※現在は『フューチャーカード バディファイト』を製作)。その昔、社名に反するかのようなタイトルのアニメ『東京ミュウミュウ』の製作局になった際に『中京ミャアミャア』と揶揄されていた。また『カードファイト!! ヴァンガード』シリーズ第1期の製作局であった(※第2期以降の製作局はテレビ東京(TX))。余談だが、土曜日8時台の30分アニメの作品については、JR名古屋駅内にて小さな宣伝用の旗がズラリと並んでいる光景が偶に観れるので、機会があれば是非見納めて欲しい。
東海三県での深夜アニメの放送時間
在名民放局が製作として関わる深夜アニメの放送時間に関しては東海三県最速(または愛知県最速)となるのが基本である(『Angel Beats!』、『ラストエグザイル-銀翼のファム-』、『琴浦さん』・・・など。そこ、"全部CBCテレビじゃねーか"とか言わない)。製作が単独だと尚更である。ちなみに、MXが今ほど影響力のなかった昔は『sola』や『ましろ色シンフォニー』のようにTVAで最速放送されることもあった。近年は前述のようにそもそも放送数自体が減っており、深夜アニメでは在名局のの製作作品も最速放送もない状況が続いている
それ以外は大体、関東・関西に次いで三番目の放送時間ということが大抵多い(関西よりは早いこともある)。それでも昔に比べれば改善されており、同日時差放送もあるが、基本的に系列ネット局での放送ということもあり大体放送時間は遅めである。
・・・で、でも、一部の地域は、地上波とBSを合わせれば同一回を週一で2回視聴できるしぃ・・・ま、多少はね?(震え声)
東海三県のアニメ放送の雄・テレビ愛知(TVA)
テレビ東京系列局の中で一番に、独立テレビ局向けの放送が主の深夜アニメも多数ネットする。とはいえ、深夜アニメの放送量はMXほどではない。そういうことでTXに3で割って2を掛けたMXを付け加えたようなテレビ局という認識をすればいい。MXの台頭以前は、地上波局では毎期アニメ放送数トップの記録を誇り続けたが、MXと違いショートアニメと再放送が皆無なのもあり現在はその地位を譲っている。
ただ、TXとMX宜しく、東海三県の民放テレビ局の中で、深夜アニメを含めた新作アニメの放送の大半はこの局に集中してしまっているので、東海三県内でどう足掻いてもTVAを受信できない地域は、地上波での新作アニメの大量視聴は正直難しい。
岐阜放送(GBS)と三重テレビ(MTV)
TVAが愛知県域局ということもあって、独立テレビ局である岐阜県域局の岐阜放送(GBSテレビ:独立テレビ局。愛称「ぎふチャン」)と三重県域局の三重テレビ(MTV:独立テレビ局)がテレビ東京系列の番組を放送したりしている。よって、岐阜県と三重県のTVAが受信できない地域は、この2局を通してテレ東アニメを視聴している。しかしながら、所詮はテレビ東京系列外のテレビ局なので、全部のテレ東アニメをネットするわけではない。
その結果、2010年代に入ってからはテレ東アニメの放送本数がゴッソリ減った(BSジャパンかお前らは)。一方で、2局揃って仲良く同じ作品を放送する深夜アニメ枠が2枠を基本として確保されている。しかし、『たまゆら~hitotose~』や『のうりん』といった「どちらかの局のみで放送」となった例外もある(※前者はMTVで放送されたが、続編『たまゆら~もあぐれっしぶ~』はTVAで放送された。後者は地元枠ということでぎふチャンで放送されたがTVAでも同時期に時差放送された)。なお、愛知県内においてこの2枠を視聴する場合、ぎふチャンやMTVのどちらも受信できない場合はBSで視聴せざるを得なくなる。・・・まぁ、BSのほうが放送日時は早いんだけどうわなにをするやめ(ry。
余談だが、GBSとMTVはTVAよりも先発の民放局であるが、この2局が先んじてTXの番組を大量に放送していたため、TVAが広域局になれなかったという経緯がある。但し、GBSとMTVはTVAが広域局として開局することについて、特に反対はしていなかったという。
また、MTVは同じく中日新聞社傘下ということでTVAとは姉妹局の関係にあり、GBSの親会社である岐阜新聞社は中日新聞社とは犬猿の仲なのにTVAに出資しているという事情もある。
各県の視聴環境について
各県ともそれぞれ東西あるいは南北によって視聴環境が異なる。以下を読むと分かるが、綺麗に分かれている方である。
始めに申し上げておくと、ケーブルテレビや衛星放送を考えない単純な地上波受信とした場合、もっとも視聴環境で恵まれているのは名古屋市、あるいは名古屋市の属する尾張地方ではない。というのも前述の通り、何処に住もうが区域外局の受信は必要だが、TVAと2つの独立局を比べると出力が2倍違うため、岐阜県や三重県でTVAを受信する方がラクだからである。
とはいえ、アニメ以外のサブカル関連も一緒に楽しみたいときは名古屋市に住んだほうが地の利的なメリットは大きい。つまり、アニメが視聴出来さえすればいいという人で、BSの工事費・受信料やCATV代をケチりたければ岐阜県内や三重県内でTVAのスピルオーバーに期待したほうが地価も安くお得だが、通勤通学費、ショップに行く費用なんかをいろいろ考慮する必要はあるということである。まあどこ住んでも東京よりは安いし。
愛知県の場合
名古屋市を中心とする西部の尾張地方、豊田市・岡崎市を中心とする中部の西三河地方、豊橋市を中心とする東部の東三河地方とで視聴事情が異なる。
直接受信では電波強度と指向性の関係でMTVやぎふチャンの受信は県境に近くないと十分な電波が確保できず難しい。
ケーブルテレビでは尾張地方と西三河地方は基本として在名民放5局とMTVが配信される。但し、尾張地方の三重県と岐阜県の両方の県境近くにある地域に限り、ぎふチャンも再送信される(※下記参照)。また、西三河地方ではMTVの再送信がない地域がある。
東三河地方は共同アンテナでの受信が難しいため、基本的に区域外再送信がないところばかりである。ただ、県内西部寄りの地域の一部ではMTVが区域外再送信されている。
岐阜県の場合
平野部では特に何もしなくても広い範囲でTVAが受信できる(※そもそも強度が違うとはいえ他の局も同じところからの電波を受信しているため)。内陸部、北部の飛騨地方では難しい。
南部の美濃地方ではいくつかのケーブル局がTVAの区域外再送信を行っている。一方、共同アンテナでの受信すら難しい美濃地方の山間部や飛騨地方は行われていない。
三重県の場合
だいたい岐阜県と同じである。愛知県に近く瀬戸デジタルタワーから受信していればTVAが直接受信でき、愛知県から離れるほど難しくなる。ただし、関西広域圏と結び付きの強い地方は違った様子を呈している。
ケーブルテレビでは県内東中部である伊勢地方と県南部である東紀州地方の尾鷲市と北牟婁郡紀北町では、在名民放5局全てとMTVの再送信がある。なお、ぎふチャンの区域外再送信は一切ない。
関西広域圏と特に結びつきが強く、在阪局を共同アンテナで受信可能な県西部の伊賀地方(伊賀市・名張市)と南部の(尾鷲市・北牟婁郡紀北町以外の)東紀州地方ではテレビ東京系列局が区域外再送信による受信ができない一方で、関西広域民放4局が再送信されている。但し、(尾鷲市と北牟婁郡紀北町以外の)東紀州地方については、関西広域民放4局の他に和歌山県域局のテレビ和歌山(WTV:独立テレビ局)も区域外再送信されている。
ちなみに関西広域民放4局は、中京広域民放4局と比較して深夜アニメを多くネットするため(※特に毎日放送(MBSテレビ:TBSテレビ系列))、この2地方はTVAが受信可能な地域とはまた異なる隠れたアニメ過剰地となっている。これで将来的にTVAまで再送信されたら文句なく東海三県で一番のアニメ過剰地だろうなぁ・・・。
アニラジ聴取事情
- 愛知県と三重県には都道府県域単位の民放AMラジオ局が無い。NHKは広域圏単位のみであり、愛知県に存在する民放AM局はいずれも広域局である。
- 岐阜放送は電波が弱く指向性の関係で愛知県や三重県での受信が難しく、夜間も和歌山放送(wbs:JRN系列・NRN系列)と周波数が同一のため岐阜県外の人間は混信に悩まされていた。しかしradikoでは東海三県のラジオ局は三重エフエム放送(radio3:JFN系列・三重県域局)、岐阜エフエム放送(Radio80:JFN系列・岐阜県域局)、InterFM NAGOYA(Mega-NET系列・愛知県域局)の3局を除いて全て東海三県全域対象となっている。そのおかげで、東海三県内では岐阜県域局のぎふチャンラジオのみ放送あるいはネットされているアニラジが、愛知県や三重県で容易に聴取出来るようになった。
- 逆に、ぎふチャンの混信のせいでこの地方での和歌山放送のアニラジの安定した受信は絶望的である。
- 東海三県にも東海三県発のアニラジがあり、東海三県ローカルのアニラジもある。それらは大体、NRN系列の東海ラジオ(SF・中京広域局)が制作している。・・・別に「東海のアニラジの雄」とか言われてはいない。
- なお夜間にはこの地方は東京と大阪の間に位置することもあり、キー局・準キー局含む在京・在阪神AM局が良好に受信できる。夜間に限ってはradikoプレミアムに加入せずともアニラジに限らず東西両方のラジオ番組が楽しめる美味しい地域である。
関連項目
- 全日帯アニメ番組の一覧
- 深夜アニメ番組の一覧 - 中京版 / 関西版 / BS版
全国のアニメ視聴・アニラジ聴取事情 | ||||
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