IZUMO2、およびそのファンディスクに当たるIZUMO2 学園狂想曲(以下、狂想曲)とは、Studio e.go! 制作のアダルトゲームである。前者は「IZUMO-猛き剣の閃記-」のタイトルでTVアニメ化、「IZUMO2 猛き剣の閃記」のタイトルでPS2移植がされた(当然アダルト要素は抜き)。後者も「IZUMO2学園狂想曲ダブルタクト」の名でPS2へ移植された。
IZUMO2は狂想曲、IZUMO3の各特別版にも収録されている。
IZUMO2の概要
舞台は前作IZUMOの一世代後で、アマテラスエンドの続編、すなわち塔馬ヒカルがアシハラノクニには戻らずネノクニに留まった後の世界。
八岐猛と大斗剛はこのところ巫女に呼ばれる夢を見ていた。剣道の全国大会が迫り、出場者選びで猛と剛の間に一悶着起こり、さらに剛が琴乃へ八つ当たりしたため気まずくなってしまう。そんな中、突如大地震が起き、猛たちが気がつくと学園は半ば廃墟となっていた。猛達は一度は合流するものの剛と琴乃は不思議な力で連れ去られてしまう。翌日の朝、学園の入口に武装した人達が現れ、その指導者のカグツチという男がここがネノクニで猛達は生きたままネノクニにやって来たことを教える。途中で北河麻衣とも合流、カグツチらの拠点の村へ行くが、その夜に悪霊勢力の奇襲を受けてしまい、カグツチの娘・サクヤと共に脱出する。
登場人物
八岐猛 武器:刀 属性:火[小池竹蔵/荻原秀樹]
主人公。孤児であったが六介に引き取られた。出雲学園の剣道部員でかなりの腕だが今まで剛からは一本を取ったことが無い。物語開始時点で少なくとも白鳥姉妹と芹から好意を寄せられている、さすがエロゲ主人公。
大斗剛 [ビスケット子爵/結城比呂]
猛とは孤児院時代からの友人で、富豪・大斗家に引き取られた。出雲学園の剣道部員で、全国大会には確実に選ばれる思われていたが…。ヒミコ達に迎え入れられてからは剣術についてミナカタと意気投合し、猛を上回る剣の腕を手に入れようとする。最終的にネノクニに留まる…はずだったが、狂想曲ではヒミコと共にニニギを追ってアシハラノクニに戻ってくる。
サクヤ 武器:扇 属性:水 [みる/壱智村小真]
カグツチとアマテラスの娘。両親に代わって猛達と行動を共にすることになる。自分で仕掛けた罠に自分が引っかかるなど少々ドジッ娘。狂想曲ではニニギから逃れるためにアシハラノクニにやってきて、なぜか出雲学園へ猛の一つ下・明日香の学年で通うことになる。
逢須芹 武器:拳 属性:土 [みすみ/石松千恵美]
猛の幼馴染み。母は前作ヒロインの塔馬美由紀、戸籍上は六介の曾孫。両親と共にアメリカで暮らしていたが突如出雲学園へ転入してくる。母からは格闘能力と音痴を引き継いだが、料理の腕はIZUMOシリーズ恒例の料理の天災担当。
白鳥琴乃 武器:楽器 属性:装備により変わる [海原エレナ/氷青]
母は前作ヒロインの橘綾香。塔馬家の食生活を見かねて毎日塔馬邸へ朝食・夕食を作りに来る。ネノクニに飛ばされてからは剛と共にヒミコに迎え入れられ、ヒミコ方として戦へ好んで向かうようになった剛を怖がるようになる。幼い頃は病弱だった。
白鳥明日香 武器:弓 属性:木 [木葉楓/力丸乃りこ]
琴乃の妹。弓道部所属。姉と共に毎朝塔馬邸を訪れ、猛がなかなか起きないと体当たりを仕掛けて起こすのが日課。高所恐怖症。
北河麻衣 武器:槍や薙刀 属性:金 [細田なな/山川琴美]
猛らと同じクラスの学生会長。北河神社の巫女でもある。元々冷静沈着であったが、ネノクニに飛ばされるという異常事態でもかなり冷静に振る舞う。
ヤタロー [咲ゆたか/坂田有希]
麻衣が飼っているカラス。元ネタは日本神話の八咫烏。
カグツチ [折葉大作/岸尾大輔]
前作・IZUMOの塔馬ヒカルその人。ネノクニでヒミコら悪霊と戦う人間側の指導者。なお本来の日本神話ではイザナミはカグツチを生んだため死亡しており、この名は前作の結末を踏まえた名であろう。
アマテラス 「飯田空/雨宮侑布」
前作から再登場。カグツチの妻で人間側の指導者。文武両道の良妻賢母となっている。しかしかつてカグツチとツクヨミの間に子供(ニニギ)が出来たと知るとブチ切れて天岩戸に引き籠もったことがある。
ヒミコ [柚木かなめ/河原木志穂]
悪霊を率いる巫女で、ラスボスだが呪法を封じてしまえば一方的にボコれる。猛・剛の夢枕に立ち、猛・剛たちをネノクニに呼び込んだ。狂想曲では剛と一緒にニニギを追ってアシハラノクニにやって来て、なぜか学園へ通うことに。
四聖獣 / 青龍 [羽音摩美/庄子裕衣]、玄武 [森野花梨/井ノ上奈々]、白虎 [海原エレナ/斎藤桃子]、朱雀 [桃月らみあ/宮崎羽衣]
前作と同一人物。かつて秦の始皇帝の命で徐福に従い大陸から渡った巫女と明かされる。またアシハラノクニにちょくちょく来ている(特に玄武)。
ミナカタ [受閃/赤石広樹]
ヒミコ配下の剣士。剛の「剣道」に興味を持つ。
オオナムジ [しがけんじ/花田光]
ミナカタの父でヒミコの参謀。基本的に冷徹であるが、ミナカタと剛の仲を気にしたり、孤児の面倒を見るなどの側面もある。
塔馬六介 [山原水鶏/緒方賢一]
塔馬家の主人。今では出雲学園理事長は退いているが剣道部の名誉顧問。孫娘・美由紀が嫁に行ってから琴乃が食事を作るようになるまで塔馬家の食生活は悲惨だったらしい。
鈴木 [しがけんじ/市来光弘] 猛らのクラスの情報通でお調子者。ネノクニのことなどは全く知らない一般人だが、特に狂想曲で出番が多い。
八房 [風音/(アニメ不登場)]
ラスボスよりも強いおまけボス。学園で条件を満たすと出現。
ゲームの流れ
前作と同じ冒険→学園→ラスボス戦の流れである。前半は四聖獣を解放するための冒険、中盤に一度アシハラノクニに戻るが再びネノクニで冒険、終盤に学園を占拠している悪霊を追い出しながらイベントをこなし(各ヒロインへのフラグはここで立つ)、最後にヒミコを討ちに向かう。
RPGとしての特色
- 敵を倒すと様々な勾玉が手に入ることがある。ボスの場合は特殊な勾玉が手に入ることもある。装備品に勾玉をはめ込むことで付加効果が得られたり呪法を使えるようになったりする。
- 属性が水→木→火→土→金→水(以下ループ)の順で行動すると効果が上がる。
- ランダムエンカウント。勾玉「八房」を装備しているとザコ敵に遭遇しない。
- 前作と違い、攻撃対象が既に倒された場合は自動的に別の敵を攻撃する。
アダルトゲームとしての特色(前作とほぼ同じ)
狂想曲の概要
元々ネノクニ住人のサクヤとネノクニに留まることを望んだ剛を除く猛達はアシハラノクニに戻り、元の生活を送っていた。
ところが文化祭の出し物について学園で話し合ってる最中に、ネノクニにいるはずのサクヤが降ってくる。すぐにニニギという男が現れ、続いて剛とヒミコまで追って現れたため、サクヤは婚約者は猛だと言ってその場を切り抜けようとする。またニニギの持ってきた剣のせいでネノクニの悪霊がアシハラノクニにも現れるようになってしまう。
狂想曲からの新キャラ
ニニギ [木島宇太]
カグツチとツクヨミの「合体事故」で生まれた息子で、サクヤの兄かつ自称婚約者。サクヤを追ってアシハラノクニにやってきて学園で騒動を起こした後に六介に捕まって塔馬家の居候になり、これまた猛達のクラスに通うことに。性格はアレだが剣の腕はかなりのもの。
倉島汀 [水野江麻]
倉島財閥・倉島渚(前作ヒロインの一人)の娘で、剛の許嫁かつトラウマ・天敵。剛&ヒミコとガチで戦えるほど強い。
冬木凪 [野神奈々]
産休代理で出雲学園に新たに勤めることになった音楽教師。ドジッ娘。
特色
関連動画
関連商品
関連項目
- 0
- 0pt
https://dic.nicovideo.jp/t/a/izumo2