哺乳綱ネコ目イヌ科。主に橙色の毛をしていることが特徴。食性は肉食に近い雑食。
昔からペットとして飼う人もそれなりに存在するが、他のイヌ科の生物と比べ群れて行動する習慣がないのでなつきにくい。ロシアではキツネをもっと人間になつくようにする研究もすすめられている。
日本のキツネは寄生虫であるエキノコックスの宿主としても有名であるが、駆虫薬によって容易に治療・予防ができるため、施設や室内飼いであれば必ずしも感染している訳ではない。むしろエキノコックスはイヌやネコなどでも野ネズミを捕食すれば感染する事があるため、野生動物に限らず放し飼いのペットにも注意が必要である。
キツネは洋の東西問わず人を化かす頭が良い動物というイメージがある。日本でも古くから生息し、日本人の文化と関わってきた生き物である。
米を食い荒らすネズミを捕まえるため、「稲を運んでくる」神としてありがたのでキツネを祀る神社は「稲荷神社」という。
童話・民話にもよく登場する。人を化かしたり神格化(稲荷)されたりする。欧米ではイソップのせいか狡賢い動物の代名詞とされるようだ。
また、目が細い人間をキツネにたとえて「キツネ目」と呼んだりもする。鳴き声は「コーン」「コンコン」などと例えられているが犬みたいに「きゅーん」と鳴く事もある。近年では「こゃーん」という鳴き声も広まっている
キツネを由来としたことわざなども多く存在する(例:キツネの嫁入り、キツネにつままれたよう)
日本の昔話などでは、よくタヌキと同様いろいろな姿に変身・化けたりする事ができる存在として登場する。しばしばタヌキのライバルとして扱われることもある。
日本古来から、油揚げが大好物という設定を何故か付けられている。油揚げを乗せたうどんを「キツネうどん」と呼ぶのはこれに由来する。
ちなみに「油揚げが好き」という設定の由来は、かつて、害獣を狩る事やその尾を稲穂に見立てて豊穣の神獣として祭ろうと考え、農作物を巣穴の前に置いて何を好むかを確かめた際に、誰かが冗談で置いた稲荷寿司だけ食べた跡があった事からなど諸説あるが明確ではない。また昔話では「ねずみのてんぷら」が大好物になっているものもある。 そこから仏教の教えの中で殺生と生臭は禁止だから「油揚げ」に代用されていったとする説も有名。
登場作品のタイトル順に並んでいる。
狐耳の記事も参照。
掲示板
140 ななしのよっしん
2025/07/06(日) 06:05:26 ID: 2ULA5EmOko
雑談を二つほど
・狐が女性、それも美女に化けるイメージが強いのは、陰のものである狐が長命を得るには、陽のものである男の精を得る必要があるから、という中国の伝承のため。
要は東洋版サキュバス(しかも番った相手を干からびさせるタイプ)
・ロシアで人になれやすい個体同士をかけ合わせる、いわば家畜化の実験が行われた結果、比較的早く行動や習性が変化した。
ただ研究者にとって予想外だったのは、交配が進むにつれて毛の色や顔つきなどがどんどん犬に近づいてきたこと。人に慣れる性質に付随した身体的特徴が優位に出てくる+姿形による性選択が働かない、という状況が狐を犬っぽい姿に変えたよう
ちなみに人に慣れにくい個体同士をかけ合わせる実験も行われたが、そちらでは姿形は変化しなかった
141 ななしのよっしん
2025/10/16(木) 01:08:26 ID: 2ULA5EmOko
>>140に追記
「狐は陰のものなので男の精を求めて美女に化ける」と書いたが、中国では狐という生き物自体が陰とされるので、女狐だけでなく牡の狐も女性に化けて人間の男と交わろうとする
142 ななしのよっしん
2025/11/24(月) 13:15:58 ID: kxzydn90PR
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最終更新:2025/12/24(水) 06:00
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