炎の剣とは、
- 北欧神話の神、スルトが持っている剣。レーヴァテインという説も。
- 旧約聖書において、世界樹のあるエデンの園を守る天使ケルビムと炎の剣。
- ヨーロッパに実在する波打つ剣「フランべルジェ(Flamberge)」。Flamの部分がフランス語の「炎」に関係した単語flammeやflamboyantなどに由来しているとのことで、炎のように揺らめく形状の刀身から名づけられた。
その他
ファンタジー作品にも多く登場し、魔法と物理を組み合わせたロマンあふれる武器になっている。
また、最初から炎をまとった剣として登場しているわけではなく、剣に炎の魔法を後付する能力なども存在している。
- BASTARD!! 暗黒の破壊神
主人公ダーク・シュナイダーが持っている。イフリートが宿る。 - 機動戦士ガンダムシリーズ
炎の剣ではないが、武器に高熱を帯びさせる技術が存在する。主にジオン軍のモビルスーツが装備する近接格闘武器としてヒートソード・ヒートサーベルなどが登場。刀身を加熱して敵の装甲を融解させる。 - SDガンダム外伝(騎士ガンダムシリーズ)
ジークジオン編に登場する三種の神器(炎の剣・霞の鎧・力の盾)の一つ。スペリオルドラゴンの体の一部。 - 聖☆おにいさん
登場するキャラクター、ウリエルが持っている剣。イエスを傷つけた者を攻撃する。 - ドラゴンクエストシリーズ
Ⅰ、、、Ⅸで登場。Ⅰでは攻撃力28と二番目に強いが9800Gという法外な値をする。道具として使うとギラの効果だが使われない。Ⅸではメラミ。また、Ⅵ以降では特技として「火炎斬り」が登場する。 - ドラゴンクエスト ダイの大冒険
剣に炎をまとわせる技として、「火炎大地斬」が登場する。 - ロマンシング サ・ガ2
攻撃力30、固有技にプロミネンス斬。地上戦艦内で手に入る一品もの。 - サガフロンティア2
「炎の剣」は攻撃力30、炎のクヴェル。
だがこの名前は仮のものであり、真の名と共にストーリー上も重要な意味がある武器である。 - ファイナルファンタジーシリーズ
Ⅴ以降のフレイムタンが有名。炎属性を吸収する敵を殴ってはいけない。
シリーズによってはフレームソード、フレイムソード、サラマンドソードなど違う名前で炎の剣が出ている。
また、Ⅴ以降ではアビリティ「魔法剣」で通常の剣に炎をまとわせることができる。 - ウィザードリィシリーズ
#3にFlametongue(フレイムタン)という名前のブロードソードが登場。ブロードソードを「だんびら」と訳しているファミコン版では「炎の段平(ほのおのだんびら)」という変な名前になっている。ショボい炎魔法が出せるほか、剣としても中途半端な威力がある。続編にも#5のファイアーソードなど名前も性能も似たような武器が出てくる。
Flametongueという名称の元ネタはD&D系にあるとのこと。 - ファイアーエムブレムシリーズ
『聖戦の系譜』『トラキア776』にて「ほのおの剣」が登場。間接攻撃で炎の魔法を発動。トラキアでは魔力上昇の装備効果を持つ。
『封印の剣』『烈火の剣』では、封印の剣が必殺時・遠隔攻撃時に炎を出す魔剣であり、また烈火の剣と呼ばれる神将器「デュランダル」が登場する。 - 東方Project
東方紅魔郷の登場人物フランドール・スカーレットはスペルカード『禁忌「レーヴァテイン」』で巨大な炎の剣を振り回す。 - 魔法少女リリカルなのは
登場人物の一人シグナムの使う武器(デバイス)は炎の魔剣「レヴァンテイン」 - 超電子バイオマン
郷史朗の変身するレッドワンが「ファイヤーソード」を使う。バイオソードに炎を纏わせて斬る技であり、実際にバイオソードに火をつけて撮影されたカットも存在する。 - 幽☆遊☆白書
飛影の技に、魔界の黒炎をまとう「邪王炎殺剣」がある。ただし本人は気に入っていない。
その他に炎の剣に関連するものが使用されているものがあれば、追記お願いします。
余談
作ろうと思えば簡単である、刃物に油を塗って火をつければよい。
しかしこれが武器として強力なのかは疑問である。
切り傷と火傷はダメージとして確かなものである事は否定できない。しかし両方同時にする事で、本当に威力が上がるのか? 剣を燃やすことに意義があるのか?
熱は70℃あれば一秒で皮膚を破壊できる、マッチの炎ですら1000℃を超えるので火傷を負わす事は簡単であろう。だが一瞬だけならば空気の層や皮膚の汗などが体を守り、極端に熱することができない。相手を斬る事を念頭に置いた斬撃ならばすばやく切ることが大事であり、熱する暇などないため刀剣類には意味がない。ならばメイスや斧のような相手をぶんなぐるような得物ならばいいのかと言えば、それも違う気がする。
長い炎の棒は確かに有効な武器である。押し付ければ熱傷を負わせ、相手の衣服を燃やし、炎自体が相手に恐怖を抱かせ目くらましなどにもなる。暗い場所では松明にもなる。
だがそれなら燃える棒で良いはずである。剣は重くすばやく振り回すのには適さない。燃える物が剣である必要性がない。
主に剣として扱い、炎はオマケだと考えればいいかもしれない。相手を斬り叩き、ときに炎の塊として扱えばそれは様々な場面で生かせるかもしれない。
だがこれを実際にやろうと考える人には注意しておく。その炎の一番近くにいるのは常に自分自身であり、いつ自分に火傷を負わせるかわからないという事。まさに諸刃の剣なのである。
関連項目
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