『涼宮ハルヒの劇場』とは、谷川流による小説『涼宮ハルヒシリーズ』第13巻目である。2024年11月29日発売予定。
概説
元々はライトノベル雑誌『ザ・スニーカー』2004年8月号に掲載された、谷川流によって書かれた涼宮ハルヒシリーズの中の短編小説である。文章量は文庫換算で全44ページ。『涼宮ハルヒの憂鬱』のアニメ化後、一度ザ・スニーカーで再録された。
シリーズ内時系列は不明だが少なくとも雪山症候群以前のできごとであるのは確実(後述)。
2010年6月30日に発売された「S BLUE ザ・スニーカー100号記念アンソロジー」の82~125ページに収録
正しいタイトルは「涼宮ハルヒ劇場 ファンタジー編」となっていた。
続編に同じく『ザ・スニーカー』2006年6月号に掲載された「帰ってきた涼宮ハルヒ劇場act.2」がある。帰ってきた涼宮ハルヒ劇場はアンソロジーにも再録されず入手困難となっており、3部作予定とされ第三部は西部劇編とされたが長いこと音沙汰が無かった。それが覆され、2020年11月のシリーズ第12巻『涼宮ハルヒの直観』発売を経て4部作としてシリーズ第13巻『涼宮ハルヒの劇場』が発売される予定。
新刊発売までの概要
2022年9月18日に行われた、阪神電鉄、阪神タイガースと涼宮ハルヒの憂鬱のコラボイベントの『涼宮ハルヒの球宴』内のトークイベントで『涼宮ハルヒの憂鬱』など涼宮ハルヒシリーズのアニメプロデューサーを務める伊藤敦が、日頃から打ち合わせしていることを明かしつつ、作者・谷川流が新作を執筆中であることを明かした。
それから1年後の、2023年9月25日にニコニコ動画やYouTubeで配信された角川スニーカー文庫35周年記念番組で、新刊として『涼宮ハルヒの劇場』がタイトルが発表、そして制作中であることが発表された。いとうのいぢによる描きおろしイラストも公開された。内容は『涼宮ハルヒ劇場』と『帰ってきたハルヒ劇場』が収録されるほか、書き下ろしが収録される予定とされた。発売日は発表されていなかった。
それからほぼ1年後の2024年8月31日に2024年11月29日発売予定と発表された。表紙は長門有希と朝比奈みくる。『涼宮ハルヒの直観』の発売以来4年ぶりの新刊であり雑誌『ザ・スニーカー』発表分もありつつ書き下ろしが含まれる。連作短編集か長編の構成になるかは現時点では不明であるが既に発表されている。短編のページ数を換算すると書き下ろしの割合が多めと見込まれる。雑誌発表時は3部作で完結と言われていたが西部劇編の後に神話世界の物語があるらしい。
涼宮ハルヒの劇場の発売に合わせて、エンドレスエイトフェアと称して1巻88円として原作小説やコミック版を買える事が発表された。角川文庫版の『涼宮ハルヒの直観』が1同年1月に発売されるほか、2019年以来恒例となっている、ところざわサクラタウンでの『涼宮ハルヒの消失』上映会に合わせての発売記念イベント(POP UP STOREなど)が2024年12月にかけて行われる予定。
『涼宮ハルヒの劇場』構成
- ファンタジー編(ハルヒ劇場としてザ・スニーカーで2004年に掲載、角川スニーカー文庫アンソロジーに収録)
- ギャラクシー編(帰ってきたハルヒ劇場act.2として同じく2006年に掲載、再録もなく角川スニーカー文庫での収録もなく入手困難だった)
書き下ろし
あらすじ(ファンタジー編)
容姿端麗、成績優秀の涼宮ハルヒだけど、その言動は変人そのもの。勝手に『世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団』略してSOS団を結成、しかもハルヒが適当に集めた団員は、宇宙人、未来人、超能力者と普通じゃない奴ばかり。彼らは、世界を変えてしまう可能性を持つハルヒを観察するためにいるらしいが、そんなことは一切知らず、ハルヒの唯我独尊な日々は過ぎていく――。
ストーリー(ファンタジー編)
「なんだ、これ」
突然、いきなり、俺たちはどこかの城の王宮に駆り出され、目の前にやたら恰幅のいい王様みたいなおっさんが玉座に身を沈めている場面に遭遇していた。
結局なんだかんだで魔王を倒すことになり、俺たちは百年戦争当時のヨーロッパ大陸っぽい雰囲気のようなファンタジー系ロールプレイングゲームのいわゆる『剣と魔法』の世界を進むことになるのであった。
登場人物(ファンタジー編)
各キャラクターの詳しいことは各記事をご覧ください。
ここでは簡単に「涼宮ハルヒ劇場」内での職業・格好などを紹介する。
- 涼宮ハルヒ ( 気前のよすぎるお大尽 勇者)
- 格好は西洋中世世界ベースのファンタジーRPGに出てくる勇者的な衣装。
- キョン (戦士)
- 格好は鎧を着て長剣を腰に差している。
- 朝比奈みくる ( メイド 魔法使い)
- 格好はネジくれた古木の棒を持った 手品使い師 魔法使い。
得意な魔法は耳が大きくなる魔法。100円玉にタバコを通す魔法はまだ練習中のよう。頑張れみくる! - 長門有希 ( フードファイター 盗賊)
- 頬をパンパンに膨らませて後から後から運ばれる料理を黙々かつ淡々と音もなく咀嚼する小柄で無限の胃袋を持つフードファイター。
- 古泉一樹 (吟遊詩人)
- 格好は竪琴を構えた吟遊詩人。
備考
- 「S BLUE ザ・スニーカー100号記念アンソロジー」の最初の所にいとうのいぢさんが描いたイラストがあるので是非チェックしよう!
- 「涼宮ハルヒの暴走」に収録されている「雪山症候群」内でキョンが、この出来事を思い出しそうになっている場面があるため、このお話は雪山症候群以前と考えられる。
- 続編として「ザ・スニーカー」2006年6月号に「帰ってきた涼宮ハルヒ劇場act.2」が掲載された。
- その完結編が出るのはそこから18年7ヶ月後の2024年11月29日発売予定の涼宮ハルヒの劇場待たなければならなくなった。
関連リンク
関連項目
涼宮ハルヒシリーズ | ||
原作 | 憂鬱 | 溜息 | 退屈 | 消失 | 暴走 | 動揺 | 陰謀 | 憤慨 | 分裂 | 驚愕 | 直観 | 劇場 | |
漫画 | 涼宮ハルヒの憂鬱 | 涼宮ハルヒちゃん | ちゅるやさん | 長門有希ちゃん| 古泉一樹くん | |
アニメ | 憂鬱 | 涼宮ハルヒちゃん | ちゅるやさん | 長門有希ちゃん | |
映画 | 涼宮ハルヒの消失 | |
ラジオ | 涼宮ハルヒの憂鬱 SOS団ラジオ支部/長門有希ちゃんの消失 北高文芸部ラジオ支部 | |
ゲーム | 約束(PSP) | 戸惑(PS2) | 激動(Wii) | 直列(DS) | 並列(Wii)| 涼宮ハルヒちゃんの麻雀(PSP)| 追想(PS3/PSP) |
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登場人物 | SOS団 | 涼宮ハルヒ - キョン - 長門有希 - 朝比奈みくる - 古泉一樹 |
その他 | キョンの妹 - 朝倉涼子 - 鶴屋さん - 喜緑江美里 コンピュータ研の部長 - 谷口 - 国木田 - 佐々木 - 阪中佳実 ENOZ - 森園生 - 橘京子 - 周防九曜 - 藤原 - 渡橋泰水 |
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楽曲 | 楽曲一覧 | |
関連商品 | 書籍 | コミック | DVD | CD | ゲーム | その他 | 海外版 | |
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関連人物 | 谷川流 - いとうのいぢ - ツガノガク - ぷよ - えれっと - 石原立也 - 武本康弘 |
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