エリキング(Eri King)とは、2022年生まれの日本の競走馬である。鹿毛の牡馬。
馬主は藤田晋(ウマ娘の開発元であるサイゲームズの親会社、サイバーエージェントの社長である)
主な勝ち鞍
2024年:京都2歳ステークス(GⅢ)
2025年:神戸新聞杯(GⅡ)
馬名の由来は藤田晋が社長を務めるサッカーJ1のFC町田ゼルビアに所属するエリキ選手[1]+王から。
父キズナ、母*ヤングスター、母父High Chaparralという血統。
父キズナは2013年に武豊とのコンビで日本ダービーを勝利し、その後は種牡馬としてウオッカ以来となる安田記念連覇及びヴィクトリアマイル→安田記念のローテを連勝したソングライン、皐月賞を勝利しダービー2着にもなったジャスティンミラノを輩出するなど活躍している。
母ヤングスターは現役時代に豪州BRCクイーンズランドオークスを制覇した名牝。繁殖牝馬としてノーザンファームに輸入され、エリキングが初仔である。
母父ハイシャパラルは現役時代に英愛ダービー及びBCターフを連覇した名馬。
また牝系を辿るとこれまた英愛オークス含めG1を5勝、92年にはその年から国際GⅠとして認められたジャパンカップにも参戦し、1番人気に推されたUser Friendlyがいる(レースではトウカイテイオーの6着に敗れた)。
2023年のセレクトセールでは上場番号1番で出され、藤田晋オーナーに2億1千万円で落札されると、2023年に三冠牝馬リバティアイランドを輩出した中内田厩舎に所属することになった。
育成は順調に進み、3月に入厩すると6月末の宝塚記念デーに照準を合わせ、川田騎手とのコンビで出走することになった。宝塚記念デー、中内田調教師、川田騎手のコンビはかつて2017年朝日杯FSを制覇したダノンプレミアムを彷彿とさせた。
新馬戦では追いきりを馬なりの併せで古馬に先着、坂路でも抜群のタイムを叩き出すなどデキの良さから単勝1.7倍の一番人気に推された。レースでは連日の雨とロングラン開催により極悪馬場となった京都で後方からまくり追い込んできた2番人気のサラコスティらを上り最速の34.3でまとめて一蹴した。
次走に選んだ野路菊ステークス(OP)はかつて二冠馬メイショウサムソンやダービー馬ワグネリアンを輩出した出世レースである。エリキングの調教内容はかなり緩く不安視する声もあったが新馬戦で2着に破ったサラコスティがその後の未勝利戦を逃げて9馬身差で完勝したことを受けて1.4倍の1番人気に推されることに。
しかし内容はといえば+14kgで出てきたのが良くなかったのか少頭数のスローペースの中で出遅れ、かかり、それでも3コーナーからまくって後方から突っ込んで来たジョバンニを抑え勝利。素質の高さを見せつつもレース後に川田騎手から「軽い反抗期を迎えている」と言われるなど多くの課題が見えたレースであった。
その後、次走は11月の京都2歳ステークス(GⅢ)。新馬戦で退けたサラコスティや、連戦となるジョバンニらを相手に中内田調教師はここは通過点であると言い切るなどの余裕を見せつつ調教では川田騎手を乗せ猛時計を連発。レースでは単勝1.9倍の1番人気に。
レースでは大外枠からスタートを決めるとスムーズに5番手の好位に陣取る。武豊のウォータークラークが淡々とスローペースを刻む中、前走逃げたのが災いしたか派手にかかるサラコスティを尻目に3コーナーから仕掛けていく…と思ったら、全く前に進まない。手応えも最悪なままでそのまま直線に入ってきてしまい自滅していくサラコスティに進路を阻まれる。沈むか…と思った矢先、直線を向いて猛然と加速するエリキング。逃げ粘るウォータークラークを並ぶ間もなくかわし、外から突っ込んで来たジョバンニも難なく抑えきって完勝した。
レース後に川田騎手は「どうしても勝たないといけないとこだったので、ちょっときょうは無理して動かしていきました。なので、こうやってきょう動かしたことも先に繋がってくると思いますし、いい経験になったと思います。」とコメントした。
3戦3勝、重賞も勝って充分な賞金も確保したことで、2歳GⅠには向かわず休養へ。クラシック有力候補の1頭と見なされることとなったエリキングだったが……12月12日、右第1指骨の剥離骨折が判明。全治3ヶ月で、クラシックへ向けて暗雲が漂うことになった。
明けて3歳、どうにか怪我は治ったものの、結局京都2歳Sから5ヶ月の休み明け、ぶっつけ本番で皐月賞(GⅠ)に臨むことになったエリキング。クロワデュノール一強ムードの中、クロワと未対戦ということもあってか、休み明けながら18.7倍の5番人気に支持された。しかしレースは内の1枠2番から中団のインに構えたものの、ファウストラーゼンの捲りに端を発する過酷なロングスパート戦の中、内ラチ沿いで伸びず11着敗退。
川田騎手は「ダービーで改めてですね」と切り替えて、そのまま東京優駿(GⅠ)へ。8番人気と順は落としたがオッズは17.0倍と皐月賞より下がった。今回も内目の2枠3番を引いたエリキングと川田将雅はスタートでやや出負けして後方から。そのままじっくり後方で進めると、直線では外に出しながら上がり最速33秒4の脚で追い込んだものの、見せ場を作るまでには至らず5着。改めて素質は見せたものの春のクラシックは悔しい結果に終わった。
夏休みを挟み、秋は神戸新聞杯(GⅡ)から始動。今度は大外8枠10番を引いてしまったが、ダービー3着のショウヘイと人気を分け合い、2.7倍の2番人気に支持された。課題のスタートは五分に決めて中団後方に構えると、スローの瞬発力勝負となる中で3番手から上がり32秒9で押し切りを図ったショウヘイを、大外から驚異の上がり最速32秒3の脚で豪快に差し切ってクビ差勝利。この上がり、2400m以上のレースでは歴代最速タイ[2]である。中内田師いわく「まだ仕上がり途上」という中でのこの勝ちっぷりで、菊花賞へ向けて視界良好といったところか。
| キズナ 2012 青鹿毛 |
ディープインパクト 2002 鹿毛 |
*サンデーサイレンス | Halo |
| Wishing Well | |||
| *ウインドインハーヘア | Alzao | ||
| Burghclere | |||
| *キャットクイル 1990 鹿毛 |
Storm Cat | Storm Bird | |
| Terlingua | |||
| Pacific Princess | Damascus | ||
| Fiji | |||
| *ヤングスター FNo.1-s | *High Chaparral 1999 鹿毛 |
Sadler's Wells | Northern Dancer |
| Fairy Bridge | |||
| Kasora | Darshaan | ||
| Kozana | |||
| Starspanglet 2003 鹿毛 |
*デインヒル | Danzig | |
| Razyana | |||
| User Friendly | Slip Anchor | ||
| Rostova |
クロス:Northern Dancer 5×4×5(12.50%)、Shirley Heights 5×5(6.25%)
掲示板
64 ななしのよっしん
2025/10/26(日) 21:11:17 ID: DRHU5QJPfg
しゃーないルメールが強すぎた けど多分どちらも中距離で再戦あるだろうしこれからに期待だね
65 ななしのよっしん
2025/10/27(月) 04:22:34 ID: T+gVRFArY5
悪い競馬ではなかったと思う。ただ展開に左右されがちかなぁ。流れが向けばワンチャンあるとは思う
66 ななしのよっしん
2025/10/27(月) 08:38:58 ID: VeYQC6+wR0
確実に上がりは使ってくれるから
後方有利の展開になるかどうかもカギになる
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/05(金) 19:00
最終更新:2025/12/05(金) 19:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。