ギル・ベイダーとは、『ZOIDS』シリーズに登場するワイバーン型超巨大戦闘飛行ゾイドである。
後に発売されたZRCシリーズでは「・」は省略され、「ギルベイダー」と記載されている。
ギル・ベイダー GIL VADER |
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基本情報 | |
型式 | DBOZ-017 GRZ-002 |
所属 | ガイロス帝国 |
モチーフ | ワイバーン型 |
スペック | |
全長 | 43.2 m |
全高 | 16.6m |
全幅 | 36.7m |
重量 | 333t |
陸上最高速度 | 80km/h |
飛行最高速度 | MACH 4 |
武装 | |
ゾイドテンプレート |
ガイロス帝国軍が産み出したワイバーン型超巨大飛行戦闘ゾイド。
分類こそ前脚が翼となったワイバーン型とされるが、その姿はEHI-7レドラーと同じく純粋なドラゴン型であり、EPZ-6デスザウラーが“ゼネバス帝国最強のゾイド”ならば本機は“ガイロス帝国最強のゾイド”といっても過言ではなく、飛竜を紋章に掲げる同帝国にとって象徴的な存在となっている。
今まで作られ続けた改造デスザウラーによって培われたデータから開発された機体で、あのRPZ-1サラマンダーを超える巨体にそれ以上の武装を搭載しており、さらに他の飛行ゾイドと違って巨大で強靭な四肢を有しているため地上での格闘戦も可能となっている。
何よりガイロス軍が開発した新型飛行システムによってその飛行能力は驚異的な次元に達しており、その最高速度はマッハ4と今まで登場してきた全飛行ゾイド(現在でも無改造機としてこれだけのスピードを出せるものと言えば本機とRMZ-2グライドラーのみである)の中でもトップクラスのもので、さらに無補給での大陸間移動だけでなく、単独での大気圏離脱も可能という桁外れの推進力を叩き出す。
武装においても頭部には敵ゾイドを内部から溶かす波動を発するツインメーザー、胴体には10連発ものニードルガンと4連装プラズマ粒子砲、両翼にはDPZ-9デッド・ボーダーにも装備されていたG-カノンを2門づつ合計4門装備しているなど、その武装数と攻撃力は従来の飛行ゾイドを遥かに超えている。
そしてこのギル・ベイダーの全武器の中でも最強と言われるのが、両翼にそれぞれ1基ずつ、背部モジュールに2基の合計4基搭載されたビームスマッシャーとよばれる武器である。これは丸鋸状の機関に荷電粒子を充填し、そのエネルギーをビームカッターとして飛ばすというもので、デスザウラーの荷電粒子砲に比べれば範囲こそ限定的ながらその破壊力自体はそれを上回り、荷電粒子に強いはずのRBOZ-8マッドサンダーの反荷電粒子シールドも貫通して斬り裂いてしまうほどとされ、なおかつこのビームスマッシャーを防げる手段は通常の技術では存在しない。
そのサイズに比例して有するパワーも強力で、マッドサンダーを捕らえてそのまま上昇できるほどの馬力を誇っており、格闘能力も極めて高く、四肢のチタンクローや尻尾の後部切断翼によりレドラーと同じく空中での接近戦だけでなく地上における白兵戦でも十分な戦闘能力を発揮する。さらに全身を覆う装甲も飛行ゾイドでありながらデスザウラーやマッドサンダーと同等かそれ以上の強度を持つため共和国軍の攻撃を一切通す事はなかった。
ZRCによるとこのギル・ベイダーの開発に当たったのは元ゼネバス帝国の科学者とされている。
暗黒大陸戦争中期より登場するとマッドサンダーやサラマンダーを尽く駆逐し、たちまち両国の軍事バランスが崩れ去るほどの力を見せつける。このギル・ベイダーの出現によって共和国軍はデスザウラーの時以上に追い詰められる事になり、その猛威は戦線だけでなく共和国本土にまで及んだ。
どうにかRPZ-18オルディオスの活躍と共和国の情報操作により中央大陸攻撃からは引いたものの、暗黒大陸での戦いではDPZ-21アイス・ブレーザーやDPZ-23ガン・ギャラドらと共に最後まで共和国軍を苦しめ続けた。
RPZ-24キングゴジュラスの参戦により、遂にギル・ベイダーの無敵時代は終焉を迎えるが、空戦ゾイドというカテゴリーにおいてこのギル・ベイダーに勝るとされる飛行ゾイドは戦争から100年以上たったZAC2200年代以降も登場しておらず、今だ惑星Ziの歴史上における“最大最強の空戦ゾイド”の座に君臨し続けている。
ZAC2053年ロールアウト。隕石に扮して共和国軍前線基地に直接攻撃を仕掛けるという鮮烈なデビューを果たし、その基地を壊滅させる。
その後ギル・ベイダーは少数ながら量産され、ヘリック共和国の本土である中央大陸の共和国首都を空爆を敢行、空陸問わず共和国本土防衛隊を尽く撃破し、首都爆撃においては一般市民と共和国軍兵士合わせて8万人以上の人命を奪い去るというデスザウラー以上の悪夢をもたらした。
共和国軍は特殊部隊を編成して飛び立つ前にギル・ベイダーを破壊しようと工作を仕掛けたもののこれも失敗。次に共和国軍は改造したマッドサンダー師団を暗黒大陸に派遣しようとしたが、こちらも渡海中にギル・ベイダー部隊の奇襲を受けて全滅の憂き目に遭った。
もはやギル・ベイダーに敵う戦力は無くなり、いよいよ追い詰められた共和国軍だったが、ロイ・ジー・クルーガ操縦のオルディオスの活躍でギル・ベイダーを1機だけ撃墜に成功。これに乗じた共和国軍はこのオルディオスをギル・ベイダーよりも多く配備したという偽の情報を流し、その情報に踊らされたガイロス皇帝が中央大陸への攻撃を中止する命令を出したため共和国は命拾いする事になった。
それ以降はガン・ギャラドと共に専ら本土防衛に当たる事となったが、このギル・ベイダーとガン・ギャラド等を擁する暗黒師団の存在によりガイロス帝国の防空体制はより強固なものとなり、共和国軍はこれ以上の進撃が困難になっていた。そこにあのキングゴジュラスが登場し、キングゴジュラスの常識外れな能力によって遂にギル・ベイダーも完全な敗北を喫している。
惑星Zi大異変ではレドラー原種以外の竜型ゾイドが絶滅したのか第二次大陸間戦争においては登場せず、デスザウラーと違って再生計画が持ち上がる事もなかった。
(にも関わらずなぜか当時発売されていたゾイドカードゲームには普通に出てきたりする)
『ゾイドジェネシス』に登場。
と言っても、ギル・ベイダーが登場したのは回想シーンのみで後は全てそのバリエーション機のギルドラゴンである。
どちらも『ゾイド -ZOIDS-』のデスザウラーやウルトラザウルスと同じくキット設定よりも遥かに巨大に描写されており、ホエールキングのような大型戦艦的なゾイドになっている。
ギルドラゴンの事を解説するイメージシーンにてギル・ベイダーが登場。ギルドラゴンと激しい空中戦を繰り広げたとされるが、それ以外の詳しい状況は不明。
ギルドラゴンは“神々の怒り”と呼ばれる大災害の折、天空に作られた都市“ソラシティ”に一部の民を載せて空輸、彼等の命を救い、その後はギルドラゴンの大半が地中に埋葬されて失われたが、唯一コトナの故郷であるアイアンロックに保管された個体だけが使用可能な状態で現存していた。
ソラシティとの取引により対バイオゾイド用のリーオ製徹甲弾の供給が許されたディガルド討伐軍がそれらを持ち帰る事のできる輸送手段の必要に迫られた際、アイアンロックに戻ったコトナの手で再起動させられる事となった。起動後はそのままソラシティに赴いて約束通りリーオ製徹甲弾の供与を受けてその運び込みが進められた。
しかし、そこにディガルド軍のソラシティ攻撃が開始され、ソラシティの防衛網も数で圧倒するディガルド軍には敵わず、あわやソラシティは崩落の危機に陥る。そこでルージの判断によりソラシティの市民もギルドラゴンに乗せて地上に下ろして保護する事が決定し、ギルドラゴンは天空人達も乗せて燃え盛るソラシティから飛び立った。
途中ディガルド軍の攻撃で翼を損傷するも、どうにか不時着に成功。しかし、それ以降は打ち捨てられ使用される事はなかった。
本作においてはビームスマッシャーを始めとするその豊富な武装はほとんど使われる事もなく、またキットの説明では“天空の守護神”として天空人からは崇められているとされるが、劇中では過去の忌まわしき象徴として嫌われているような描写が目立った。
その一方で『ゾイド -ZOIDS-』に登場したデスザウラーが“破滅の魔獣”として人間に牙を向き世界を滅ぼそうとした邪悪な存在とされていたのに対してギルドラゴンは文字通り“天空の救世主”として大勢の人間の命を救った存在として描かれている。
1989年にトミー(現タカラトミー)から発売されたゾイドの再販品である。
接着剤不要の組み立てキットで動かすには単三電池三本が必要。ギミックはビームスマッシャー(丸ノコ型のパーツ)を回転させ羽、口、尾を動かしながら歩行。また背中のスイッチを入れることにより目と羽のビームスマッシャーが点滅する。
2005年に「ギルドラゴン」として販売された際に安全基準変更に伴う金型改修がされ歯の先が旧製品より丸くなっている。また今回の再販では成形色が若干変更されている。
掲示板
46 ななしのよっしん
2024/06/05(水) 01:01:37 ID: BS2CF9vXL+
ダークスパイナーはギガが出るまで全く対策できなかったらしいが、空戦ゾイドによる空爆も通じなかったのだろうか?
サラマンダーが飛ぶ三万メートル上の距離まで妨害電波が届くってことか?
仮にそうならギルベイダーも上空からビームスマッシャーで攻撃しようとしても凍結食らうな。
もっと上に上がって狙ったら狙ったでビームスマッシャーの威力が減衰してデススティンガーのシールド破れない可能性があるし低空で勝負を挑んだら普通に撃ち落とされそうだ。
47 ななしのよっしん
2024/08/11(日) 07:13:39 ID: DckDV7tDn/
どっちが強いかは知らんし不毛なだけだから言わんけど
共和国にとっての脅威度はやっぱギルベが上な気がするなぁ
デスステZSはゴジュラスギガあれば事足りるけどギルベはそうはいかんだろうし
48 ななしのよっしん
2024/08/31(土) 23:44:08 ID: BS2CF9vXL+
まあ共和国は陸戦格闘に長けてて航空戦力を射撃で落とすのは苦手だからね。
デスザウラーを強化してもマッドと互角だから二次戦争で性能改良は殆どされていないって意見も見るけどマッドは鈍足のデスザウラーを得意の接近戦で倒したに過ぎないから、要は相性がよかった。
性能は出力改良技術やオーガノイドで爆上がりしてるからデススティンガー自体は強いけど対処に困るのはギルベイダーやセイスモかもしれない。
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最終更新:2024/12/23(月) 15:00
最終更新:2024/12/23(月) 15:00
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