Terraria(テラリア)とは、独立系開発会社 Re-Logic が開発したサンドボックス型の2Dアクションゲームである。
Steamにて980円で購入可能。またPC版から Xbox360・PS3・PS4・PS Vita・3DS・Android・iOS にも移植された。
概要
探索と建築、そして戦闘を楽しむサンドボックス型の2Dアクションゲームである。
地形は全て破壊可能なブロックで構成されている。破壊したブロックはアイテムとして入手でき、自由に設置する事が出来る。
また、アイテムを組み合わせることによって様々なアイテムを作り出すクラフト要素がある。
地中の至る所に洞窟が存在し、地下深くまで探索することが出来る。地下では貴重なアイテムや鉱石を手に入れることができ、それを使って様々なものがクラフトできる。しかし洞窟内は基本的に暗く、あちこちに松明を灯していかなければ安全な探索は望めないだろう。
地下では様々な敵も襲ってくるため、装備を整えていこう。
道具や剣・鎧だけでなく、銃や魔法、移動が便利になるグラップリングフック、ジェットパックなど、様々な装備が用意されている。
装備品にはランダムなエンチャント効果が付く場合もあり、中盤に登場するNPCに依頼して効果を書き換える「リフォージ」が可能となる。
また、地上でも夜になるとゾンビや空飛ぶ目玉など、様々なモンスターが襲ってくる。ブロックで囲って壁を貼ることで家を作り、安全を確保することが重要。
更に家具を揃えていくと、商人や看護師などのNPCを住み着かせることができる。
戦闘の目玉として、巨大かつ強力なボスモンスターが出現する。これを倒す事で新たな要素が解放されてゆくため、よりレアな武器やアイテムを手に入れることが主な目的となる。
中盤以降ではボス「Wall of Flesh」を撃破する事により、ハードモードが解禁。より強力なモンスターが出現し、マップ環境にも変化が生じる。
1.1~1.3にかけて大規模なアップデートが行われ、様々な要素が追加されていった。
そして2020年5月16日、PC版が「Journey's End」と銘打って1.4にアップデート。これが最後の大型アップデートになる旨が宣言されている。
新たなモード「ジャーニーモード」においてはアイテムを調査して複製(デュプリケート)し、任意に所持出来る。いわゆる無敵モードや戦闘難易度・スポーンレートの変更、天候・時間の操作および固定など、選択的にクリエイティブモードとして運用する事が可能。ただしジャーニーモードで作ったキャラクターは同モードのワールドにしか入れず、逆もまた同じである。
また従来の難易度「ノーマル」「エキスパート」を超えた最高難易度「マスター」が登場し、限定アイテムが追加されている。
備考
2011年1月から開発が開始され、2011年5月16日 (日本時間17日) に発売。
プログラマーは Andrew "Redigit" Spinks氏。Microsoft XNAを使って製作されている。
元々の構想の上に、Minecraftから大きなインスピレーションを得て作られたようだ。
「2D版Minecraft」と言われることも多い本作だが、2Dアクションゲームとしての独自の要素も強く、単純な「Minecraftのコピー作品」に収まっていないのは各所の評価を見てもわかることだろう。
生活要素やクリエイト要素が強いMinecraftに対して、Terrariaは戦闘要素やトレジャーハント要素が強いのが特徴。
当然アクション要素も多いが、戦う環境、通称KBF(決戦のバトルフィールド)を整えて挑む事も可能で、これによってある程度難易度を下げる事が出来る。ガチ勢になるとKBFを極め、ボスを棒立ちで倒す・可能な限り早く倒すといった芸当も。
能力強化のポーションやスープ、取引可能なNPCの存在など、TerrariaとMinecraftが互いに影響しあって実装されたと予想できる要素も少なくない。
Minecraftの開発者であるNotch氏がtwitter上で紹介したことから広まり、当時無名だった開発会社の作品ながら広く知られるようになった。
価格の手頃さもあってか当時Steamでは連日トップセールスとなる人気作であり、2020年11月までSteamのシングルプレイゲームの同時接続プレイヤー数記録を保持していた[1]。そして発売から10年が経った2021年末、長年に渡るアップデートやゲームの面白さが評価され、ついにSteamアワードの愛の為せる業賞を受賞した。
ちょこちょこ小ネタが存在し、某ゲームや某漫画や某映画を彷彿とさせるアイテムもしばしば見られる。ニヤリと出来たら貴方も立派なテラリアン。
コンシューマ版への展開
海外コンシューマ版は505Gamesから発売、日本ではスパイク・チュンソフトがローカライズ販売している。
ハード | 販売元 | 価格 | 発売日 | バージョン |
Windows | Steam (英語版のみ) | 980円 | 2011年5月17日 | 1.4 |
Mac, Linux, SteamOS | Steam (英語版のみ) | 980円 | 2015年8月10日 | 1.3.5.3 |
PS3 パッケージ版/DL版 | スパイク・チュンソフト | 3,980円 (3,143円) |
2013年5月23日 | 1.27 |
PS4 パッケージ版/DL版 | スパイク・チュンソフト | 3,241円/2,315円 | 2015年2月19日 | 1.28 |
PS Vita | スパイク・チュンソフト | 2,838円/1,905円 | 2014年2月6日 | 1.27 |
3DS パッケージ版/DL版 | スパイク・チュンソフト | 3,800円/2,778円 | 2016年4月21日 | 1.0.1 |
WiiU | スパイク・チュンソフト | 3,800円 | 2016年9月15日 | 1.0.0 |
Android | スパイク・チュンソフト | 540円 | 2014年5月7日 | 1.2.11359 |
iOS | スパイク・チュンソフト | 600円 | 2014年5月27日 | 1.2.11227 |
Xbox360 (XBLA) | 505Games (英語版のみ) | 1,200 MSP | 2013年3月27日 | 1.2.4 |
Nintendo Switch | スパイク・チュンソフト | 4,180円 | 2019年12月19日 | 1.3 |
日本語版は単なる移植・日本語化ではなく、チュートリアルモードの搭載や、新たなモンスター・装備品の登場など、独自の要素が追加されている。トロやモノクマがゲスト出演するなどのコラボも。
PS3版・PSN版についてはniconicoでプレイ動画の投稿、生放送での配信が行える。投稿・配信にあたりガイドラインが定められているので、リンク先を確認のこと。
また、PC版からやや遅れてはいるが、バージョンアップも行われており、2014年6月2日にはPS3版とVita版においてバージョン1.2が実装された。
なお、PC版では有志による日本語化MODが製作されている。気になる方は自分で調べてみてください。
PS3版・PSN版『テラリア』利用宣言 - ニコニ・コモンズ
マルチプレイについての注意点
Terrariaではオンラインでマルチプレイが楽しめるが、マルチプレイならではの問題が発生する可能性もある。個人で先に進めたプレイヤーがマルチプレイに参加することによって本来その段階で入手できないアイテムを持ち込むことができたり、条件の必要なイベントが先に発生してしまう可能性があるというもの。
悪意を持った荒らし行為でなくとも、持ち込んだ強い装備で他の人をサポートしたり、使わなくなったアイテムを譲ったりという善意の行為が他のプレイヤーの探索や発見の楽しみを奪ってしまっている可能性が高いということをよく覚えておこう。
これらの問題を回避するためには、PC版ならばMODによるサーバー設定の変更が、コンシューマ版では公開・招待の設定変更が有効な対策となる。詳しい説明は各種wikiや解説サイトに譲るが、『知らない人からのマルチプレイの誘いに安易に応じないこと』がゲームを楽しむ上で(トラブルを回避するという意味でも)非常に重要なことと覚えておこう。
関連動画
プレイ動画
PS3, PS Vita版
PC版 v1.4 Update以降
PC版 v1.3 Update以降
PC版 v1.2 Update以降
PC版 v1.1 以前
関連商品
関連リンク
関連項目
- テラリアン - 本ゲームのプレイヤーに対する俗称
- Starbound - 元スタッフが立ち上げたスタジオ「Chucklefish」による、SF風世界観のサンドボックス型2Dアクションゲーム
- Stardew Valley - 同じく「Chucklefish」から発売された2D見下ろし型の牧場経営ゲーム
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One Drop YoYos - タイアップしているヨーヨーメーカー。ゲーム中に同社のヨーヨーが登場する
- ワンドロップ・テラリアン - 同社のコラボレーションモデル。ゲーム中に登場するが現実でも販売されている
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このゲームはSteamアワード2021に選ばれました。 受賞:「愛の為せる業」 |
脚注
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- ページ番号: 4635991
- リビジョン番号: 2987553
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